JAL国際線 インボラアップグレードに最も重要な条件

飛行機を利用した旅行で最も思いがけない幸運の1つに数えられるのがインボランタリーアップグレードと呼ばれるアップグレード。

この通称インボラと呼ばれる種類のアップグレードは、元々予約していたクラスが満席になったことにより、

  • エコノミークラスからプレミアムエコノミーやビジネスクラス
  • ビジネスクラスからファーストクラス

のように、より上位のクラスにアップグレードが無料でおこなってもらえる嬉しいサービスです。

JAL インボラアップグレード ビジネスクラス・ファーストクラスで利用できるサービスと利用できないサービス
JAL JMBダイヤモンドのインボラアップグレード(過酷な満席エコノミークラス便予約のメリット、最終防衛ラインは事前座席指定、おすすめな45A非常口席、「この予約はJALホームページではお取扱いできません」エラーでの事前確定通知、Eチケット印刷問題、厳しい条件で成功例)

インボラの最低条件と可能性の調べ方

このインボラアップグレードが発生する最も重要な条件はやはり利用する便が満席近い搭乗率になっていること。

逆に空席がたっぷり残っている状況では、上級会員や高額な予約クラスを持つ利用者ならまだしも、それ以外の利用者にインボラアップグレードを行う意味はありません。

そのため、満席近い搭乗率というのはインボラアップグレード発生の最低条件であるのと同時に、最も重要な条件と言えそうです。

こうした状況は繁忙期だけではなく、目的地によっては週末前後に発生することがあるのはもちろん、修学旅行生やスポーツの大会などの参加者といった団体利用者と同じフライトを利用する時には意外と遭遇しやすいもの。

ちなみに、それぞれの便の空席状況はJALホームページ上の「JAL国際線スケジュール案内」から簡単に確認可能です。

予約しているクラスの空席がまったくないことを示す「☓」マークになっているのはもちろん、より上位のクラスも同様に「☓」マークになっている場合には、(自分が割り当てられるかはともかく)インボラアップグレードが行われる可能性は高くなっていると考えています。

ただし、今現在は2017年11月のJAL予約システム刷新以降、JAL国際線スケジュール案内の機能が削除され、利用者側はJAL予約デスクへの電話やチェックインカウンター、ラウンジ受付での確認でのみ空席状況を調べられる状況に改悪されてしまいました。

上級会員以外でもインボラ

では、このインボラアップグレードはどのような順番によって割り当てられるのかというと、やはり一般的には、上級会員資格を持っている方やより高額で予約クラスの高い普通運賃などを利用している方などから順番というのが定説。

しかし、私自身、

  • 上級会員資格なし
  • 予約クラス「S」の最安運賃
  • 特典航空券利用

といった場合でも、インボラアップグレードは

  • エコノミークラスからプレミアムエコノミー
  • エコノミークラスからビジネスクラス

というアップグレードは経験済みです。

もちろん、混雑する繁忙期に利用することが多いのも理由だとは思いますが、ヨーロッパなどの長距離線でのエコノミークラスからプレミアムエコノミーへのアップグレードは割りと「今日はどうかな?」というように期待して楽しめるだけの頻度で遭遇中。

そのため、空席に余裕がない満席状態であれば、上級会員資格や高額な予約クラスを持つ利用者以外へのインボラアップグレード提供のハードルは意外に低いのかもしれません。

早めのチェックイン VS 遅めのチェックイン

チェックインカウンターでインボラアップグレードされた時のことを振り返ってみると、それらはすべて早めの時間に行われたものでした。

具体的には、羽田空港や成田空港のように終日チェックインができる空港ではフライトの4時間以上前や海外の空港ではチェックインカウンターがオープンした直後の最初の1組として手続きが行なわれるタイミング。

もちろん、上級会員資格や高額な予約クラスを持つ方の場合、ある程度事前にアップグレードが決定し、どの時間帯に訪れても問題なくアップグレードされるという可能性もあります。

しかし、上級会員資格もなく、予約クラスが低かったり、そもそも特典航空券利用だったりする時には、チェックインカウンターのスタッフの方もアップグレード対象者を選ぶ余裕があるのはもちろん、そもそもアップグレード用の空席が残っている可能性が高い、できるだけ早いタイミングにチェックインカウンターを訪れた方が良い結果になるのかもしれないと今では考えています。

ちなみに、WEBチェックインは座席指定とホームプリント搭乗券の印刷まで進んでしまったからと言って、インボラアップグレード対象外になるというわけではありません。

実際、WEBチェックイン完了後、当日の空港でのみ開放される空港調整席目当てに訪れたチェックインカウンターでアップグレードが提供されたというケースもありました。

2人以上でのインボラ

インボラアップグレード提供を左右する重要な条件の1つは間違いなく、同行者の数。

実際、アップグレードが確定する前には「お連れ様はいらっしゃいませんか?」というように同行者の有無が確認されることも多く、その後で上位クラスの搭乗券が提示されるからです。

それはやはり、すでに事前座席指定などで埋まっている席の合間にアップグレードされた利用者を配置していく以上、隣合わせでの席の提供が難しいことが大きな理由になっているはず。

その結果、2人以上での旅行よりも、1人での旅行の方が間違いなくアップグレード自体提供される可能性が高くなります。

 

では、2人以上ではアップグレードが必ず提供されないのかというと、そんなことはありません。

実際、私も家族との2人旅で、エコノミークラスからプレミアムエコノミーはもちろん、2人揃ってのビジネスクラスへのアップグレードも経験したことがあります。

このあたりは本当に当日の空席状況や指定されていない席の状況などに左右され、決して複数人でのアップグレードが制限されているわけではないと考えている理由の1つになっています。

誕生日の搭乗でのインボラ

国際線ではパスポートによる誕生日の確認が容易なため、誕生日当日のチェックインカウンターでの手続きでは「今日は誕生日記念の旅行への出発で、とても楽しみにしてました」というような形で、誕生日の搭乗ということをお知らせするようにしています。

その場合、インボラアップグレードが提供されるのかというと、これまでの5回ほどの経験でアップグレードは全くなし。

もちろん、客室乗務員の方によるお祝いメッセージやちょっとした誕生日ギフトなどはいただけたりするのですが、インボラアップグレードは提供されたことはありません。

このあたりは、やはり空席状況が重視されていることの表れかもしれないと考えています。

まとめ

いつでも利用できるとは限らないインボラアップグレードですが、マイルやお金を必要とせず、数倍以上高額な席を利用できるという点で、とても魅力的なサービスです。

しかも、空席状況が最も重要な提供を左右する要素になっているためか、上級会員や高額な予約クラスを持つ利用者以外にも、インボラアップグレードが提供される可能性がある点で、とても夢を感じます。

もし、利用予定の便のスケジュール案内を確認して満席状態なら、少しだけ早めにチェックインカウンターを訪れて、インボラアップグレードの成否にドキドキしてみるのもおすすめだと思いますよ。

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