スターアライアンス提携航空会社発券ANA国内線特典航空券の出発当日空港での前便予約変更(利用条件と手続方法、成功率アップに貢献する乗継便の同時変更、選択肢増の切り札マルチエアポート対応)

ルフトハンザのマイルを利用して予約と発券が可能なANAの国内線特典航空券。

これもまた、ルフトハンザとANAが同じスターアライアンスに加盟しているからこそ実現したマイル利用の1つです。

最近、我が家でもルフトハンザの直営ショップでリモワのスーツケースなどを購入した時に付与されたルフトハンザのマイルを利用して、ANA国内線特典航空券を予約・発券しました。

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ルフトハンザのマイルで予約・発券の特典航空券での前便変更

そんなルフトハンザのマイルを利用したANA国内線特典航空券ですが、予約変更やキャンセルでの払い戻しには、ルフトハンザの特典航空券ルールが適用されるため、

  • 予約変更は1回の手続きにつき50ユーロ
  • キャンセルでの払い戻しは1区間につき50ユーロ

という条件で利用する必要があります。

ちなみに、実際に運航を担当するANAで予約と発券を行った国内線特典航空券の場合、予約変更は無料で何度でも可能。

さらに、キャンセルでの払い戻しも3,000マイルの負担のみで可能など、最終的に利用する便やそこで提供されるサービスは同じものだとしても、予約に関するルールは意外に違いがあるのは面白いですね。

そんなルフトハンザのマイルを利用したANA国内線特典航空券を活用で考えていたことの1つが、ANA国内線特典航空券を対象に提供されている、同一区間の元々予約している便よりも前に出発する便に空席があった時のみ、出発当日の空港で利用可能な前便変更。

このサービスを利用することで、仮に予約変更に制限が設定されている予約でも無料でより早くに出発する都合の良い便への変更が可能になるというメリットがあります。

ただ、気になっていたのは、ANAのマイルを利用した国内線特典航空券なら問題なく利用可能なサービスだとしても、ルフトハンザのマイルを利用したANA国内線特典航空券でも利用可能なのかということ。

念のため、ANAの問い合わせ窓口に電話で問い合わせた結果は問題なしというものでしたが、ANAのホームページ上での予約確認の方法や確認画面での表示は完全に国際線扱いになっていたため、手続きが完了するまでは本当に前便変更が可能なのか、正直かなり不安でした。

提携航空会社発券のANA国内線特典航空券の前便変更条件

実際、空港のチェックインカウンターを訪れ、地上係員の方に問い合わせてみると、ルフトハンザのマイルを利用したANA国内線特典航空券を含め、提携航空会社が発券したものでも問題なく空席のある前便への予約変更は可能という回答をもらえました。

ただし、自動チェックイン機では対応できないようで必ず有人のチェックインカウンターでの手続きが必須とのこと。

そのため、残り少ない前便の空席を確保する必要がある場合など、あまりに早くに空港に到着しても、自動チェックイン機では手続きができず、チェックインカウンターの営業開始まで待つことになってしまうのは要注意ですね。

 

その前便変更の手続きに必要なものは、発券元になるルフトハンザのEチケット。

これに記載されているルフトハンザの固有コード220から始まる13桁の航空券番号があるとスムーズに手続きを進められます。

一方で、搭乗者の名前や利用する便名だけでも手続き自体は可能なものの、変更手続きの途中での認証手続きなどに時間を要するようですから、空港での前便変更を考えている場合には、あらかじめ発券元のEチケットを提示できるように用意しておくのがおすすめですね。

最初の出発空港での乗継便の同時手続き

こうした前便変更の手続きで気になることと言えば、乗継便での前便変更の取り扱い。

なぜなら前便変更を行って到着した空港からさらに乗継便がある場合、どのタイミングで乗継便の前便変更ができるのかによって、予約変更の自由度は大きく制限されるから。

特に、最初の出発便と同じタイミングで乗継便の前便変更ができるのと、乗継便が出発する空港に到着してからしか前便変更ができないのとでは、希望する便への前便変更成功率に大きな差が生まれることも十分考えられます。

その結論はというと、ルフトハンザのマイルを利用したANA国内線特典航空券でも、最初の出発空港で前便変更を行うタイミングで、同時に乗継便の前便変更手続きを受け付けてもらえました。

これは、すべての旅程が当日に完了するものであれば、

  • 羽田 → 伊丹 → 那覇

というような旅程でも、最初の羽田でのチェックインカウンターでの2便分の前便変更が完了した時点で、2枚の搭乗券が手渡されることになります。

選択肢を大きく広げるマルチエアポート対応

出発当日の空港で空席が残っていることが利用の前提条件になっている前便変更で意外に重要なのが、マルチエアポートへの対応。

このマルチエアポートというのは、

  • 東京エリア:羽田空港-成田空港
  • 大阪エリア:伊丹空港-関西空港-神戸空港

というように、近隣エリアにある空港を同一の空港とみなし、予約変更時などに自由に切り替えが可能とするルールのこと。

このマルチエアポートに対応するとどのようなメリットが生まれるのかというと、例えば、

  • 羽田-伊丹

という区間の希望する時間帯に空席がない場合でも、マルチエアポートに対応している航空券では、

  • 羽田-関空
  • 羽田-神戸
  • 成田-伊丹

のように追加で3つの選択肢が加わることになるから。

 

気になるルフトハンザのマイルを利用したANA国内線特典航空券でのマルチエアポート対応ですが、問題なく利用可能。

その結果、マルチエアポート対応と乗継便の前便変更をフル活用した結果、元々の

  • 羽田 → 伊丹 → 那覇

という旅程から、

  • 羽田 → 伊丹 →(地上移動) → 関西 → 那覇

といった旅程への変更も、最初に出発する空港チェックインカウンターでの手続きですべて可能になります。

まとめ

こうした前便変更に関わる自由度は、ルフトハンザのマイルを利用したANA国内線特典航空券に限らず、基本的にスターアライアンス提携航空会社のマイルで予約・発券を行ったANA国内線特典航空券なら問題なく利用なメリットという説明を電話での問い合わせ窓口やチェックインカウンターで受けました。

そのため、提供される枠自体に制限のある特典航空券を予約する時に、希望する時間帯や出発空港に空席がない場合でも、出発当日の空港チェックインカウンターでの前便変更に希望を残す形で予約してみるというのも、満席になることの少ない時期ならなかなか価値ある選択肢になると思いますよ。

もちろん、元々の予約便よりも早くに空港を訪れなくてはいけないというデメリットはあるのですが、これから目的地に出発する往路などで利用できると、到着後の滞在時間が格段に延長できる大きなメリットがありますから。

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