ホテルでの宿泊時に上級会員向けに提供される、アーリーチェックインやレイトチェックアウト、ルームアップグレードなどサービスはお得に快適な滞在を楽しめるという意味で、とても有効活用できる特典。
ただし、これらの特典はあくまでチェックイン当日とチェックアウト当日のそれぞれの空室状況に応じた物理的な限界がある以上、なかなか事前の確約が難しいものになっています。
しかも、混雑している繁忙期には、希望する形での特典の提供が受けられない可能性が高くなるのは避けられません。
部屋カテゴリーや滞在時間は意外に使える「資源」
そんな繁忙期の時はもちろん、できるだけ確実に希望を叶えたい時に活用したいのが、
- アップグレード後の部屋のカテゴリー
- チェックイン時間
- チェックアウト時間
の中で、どれを重視するのかという方針。
この方針に基づいて、重視しているものと重視していないものに分け、希望している滞在の形をホテル側に伝えていきます。
例えば、チェックアウトの時間をどうしてもできるだけ遅くしたい時には、アップグレードは不要と断り、一般的に客室数が最も多いスタンダードな部屋でのできるだけ長いレイトチェックアウトを希望します。
逆に、通常のチェックイン開始時間よりもかなり遅くチェックインし、翌日のチェックアウトも朝早くに行うことが確定している時には、できるだけ良い部屋での滞在を短期集中で楽しみたいというように希望していくことになりますね。
つまり、アップグレードの余地や滞在する部屋のカテゴリー、さらにはチェックイン時間とチェックアウト時間による実質的な滞在時間を、それぞれ異なる種類の「資源」として考えるというもの。
そして、それらを他の資源と交換・やりくりすることで、より理想的な滞在へのアレンジを目指していきます。
特に、チェックイン時間とチェックアウト時間のやりくりの伴う変更は使いこなすと想像以上に便利で、実際、一部のホテルグループで上級会員に提供されている特典の中には、好きなタイミングでのチェックインから24時間のホテル滞在を提供するなど、似たようなサービスも存在しているほど。
おすすめはメールでの事前連絡
ただし、注意しなくてはいけないのは、いつ、どのようにそうした方針や希望をホテルに伝えるのかということ。
その部分でのおすすめは圧倒的にメールでの事前連絡です。
メールで事前に連絡することで、ホテルからの返信も含めたすべてのやり取りの記録に残るのはもちろん、ホテル側にも考慮や調整のための時間を与えることになるのは忘れてはいけないメリット。
一方で、同じ事前連絡でも、リアルタイムで会話が進行する電話の場合、聞き間違いやメモへの記載漏れ・抜けなどの発生リスクは、常に発生する可能性があります。
さらに、海外のホテルへの英語での電話問い合わせでは、そうした危険性はより一層高くなるので、多少手間を感じたとしてもメールでの問い合わせが無難ですね。
もちろん、実際にホテルを訪れたチェックインのタイミングや、滞在中のフロントデスクでお願いするというのも考えられるのですが、スタッフの方にはほとんど事前情報と考慮するための時間的な余裕がない状態での素早い判断を迫られるわけですから、余裕を持って行った事前連絡に比べてしまうとあまり良い結果にならない可能性が高くなります。
そのため、希望を伝えるタイミングや場所にも要注意です。
まとめ
それぞれのホテルには、確かに基本となるサービスやルールは決まっているものの、それはすべての利用者に対して一律に適用されているものではありません。
実際、宿泊者ごとの事情や条件、希望に応じて、他の宿泊者との公平感を損なわず、ホテル側の負担が極端に増えない範囲でのアレンジは受け付けてくれることが意外に多いことに驚くはず。
特に、ホテルグループの上級会員資格を保有している場合は、ホテル側としても他の宿泊者に比べて優遇したり、ホテル側としても精一杯頑張るための合理的な理由が確保されるわけですから、想像以上の結果に驚くことも。
そのため、とりあえず「こんな形での滞在が希望です」というような形でのメールでの問い合わせを試してみるのはなかなかおすすめだと思いますよ。
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