飛行機の機内に用意された縁の下の力持ち的な存在の1つがアメニティ。
これは、歯ブラシ、耳栓、アイマスクなどを中心に、機内で快適に過ごすために提供されているサービス品がセットになったものです。
クラスや路線で意外に異なるアメニティの種類
実はこのアメニティはファーストクラスやビジネスクラスといったクラスだけではなく、同じビジネスクラスでも長距離線と中近距離線とでは全く違ったセットが提供され、路線によっても内容が異なっていることでも有名。
そのため、JALビジネスクラスアメニティといえば、ゼロハリバートン製のケースに入ったものが有名ですが、ヨーロッパや北米、オーストラリア線など長距離線のみの提供で、それ以外の中近距離線の利用では用意されていないことには要注意です。
中距離線のビジネスクラスアメニティ
上の写真は2017年8月に中距離線の1つ、成田-バンコク線をビジネスクラスで利用した時のアメニティ。
ファーストクラスや長距離線のビジネスクラスのアメニティに比べると、セット自体が明らかに薄くなっていることがひと目見て分かります。
1枚の巾着袋タイプの布製バッグ。
そしてその中には、歯磨きセット、モイスチャーマスク、耳栓、アイマスクが入っていました。
内容としてはかなりシンプルですが、巾着袋タイプのバッグは軽い割に意外にしっかりとした縫製になっていて好印象。
デザインも派手ではなく無難なものが採用されているので、散歩やホテルでの朝食など、ちょっとした気軽な用途に活用するために持ち帰ってみるのもおすすめです。
他のクラスとの簡単な比較
長距離線のビジネスクラスの場合は、こうした中近距離線の内容にリップクリームやポケットティッシュがゼロハリバートンのケースに入った状態で加わります。
さらに、ファーストクラスでは、マウスウォッシュ、ハンド&ボディクリーム、フェイシャルスプレー、ブラシなどより細やかな身支度を整えるための内容も追加されることに。
一方で、ビジネスクラスより1つ下のプレミアムエコノミーでも大半の路線ではアイマスク、耳栓、歯ブラシセット、保湿マスクといった内容のアメニティはよりシンプルなバッグに入れられた状態で提供されています。
そのため、中近距離線のビジネスクラスのアメニティはプレミアムエコノミーに比べて、バッグがより高品質なものに切り替わっているだけと考えることもできそうですね。
まとめ
ビジネスクラスアメニティといえば、航空会社ごとの特長を感じるもの1つといえる存在ですが、JALビジネスクラスの中近距離線を利用する限りは、残念ながらそれほどはっきりとした個性は感じられないという結果になるはず。
もちろん、10時間前後の飛行時間を必要とする長距離線とは異なり、長くても6時間前後の中近距離では、機内での過ごし方も大きく違ったものになる以上、こうした形でサービスにメリハリをつけるというのも、コスト管理の面では正解なのかもしれません。
ただし、ファーストクラスの場合、過去に中距離線として運航されていたジャカルタ線やバンコク線でも、長距離線と全く同じアメニティが提供されていましたから、ビジネスクラスでもそうした妥協のない形でのアメニティ提供があっても楽しいのにと感じています。
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