繁忙期以外でも意外な満席に要注意な羽田空港発成田空港行リムジンバス乗車レビュー(お得な活用の鍵はプレミアム回数券、早朝の羽田空港の様子、次便は1時間以上後なのに想定外の満席リスク、リムジンバス始発到着時間と成田空港のサービス開始時間)

首都圏を代表する国際空港として肩を並べる、羽田空港と成田空港。

かつては、国内線の羽田空港、国際線の成田空港のように、それぞれの役割がはっきりと分かれていたのですが、2010年に実施された羽田空港の本格的な国際空港化によって、現在は羽田空港も成田空港も、首都圏だけではなく、日本を代表する国際空港としての地位を築くまでに至りました。

逆に、羽田空港に国際線が日常的に発着するようになってから約10年の月日が経過した今は、それまでのかなり厳密な羽田空港と成田空港の使い分けやそれに伴う不便が簡単には思い出せない、すでに記憶の彼方に去りつつあると感じる方も多いかもしれません。


羽田空港と成田空港をお得&快適に接続するリムジンバス

羽田空港にも国際線が発着する現在、成田空港を利用する機会が全くなくなるのかというと、実はそうとは限りません。

なぜなら、羽田空港が本格的に国際化して約10年が経過した2020年現在でも、

  • 航空会社やその目的地によっては、発着枠に大きな制限のある羽田空港ではなく、発着枠に比較的余裕のある成田空港があえて選択されている場合もある
  • 同じ目的地に対し、羽田空港と成田空港の両方を発着する路線が設定されている時には成田空港発着の方が運賃が安く設定されていたり、特典航空券の空席が確保しやすい

といった事情があるため、羽田空港の国際線さえ利用できるのなら全く問題がないとは言えないから。

そんな状況の中、少しだけ頭を悩ませることになるのが、直線距離で60km近く離れている羽田空港と成田空港との間で行う乗り継ぎです。

実際、我が家でも、国内にある地方空港発の国内線から国際線、あるいは国際線からに地方空港行きの国内線に乗り継ぐスタンダードなケースはもちろん、海外発券や周遊タイプの国際線航空券などを利用した少し特殊な旅程時の羽田空港発着の国際線と成田空港発着の国際線を乗り継ぐケースなどでは、羽田空港と成田空港の間の地上間移動が必要になってしまいます。

そんな時に愛用しているのが、東京空港交通によって運行されているリムジンバスです。

このリムジンバスは、羽田空港と成田空港を乗換なしの直行便として85分から95分ほどで結ぶ長距離バスのことで、一部の例外を除き、基本的には到着空港では到着階に出発、出発空港では出発階に到着というように、バスの乗車前後の移動が大きな負担にならないように配慮されているのも嬉しいメリットです。

そうしたメリットが存在する一方、このリムジンバスを利用した羽田空港と成田空港との間の移動は、

  • 大人:片道3,200円(12歳以上)
  • 小人:片道1,600円(6歳以上12歳未満)
  • 未就学児:無料(座席を使用しない6歳未満の子供)

という運賃設定になっていて、2,000円未満のお得な運賃負担ながら乗り換えなしで利用できる鉄道(羽田発:エアポート特快/成田発:アクセス特急)に比べて割高とされています。

とは言え、お得に利用する方法が全く存在しないわけではありません。

その方法というのが、リムジンバスプレミアム回数券。

この回数券は11枚綴り12,000円で販売され、羽田空港と成田空港の間の片道は回数券2枚分、つまり約2,181円相当で利用可能になるというものです。

もちろん回数券ですから、購入から1年の有効期限内に羽田空港を含む都内と成田空港間を結ぶ片道では6回分弱の利用、それ以外の都内と羽田空港を結ぶ片道では11回分の利用が必要なものの、一度に複数人での利用も可能という特長もあるため、家族との2名以上での旅行が一年間に複数回予定されているという場合には意外に使い切れるのも正直な部分。

そういった意味で、リムジンバス関係では十分にお得でなかなかお気に入りのサービスの1つとして愛用しています。

羽田空港と成田空港間をお得&ゆったり移動できるリムジンバス プレミアム回数券とクレジットカードや電子マネーでの購入方法(リムジンバスとエアポート快特/アクセス特急の比較、回数券のお得度、クレジットカード利用可能窓口、回数券の利用方法と乗車券引換)

平日でも満席リスクに要注意な羽田空港発成田空港行きの始発便

そうした羽田空港と成田空港の間を結ぶリムジンバスの中で、特に注意が必要な特別な便といえば、それは間違いなく羽田空港国際線ターミナル(2020年3月からは第3ターミナルに改称)を06:25に出発し、それから成田空港に向かう始発便。

なぜなら、この羽田空港発成田空港行きリムジンバスの始発便は繁忙期でも休日でもない平日でも乗車率が高く、満席になるリスクもあるとされているから。

というのも、羽田空港と成田空港を結ぶリムジンバスは、

  • 7時から8時台:35分から40分に1本間隔
  • 9時から17時台:10分から20分に1本間隔
  • 18時から21時台:30分から40分に1本間隔

といった形で、比較的高頻度での運行がされているものの、この始発便に限っては、

  • 始発:羽田空港06:25 → 成田空港 第3ターミナル07:32/第2ターミナル07:35/第1ターミナル07:40
  • 次便:羽田空港07:40 → 成田空港 第3ターミナル08:57/第2ターミナル09:00/第1ターミナル09:05

という便設定により、次に出発する便まで1時間15分もの待ち時間が発生してしまう乗り逃してしまうとかなり不便な状況に陥ってしまう便になってしまっているのが大きな理由です。

そうした事情は海外からの旅行者を含め、始発便の利用を希望する利用者に知れ渡っているようで、後述するように、繁忙期でもない平日の早朝にも関わらず、この始発便だけに満席が原因の売り切れすら発生することもあるほど。


早朝の羽田空港国際線ターミナル(第3ターミナル)到着階の様子

羽田空港と成田空港を結ぶリムジンバスの始発を利用するような時間帯の羽田空港国際線ターミナルに降り立つと、そこは普段とは少し違う羽田空港の姿が広がっているはずです。

実際、運用時間が明確に設定されている成田空港とは異なり、24時間運用されている羽田空港ですが、そもそも国内線が運航を停止している早朝の時間帯には、JALもANAも国内線乗り継ぎチェックイン用のカウンターも当然閉鎖されます。

とは言え、早朝から国内線の運航が行われていますから、ANAの羽田空港国際線ターミナルにある国内線乗り継ぎ用のチェックインカウンターは朝5時からの営業。

一方のJALの国内線乗り継ぎ用のチェックインカウンターは4時45分からの営業となっていて、これは国内線第1ターミナルにある、どのチェックインカウンターよりも早くに営業を開始することを意味します。

実際、すでに予約済みの国内線を出発当日の空港で差額を支払った上でのアップグレードを希望する場合、基本的に国際線からの乗り継ぎ時のみという制限はあるものの、この国際線ターミナルの国内線乗り継ぎ用のチェックインカウンターを利用することで、かなり優位なアップグレードが可能なのは嬉しいメリットと言えるかもしれません。

 

JALもANAも国内線乗り継ぎ用のチェックインカウンターの24時間営業を行っていない現状に対し、空港宅配などの各種サービスを提供するJAL ABCカウンターは24時間営業ですから、早朝に到着する国際線を利用した場合でも、すぐには使わない荷物などを発送して身軽になることもできるなど、安心感を感じる方も多いはず。

羽田空港国際線ターミナル(第3ターミナル)バス乗車券カウンターでの乗車券購入/引換

そんな羽田空港国際線ターミナル(第3ターミナル)の到着階には、リムジンバスを含めたバス乗車券を販売しているバス乗車券カウンターが用意され、ここで成田空港行きの乗車券の購入やプレミアム回数券との引き換えも可能になっています。

ちなみに、カウンターの後方には時刻表と、現時点での空席状況が液晶ディスプレイ上に案内されているのですが、上の写真では朝5時53分の時点で成田空港行きの始発のみが唯一残席僅かになっていることがわかるはずです。

この日は特に繁忙期でも週末でもない通常の平日だったのですが、後述の通り、なんと最終的には満席になってしまったようで、始発を利用したいにも関わらず、乗車できなかった利用者も発生してしまったようでした。

バス乗車券カウンターでプレミアム回数券を提示し、希望する成田行きの便を告げると、上の写真のような乗車券と引き換えてくれます。

 

ちなみに、この時、乗車券と一緒にお客様控も手渡されるのですが、この控えはあくまで領収書のような意味合いを持つものでしかなく、乗車券のように、リムジンバスへの乗車が可能になるものではありません。

そのため、うっかり乗車券とお客様控えを取り違えて、何気なく乗車券の方をうっかり捨ててしまうなどして紛失ったりしないように、少しだけ注意が必要かもしれません。

出発数十分前のバス乗り場で見た、長い長い行列の意味

こうしてリムジンバスの乗車券を手に入れた後は、バス乗り場に向かうことになります。

といっても、羽田空港の中でも最も新しい国際線ターミナル(第3ターミナル)は、ターミナル内の案内も充実し、分かりやすいものですから、迷う心配はないはず。

そうした案内に従って到着階をどんどん進んでいくと、右手にバス乗り場に降りるためのエスカレーターが見えてくれるはずです。

 

ちなみに、エスカレーターとは反対側の少し離れた位置にはエレベーターも設置されていますから、大型のスーツケースを複数持ち歩いているなど、エスカレーターでの利用に不安が残るという方には、そちらの利用がおすすめだと考えています。

 

そうして降り立ったバス乗り場を最初に見つけた時、多くの方が驚くはず。

なぜなら、出発の数十分前にも関わらず、多くの利用者が乗り場の前で列を作って並んでいるから。

 

この光景を最初に見た時は、正直私も早朝に出発する始発便なんだから、こんなに多くの利用者が並んでいるなんて信じられず、他の目的地向けのバスが入線する直前かもしれないと思ってしまったほど。

しかし、現実には、成田空港行きの利用者が数十分前から並んでいる状況に間違いはなく、逆にこれなら満席による売り切れも十分ありえる話だと思わず納得してしまいました。


満席のリムジンバス始発で向かう成田空港

そうした満席状態での運行が行われる車内は、もちろん隣に空席のある席が見つけられないほどの混雑状況。

少なくとも意外に高期待値で空席が多く、1人で2席をゆったりと利用できるリムジンバスだからこそのゆとりを感じることはできませんでした。

ただし、この時点では、早朝の空いている道路を走行する以上、思わぬ早着をすることによって、満席の車内で過ごす時間は意外に短いのではないかと推測しました。

実際には、所々で発生している渋滞の卵のような混雑が高速道路上で見られ、スムーズに進むばかりではありません。

とは言え、渋滞のような混雑はあくまで局所的なものなため、極端に大きな遅延が発生するわけではなかったのは嬉しいポイント。

 

また、バス車内の最後部には、利用者が自由に使えるトイレも完備されているのも、より安価な鉄道利用にはない嬉しいメリットと言えるかもしれません。

 

リムジンバスは高速道路上を成田空港目指してどんどん進んでいきます。

この日の成田空港第2ターミナルまでの到着時間は、

  • 第3ターミナル07:35
  • 第2ターミナル07:37

となっていて、定刻に対し、数分の遅延が発生したという状況でした。

遅延と言っても、途中何度か小規模な複数の渋滞や混雑に巻き込まれたことを考えると、よく軽減された方と考えるべきかもしれません。

その一方で、利用するルートや時間帯から渋滞などへの遭遇してしまう可能性を考えると、早朝の時間帯に運行される始発便だからといって、成田空港への極端な早着はあまり期待できないと感じています。

始発で到着後、スムーズに利用できる成田空港第2ターミナルのサービスと提供開始時間

こうして、7時30分を少し過ぎた頃に成田空港第2ターミナルへと到着する羽田空港発のリムジンバスの始発ですが、実際に利用してみると、意外なまでに快適な時間設定になっていることが分かります。

もちろん、成田空港第2ターミナルの2つある出国審査場のうち、より早い時間にオープンする北側の7時15分には間に合いません。

それどころか、北の出国審査場よりもオープンの時間が遅い、南の出国審査場の7時30分にも

しかし、7時30分過ぎにリムジンバスを降りた後、チェックインカウンターで搭乗手続きを終え、出国審査場に向かうと、オープン直後の行列を伴う混雑はかなり解消され、快適に出国手続きをすすめることが可能になります。

それは、JALの国際線ファーストクラス利用者や上級会員ステイタスを持つ利用者を対象とした、優先保安検査用のレーン「JAL FAST SECURITY LANE(ジャルセキュリティファストレーン)」も同様です。

もちろん、成田空港第2ターミナルで最もラウンジサービスが充実している、JALのファーストクラスラウンジやサクララウンジも7時30分からすべてのサービスの提供が開始されますから、それらのサービスが落ち着いた頃という意味でも、リムジンバスの始発利用からの一連の流れはなかなか好みというのも正直な部分です。

まとめ

首都圏だけではなく、日本を代表する2つの国際空港、羽田空港と成田空港を結ぶリムジンバス。

割高な印象を感じる方も多い料金設定がされているものの、プレミアム回数券を利用することで、意外にリーズナブルに活用できる我が家でもお気に入りのサービスの1つです。

そのリムジンバスの中でも、羽田空港から成田空港へ向かう始発便は、運行時間帯や運行頻度が特殊なため、早めに乗車券を確保しない限り、満席リスクがあるという意味で特殊な便の1つなのは間違いありません。

とは言え、営業開始直後の成田空港を利用する場合、この始発便の到着時間は意外にちょうどよく、様々なサービスを快適に活用できるようになっていますから、早朝に羽田空港から成田空港へ向かう時の選択肢として選択肢に加えてみるのもなかなかおすすめだと思いますよ。

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