JAL国際線スケジュールチェンジ発生後の手続き(やむを得ない事情での変更、代替便の提供条件、変更の了承、キャンセル手数料)

同じJALが運航する便でも、国内線と国際線の予約は様々な違いがあります。

その中でも最も影響が大きいと感じるのは予約受付開始日。

なぜなら、一部の例外を除いて通常は搭乗日の2ヶ月前から予約受付が開始される国内線に対して、国際線では330日前から予約受付が開始されるなど、その差はかなりのものになるからです。

そんなかなり先の予約も確保可能な国際線では、予約・発券後のスケジュールチェンジ(時間帯変更)と呼ばれるトラブルに遭遇する可能性も高くなります。

スケジュールチェンジ用に覚えておきたい最低乗り継ぎ時間(MCT)の制限と例外

スケジュールチェンジ発生を知る3つの経路

スケジュールチェンジは航空会社のダイヤ改正や運航路線の増減、空港の混雑状況などが原因で比較的頻繁に生じるため、あまり珍しいものではありません。

このスケジュールチェンジの発生を利用者側で知ることになるのは、大きく分けて

  • 利用者自身がJALホームページ予約詳細へのアクセス
  • JALからのメールでの連絡
  • JALからの電話での連絡

の3つの経路。

この中でも、利用者自身が見つける場合というのは、JALからメールや電話で連絡を受ける前に、事前座席指定など手続きのためにJALホームページの予約詳細画面にアクセスして、スケジュールチェンジが発覚する時点で、あまり緊急度や重要度は高くはありません。

それほど焦る必要はなく、気が向いた時にでも対応するだけの余裕が十分残されています。

しかし、JALからの連絡があった時は別物と考え始める必要あり。

特に、電話連絡の場合は、搭乗日までの日数少なくなっていたり、スケジュールチェンジの内容自体が乗継便などへの影響が大きいなど、旅程への影響が大きな緊急度や重要度がどんどん大きくなっている可能性も高く、できるだけ早くスケジュールチェンジへの対応を行う必要があります。

JALホームページでのエラー表示

スケジュールチェンジの生じた場合、最も手軽に手続きが可能なのはJALホームページ。

対象の予約詳細にアクセスすると、

「やむを得ない事情により、JL○○○の発着時間が変更となりました。ご確認いただき、ご都合に問題なければ画面右下の発着時間変更を了承するボタンをクリックしてください」

というエラー表示が見つかるはず。

この段階では、多くの場合、

  • 発着時間変更を了承する
  • 都合が合わない
  • 取消・払戻しする

の3つの選択肢が提示されています。

ちなみに、スケジュールチェンジが発生している時点で事前座席指定などの一部の手続きに制限が設けられ、いずれかの選択肢を選んだ後にしか利用できないようになっているのは要注意。

3つの選択肢 「了承」、「都合が合わない」、「取消・払戻し」の意味

これら3つの選択肢は

発着時間変更を了承する:

  • スケジュールチェンジ後の発着時間でも問題ない時に選択

都合が合わない:

  • スケジュールチェンジ後の発着時間では旅程に影響がある時に選択

取消・払戻しする:

  • スケジュールチェンジ後の発着時間では旅程に影響があり、キャンセルする時に選択

という風に選びたくなるのですが、この中で1つだけ解釈が間違っていて、罠とも呼べる危険な選択肢が1つだけ存在しています。

それが、「取消・払戻しする」の選択肢。

なぜなら、「取消・払戻しする」を選んでしまった場合、それがスケジュールチェンジが原因のキャンセルだったとしても、利用者側が理由のキャンセルとして扱われ、3,100円の払戻手数料がしっかりと請求されてしまうから。

そのため、スケジュールチェンジ後の発着時間の都合が悪く、変更などが必要な時はもちろん、結果的にキャンセルが必要な時も、「都合が合わない」という選択肢を選ぶのが正解。

この場合、通常は数日以内に、航空券の予約・発券時に登録した電話番号へ、JAL国際線予約の電話窓口から電話がかかってきます。

その電話で、より都合の良い時間帯の便への変更やキャンセル手続きを行うことに。

また、スケジュールチェンジが発生したことがわかった時点で、JALホームページ上での手続きは全く行なわずに、JAL国際線予約の電話での問い合わせ窓口に利用者側から連絡をとっても全く問題はありません。

スケジュールチェンジで都合が合わない時のJAL側の対応

元々予約した旅程からスケジュールチェンジが発生した結果、都合が悪くなってしまった場合、このトラブルは航空会社事由(原因)のものですから、その対応はそれなり以上の配慮を受けられるものになります。

具体的には、ルール上変更不可の有償航空券やキャンペーン適用特典航空券でも、無料での予約変更が可能になったり、有償航空券も特典航空券も手数料負担無しで無料でキャンセルが可能になるというものです。

もちろん、この予約変更先の便としては、元々予約していた有償航空券の予約クラスや運賃規約、あるいは特典航空券の空席状況に左右されるため、なんでもありで受け付けてはもらえるものではありません。

しかし、スケジュールチェンジの度合いやそれによって利用者側が被ることになる被害や事情によっては、時間帯だけではなく日付自体の変更、さらには他社運航便や経由便での移動なども提案されることもあります。

そのため、スケジュールチェンジの前後で受けることになる影響や、どうしてその時間に出発/到着しなくてはいけない事情があるのかなど、JAL側の電話オペレーターに告げることは、配慮されたより有利な対応を引き出す上ではとても大切。

特に、すでに予約済みの航空券への乗り継ぎが必要で、その航空券の予約確認番号などを電話で提示できる時などは、通常はありえないと感じるほど優先的な対応をほぼ交渉無しで受けられるため、スケジュールチェンジ対応時の好材料として提示できるように忘れずに用意しておくのも重要ですね。

スケジュールチェンジでの特別対応を受けられる時間

このようにメリットの大きなスケジュールチェンジでの特別対応も、実はすべてのケースで受けられるわけではありません。

実際、5分から10分程度の軽微なスケジュールチェンジでは、JAL側も当然了承してもらえるものとして考えているため、特別な対応をお願いしても、実際に提供される対応は限られたものになってしまうはず。

ただし、これまで実際に経験したことがあるものとして、30分程度の比較的影響の少ないスケジュールチェンジでも、公共交通機関の利用に影響のある夜遅い時間帯の便では、本来は予約変更のできない航空券にも関わらず、スムーズに別の便への変更を受け付けてもらえましたから、このあたりはJAL側としてもその時その時での要相談というスタンスのようですね。

まとめ

スケジュールチェンジは予約・発券を行ってから、実際に搭乗するまでの期間が長い国際線航空券ほど遭遇する可能性の跳ね上がる特別なトラブルの1つです。

不運にもスケジュールチェンジに遭遇してしまった時には、慌てず変更内容を確認した上で、都合が悪い場合には遠慮せずJALに対応をしてもらうのがおすすめ。

また、電話での何かしらJALとしての対応が提示された時も、通常はその場ですぐに回答する必要はありません。

つまり、落ち着いてこれまでの旅程と見比べるなどしてから、最終的な決定を伝えたり、臨んでいる方向性を伝えた上で、他の選択肢を提案してもらえないかなどを再度問い合わせてみるのも、意外に有効な結果が得られる可能性が高く、私もお気に入りです。

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