JAL国際線特典航空券PLUS導入後に燃油サーチャージ値下がりの恩恵を受けるための注意点(燃油サーチャージの大幅値下がりのインパクト、予約変更廃止とキャンセル手数料、出国税の負担にご用心)

国際線の航空券の予約では例え特典航空券でも航空会社によって負担を強いられる燃油サーチャージ。

世界的な原油価格に連動するジェット燃料と円/米ドルの為替レートの組み合わせによって決定されるという性質を持つため、条件によってはとても高額な負担が必要になってしまうこともあります。

燃油サーチャージ値上げ時期に活用したいお得な海外発券と片道発券(燃油サーチャージの内容、割高になりやすい日本発とお得になりやすい海外発、手軽に海外発の恩恵を活かせる片道発券、片道発券最大のリスクはキャンセル手数料)
お金で支払う有償の航空券でも、マイルを利用して予約する特典航空券でも、国際線を利用する時に気になる負担といえば、燃油サーチャージの存在。この燃油サーチャージは、極端な原油安と円高が進行しない限り、国際線の航空券を予約・発券する度に請求される
JAL国際線特典航空券の往復予約と片道予約の使い分け(有償にはない特典だけのお得な片道予約、片道予約利用の4つの判断基準、キャンセル手数料、燃油サーチャージ&空港税の割引、区間変更の落とし穴対策、330日前の予約争奪戦)
JALで予約可能な国際線航空券には、お金を支払って発券を行う有償航空券とマイルを引き落として発券を行う特典航空券の2種類があります。よほど割高な運賃での予約以外は予約変更の自由度やキャンセルによる払い戻しの手数料も厳しく設定されている有償航

2019年4月からの燃油サーチャージの値下げ

そんな燃油サーチャージは

  • 2018年12月~2019年1月
  • 2019年2月~3月

というように2ヶ月単位での改定が行われるのですが、2019年4月からはこの燃油サーチャージが現在よりも大幅に安価なものに値下げされることが決定しています。

というのも、2019年2月18日にANAが値下げを発表済みで、未だ発表はないものの、ANAと全く同じ計算方式を採用するJALでも、同様の値下げが行われるのは確実だから。

具体的に、2019年2月1日から3月31日までと4月1日以降の燃油サーチャージを片道ごとで比べてみたのが下の表。

2月1日から3月31日まで 4月1日以降
韓国、極東ロシア 1,500円 300円
東アジア 4,500円 1,500円
グアム、フィリピン、パラオ、ベトナム 5,000円 2,000円
タイ、シンガポール、マレーシア 8,500円 3,000円
インドネシア、インド、スリランカ、ハワイ 11,000円 4,000円
北米、欧州、中東、オセアニア 17,500円 7,000円

こうして見ると、そのインパクトは、意外に大きなもので最大で値下げ前の5分の1にまで減額される目的地もあるほどです。

そのため、これから新たに国際線航空券を予約するという場合には、燃油サーチャージの値下げが行われる4月1日以降に手続きを行うことで、最も差額の小さな韓国や極東ロシアでも往復で2,400円、最も差額の大きな北米や欧州などに至っては往復で21,000円もの負担が軽減できることになります。

予約変更での燃油サーチャージ値下げの活用

こうした形で恩恵を受けることになる燃油サーチャージの値下げですが、4月1日以降にこれから新規で予約を行う予約だけではなく、それ以降の時期に行う国際線航空券の予約変更を行うことでも、差額の返金という形で、同様の恩恵を受けることができます。

ただし、JALの扱う国際線航空券の中でも、最も予約変更が容易という特長を持ったJAL国際線特典航空券は、2018年12月4日午前8時に実施されたJAL国際線特典航空券PLUS導入と同時に、予約変更の機能が廃止。

その廃止以前に予約されたJAL国際線特典航空券は予約変更が可能ですが、同じJAL国際線特典航空券でも廃止以降に予約されたものは、予約変更が不可とされ、一度3,100円のキャンセル手数料を支払った上で新規の予約を行う必要があるのは要注意です。

また、予約変更可能なJAL国際線特典航空券の有効期限は予約・発券から1年間。

そのため、今回の2019年4月からの燃油サーチャージの値下がりの恩恵を予約変更によって活かすことは、2018年4月1日から12月4日午前7時59分までに予約・発券が行われたJAL国際線特典航空券は無料で可能な一方、2018年12月4日午前9時から2019年3月31日までに予約・発券が行われたJAL国際線特典航空券はキャンセル手数料3,100円の負担が必要ということですね。

そこで、予約変更で燃油サーチャージの値下げを活かす時に関係する2018年4月から2019年5月までの燃油サーチャージの推移をそれぞれの目的地ごとに片道ずつまとめたのが下の表。

2018年

4月~7月

2018年8月~

2019年1月

2019年

2月~3月

2019年

4月~5月

韓国、極東ロシア 500円 1,000円 1,500円 300円
東アジア 2,500円 3,500円 4,500円 1,500円
グアム、フィリピン、パラオ、ベトナム 3,000円 4,000円 5,000円 2,000円
タイ、シンガポール、マレーシア 4,500円 6,500円 8,500円 3,000円
インドネシア、インド、スリランカ、ハワイ 6,000円 8,500円 11,000円 4,000円
北米、欧州、中東、オセアニア 10,500円 14,000円 17,500円 7,000円

こうして見比べてみると、無料での予約変更が可能なJAL国際線特典航空券PLUS導入前に予約したJAL国際線特典航空券はいずれの目的地、いずれの予約時期でも2019年4月以降に予約変更することで、燃油サーチャージ値下げの恩恵は受けられます。

一方で3,100円のキャンセル手数料が必要なJAL国際線特典航空券PLUS導入以降のJAL国際線特典航空券の場合でも、元々燃油サーチャージの負担が特に小さい韓国や極東ロシア以外は、手数料を支払ったとしてもその負担を上回る燃油サーチャージ値下げの恩恵が受けられるということが分かります。

予約変更で要注意な出国税(国際観光旅客税)

このように、新規発券だけではなく、予約変更でも確かに一部の例外を除いて恩恵を受けられる2019年4月1日からの燃油サーチャージの値下げですが、少しだけ注意しなくてはいけないのが、2019年1月7日の予約・発券分から新設されるようになった出国税(国際観光旅客税)の存在です。

というのも、この出国税は新設された2019年1月7日よりも前に予約・発券の手続きが完了していた国際線航空券には、仮のその利用が新設後の時期でも追加負担を求めない一方で、そうした国際線航空券であっても、新設後に一度でも予約変更を行う場合、新規の国際線航空券の予約と同様に、出国税の負担が追加されてしまうというルールで運用されているから。

その追加負担は1回の日本からの出国ごとに1,000円ですが、この出国税の存在によって、予約変更を行ってまで燃油サーチャージの値下げの恩恵を受ける価値が減少してしまったり、予約した目的地と時期によっては、逆に負担だけが増え、完全に損となるケースも存在してしまうほど。

そのため、出国税の負担が増えたとしても、その予約変更による燃油サーチャージの値下げは、本当に意味があるのか、しっかりと確認することが大切です。

まとめ

長距離の国際線を利用するほど、その負担の重さをずっしり感じることになる燃油サーチャージ。

2019年4月からはその負担が大幅に軽減されることで、新規での予約・発券はもちろん、すでに予約手続きを完了しているJAL国際線特典航空券などの予約変更でも、そのメリットや恩恵を活かせるのも事実です。

しかし、一部の航空券では予約変更を希望する場合に3,100円のキャンセル手数料の負担が必要になるのはもちろん、多くの航空券で1,000円の出国税の負担が追加され、実質的なお得度の低下が心配されるのは要注意。

とは言え、燃油サーチャージの値下げが行われることで、特典航空券も含めた国際線航空券が利用しやすくなるのは間違いありませんから、お得な旅行の予約を楽しみに計画を立てながらその時を待つというのもなかなかおすすめだと思いますよ。

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