2018年2月の冬季オリンピックに合わせる形で1月18日に全く新しいターミナル2が完成した韓国 ソウルのインチョン空港。
最新のターミナルがどのようなものか実際に体験する目的で開業から約2ヶ月が経過した2018年3月に訪れる機会がありました。
目次
ターミナル2 ゲート231近くのラウンジ Lへのアクセスと営業時間
そのインチョン空港ターミナル2にはプライオリティパスで利用可能なラウンジが、
- ラウンジ L(Lounge L):ゲート231近くの4階
- SPC ラウンジ(SPC Lounge):ゲート268近くの4階
の2ヶ所東西に分かれて用意されています。
今回の旅程で利用したフライトでは、このうち、西側にあるゲート231近くのラウンジ Lを利用することにしました。
ラウンジ Lを利用する時の最大の難関はラウンジ自体が見つけにくいことかもしれません。
というのも、ラウンジ Lという名前での案内板が見つからないだけではなく、ラウンジのある4階へのアクセス方法も見つけにくいものになっているから。
そのため、ラウンジ Lを探す時には、ラウンジという表記を最初から頼りにするのではなく、ラウンジ Lの近くにある「(大韓航空の)Transfer Desk」までの案内を目印にするのがおすすめ。
具体的には、「Transfer Desk」の案内に従って歩いているうちに、上の写真のような「Transfer Lounge」というネオンサインを見つけられたなら、その近くに必ず用意されているエスカレーターかエレベーターで、3階から4階に上がります。
4階にたどり着くと、エスカレーターを利用した場合も、エレベーターを利用した場合も、とにかく上の写真のように、奥のカフェカウンターを目指し、その後、左折。
そうすると上の写真のように、仮眠エリアとフリーインターネットエリアに続く形でようやく通路の一番奥にラウンジ Lの入り口が小さく見えてきます。
そのまま奥に向かうとラウンジ Lのエントランス。
プライオリティパスの公式サイトでは営業時間は午前7時から午後9時までと案内されているものの、実際のラウンジでは一時間長く午後10時まで営業していることが案内されていました。
エントランスでは、他のプライオリティパス対応ラウンジ同様、プライオリティパスと搭乗券を提示し、専用の端末上にスタイラスペンでサインを行って手続きは完了。
後は、ラウンジ内に案内されます。
ラウンジ Lのインテリアと設備
ラウンジ Lは新しいラウンジらしく、様々な種類の椅子やテーブルが用意され、より広く利用者の好みに対応できるようなインテリアになっていました。
横にとにかく広いテーブル席。
プライバシー重視での1人利用時に人気の高いブース席。
このブース席にはなぜかオットマンも完備されていることもまた、人気の理由なのかもしれません。
さらに、搭乗ゲートとその先にある飛行機の様子も楽しめる窓際席。
しかも、それぞれの席には、韓国向けの形状とは言え自由に利用できるコンセントがふんだんに用意されているのも、新しいラウンジならでは配慮ですね。
一方で、ラウンジ内にPCやプリンターなどを多数準備した専用のビジネスセンターは用意されておらず、ラウンジの一画にPCとプリンターが1台ずつのセットあるのみ。
ただ、これもまた、利用者それぞれがスマートフォンやタブレットなどの自分専用の端末を保有し、合わせてプリンターでの印刷需要もかなり減っていることの表れなのかもしれませんね。
さらに、設備面では、シャワーが整備されていないことに加え、トイレ自体もラウンジ内には用意されておらず、ラウンジの外にあるトイレを利用する必要があるのは、最近、韓国のラウンジで見かける特長をそのまま引き継いでいますね。
とは言え、トイレはエントランスを出てすぐ、本当に目の前にあるため、それほど気にならないかもしれません。
手作りでお好みビビンバも楽しめる料理ラインナップ
このラウンジ Lを利用して面白いと感じたことの1つが、韓国料理を中心とした料理ラインナップです。
ホットミールはおかず6種類に、スープ2種類の合計8種類となかなかの充実。
ウインナーソーセージとハッシュドポテト。
カリカリベーコンとスクラブルエッグ。
チャーハン。
韓国料理の甘辛プルコギ。
マッシュルームスープと海藻スープ。
特に、海藻スープは優しく食欲をそそる香りが周囲漂っていて、意外に多くの方が利用している様子が見られた人気料理のようでした。
コールドミールとしては、食物繊維補給に嬉しいサラダとフルーツコーナー。
ナムルやさっと茹でられた野菜なども準備されたビビンバコーナーも。
ビビンバコーナーの近くには、本場韓国をしっかりと感じさせる辛さと風味の2種類のキムチに漬物、さらには韓国のり。
これらと熱々で用意されたご飯を組み合わせて手作りビビンバを楽しめるのがこのラウンジの特長の1つ。
炊飯器の1つには、もち米や雑穀なども加えられたご飯も完備されていて、お好みに応じたビビンバはもちろん、本場らしいビビンバにも低いハードルで挑戦できるようになっていました。
特に、韓国の方にはこうしたビビンバ作りは当たり前のことらしく、スムーズにどんどん自分好みのビビンバを作って楽しんでいる以上、はじめての場合はそうした様子を見て、参考にしてから実際に試してみるのもおすすめ。
ただし、キムチ以外の食材は薄味が基本なようですから、ビビンバ作りの最後の仕上げには、炊飯器の隣りにあるソースでお好みに味付けするのうっかり忘れてしまわないように注意が必要かもしれません。
ご飯の他には、簡単なパンに加え、ティラミスやチーズケーキなどデザートとして楽しめるスイーツも用意されています。
ただ、どちらのスイーツも日本で目にしたり口にするものに比べて、甘みがかなり強烈なので、お皿に取り分ける分には要注意。
本当に少しずつ試してみるのがおすすめです。
また、韓国のラウンジでは定番と言っていいのかもしれない、辛ラーメンを含めたカップラーメンも2種類が用意済み。
熱湯が出てくる専用のウォーターサーバーもカップラーメンと自動式のパン焼き器の間にはさまれ、すぐ利用できるように設置されていました。
シンプルながら十分な飲み物ラインナップ
ビビンバ作りが楽しめたり、サラダやフルーツ、スイーツなども用意されていたりと、料理や食べ物での充実が感じられる一方で、飲み物のラインナップはそれほど特長を感じるものではありません。
実際、上の写真のように飲み物を冷やしている冷蔵庫の中身は、ペットボトル入りのミネラルウォーターと6種類の缶入りドリンク。
オレンジジュースとトマトジュース。
それに専用のサーバーで用意された韓国ビールと赤ワイン。
氷で冷やされた白ワイン。
そして、利用の都度、豆をひくタイプのコーヒーマシンが2台。
これらがラウンジ Lの飲み物ラインナップのすべてです。
ハードリカー系は全く用意されていません。
とは言え、ラウンジでの時間を食事をしたりゆったりと過ごすための飲み物としては十分なラインナップが維持されている現状としては、食事の工夫や配慮と合わせて良い意味でのメリハリを感じました。
まとめ
ラウンジへの案内があまり親切ではなく、初めて訪れる時には探してしまうリスクがあったり、シャワーやトイレがラウンジ内にないなど、ある種の割り切りのようなものも感じるインチョン空港ターミナル2のラウンジ L。
しかし、そこで提供される料理は、ホットミールとしてのプルコギだけではなく、利用者自身が自由に好きなように楽しめるビビンバコーナーなど、現地韓国の特長を感じさせるものがしっかりと用意されているのはなかなか好印象でした。
また、ラウンジ自体のインテリアも最新のものだけあって全体的に利用しやすく、ゆったりくつろげるラウンジに仕上がっていると感じています。
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