JAL上級会員限定のお好きな1カ月間いつでもJALグループ国内線FLY ON ポイント2倍キャンペーンの限界と来年に登録を先送りした理由(キャンペーン利用条件、対象期間、申し込み締切、お得度、2019年への先送り)

航空会社を利用する度に、様々な特典を提供してくれる上級会員資格。

その多くは一部の例外を除き、1年ごとの有償航空券利用実績を元に提供されるものです。

それはJALでも同様で、クレジットカードの年会費を負担するだけで維持できるJGC以外の

  • JMB ダイヤモンド
  • JGC プレミア
  • JMB サファイア
  • JMB クリスタル

といったそれぞれのステイタスは期間限定&維持には一定の有償利用は不可避。

ただし、継続に条件が設けられているだけあって、その達成後に得られる特典も十分にそれだけの価値のあるものがしっかりと用意されています。

JALダイヤモンド会員の快適な搭乗を支える3つの上級会員特典(事前座席指定の優遇、高確率のインボラアップグレード、隣席ブロック、無料機内Wi-Fi)
JAL羽田空港ファーストクラスラウンジとサクララウンジの共通点と違い(食事、ガレット&ミスジステーキの鉄板焼き、アルコール、インテリア、ラウンジ内無料サービス)

JAL上級会員資格維持サポートキャンペーン

そんな上級会員資格を維持する上でJALが救済策として用意しているのが、お好きな1カ月間いつでもJALグループ国内線FLY ON ポイント2倍キャンペーン。

このキャンペーンは、2017年度にJMB クリスタル以上の上級会員資格を獲得した方を対象に、2018年4月から2019年3月までの好きな1ヶ月間に国内線利用時の上級会員資格用ポイントにあたるFOPを2倍で計算してくれるというもの。

ちなみに、キャンペーンの登録には、FOPを2倍で計算する希望月の指定も必須で、

  • 2018年4月:2018年3月22日(木)まで
  • 2018年5月:2018年4月19日(木)まで
  • 2018年6月:2018年5月24日(木)まで
  • 2018年7月:2018年6月21日(木)まで
  • 2018年8月:2018年7月19日(木)まで
  • 2018年9月~2019年3月:2018年7月31日(火)まで

というように希望月ごとの締切が設けられています。

特に、2018年9月から2019年3月までは2018年7月31日までの最終締め切りに一括でまとめられてしまっていることは要注意。

しかも、その最終締め切りまでにキャンペーンの登録がなかった場合、せっかくの特典が無効とされてしまいます。

https://www.jal.co.jp/121campaign/flyon_double/

国内線FLY ON ポイント2倍キャンペーンの限界

このキャンペーンは自由に設定できる1ヶ月間、FOPを2倍で計算できるという意味で強力に感じられるものですが、最大の注意点はあくまで国内線の利用のみが対象になっていること。

そのため、キャンペーンの希望月として設定した1ヶ月間にどんなに国際線を利用したとしても、FOPの2倍計算は行なわれません。

また、せっかくキャンペーンの対象になる国内線の利用でも、沖縄以遠などの一部の長距離路線を除いて、国内線ではFOP計算の元になる区間マイル数が最初からあまり多いものではなく、先得など割引運賃を利用するとさらに少なくなってしまいます。

具体的に、区間マイルの75%分のFOPが加算される先得で東京-札幌を往復した場合、

  • キャンペーンなしの通常時:1,532FOP(766FOP×2)
  • 2倍キャンペーンあり:3,064FOP(766FOP×2×2)

という計算。

確かに、キャンペーンを適用することで1往復ごとに1532FOPが追加加算されるのは大きいように感じられるのですが、元々国内線の運賃自体が国際線の運賃あたりの飛行距離に比べて割高なことと、それぞれのステイタスで必要なFOP数が

  • JMB ダイヤモンド:100,000FOP
  • JGC プレミア:80,000FOP
  • JMB サファイア:50,000FOP
  • JMB クリスタル:30,000FOP

で指定されていることを考えると、キャンペーン希望月によほど国内線利用を集中させないことには、それほど大きなインパクトは感じられないケースも意外に多いはず。

その結果、あくまでJALの利用は国際線が中心な上、最寄り空港が羽田空港や成田空港で、国際線利用時の乗り継ぎ用の国内線利用もなく、純粋に国内線のみの利用はかなり限定的な我が家にとって、このキャンペーンはあまり活用できないというのが正直な感想です。

逆に、国際線では元々の区間マイル数が多いことに加え、

  • ファーストクラス利用:区間マイル数の150%
  • ビジネスクラス利用:区間マイル数の125%
  • プレミアムエコノミー:区間マイル数の100%

というように、加算率自体も大きく跳ね上がる要素として上位クラスが用意されていますから、国内線と国内線のすべてのJAL利用がFOP2倍の対象だったら本当にすごいと思うのですが、それだと上級会員資格のハードルが下がりすぎてしまうというJAL側の判断もあったのか、実現していないのはとても残念。

キャンペーンの希望月を来年の3月に先送りした理由

そんな我が家では、キャンペーンの希望月を2018年から選ぶのではなく先送りし、来年2019年の3月を指定しました。

そうした決定をした最大の理由は、2018年の1月から12月までの期間で積算されるFOPは、幸い今現在の確保済みの有償国際線予約だけでも十分に毎年の継続を希望しているJMB ダイヤモンドが維持できる予定なこと。

そのため、2018年中にキャンペーン希望月を指定して、さらに追加のFOPの上積みを狙う必要はなく、逆に、来年の2019年3月まで希望月を指定可能なキャンペーンをフルに活用するために温存しておく方がお得と判断しました。

これなら今後国際線予約受付が可能な330日前になるたびにどんどん追加されていく2019年2月以降の有償国際線予約で仮にJMBダイヤモンド到達まで不足分のFOPが発生しても、3月の国内線利用で効率的に補える可能性を残せるのも気に入っているメリット。

また、2019年4月以降に全く同じようなキャンペーンが継続されるのかどうかは不透明なことも、こうした選択を後押しした理由の1つになりました。

まとめ

維持するためには継続的な毎年の有償航空券の利用が必須な上級会員資格。

JALでは、すでに上級会員資格を獲得している会員を対象に、その維持を強力にサポートするキャンペーンとして、国内線FLY ON ポイント2倍キャンペーンが開催されているのはなかなか面白い取り組みだと思います。

ただし、FOP2倍の対象が元々加算されるFOP数の少ない国内線に限られていることとキャンペーンの登録自体にはっきりとした厳しい締切が設定されているなど、フル活用する上ではいくつかの注意点も存在しています。

その一方で、2018年だけでキャンペーンを利用する必要はなく、新しくFOPの加算が開始される2019年1月から3月までの1ヶ月間もFOP2倍の希望月として設定できることも、活用の幅を広げる助けになるはず。

特に、2017年と同様に2018年もこの国内線FLY ON ポイント2倍キャンペーンが開催されたからといって、2019年も継続される保証はどこにもありませんから、維持を目指す上級会員資格とそれまでに必要なFOP数を元に、キャンペーンのできるだけ効果的な使い方を考えてみるのも、折角のチャンスを活かす意味で大切かもしれません。

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