JALによって到達難易度の高い順番に用意されている、
- JMB ダイヤモンド
- JGC プレミア
- JMB サファイア
- JMB クリスタル
という4つの上級会員資格。
しかも、この中でも、
- JMBダイヤモンド
- JMBサファイア
の2つの上級会員だけは、JGC、JALグローバルクラブという年会費の支払いだけで維持できる永年上級会員資格サービスへの申込みが可能になるという特典が提供されています。
ただし、いずれの上級会員資格も有償の航空券での一定回数以上の搭乗回数達成や有償での搭乗の度に積算される上級会員資格用のポイント、FLY ON ポイント(FOP)を貯めることが必須というなかなか大きな制限があります。
目次
前年度に上級会員資格獲得済み会員専用の維持やランクアップを強力にサポートするキャンペーン
そんなJALの上級会員には、上級会員資格を維持やランクアップを強力にサポートするサービスが毎年提供されています。
それが、「〔FLY ON ステイタス会員限定〕”お好きな1カ月間いつでも”JALグループ国内線FLY ON ポイント2倍キャンペーン」という期間限定で開催されるキャンペーンです。
このキャンペーンは、今年度の2018年度にJMB クリスタル以上の上級会員資格を獲得した方を対象に、2019年4月から2020年3月までの好きな1ヶ月間に国内線利用時の上級会員資格用ポイント、FOPを2倍で計算してくれるというなかなか大胆な特典が提供されるもの。
しかも、2019年4月から2020年3月までの1年間で旅行に出かける予定のある好きな1ヶ月を自由に選べるというのも使い勝手の良さや手軽さを感じさせてくれるため、好印象ですね。
また、対象となる運賃はフライトマイル積算対象運賃となっていますから、流石にマイルを利用した特典航空券としての国内線利用は対象外ですが、通常の一般的な国内線利用に加え、国際線と同時に購入した乗り継ぎ用の国内線の利用もこのキャンペーンの対象になるというのはなかなか嬉しいメリット。
なぜなら、JALの有償国際線航空券では、例え割引運賃であっても国際線と同時に購入した乗り継ぎ用の国内線は、マイルもFOPも100%で計算されるため、2倍として計算された時の恩恵は大きくなりますから。
要注意なFOP2倍キャンペーン利用時の計算方法
このキャンペーンを利用する時に少しだけ注意しなくてはいけないことの1つが、2倍された後のFOPの計算方法です。
なぜならFOP2倍キャンペーンの対象となる時期の国内線利用だからといって、通常積算されるはずのFOPを単純に2倍したものが実際に積算されるFOPになるとは限らないから。
実際、このキャンペーンで2倍になるのは通常積算されるFOPのみで、キャンペーンなどのボーナスとして積算されるボーナスFOPは2倍の対象外となっています。
そのため、具体的に、搭乗ボーナス FLY ON ポイントとして400ポイント分のFOPが追加でプレゼントされる有償国際線航空券の乗り継ぎ用国内線の利用で、東京-札幌の片道分のFOPを計算する場合、
通常時(キャンペーン期間外):
- 通常FOP1,020ポイント+ボーナスFOP400ポイント
- 積算されるFOPの合計は1,420ポイント
2倍キャンペーン期間中:
- 通常FOP1,020ポイント+ボーナスFOP400ポイント+2倍キャンペーンFOP1,020ポイント
- 積算されるFOPの合計は2,440ポイント
という計算になり、通常時のFOPをそのままシンプルに2倍したポイント数よりも少なくなることが分かりますね。
もちろん、元々400ポイント分の搭乗ボーナス FLY ON ポイントの対象外となる先得などのリーズナブルな運賃や特段別のFOPキャンペーンが開催されていない時の利用では、そのままシンプルに通常時のFOPを2倍するだけで問題はなく、お手軽なのは間違いありません。
FOP2倍キャンペーンの申込みと締切
実際のキャンペーンの申込み方法としては、JALホームページにログインした上で、「お客さまだけの特選キャンペーン」にアクセスし、そのキャンペーン一覧からキャンペーン詳細情報のページを訪れて申込みを行うのが最もおすすめです。
ちなみに、このFOP2倍キャンペーンに申し込む時に悩むことになるのが、どのタイミングで、どの1ヶ月を2倍キャンペーンの対象期間として申し込むのかということ。
というのも、2019年度分のキャンペーンでは、どの1ヶ月間を2倍キャンペーンの対象期間に設定するのかによって、キャンペーンで得られる恩恵は大きく変わる一方、希望の2倍月ごとの締切が設けられているから。
具体的に、月ごとの締切は、
- 2019年4月:2019年3月15日(金)まで
- 2019年5月:2019年4月15日(月)まで
- 2019年6月:2019年5月15日(水)まで
- 2019年7月:2019年6月15日(土)まで
- 2019年8月:2019年7月15日(月)まで
- 2019年9月:2019年8月15日(木)まで
- 2019年10月:2019年9月15日(日)まで
- 2019年11月:2019年10月15日(火)まで
- 2019年12月~2020年3月:2019年10月31日(木)まで
というようになっていて、このことからは、
- 4月から11月分までは前月の15日までの申込みが必要
- 12月から翌年3月分までは少し特殊で一律で10月31日までの申込みが必要
ということが分かりますね。
ちなみに、2018年度分の申込期限は、
- 2018年4月:2018年3月22日(木)まで
- 2018年5月:2018年4月19日(木)まで
- 2018年6月:2018年5月24日(木)まで
- 2018年7月:2018年6月21日(木)まで
- 2018年8月:2018年7月19日(木)まで
- 2018年9月~2019年3月:2018年7月31日(火)まで
となっていて、
- 4月から8月までの1月ごとに設定されていた締切には、2019年度版に比べて4日から9日程度のゆとりあり
- 9月から翌年3月までの一律申込みは、2019年度版に比べて9月から11月までの3ヶ月分も多く、それに伴い締切も3ヶ月早く設定
という状況。
そのため、個人的には、全体として2019年版のほうが2倍月の使い勝手の面で改善されたと判断しています。
FOP2倍キャンペーンの限界
FOPが2倍も加算されるというインパクトを持つこのキャンペーンにも、ある種の限界があります。
それが、あくまで国内線の利用を対象にしたもので、国際線の利用は2倍の対象にならないということ。
そのため、我が家を含め、JALを国際線中心で利用している方はその恩恵を十分に受けられないことに加え、国際線に比べると1回の搭乗で積算されるFOPが元々少ない国内線の利用では、2倍という言葉が持つインパクトに比べ、実際に積算されるFOPは意外に控えめなものになることも十分考えられます。
もちろん、2倍キャンペーンで選んだ1ヶ月間の希望月に、
- あえて国内線の利用を集中させる
- 北海道旅行や沖縄旅行など、飛行距離が長い旅行を行う
というような活用方法も考えられるものの、それでも常識的な範囲内の利用では、2倍として得られるFOPの限界は間違いなく存在しているはずです。
最も気に入っているのは希望月の翌年への温存
そんな我が家がこのキャンペーンの活用として気に入っているのが、希望月を翌年に温存するというもの。
実際、上の画像からも分かるように、2018年版のキャンペーンでも2019年3月を指定することで、2019年分の上級会員資格を決定する2018年中はキャンペーンの恩恵を受けず先送りし、2020年分の上級会員資格を決定する2019年中に温存することにしました。
2018年版でこうした選択をした理由は、
- 2018年はすでに予約・発券済みの旅程だけで、FOP2倍キャンペーンを利用することなくJMBダイヤモンドを維持できる見込みだった
- まだ確定していない2019年の旅程で不慮の事態が発生した時のための保険として温存したかった
という2つ。
実際、2018年も予定通りに旅程を楽しむことができて、とても満足でした。
また、2018年12月の現時点で予約・発券した2019年分の旅程だけでも、そのすべてを完遂できた場合、毎年の維持を1つの楽しみとしているJMBダイヤモンドへの到達が可能ですから、結果的に保険として先送りした2019年3月分のFOP2倍の希望月はあまり意味をなさない予定。
しかし、先を見通せない時期の万が一にとりあえず無料で備えることができる保険として、FOP2倍キャンペーンの希望月の翌年への先送りはとても気に入っていますから、2019年版も同じような形での申込みを考えています。
まとめ
継続的な毎年の有償航空券の利用が必須となっている上級会員資格。
そんな中、JALでは、すでに上級会員資格を獲得している会員を対象に、その維持やランクアップを強力にサポートするサービスとして、国内線FLY ON ポイント2倍キャンペーンが開催されているのはなかなか興味深い取り組みだと感じています。
もちろん、いくつかの制限がルール上設定されているなど、フル活用する上ではいくつかの注意点も存在しているのですが、その一方で、好きなタイミングでのキャンペーン利用を目的とした希望月の設定ができることも、キャンペーン活用の幅を広げる大きな助けになるはず。
特に、2018年と同様に2019年もこのFOP2倍キャンペーンが開催されたことが、2020年も継続される保証になるわけではありませんから、目標として維持やランクアップを目指す上級会員資格とそれまでに必要なFOP数の計算を元に、できるだけ効果的な使い方を考えてみるのもなかなか大切なことかもしれませんよ。
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