無料での予約変更やキャンセルが可能になるスケジュール変更が原因のJAL国際線航空券フライトイレギュラー(スケジュール変更発生理由、基本的な救済策、無料での予約変更&キャンセルのチャンス、承諾期限とペナルティー、困った時の特別対応)

マイルを利用する国際線特典航空券はもちろん、お金を支払う有償の国際線航空券も最大で330日も前から予約可能なため、約1年近くも前から旅程の作成が可能になっています。

我が家の場合、ゴールデンウィークや夏休み、年末年始など繁忙期を中心に旅行から帰ってきて約1ヶ月ほど経過した頃に来年の繁忙期の予約を確保し、それから約1年近くの間、その旅行に出発するのを楽しみに普段の日常を過ごすというのもなかなか幸せなものだと感じています。

早期の予約確保だからこそ遭遇する宿命のトラブル、スケジュール変更

ただし、早い時期から予約を確保する場合に避けられないトラブルの1つが、スケジュール変更(スケジュールチェンジ、Schedule change)。

というのも、例え一年近く先の予約でも、通常は予約時に提示されているスケジュール通りに飛行機が出発し、到着するのですが、数ヶ月から半年程度の間隔で定期的に行われる時刻表上の微調整によって、

  • 出発時間や到着時間が変更
  • 出発空港や到着空港が変更
  • 元々予約していた便そのものが運休
  • 元々予約していた機材が変更

といった大きなくくりとしてのスケジュールの変更が発生してしまうこともあるから。

実際、発生する時には一度に大量発生することも珍しくなく、上の画像のように、かなりのスケジュール変更が理由のフライトイレギュラーというエラー表示がJALホームページ上の予約一覧画面にずらりと並ぶこともあるほど。

そのため、こうしたスケジュール変更はより先の時期に利用する予約を保有していればいるほど遭遇しやすい種類のトラブルですから、早め早めの予約を行う利用者ほど避けられず、悩まされる宿命と言えそうです。

スケジュール変更発生時に提示される基本的な救済策

元々予定していた日程を変更しなくてはいけないほどの影響を受ける場合は、利用者としては元々提示された条件の予約に対して納得し、お金やマイルなどの対価をすでに支払っているわけですから、支払い・・・つまり契約が済んでしまってからの条件変更に納得できないという気持ちになることもあるはず。

そんな事情もありますから、スケジュール変更が発生し、その変更後の旅程が利用者にとって都合が悪い場合には、基本的に

  • 通常は有料のキャンセルと払い戻しに無料で対応
  • 通常は予約変更が受け付けられない条件の予約でも予約変更に無料で対応

といった救済策が航空会社側から提示されます。

ただし、キャンセルとそれに伴う払い戻しではなく、予約変更を希望する場合、基本的に変更先に予約時と同じ条件の空席が実際に存在しているのが条件になっているのは要注意。

つまり、特典航空券でのスケジュール変更では、変更先に特典航空券としての空席が残っていることが必須。

同様に有償航空券のスケジュール変更でも、変更先に元々予約していたのと同じ予約クラスの空席が残っていることが条件です。

逆に、それが満たせない場合には基本的にキャンセルとそれに伴う払い戻しを選ぶしかなくなるということになります。

ちなみに、予約変更を希望する場合、スケジュール変更が決定してできるだけ早いタイミングで、選択肢の確認だけは済ませておくのがおすすめ。

やはり、限られた条件で設定された限られた数の席に対して、同じスケジュール変更に遭遇した他の利用者と争奪戦を繰り広げることになるのは間違いなく、予約変更の手続きを行う、行わないはともかく、どういった選択肢が用意されているのかの確認だけは行っておくべきです。

早めにスケジュール変更を承諾すべきなのか、少し時間を置くべきなのか

こうした形でスケジュール変更が発生した時に悩むことになるのは、どのタイミングでスケジュール変更を承諾するべきなのかということ。

というのも、特典航空券でも有償航空券でも、そのままスケジュール変更を承諾したりするのはもちろん、一度でもスケジュール変更を原因とした無料での予約変更やキャンセルを行ってしまうと、それ以後はそうした特別対応を受けることができなくなるから。

特に、変更先として提示された代替案が利便性などから見てベストなものではなく、より良い条件の空席の発生に期待したい時などは、すぐにスケジュール変更に承諾するのではなく、もう少し待ってみるというのも重要な選択肢です。

また、本来は有料での対応になる予約変更やキャンセルなどが無料で利用できる貴重なチャンスということもできますから、予定に不確定な部分があり、今後予約変更やキャンセルが予想される時には、あえて承諾待ちの状態で温存しておくのもあり。

ちなみに、スケジュール変更が発生した時の承諾には期限はなく、出発が1週間前後に近づくとJALの国際線予約の電話窓口からスケジュール変更承諾を求める電話がかかってくるのみで、特に待っていたからと言ってペナルティーはありません。

ただし、一度スケジュール変更が発生してしまうと、JALホームページ上の予約一覧画面から予約詳細画面にはアクセスできるものの、Eチケットの表示や事前座席指定などの予約後の重要機能がしっかりロックされた状態になるので、予約管理の利便性を考えると、無理のない範囲である程度早めの承諾も重要と言えそうですね。

スケジュール変更で本当に困った時に受け付けられる特別対応

基本的には、無料での予約時と同じ条件の空席への予約変更やキャンセルに伴う払い戻しで対応されるスケジュール変更ですが、少し特別な対応が行われるケースも存在しています。

それはスケジュール変更前の予定では問題なく乗り継げたにもかかわらず、スケジュール変更後では空席のある席では物理的に間に合わない別の飛行機などの予約をすでに確保している時。

こうしたケースでは、本来は予約変更先から除外されているはずの特典航空券として空席がない便や有償航空券でも変更先として選択できないより高い予約クラスの便でも、特別な対応として用意してもらえることがあります。

ただし、こうした対応はJAL予約デスクでの電話対応のみになるのはもちろん、そこで担当してくれるオペレーターだけでは処理できず、上席の担当者による決済を必要としますから、数時間から数日の待ち時間が発生した後に、特別対応提供が決まることが大半。

そのため、通常の予約変更先では対応できない一方、どうしても乗り継がなくてはいけない便の予約をスケジュール変更前に確保していたのなら、その予約に関する情報を担当オペレーターに伝え、特段の配慮をお願いするのがおすすめです。

もちろん、様々な条件によってはそうした特別対応の対象外となってしまうケースもあると思うのですが、駄目で元々、念の為といったスタンスでチャレンジしてみる価値は十分あり。

実際、元々JAL便での特典航空券としての予約だったものが、そうした事情を鑑みてもらえた結果、JALと提携している航空会社が運航する予約に切り替えてもらえたことは1度や2度ではありません。

まとめ

早い時期から予約を確保することで遭遇しやすくなる種類のトラブル、スケジュール変更。

確かに、どういった対応を、どのタイミングで行うべきか、悩みきっかけになるのも事実。

しかし、無料での予約変更やキャンセルができない条件の予約でも、無条件でそうした手続きが無料で可能になる貴重なチャンスと考えることも可能です。

そう考えると、スケジュール変更に巻き込まれた時、このトラブルではどのようなことが可能で、どのようなことはできないのかをあらかじめ確認しておくのも、万が一の時にできるだけ最適な選択肢を選ぶためには重要だと思いますよ。

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