せっかく貯めたJALマイルの使い道として最も気に入っていて、実際におすすめしたいのがJAL国際線特典航空券でのファーストクラス予約。
割引運賃が存在しないファーストクラスでは、最も安価な運賃のサンフランシスコ行きでも往復1,519,000円。
最も高価なロンドンやパリ行きでは2,508,000円にも及びますから、特典航空券として予約できた時の1マイルの価値は信じられない金額に跳ね上がってしまうほど。
また、そうした1マイルの価値の高さはもちろん、日本を代表する航空会社の1つである、JALの最も理想とするサービスが惜しげもなく提供される機会としても、とても価値があるのは間違いありません。
目次
たった6路線7往復しか運航されていないファーストクラス
JALの国際線ファーストクラスはすべての路線で運航されているわけではなく、今現在は飛行距離の長い順番に、
- ニューヨーク(羽田発着と成田発着の合計2往復)
- シカゴ(成田発着)
- ロンドン(羽田発着)
- パリ(羽田発着)
- ロサンゼルス(成田発着)
- サンフランシスコ(羽田発着)
の合計6路線、7往復しか設定されていません。
もちろん、以前はフランクフルトやシドニー、ジャカルタ、期間限定のバンコクなど、様々な路線でも見かけたのですが、機材変更を経て、長距離線の中でも特に花形とされる路線でのみのファーストクラスサービスの提供になってしまいました。
そんなファーストクラスを利用する時に気になることと言えば、それぞれの路線ごとにサービスに違いはあるのかということ。
実際、路線ごとに飛行距離や飛行時間も異なるのですが、それと同時にファーストクラスのサービスとして提供される機内食やアルコールにも細かな違いや差が設けられています。
ちなみに、提供されている機内食やアルコールなどについては、JALホームページ上から路線やクラスごとに検索可能ですから、気になった時には調べてみるのがおすすめ。
日本発のファーストクラス機内食の違い
ファーストクラスの大切な楽しみの1つ、機内食も路線同士を比べてみると、全く同じところもあれば、全く違うところもあるなど、大小様々な違いを見つけることができます。
まず、全く同じなのは日本発のメインの食事で提供される和食と洋食。
これは、すべての路線で和食は龍吟の山本シェフ監修、洋食はSUGALABOの須賀シェフ監修の全く同じメニューが提供されるため、路線ごとに優劣はなし。
実際、JALホームページ上のファーストクラス機内食のページでも、それぞれのシェフの顔写真入りで担当路線が案内されているのですが、日本発は山本シェフと須賀シェフの2名しか紹介されていません。
ちなみに、これはジャカルタやバンコクなどかつて運航されていた中距離路線のファーストクラスでも同様で、こうした路線の利用は手軽にファーストクラスのサービスを楽しむ機会としてもとても重宝していました。
しかし、そんな日本発の機内食でも路線ごとの違いが設けられているのが、アラカルトメニュー。
比較的飛行距離の短いロサンゼルス線とサンフランシスコ線、それ以外のより飛行距離の長いニューヨーク線、シカゴ線、ロンドン線、パリ線といった2つのグループに分かれています。
具体的に2017年11月のメニューを見てみると、ロサンゼルス線とサンフランシスコ線で提供されているものをベースに、
- 福岡県産 海鮮鯛茶漬け
- 鮭わさび漬
- 串盛り合わせ
- ソイミートのファヒータ サワークリーム添え(北米路線のみ)
- オニオングラタンスープ(ロサンゼルス・サンフランシスコ線以外)
- ローストビーフと山葵マヨネーズのサンド
- 三元豚のカツサンド
- 宮崎のカレーの名門 味のガンジス『宮崎和牛カレー』
- ハーブチキンのサラダ 香味レモンドレッシング(ロンドン・パリ路線のみ)
- 醤油らーめん
- 山菜うどん
- 各種チーズの取り合わせ 〜ワインと共に〜
- 季節のフルーツ盛り合わせ
- プチデザートのトレイ(ロサンゼルス・サンフランシスコ線以外のみ)
- ショコラ ジャンポールエヴァン“フルール”
- フミコの和食
- フミコの洋食
といった内容になっていて、それほど大きくはないものの路線ごとの違い自体は確認できるはずです。
路線ごとにバラバラ状態の海外発のファーストクラス機内食
一方で、同じ機内食でも路線ごとの違いが日本発よりもはっきりとしているのが海外発。
まず、メインの食事自体、
- ニューヨーク:和食は監修者表記なし、洋食は内山シェフ監修。
- シカゴ(成田発着):和食は監修者表記なし、洋食は内山シェフ監修。
- ロンドン(羽田発着):和食は林シェフ監修、洋食は監修者表記なし。
- パリ(羽田発着):和食は監修者表記なし、洋食は佐藤シェフ監修。
- ロサンゼルス(成田発着):和食は監修者表記なし、洋食は内山シェフ監修。
- サンフランシスコ(羽田発着):和食は監修者表記なし、洋食は内山シェフ監修。
となっていて、大きく分けてニューヨーク・シカゴ・ロサンゼルス・サンフランシスコ線の北米グループとパリ線、ロンドン線の3つに分かれています。
しかも、すべて内山シェフが監修している北米グループの洋食ですら、アペタイザー(前菜)やメインは共通なものの、パンやデザートの種類は路線ごとに別々。
分かりやすいデザートについてだけ少し具体的に見てみると、
- ニューヨーク線:洋梨とアーモンドのタルト アイスクリーム添え
- シカゴ線:チョコレートクランチケーキ
- ロサンゼルス線:グリーンティームースとハニークリーム、他2品
- サンフランシスコ線:ピーチクランブル、他2品
というように、1路線として同じメニューはありません。
そうした監修者によるまとまりがない和食では、同じ北米グループでも、まさにバラバラと言った様相。
例えば、和食でメインとなる台の物も、牛肉を調理した料理が風呂吹き大根と共に提供される部分は共通しているのですが、
- ニューヨーク線:牛ステーキ おろしポン酢
- シカゴ線:牛肉大和煮
- ロサンゼルス線:和風牛ステーキ
- サンフランシスコ線:牛肉ステーキ
というように、見事に全く違うメニューが並んでいます。
和食と洋食で監修者自体が異なるロンドン線とパリ線に至っては、比べること自体が難しいと感じるほど。
また、アラカルトも同じように距離に応じた提供メニュー数の差に加え、そのメニュー自体も路線ごとバラバラ。
もちろん、どの路線でも用意されているベースとなる各路線共通のメニューは、
- JAL厳選カレー
- キャビンアテンダントの気まぐれサラダ
- わかめうどん
- アイスクリーム
- 季節のフルーツ盛り合わせ
などがあるものの、それ以外は基本的に異なるメニューが提供されています。
これは、日本発では同じ機内食工場で統一されたファーストクラス用の機内食が用意できる一方、海外発便では海外にあるそれぞれの出発地の機内食工場で用意された機内食を積み込んでいることが最大の理由と考えています。
実際、海外発の便では現地の工場で製造された機内食が提供されているという事情があるためか、いくらファーストクラスといえども、海外発の和食を選んだ時の満足度は日本発の和食を選んだ時の満足度に遠く及ばないのはとても残念なポイント。
もちろん、我が家ではこれまでに経験していない林シェフ監修のロンドン発の和食は一味違うのかもしれません。
しかし、そうした特別な監修者がいる場合ならまだしも、それ以外の場合、我が家で海外発の便を利用する時には、ファーストクラスであっても和食を積極的に選ばないようにしています。
フラグシップ路線だけに与えられた優遇、極上森伊蔵
日本発と海外発、そして路線ごとに意外に違いが見られる機内食に比べると、ファーストクラスで提供されるアルコールの違いはとても小さなもの。
なぜなら、アルコールについては日本発も海外発でも同じ路線なら、全く同じラインナップが提供されるからです。
ただし、すべての路線で提供されるアルコールが全く同じというわけではなく、例外と言える路線が存在しています。
それが、ニューヨーク線とロンドン線。
これらの路線についてのみ、提供されている焼酎の銘柄が、通常の森伊蔵から長期洞窟熟成酒極上森伊蔵(通称 極上森伊蔵)にアップグレードされてます。
この2つの路線はそれぞれ北米線とヨーロッパ線で最も距離が長く、ビジネス利用客の利用も多いとされる花形。
数あるJAL国際線の中でもフラグシップと呼べる路線ですから、それに対応した特別な配慮が極上森伊蔵の提供なのかもしれませんね。
ちなみに、それ以外のアルコールは、飛行機内ではJALでしか楽しめないというシャンパン、サロンはもちろん、各種コーヒーやお茶も含めたソフトドリンクにも違いは全くなし。
まとめ
JAL国際線のファーストクラスを利用する時には、チェックインカウンターや保安検査などでの優先的な扱いはもちろん、高品質なサービスの提供されるラウンジなども確かに魅力的なものです。
しかし、それ以上に、ファーストクラスを利用した時のみ提供されるサービスとして、機内での食事やアルコールも大切な楽しみといえるはず。
特に、路線や日本発と海外発の違いによっては想像以上に大きな差が生じることもありますから、あらかじめそれぞれの違いや特長を確認しておくのも、サービスを存分に楽しむためには、とてもおすすめだと思いますよ。
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