機内用ノイズキャンセリングヘッドホンのBang&Olufsen Beoplay H8iへの切替 でヘッドホンケースを探してみた(Bose QuietComfort 35に対するH8iのメリット、H8i最大の弱点、手作り自作ケースとヘッドホンケース購入、QC35のケースとのサイズ比較)

飛行機を利用した後の身体への負担感を軽減するために、我が家で重視していることの1つが機内での騒音への対処。

なぜなら、飛行機が飛行を続けている間、その巨大なエンジンからは常に普段の生活は考えられないほど大きな音が発せられているわけで、いかに予圧するために密閉されている機内といえども、そうした影響をゼロにすることはできず、それが飛行機を利用した後の疲労感を左右してしまうと実感しているからです。

その具体的な対応策として頼りにしているのがノイズキャンセリングヘッドホンと呼ばれる製品。

このノイズキャンセリングヘッドホンは、基本的に外部の騒音をヘッドホンの内外に設けられたマイクで取り込み、それをリアルタイムで解析し、騒音をきれいに打ち消す性質の音をヘッドホン内で鳴らすことで、騒音の影響を受けずに済むという仕組みを持っています。

我が家では、JALの国際線ファーストクラスでも採用されているBose社製のノイズキャンセリングヘッドホンのラインナップの中から、Bose QuietComfort 35(以下QC35)というBluetoothによるワイヤレス接続に対応した製品を愛用していたのですが、最近、Bang&Olufsen社の販売するBeoplay H8i(以下H8i)という少し上のランクの製品に切り替えました。

Bose QuietComfort 35からB&O Beoplay H8iへ機内用ノイズキャンセリングヘッドホンを買い替えてみた(QuietComfort 35の弱点、上位機種H9iを選ばなかった理由、H8iが満足な理由、H8iの惜しい残念ポイント)

QC35と比べた時のH8iのメリット

同じシリーズの製品がJALの国際線ファーストクラスで採用されていることはもちろん、販売価格自体もヘッドホンとしては十分高価格帯に含まれる3万円代後半ということもあって、切り替え前に利用していたQC 35自体、とても満足していた製品でした。

しかし、そんなQC 35もH8iと比べてみると、H8iの方が製品としてワンランク上の価格帯に設定されているのはもちろん、2016年6月発売のQC 35に対して2018年3月になって発売された最新の製品がH8iという事情もあるためか、

  • ノイズキャンセリング機能利用時の音に感じる違和感が格段に少ない
  • 遮音性が元々高く、ノイズキャンセリング機能利用時の静粛性もQC 35よりもかなり高品位
  • 音の伸びや艶やかさなどの面で高音質なため、音楽を聞いていてもかなり楽しい
  • QC 35では意外に気になっていた音漏れが気にならない
  • 利用時の耳の周辺や内部の蒸れが大きく軽減
  • 製品自体が軽く、装着時のホールド感も優しいため、長時間の利用でもQC 35よりもさらに負担や痛みを感じにくい
  • 1回のフル充電で利用できる最大利用時間が1.5倍に延長

というようになっていました。

このことからは結果的にQC 35で気になっていた弱点をしっかりフォローした製品としてH8iが販売されていることが分かります。

その結果、QC 35からH8iへの切り替えは想像以上にスムーズに完了し、私自身、とても満足しています。

QC 35にはないH8iだけのデメリット

そんなH8iだけに存在する最大の弱点が専用のハードケースが同梱されていないこと。

確かに、クッション性が全く期待できない布で作られた巾着タイプのケースは付属しているのですが、旅行などの持ち運びを前提とした利用には全く心許ない種類のものです。

少なくとも、自宅などので保管や近場への持ち出しならともかく、思わぬタイミングで衝撃や圧力、圧迫によるダメージを受ける可能性がある海外旅行などの本格的な遠出には、それが最もノイズキャンセリングヘッドホンが活躍してくれるシーンのはずなのに、故障が心配で安心して持ち出せないというのが正直な印象。

一方のQC 35には最初からある程度の圧力や圧迫にも耐えられるハードケースタイプの専用ケースが付属していますから、そうした心配や不安とは無関係。

保管はもちろん、本格的な旅行などへの持ち出しにも自然に対応できる製品に仕上がっているのは、今振り返ってみるととても快適で、重要な事柄でした。

H8i最大の難関、ケース探しの選択肢2つ

そうした事情もあってH8iのケース探しが始まるのですが、最も悩むことになったのはその方向性。

具体的には、

  • 既成品を組み合わせたり、あるいはフルオーダーのオーダーメイドで、ケースを作る
  • ヘッドホンケースとして販売されている製品を購入する

という2つ。

もちろん、この他にも製品に付属してきた布製の巾着袋でそのまま利用するという選択もあったのですが、せっかくの高品質ヘッドホンの故障リスクを軽減し、大切に愛用することを重視するならと却下です。

手作りでの自作ケース作り VS ヘッドホンケース購入

既成品を組み合わせたり、あるいはフルオーダーのオーダーメイドで、ケースを作るというアイディアは私にとって、実はなかなか魅力的なものでした。

なぜなら、H8i自体はヘッドホンとしてはコンパクトなもので、A4サイズの用紙にすっぽり隠れるほどと、ぴったりサイズのコンパクトなケースを作ることができたなら、持ち運び時に必要なスペースも小さくなるから。

実際、今の世の中には、少し手を加えたり、部品と部品を組み合わせたりするだけでヘッドホンケースとして活用できそうな製品が既成品として数多く出回っています。

特に、B5サイズのアクリル製アタッシュケースタイプのケースと、自由に保護するものの形に合わせて利用できるクッション材の組み合わせは、ちょっとした工作としても楽しそう。

後少しのところで、一部オーダーメイド部品を含めた材料集めを開始しようと思っていたほどでした。

しかし、最終的には、工作して自作ヘッドホンケースを作り出すのは諦め、ヘッドホンケースとして販売されている製品を購入することに決定しました。

その理由は販売価格に対し、機能やデザインもまずまず良好で、サイズ自体も自作で目指すピッタリサイズにかなり近いものが見つかったからです。

H8i用に購入したSatechi 合皮ヘッドホンケース

H8i用のヘッドホンケースとして購入したのは「Satechi 合皮ヘッドホンケース」という製品。

この製品は、SatechiというPCやオーディオなどの周辺機器を扱うメーカーが自社のヘッドホン用のケースとして販売しているもの。

ただし、サイズ的には様々なメーカーのヘッドホンにも対応が案内され、私も実際に購入した商品ページには、ケース自体のサイズと共にBose QuietComfort QC35なども含めた対応するヘッドホン名が列挙されていました。

上の写真は到着時の様子を撮影したものですが、製品名を表す紙製の帯が巻かれた状態で固定されているだけとシンプル。

ちなみに、素材は合皮で色はブラックとブラウンの2色展開だったため、なんとなく雰囲気の良い印象を感じたブラウンを選択してみました。

質感や見た目は、2,000円前後の販売価格から考えると十分及第点。

開閉時の快適性を左右するファスナーも十分しっかりとしたスムーズなものが採用され安定感を感じながら利用できるのは好印象。

ファスナーの根本部分にはバッグなどから取り出す時に便利なストラップも装着済み。

ブランドロゴも目立たない小さなものが利用されているのも、H8iのような他社製品と組み合わせて利用する時には嬉しいポイントです。

気になるケースの内部はヘッドホン本体を保管する部分とそのたアクセサリーを保管する部分とに分かれています。

実際に、ヘッドホンを固定した状態を撮影したのが上の写真。

ゴム状のバンドで優しく押さえるタイプの固定方法で、スムーズに固定と取り出しの両方に対応できる仕組みが採用されていました。

アクセサリーを保管する部分は全体がメッシュ状のポケットになっていて、アクセサリーをふんわり固定した状態で保管できるため、ヘッドホンを傷つけたりする心配がないのは嬉しい工夫。

 

ちなみに、今回購入したケースのサイズは約22センチ×約20センチ×約5センチに対し、QC 35の専用ケースは、約20センチ×約15センチ×約5センチとなっていて、QC 35のケースの方がコンパクトな作りになっています。

これは、上の写真のように、左に置かれたQC 35の方が右のH8iよりもさらにコンパクトに折り畳めることがその理由。

とは言え、確かに数字の上では異なるものの、実際の利用ではサイズ的にどちらのケースも同じように扱うことになるため、それほど大きな違いは感じずに利用できました。

まとめ

QC 35に対して大きなメリットを持つH8i。

ただし、ハードケースタイプの専用ケースが元々付属しないがために、H8iの持つ最大の弱点で悩ましい問題だったH8i用のケース探しも、とりあえず「Satechi 合皮ヘッドホンケース」という満足のいく品質と機能、価格のものが見つかり、これまでのQC 35と同様に飛行機での旅に持ち出せるようになりました。

もちろん、QC 35はノイズキャンセリングヘッドホンのスタンダードと言える存在の1つだけあって、多くの利用者に十分以上の満足を与えてくれる優れた製品なのは間違いありません。

しかし、QC 35とは異なる特長をもつ、そこから少しだけランクアップした存在に魅力を感じるなら、老舗の有名高級オーディオメーカーの1つ、Bang&Olufsenが満を持して投入するBeoplay H8iやその上位機種のH9iを試してみるのもなかなか価値のある選択だと思いますよ。

実際、私も今や愛用のH8iが手放せないくらい満足していますから。

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