ファーストクラスやビジネスクラスなどの上位クラスを利用する時の楽しみといえば、快適なシートや客室乗務員の方による丁寧な機内サービス、有名なレストラン監修の美味しい機内食など、目移りするものばかりですが、そんな中でも気に入っている楽しみの1つが機材サービスとして提供されるアメニティーの内容。
というのも、ファーストクラスや一部の長距離線のビジネスクラス利用者には、長時間に渡る搭乗時間でも快適に過ごせるように、こだわりのある組み合わせの内容でアメニティーキットが用意されているからです。
実際、JALのファーストクラスではポルシェデザインによるファーストクラスアメニティー、一方の長距離線のビジネスクラスではゼロハリバートンによるビジネスクラスアメニティーを無料提供中。
ただし、同じビジネスクラスでも、中距離線や短距離線では有名ブランドによるアメニティーキットでの提供はなく、プレミアムエコノミーと同じ内容で、ケースやバッグなどに違いがある程度に制限されることもあるので要注意です。
JALファーストクラス ポルシェデザインアメニティ
そうした数あるアメニティーの中で最も注目すべき存在と言えば、やはりファーストクラスで提供されるもの。
今現在は2017年3月28日からこれまでのロエベとの交代で登場したポルシェデザインによる限定アメニティーキットがファーストクラスの運航される往復全6区間7便で提供されています。
2017年11月にそれぞれ東京(成田)-ロサンゼルスのJL62を利用した時には写真手前の赤色のもの、ニューヨーク(JFK)-東京(羽田)のJL05を利用した時には写真奥の灰色のものが提供されました。
このアメニティーキットの外装フィルムには、キット内容と合わせて、内部に液体物が入っていることに伴う乗継便利用時の注意点も添付済み。
気になる中身はと言うと、上の写真のようなぎっしりときれいな状態で収納されていました。
それらの中身を広げてみたのが上の写真。
内容としては、左上から順番に
- ブラシ
- アイマスク
- 歯磨きセット
- ポケットティッシュ
- JALによる案内用紙
- 耳栓
- モイスチャーマスク
- ポルシェデザインアメニティーセット
といったなかなかの充実を見せるラインナップです。
意外にもポルシェデザインのアメニティーはごくわずか
ただし、JALファーストクラスアメニティーキットの最大の要注意ポイントと言えるのが、実際に有名ブランドが提供するアメニティー自体はとても少なく、ポルシェデザインの名前が確認できるのは、
- ハンド&ボディクリーム
- フェイシャルスプレー
- リップクリーム
- ブランド紹介リーフレット
- アメニティーすべてが収められていたケース
という5種類のみ。
それ以外の大半のアメニティーは、ビジネスクラスやプレミアムエコノミーと共通し、JALによる提供が行なわれているということが分かりますね。
とは言え、ポルシェデザインのアメニティーはいずれも高品質で触れた時の質感や肝心の効果はもちろん、香りも良好で、心地よく手に取れるのはとても嬉しいですね。
変更前のロエベブランドのアメニティーキットとの比較
このポルシェデザインのアメニティーキットは、2017年3月から新たに提供されるようになったとなると、気になるのは変更前まで提供されていたロエベブランドのアメニティーキットとの比較。
上の写真から分かるように、アメニティーキットのケース自体のサイズ感はかなり似ている印象を感じます。
ただし、利用している素材やデザイン、各部の細かな作りは大きく異なり、やはり別ブランドのアメニティーキットとして十分納得できる仕上がり。
アメニティーキットの内容自体は、
- ブラシ
- アイマスク
- 歯磨きセット
- ポケットティッシュ
- JALによる案内用紙
- 耳栓
- モイスチャーマスク
- ロエベアメニティーセット
と言った形で現在のポルシェデザインのものと同じラインナップで提供されていました。
ただし、ロエベによるアメニティーとしては、
- AGUA DE LOEWE EAU DE TOILETTE(香水)
- AGUA DE LOEWE LIP BALM(リップクリーム)
- AGUA DE LOEWE REVITALIZING TOWEL(香り付き不織布おしぼり)
- ロエベによる案内用紙
となっていて、ロエベブランドの製品の中でもスタンダードながら根強い人気を持つ香水が、10mlとは言え同梱されていたのは実用的であるのと同時に、とても印象的でした。
もちろん、ポルシェデザインのアメニティーキットに含まれている
- ハンド&ボディクリーム
- フェイシャルスプレー
- リップクリーム
のいずれも、香りや品質、使い勝手などは十分満足できる高品質なものですが、残念ながら私としては香水による満足度には及ばないというのが正直な部分。
また、ロエベとポルシェデザインのそれぞれのケースを手に取った時の質感や持ちやすさ、心地よさ、開閉時の操作のスムーズさについても、ロエベの方が良好だったり、好みに合っているなどして、どちらかというとこちらのほうを気に入っています。
ただし、客室乗務員の方によると、これらのアメニティーキットは、女性を中心に評価が高かったロエベに対して、変更後のポルシェデザインによるものは、メーカーのコンセプトをそのままに、男性からの評価が抜群に高いとのことでした。
そのため、できることなら男性向けと女性向けの2ブランドを同時に用意して、利用者の好みやリクエストに応じて提供できたなら、よりスキのないサービスになるのかもしれませんね。
まとめ
今現在JALファーストクラスで提供されているポルシェデザインのアメニティーキットはケースはもちろん、中身として同梱されているポルシェデザインによるオリジナルアメニティーの品質もなかなか良好な仕上がりになっています。
特に、アメニティーが収められていたケースは、想像以上にしっかりとしたハードケースですから、旅行から持ち帰るとちょっとした小物入れや旅行用の収納グッズとしても活躍できる一品。
また、オリジナルグッズとしてもなかなか珍しいものですから、持ち帰った後でポルシェデザインが好きな方にプレゼントしてみると、手軽でちょっとしたお土産としても活躍してくれるかもしれませんよ。
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