アドリア海の真珠 ドゥブロヴニクにJALの予約・発券で旅行する方法

チェコのチェスキークルムロフと並び立つ双璧として、世界でも別格に美しいその街並みはアドリア海の真珠とも評され、世界遺産にも登録されているクロアチアのドゥブロヴニク。

街はもちろん、その周辺の景色まで含め、まるで物語の世界に迷い込んだような没入感は圧倒的で、一度訪れるとまた訪れたくなる魅力を持った場所です。

また、周囲の大半を海に囲まれているため、砂浜での海水浴に加え、様々な海に関するアクティビティを楽しめるリゾートとしての顔も持ち合わせています。

JAL利用時のヨーロッパ乗り継ぎ可能都市

そんなドゥブロヴニクへの日本からのアクセスは、直行便が運航されていないため、乗り継ぎが必要。

JALでの予約・発券では、ヨーロッパへのJAL運航による直行便が運航されている、

  • ロンドン
  • パリ
  • フランクフルト
  • ヘルシンキ

の4つの都市の中から

  • ロンドン
  • フランクフルト
  • ヘルシンキ

の3都市のいずれかでの乗り継ぎが可能です。

ちなみに、それぞれの都市に到着した後は、

  • ロンドン:ブリティッシュ・エアウェイズ
  • フランクフルト:ルフトハンザ
  • ヘルシンキ:フィンエアー

というように、すべてJAL以外の航空会社に乗り継ぐ必要があります。

上の画像は実際に我が家が2018年夏ヨーロッパ周遊旅行で利用する航空券ですが、JALで予約・発券された1冊の航空券に、同じワンワールドのブリティッシュ・エアウェイズやフィンエアーならまだしも、ライバル関係にあるスターアライアンスのルフトハンザが含まれることになるのはとても興味深いですね。

パリとスペインでドゥブロヴニク乗り継ぎができない理由

同じヨーロッパへの直行便がある都市の中で、パリでの乗り継ぎができないのは、格安航空会社(LCC)は運航しているものの、エールフランスを始めとした大手の航空会社がドゥブロヴニクまで運航していないことが最大の理由。

航空便就航地としてのパリの存在感からは意外に感じますが、これは仕方がない部分ですね。

このことは、ドゥブロヴニク空港のホームページの時刻表一覧からも確かめられます。

Airport Dubrovnik Summer timetable 2017

(リンク先PDF注意)

また、JAL運航ではないものの、イベリア航空とのコードシェア便、JL7089(IB6800)とJL7088(IB6801)がスペインのマドリードに就航していて、そこからさらにイベリア航空の運航便でドゥブロヴニクに向かうこともダイヤ上は可能に思えるかもしれません。

しかし、このイベリア航空とのコードシェア便は毎日運航されているわけではないことに加え、330日前の予約受付直後のタイミングでも空席なしの状況になっているなど、現実的には利用が難しい選択肢になっています。

http://www.jal.co.jp/inter/route/sjb/

24時間以内の乗り継ぎとストップオーバー

ロンドン、フランクフルト、ヘルシンキのいずれかの都市経由でドゥブロヴニクを訪れる場合、決めなくてはいけないことの1つが、24時間以内の乗り継ぎとストップオーバーのどちらを選ぶのかということ。

なぜなら、それぞれの都市の空港に到着後、そのまま滞在することなく24時間以内の乗り継ぎでドゥブロヴニクに向かうのか、それとも、せっかくのチャンスとして考え、24時間以上滞在し、乗り継ぎ都市での観光なども楽しむのか選べるからです。

ただし、Saverと呼ばれるエコノミークラスの割引運賃を利用する場合、最終的な目的地以外の乗り継ぎ都市で24時間以上滞在すると、往路と復路それぞれで1回までにつき、ストップオーバーの追加料金として10,000円が必要になるのは要注意。

http://www.jal.co.jp/inter/fare/rule/1704_eur_py_saver_E.html

逆に、到着したその日のうちに乗り継ぐ同日乗り継ぎに加えて、宿泊を伴ったとしても到着した時間から24時間以内の乗継便を選択する限り、24時間以内の乗り継ぎとして扱われ、追加料金は不要です。

ロンドン乗り継ぎのモデルプラン(便や曜日の組み合わせによっては同日乗り継ぎ可能)

東京 → ロンドン(ヒースロー)

  • JL041 羽田 01:55発 ヒースロー 06:25着(JAL運航)
  • JL7083 羽田 08:50発 ヒースロー 13:10着(BA運航)
  • JL043 羽田 11:20発 ヒースロー 15:50着(JAL運航)
  • JL7081 成田 12:55 ヒースロー 17:30着(BA運航)

ロンドン(ガトウィック) → ドゥブロヴニク

  • BA2678 ガトゥィック 06:40~9:05発 ドゥブロヴニク 10:30~12:55着
  • BA2680 ガトゥィック 08:30~12:40発 ドゥブロヴニク 12:15~16:25着(木・土のみ)

ドゥブロヴニク → ロンドン(ガトウィック)

  • BA2679 ドゥブロヴニク 11:15~13:40発 ガトウィック 13:05~15:30着
  • BA2681 ドゥブロヴニク 13:20~17:10発 ガトウィック 15:10~19:00着(木・土のみ)

ロンドン(ヒースロー) → 東京

  • JL042 ヒースロー 09:30発 羽田 05:15着(翌日)(JAL運航)
  • JL7082 ヒースロー 11:40発 羽田 07:15着(翌日)(BA運航)
  • JL7080 ヒースロー15:45発 成田 11:25着(翌日)(BA運航)
  • JL044 ヒースロー19:15発 羽田 15:00着(翌日)(JAL運航)

注:

複数の時間帯が記載された便は曜日や時期によって出発時間と到着時間が変更。

フランクフルト乗り継ぎのモデルプラン(同日乗り継ぎ不可)

東京(成田)→ フランクフルト

  • JL407 成田 11:25発 フランクフルト 16:30着

フランクフルト → ドゥブロヴニク

  • LH1416 フランクフルト 15:55着 ドゥブロブニク 17:45着

ドゥブロヴニク → フランクフルト

  • LH1417 ドゥブロブニク 18:30発 フランクフルト 20:30発

フランクフルト → 東京(成田)

  • JL408 フランクフルト 19:20発 成田 13:40着(翌日)

ヘルシンキ乗り継ぎのモデルプラン(便や曜日の組み合わせによっては同日乗り継ぎ可能)

東京(成田)→ ヘルシンキ

  • JL6809 成田 09:50発 ヘルシンキ 13:50着(フィンエアー運航)
  • JL413 成田 10:30発 ヘルシンキ 14:50着(JAL運航)
  • JL6801 成田 11:00発 ヘルシンキ 11:00着(フィンエアー運航)

ヘルシンキ → ドゥブロヴニク

  • AY181 ヘルシンキ 7:20~16:55発 ドゥブロヴニク 09:20~18:55着
  • AY179 ヘルシンキ 16:55発 ドゥブロヴニク 19:00着(金のみ)

ドゥブロヴニク → ヘルシンキ

  • AY182 ドゥブロヴニク 10:15~19:50発 ヘルシンキ 14:15~23:40着
  • AY180 ドゥブロヴニク 19:50発 ヘルシンキ 23:40着(金のみ)

ヘルシンキ → 東京(成田)

  • JL6808 ヘルシンキ 16:45発 成田 08:05着(翌日)
  • JL6800 ヘルシンキ 17:15発 成田 08:55着 (翌日)
  • JL414 ヘルシンキ 17:20発 成田 08:45着 (翌日)

最大の難点はJALホームページ上の選択肢の少なさ

こうして旅程の概要が見えてきた後は、実際のダイヤや空席を確認していくことになるのですが、24時間以内の乗り継ぎでの予約を考えている場合の最大・最後の難点といえる存在がJALホームページ。

というのも、検索画面で正しい条件を入力しても、利用できるすべての旅程が提示されるわけではないからです。

具体的には、東京からドゥブロヴニク行きの旅程を検索すると、フランクフルト経由しか表示されず、本来は選択できるはずのロンドン経由やヘルシンキ経由は確認することすらできません。

せっかくドゥブロヴニク空港の時刻表などから利用できると思われる便を見つけても、選択肢にすら表示されないのであれば、できることは全くなし。

もちろん、「国際線航空券予約」の「2都市以上滞在」の検索機能を利用して乗り継ぎ都市でストップオーバー前提の検索することも可能ですが、空席のある日を探すのだけではなく、毎日運航されていない場合には、1日ずつ運航されていてさらに空席もある日にちを探し求めるといった手間が必要になってしまいます。

加えて、24時間以内の乗り継ぎでの利用と、ストップオーバーでの利用では運賃や税金などの合計金額も大きく異なってしまうのも意外に大きな問題。

結果、フランクフルトでの24時間以内の乗り継ぎを最初から第一希望としている場合はそれほど問題ないものの、それ以外の場合にはかなり困った状況に。

つまり、実際の予約手続きはJALホームページ上のオンライン手続きで完結できないことが多くなってしまいます。

最終的な予約はJAL国際線予約への電話問い合わせで解決

そんな状況の解決策はとてもシンプルで、JAL国際線予約に電話で問い合わせるというもの。

こうすることで、利用できる経由地の提示はもちろん、空席の確認や運賃の計算まで、強力にサポートしてくれるため、希望する形での予約が作成できるからです。

また、通常、電話での予約と発券の手続きを行った場合に必要な5400円の電話発券手数料についても、電話での予約作成完了後、JALホームページ上でのクレジットカード等での決済手続きを行う場合、無料で発券手続きが完了できるため、追加負担もなく、電話予約のデメリットを感じることなく発券まで行えるようになっています。

結果的には、なんとか解決できるものの、オンライン上で手続きが完了できないため、どうしても不便を感じるのは避けられないのですが、このあたりは2017年11月16日に予定されている予約システムの切り替えで改善が期待される部分ですね。

http://www.jal.co.jp/info/pss/inter/

まとめ

JALホームページではある程度の方向性を決めることしかできず、最終的な予約手続きには国際線予約への電話問い合わせがほとんど必須という点で、ドゥブロヴニクは少し遠く感じる目的地の1つです。

とは言え、利用する乗り継ぎ都市や航空会社の選択によってはとてもスムーズに移動できるようになっていますから、その部分の情報収集を頑張って、より快適な旅程を目指してみるのも楽しいと思いますよ。

コメント

  1. 小松由和 より:

    いつも、お世話になってます。小松と申します。カタール航空がサラエボまで直行便を飛ばしました。おそらくドゥブロニクまで一番近いワンワールドの就航便だと思います。そこから先はわかりませんが・・

    • スタ好き より:

      小松さん、こんばんは。
      サラエボから先はクロアチア航空乗り継ぎか、バス利用の陸路でクロアチアへの入国のようですね。
      特に陸路の場合は、いろいろ大変でしょうけど、これはこれで思い出に残る旅行になるかも。

      カタール航空はクロアチア航空と提携しているらしく、今のところ日本からだとクロアチアの首都ザグレブ経由でのドゥブロヴニクが推奨+乗り換えが2回になるため、ビジネス含めた高い運賃クラスでの予約が必須の模様。

      今のところという条件付きですが、日本からだと、意外に日本各地から運航していてヨーロッパへの乗り継ぎも便利なフィンエアーがありますから、私も来年利用するヘルシンキ経由でのドゥブロヴニクが総飛行時間や運賃的にもおすすめかもしれません。