エグゼクティブラウンジを持つホテルでの朝食を楽しむ時に迷うことと言えば、メインレストランとラウンジのどちらで食事を楽しむのかということ。
基本的には、利用者数が少なく静かな環境のラウンジに対し、ゆとりのあるスペースを活かした豊富な料理ラインナップのメインレストランというような異なる特長を持っているため、どちらを選んでも同じという結果にはなりにくくなっています。
それは、我が家でもちょくちょく利用しているヒルトン東京お台場の朝食でも、メインレストランのシースケープとエグゼクティブラウンジとで、はっきりと同じような傾向を感じるホテルです。
目次
メインレストラン シースケープの朝食営業時間とインテリア
ヒルトン東京お台場のメインレストラン シースケープはフロントデスクなどもあるホテル2階のメインロビーに位置しています。
朝食のサービスは、
- 平日:6時30分から10時30分
- 土日祝日:6時30分から11時
という営業時間で提供中。
我が家でも混み合う前に良い席を用意してもらおうと、営業開始の10分前にはシースケープの受付前に到着したものの、通常の週末にも関わらず、外国人のご家族2組がすでに並んでいて、6時30分の営業開始直前には十数人が並ぶような状況でした。
東京湾の風景が楽しめる窓側の席などの希望する席があったり、営業開始直後の受付待ちの行列に巻き込まれたくない場合には、少し早めに到着しておくのがおすすめです。
ちなみに、窓の外はホテルのパブリックエリア・・・というよりも一般の方も利用できる歩行者専用の道路になっていて、時折、ジョギングや散歩を楽しむ方の姿を見つけることも。
シースケープ内は朝食だけではなく、ランチやディナーも提供するメインレストランだけあって、比較的ゆったりとスペースが確保されていることに加え、様々なタイプの席が用意されているのも特長です。
こうした席の中では、窓側の席やちょっとした個室感が感じられるボックスタイプの席が人気があるようで、そういった席から営業開始と共にどんどん埋まっていく様子が見られました。
シースケープの料理ラインナップ
シースケープでの朝食の料理ラインナップで感じるのは、シティホテルのスタンダードな朝食というもの。
名物といったホテル独自の特色を強く感じるものではなく、好みが分かれにくいラインナップを堅実に幅広く提供しているという印象を感じています。
それは、上の写真に写っているフルーツやシリアル、ヨーグルトなどが並ぶコールドミールコーナーの一画でも同様。
サラダコーナーも、特段珍しい食材が置かれているわけではないものの、スタンダードながら自由に選ぶには十分な種類で新鮮な食材が用意されていますね。
そうした傾向はホットミールでも変わりません。
スクランブルエッグやソーセージ、ベーコン、ベイクドポテトなどのホテルでの朝食の定番がしっかりと押さえられています。
さらに、ご飯や味噌汁、納豆、各種漬物などが揃えられた和食コーナーも日本のホテルらしく完備。
そうしたラインナップにちょっとした変化を加えるものの1つが、オーダーを受けた担当シェフができたての卵料理などを提供してくれるエッグステーションの存在。
もちろんオムレツはチーズやハム、トマト、ほうれん草などから好きな具材を組み合わせて作ってもらえます。
上の写真は、私がチーズとハム、ほうれん草で焼いてもらったオムレツ。
チーズを少し多めでお願いしたことが原因なのか、たっぷりの卵液が加えられ、想像以上に大きなサイズになってしまいました。
そんな大きなオムレツがしっかりと焼かれているため、まるで卵焼きのような見た目ですが、口にした時のふんわり感も上々。
美味しく楽しめました。
ただ、サイズ的にはもう少し小さいものが好みだったので、次回以降にオムレツをお願いするときにはチーズを少なめにしたり、サイズ自体を小さめとしたオーダーを考えています。
また、ヒルトン東京お台場ではエッグベネディクトもエッグステーションのラインナップに加えられています。
上の写真は私の家族が注文したものですが、作りおきを基本としているのか、エッグベネディクトにしては注文後すぐに短時間で提供されます。
これ以外にも、エッグステーションのようにシェフの手によるものではないものの、利用者自身が自分で最後の仕上げを行うフォーが用意されたライスヌードルコーナーも。
コーナーの右側にはパクチーも用意され、好みに応じて少し本格的な風味も楽しめるようになっています。
エグゼクティブラウンジの朝食営業時間とインテリア
ヒルトン東京お台場のエグゼクティブラウンジは、ホテル3階のレストランエリアの一画に位置しています。
朝食サービスは、
- 平日:6時30分から10時
- 土日祝日:6時30分から10時30分
といった営業時間で提供中。
メインレストランのシースケープと比べると、営業開始時間こそ同じですが、営業終了時間は平日も土日祝日も30分ずつ短くなっているのは少しだけ要注意ですね。
ラウンジ内はシースケープと同様東京湾に面した窓を持つため、窓からの景色は似た印象を感じるものです。
カクテルタイムなどの混雑時にも対応できるように考慮されたと思わる席の配置をそのまま朝食の時間帯にも利用している関係で、席と席のスペース的なゆとりがシースケープに比べて少なくなっているのは気になるポイント。
もちろん、朝食の時間帯はカクテルタイムはもちろん、アフタヌーンティーの時間よりも利用者が集中しないため、すべての席が隣同士で利用されるほどの混雑は考えにくいものの、席からの歩きやすさや開放感といった部分の低下ははっきりと感じられます。
エグゼクティブラウンジの料理ラインナップ
メインのレストランに比べ、スペースが限られているエグゼクティブラウンジでは、料理のラインナップが限られ、種類自体が少ないことが大半ですが、ヒルトン東京お台場もそうした状況は変わりません。
シースケープと同じメニューも並んでいるものの、その種類が全体的に少なくなっていて、感覚的にはメインのレストランの半分から3分の2程度の料理のみが並んでいる状況です。
もちろん、エッグステーションやフォーを自分で作って楽しむコーナーもありません。
そのため、朝食に豊富なラインナップから選ぶ楽しみを求める場合、迷うことなくラウンジではなく、シースケープを選ぶべきですね。
ただし、どのコーナーの料理でも、シースケープでのラインナップからの省略が行われていることには変わりはないのですが、その取捨選択にははっきりとした優先度やメリハリが感じられます。
例えば、上の写真に写っているパンコーナーもその1つ。
もちろん、シースケープに並んでいるパンのラインナップよりは少なくなっているものの、それでも他のホットミールの種類の減少数と比べると、その影響はまだまだ軽微です。
実際、中には高品質でおいしいと感じるパンも提供されていますから、ヒルトン東京お台場のレストラン部門としてもしっかり味わってもらいたい自信作なのかもしれません。
それと同じことは、テラス席へのドアの近くに用意された和食コーナーでも感じました。
とりあえずラウンジの利用でも、スタンダードな和食での朝食を楽しめるようになっているのは好印象です。
ちなみに、ドリンク類は、基本的には朝食の時間帯用のラインナップが用意されているものの、ラウンジ備え付けの冷蔵庫を完全に入れ替えが行われるというわけではなく、コカ・コーラなどの一部の缶入りソフトドリンクがそのまま残されていたのが朝食の時間帯としてはなんだか不思議に思えました。
まとめ
メインレストランのシースケープとエグゼクティブラウンジとで、意外にはっきりとした違いを感じることになるヒルトン東京お台場。
個人的には、料理ラインナップの豊富さやスペース面でのゆとりと開放感などから、シースケープでの朝食の方がとても好みです。
ただ、そうしたメインレストランを強力なライバルとして持つためか、朝食の時間帯のエグゼクティブラウンジは比較的空いていることも多く、静かな環境でゆったり楽しむという目的にはぴったりなことも事実。
そんな事情もあって、我が家では、6時30分の営業開始時間に合わせてシースケープを訪れ、ラウンジに比べて豊富な料理ラインナップを楽しんだ後は混雑する前に退店。
その後は、空いているエグゼクティブラウンジでコーヒーなどを楽しみながらゆったり過ごすというのも気に入っています。
こうした使い分けが無理なくできるのも、ヒルトン東京お台場のようなエグゼクティブラウンジを備えたホテルの魅力の1つです。
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