JALが拠点としている羽田空港と成田空港という2つの空港。
これらの空港には、それぞれJALが運営する最上級のラウンジとしてのファーストクラスラウンジとビジネスクラスラウンジとして運営されているサクララウンジが用意されています。
サクララウンジにはなく、ファーストクラスラウンジにだけ用意されているサービスの1つが、専門のシェフや職人の手によって目の前で作り上げられた料理をそのまま作りたての状態で楽しめる特別メニューの存在。
同じファーストクラスラウンジでも、
羽田空港の鉄板焼き:
- JALオリジナルライ麦ガレット(7時から11時30分)
- 上ミスジカットステーキ(17時30分から23時30分)
成田空港の寿司バー:
- 握り寿司3種セット(7時30分から12時30分、15時から20時)
というように楽しめるメニューやサービスが提供される時間帯に違いがあるのは面白いですね。
目次
羽田空港鉄板焼きでのガレットとカットステーキの楽しみ方
作りたての鉄板焼きメニューとして、ガレットやカットステーキが提供される羽田空港では、焼き加減やトッピングの有無などのアレンジを加えることで、より自分の好みに合わせて楽しめるようになります。
ガレットの場合は玉子の半熟具合や生地自体のしっとり感を調整してもらうことで、より自然に素材の風味を味わえることも。
また、カットステーキの場合はガレットのような焼き加減に加えてトッピングの野菜などの有無をアレンジしてもらえます。
我が家がカットステーキを楽しむ時には、ジャガイモ抜きのソース少なめ「JAL オリジナルトリュフ風ソース」で注文をお願いするのですが、その満足度はなかなかのもの。
2018年3月期間限定で提供された「真鯛のポワレ トマトソース」
朝食の時間帯のガレットと夕食の時間帯のカットステーキという組み合わせで鉄板焼きのサービスが提供されてきた羽田空港のファーストクラスラウンジで、2018年3月に面白い取り組みが1ヶ月間の期間限定で行なわれました。
それが羽田空港が誇る空輸ネットワークを活用する鮮魚流通分野のベンチャー企業との提携を記念した「真鯛のポワレ トマトソース」の提供です。
このポワレは17時30分から23時30分の夕食の時間帯に、本来用意されているカットステーキの代わりに提供するもの。
上ミスジのカットステーキから真鯛のポワレへの変更ということで、一見改悪とも考えられるメニュー変更ですが、クセの感じさせない鮮度や素材としての旨味はもちろん、シェフによる味付けや焼きの仕事も良好で、実際に楽しんだ後では評価ががらりと変わってしまうなかなかの一品でした。
もちろん、注文時に担当のシェフにお願いすることで、焼きの仕事部分の調整に加え、トッピングの野菜やポテトサラダの有無のアレンジも受け付けてもらえるのはとても好印象。
さらに、最早ポワレ感はゼロになるものの、しっとり丁寧に焼いてもらった真鯛だけをソースやトッピング抜きで楽しむことも可能。
この場合、そのまま口にするのはもちろん、ラウンジ内に用意されている醤油をぽたりと本当に少しだけたらしたり、塩をぱらりとかけたりしてから楽しむのも2018年3月限定の特別メニューの味わい方としてはとても気に入っていました。
鉄板焼きサービス提供直後&利用者集中での混雑に要注意
そんな羽田空港のファーストクラス限定の鉄板焼きサービスを楽しむ時に注意したいのが、注文を行うタイミング。
というのも、鉄板焼きのサービス提供時間内であれば、
- 鉄板焼き用の調理エリアで待機しているシェフに注文を行う
- 完成時に無線での呼び出しを行うページャーと呼ばれる小型の機械を受け取る
- 注文した料理の完成後、ページャーが赤く光って点滅&振動
- 鉄板焼きエリアに料理を取りに行く
という流れは変わらないものの、注文するタイミングによって、完成品として提供される料理の品質に意外に大きな差を感じることがあるから。
その原因として考えられるのは、注文の集中による調理時の余裕の有無。
上の写真は17時30分の鉄板焼きサービス提供開始直後に撮影したものですが、5皿分を一度に調理している様子が確認できるはず。
このタイミングの注文では利用者の好みに応じたアレンジの一部が受け付けてもらえないだけではなく、混雑していないタイミングに提供される一皿とは風味や味わい、焼きの仕事の精度のようなものは意外に大きな差を感じる結果に。
もちろん、混雑している時と混雑していない時の両方で全く同じ品質のものが味わえるのが理想だとは思うものの、利用者が飛行機の出発時間という絶対的な時間制限に追われている特殊な環境での調理ということを考えると、多少の物理的な無理を押し通すことになっても、できるだけ早く提供する方針を選んでいるのかもしれません。
とは言え、鉄板焼きサービスではラウンジ内がかなり混雑しているような状況でも、数分から十数分待つだけで利用者自体が途切れたり、かなり少なくなるタイミングが想像以上に多く見かけることができますから、せっかく美味しく楽しむのであれば、そのタイミングを活かすのがおすすめです。
成田空港の寿司バーでの楽しみ方
専門の寿司職人の手によって握りたての寿司を楽しめる成田空港のファーストクラスラウンジ寿司バーも、ちょっとしたアレンジでより楽しめるサービスの1つ。
この寿司バーのサービスは、
- 天身か中トロのまぐろ
- サーモン・イカ・タコ・エビなどから1種類
- 厚焼き玉子
というようなラインナップによる日替わりでの3種類のメニューが設定されていて、1回に3貫までの注文が可能になっています。
この1回の注文で3貫までというのは、おかわりによる再注文が全く問題なし。
さらに3種類を1貫ずつ楽しむセット以外に、提供される3種類のネタのうち好きな1種類だけを3貫注文するのも可能。
我が家でもお気に入りの注文方法です。
ちなみに、握り寿司ということでまぐろが注目されやすいものの、利用するタイミングによってはその他のまぐろ以外のネタにもキラリと光るものを感じることも多いのも事実。
特に、旨味と甘味が十分な美味しいヤリイカが提供されている時には、あえて醤油は使わず、ラウンジ内に用意されている塩をぱらりとするだけで楽しむのもなかなか満足度が高い楽しみ方になるはずです。
また、本来は箸の使い方や日本食に慣れていない海外からの利用者向けのサービスらしいものの、エビの尾をあらかじめ取り除いて食べやすい形で握ってくれるなど、想像以上に様々なアレンジや楽しみ方がこの寿司バーには用意されています。
午前の部の方が高い満足度を感じる寿司バー
そんな成田空港ファーストクラスの寿司バーをちょくちょく利用していて感じるのは、7時30分から12時30分の午前の部と、15時から20時の午後の部の違い。
確かに提供されているネタは日替わりとなっている以上、午前の部と午後の部では同じ種類が用意されているのですが、ネタの品質や握りの仕事など、午前の部の方がかなり満足度が高いと感じることばかり続いています。
これは閑散としているとしか表現できない利用者自体が少ない午前の部と、出発が集中しファーストクラスラウンジと言えどもとても混雑し、他のラウンジの利用のお願いに関するアナウンスが行われるような午後の部の時間帯状況では、提供されるサービスやその品質にちょっとした違いがあっても仕方がないのかもしれません。
実際、個体差や切り出す部位によるネタとしての味わいの違いを楽しめる食べ比べなどのアレンジは、午前の部でしか楽しめたことはありませんでした。
もちろん、ファーストクラスラウンジ利用者限定とは言え、個数の制限もなく自由に何度でも楽しめるラウンジ内の寿司サービスということで、提供されるネタの品質に限界はあるものも事実。
しかし、午後の部はともかく、午前の部の利用ではそれほどはっきりとした不満を感じたことがないのも正直な部分です。
まとめ
ビジネスクラス相当のサクララウンジにはない、専門のシェフや職人の手によって、目の前で仕上げられた出来たての料理を楽しむという贅沢が許されるJALファーストクラスラウンジ。
しかも、羽田空港と成田空港では方向性の異なるサービスが提供されているため、それぞれの空港ごとにはっきりとした別々の楽しさがあるのも好印象。
せっかく、羽田空港と成田空港、それぞれの空港のファーストクラスラウンジを特別なメニューを楽しめる時間帯に利用できたなら、自分の好みに合わせた楽しみ方をちょっとだけ試行錯誤して、そのアレンジの先にあるサービスをも満喫してみるのもなかなか楽しくおすすめですよ。
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