JAL運航便の出発当日の空港での前便変更のルールと制限、活用方法(国際線有償航空券と国際線特典航空券の大きな制限、国際線航空券の国内線区間の自由度と限界、使える国内線有償航空券の見分け方、国内線特典航空券の際立つ魅力)

飛行機の予約では、機内で同じクラスのシートを利用する場合でも、安価な運賃の航空券ほど無料での予約変更の制限が厳しい一方、高額な運賃の航空券ほど、無料での予約変更の自由度が高いという条件が設定されています。

そのため、リーズナブルな運賃での旅行を楽しむ場合、一度発券までの手続きを終えた後は予約変更を行わないことを前提に、あらかじめ予約の変更が必要にならないような旅程を作り込んでおくことが必要になるのは避けられません。

実際、そうしたリーズナブルな運賃での予約で、どうしても変更が必要な事態に陥った時には、せっかく確保した予約を一度キャンセルした上で、新しい予約を取り直しも考える必要も。

その際は、キャンセルに伴う手数料と、直前期の予約ということで、とても割高な運賃負担を迫られるなど、想定外の大きな金額の負担に驚いてしまうリスクがあります。

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予約変更不可の運賃での予約でも許される2つの無料での予約変更

では、予約変更が不可とされているリーズナブルな運賃で予約してしまった場合、全く予約変更の余地がないのかというと、実はそうではありません。

なぜなら、リーズナブルな運賃の利用でも、

  • 台風などの天候や航空会社の機材故障などが原因のトラブル発生時の予約変更
  • 出発当日の空港での前便変更による予約変更

という条件下では、無料での予約変更も可能になるから。

特に、トラブル発生時には、予約変更だけではなく、そもそも旅行を取りやめることを前提にした無料での払い戻しにも対応してもらえることが大半ですから、それも視野に入れた上で、航空会社の担当者に問い合わせてみるのが大切なのは間違いありません。

一方の前便変更による予約変更というのは、元々予約していた出発当日、実際に空港を訪れた利用者を対象に、予約を確保している便と同じ目的地行きのより早い時間に出発する前便に空席が残っている場合に限り、その前便への無料での予約変更を行うというもの。

具体的には、東京・羽田空港から札幌・新千歳空港に向かうため、本来の予約として、

  • JL515:羽田12:35発→新千歳14:05着

を予約していたものの、できるだけ早い時間に新千歳に到着したいと考え、早めに訪れた出発当日の空港で、その時に空席の残っていた、

  • JL501:羽田6:30発→新千歳8:00着

に前便変更として無料での予約変更の手続きをJAL側に行ってもらうというものです。

そのため、出発当日に空港を訪れた時点で、希望する前便に空席が残っていることが前提条件となるものの、予約時には選択肢に加えることができなかった早い時間の便の利用が可能になるなど、活用の幅はとても広いサービスなのは間違いありません。


国際線有償航空券と国際線特典航空券での前便変更

こうした前便変更を活用することになるのは通常は国内線という特長があります。

なぜなら、国際線の場合、例えば成田-ホノルル線のように、

  • JL786:成田19:40発 → ホノルル08:20着
  • JL780:成田20:40発 → ホノルル09:20着
  • JL784:成田21:10発 → ホノルル09:50着
  • JL782:成田22:00発 → ホノルル10:30着

といった同じ空港から出発し、同じ空港に到着する便が複数設定されていたとしても、無料での前便変更は認められないから。

実際には、

  • 国際線有償航空券:変更希望の前便との差額の支払いが必要(追加で手数料負担が必要なことも)
  • 国際線特典航空券:そもそも前便変更を含めた予約変更はもちろん、当日予約も廃止済み

という取り扱いになる関係で、国際線航空券の無料での前便変更はしっかりと制限されています。

そのため、本来予約変更が認められていないリーズナブルな予約で無料での予約変更が行われるのは、何らかのトラブルが発生した結果、元々予約したスケジュール通りに運航が行われない場合などに限られるということですね。

国際線有償航空券と国際線特典航空券の国内線区間の前便変更

そんな出発当日の空港での前便変更に厳しさを感じる国際線航空券ですが、その中に含まれる国内線区間には全く別の印象を感じるはずです。

なぜなら、

  • 国際線有償航空券の国内線区間:航空券の最終区間の国内線のみ前便変更可能
  • 国際線特典航空券の国内線区間:いずれの国内線区間でも前便変更は可能

となっているから。

ここで注意しなくてはいけないのは間違いなく国際線有償航空券の国内線区間です。

というのも、前便変更が利用できるのは、航空券の最終区間の国内線のみという条件が設定されていますから、具体例として、

  • 羽田→関西→バンコク→関西→羽田

というような往復の国際線有償航空券では、最後に用意された復路の国内線区間にあたる「関西→羽田」のみが前便変更の対象となり、同じ国内線区間でも往路の「羽田→関西」は前便変更の対象外になってしまうから。

逆に、最終区間の国内線という条件を満たす限り前便変更は利用できますから、例えば、

  • ホノルル→関西→羽田

というような片道の国際線有償航空券の場合でも、最終区間の国内線にあたる「関西→羽田」では、問題なく前便変更による無料の予約変更が可能になるのは面白いですね。

ちなみに、通常はあまり見かけないものの、例えば、

  • 羽田→新千歳→関西→ホノルル→関西→那覇→羽田

というような2区間以上の国内線を切り込んでいる国際線有償航空券の場合は、あくまで最終区間の国内線は「那覇→羽田」のみですから、前便変更の対象もこの国内線区間のみ。

逆に、同じ復路の国内線でも「関西→那覇」は対象外というのは少しだけ注意が必要ですね。

こうした制限のある国際線有償航空券に対して、国際線特典航空券の前便変更はとても優遇されたものになっています。

というのも、前便変更についての制限はなく、国際線特典航空券の国内線なら往路でも復路でも自由に前便変更が受け付けてもらえるから。

具体的には、

  • 羽田→関西→バンコク→関西→羽田

という旅程の、往路「羽田→関西」と復路「関西→羽田」の両方が前便変更の対象になるということですね。

 

ただし、国際線特典航空券の国内線区間の前便変更を行うと、JALに登録したメールアドレス宛には、上の画像のような「運休に伴う代替便の用意」という少しびっくりするようなメールが届くのは少しだけ注意が必要かもしれません。

とはいえ、実際には全く問題はなく、追加で必要な手続きなどもありませんから、そのまま前便変更してもらった便に搭乗するだけとお手軽なので心配は無用です。


有償国内線航空券と国内線特典航空券の前便変更

こうした細かなルールが存在する国際線航空券に比べると、国内線航空券の前便変更のルールはかなりシンプルです。

なぜなら、

  • 予約変更が不可な運賃の有償航空券は前便変更が不可
  • 予約変更が可能な運賃の有償航空券は前便変更が可能
  • マイルを利用する特典航空券は前便変更が可能

という内容になっているから。

国内線有償航空券での前便変更のできるできないを分ける予約変更の可否ですが、基本的には、

予約変更が不可な運賃:

  • 特便割引
  • 先得
  • スカイメイト
  • 当日シルバー割引
  • 乗継割引

予約変更が可能な運賃:

  • 上記の予約変更が不可な運賃5種類以外

という区別になっていて、通常は特便割引や先得を中心に前便変更ができないことを意識しておくだけで問題はないはずです。

一方の特典航空券の前便変更としては、通常の国内線特典航空券に加え、

  • 国内線特典航空券(ディスカウントマイルキャンペーン利用)
  • ダイヤモンド特典航空券
  • おともdeマイル割引
  • どこかにマイル

などのマイルを支払って予約を行う国内線特典航空券もすべて対象になっています。

そのため、予約時には確保可能な少し遅い便をとりあえず予約しておいて、出発当日には少し早めに空港を訪れ、希望する前便への変更手続きを行うことを前提に予約するというのも現実的な選択肢と言えるはずです。

ちなみに、個人的には、マイルとお金を組み合わせて予約し、予約変更自体は厳しく制限されているおともdeマイル割引でも、出発当日の空港での前便変更に限って、予約変更が認められているのは面白いと感じるポイントで、その高いお得度とともに実際に愛用している理由の1つになっています。

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まとめ

本来は無料での予約変更が不可として認められていない航空券でも、出発当日の空港に訪れる時間を少し早めにするだけで、早い時間帯の便への変更が無料で受け付けてもらえる前便変更というサービス。

確かに、国際線と国内線、あるいは有償航空券と特典航空券という違いで、利用可能なタイミングはもちろん、そこに用意された制限も異なるものの、この前便変更をうまく活用できるだけで事前の旅程作りや実際の予約手続きでその幅が広くなるのも間違いありません。

特に、特典航空券利用時にはその恩恵と自由度の高さはとても魅力的なものになりますから、積極的に活用してみるのも本当におすすめだと思いますよ。

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