利用するだけで国際線航空券での発券手数料の免除や特典航空券の必要マイル数の割引などのメリットを受けられるJALホームページ。
ただ、2017年11月に実施されたJALの予約システム刷新によって、様々な部分で変更が生じた結果、刷新後に便利になった部分と逆に不便になった部分がそれぞれ存在しているのも事実です。
目次
JALホームページでの予約時に突然遭遇する予約不能トラブル
そんな予約システムの刷新によって不便になったことの1つが、これまでになかった予約不能トラブル。
この予約不能トラブルというのは、具体的に、
エラー ご確認ください 以下をご確認ください。ご確認ください: エラー: 予約作成途中にエラーが発生しました。 既に別のご予約をお持ちの場合は、ご利用にならない予約をキャンセルのうえ、あらためてお申し込みください。 なお、予約操作の途中で終了された場合は、一定時間あらたなご予約を承ることができない場合があります。 しばらく時間をおいて再度ご予約をお試しください。 (9015 – 8111)
という内容のエラーメッセージが表示され、予約手続きが進まないようになってしまうもの。
予約手続きの途中でこのようなエラーメッセージが一度でも表示されてしまうと、その旅程での予約手続きは継続不可能になり、せっかく空席が残っていたとしても、その場でできることはなくなってしまいます。
予約不能トラブルが発生する原因、空席ロック
では、なぜこんなトラブルが発生するのかというと、予約手続きを行っている状態で、
- ページやタブの更新操作をしてしまった
- ページやタブを閉じる操作をしてしまった
- ブラウザ自体が終了してしまった
- スマートフォンやタブレット、PCなどが終了してしまった
など、手続きを中断する操作をしてしまったことが原因。
というのも、予約システム刷新後のJALホームページでは利用者の情報を送信した時点で、空席の確保を行うことで他の利用者がその空席に対して予約手続きができないように空席をロックするようになったのですが、上の4つのような操作で予約手続きを中断してしまうと、確保してもらったはずの本人も閉め出されてしまった結果、誰も予約できない予約としての空席ロックが行われてしまうことに。
それがこうした予約不能トラブルが発生するようになった理由です。
つまり、予約手続きの途中で確認したいことがあり、後で予約手続きを完了させようと、その時はなんとなくブラウザを終了してしまった場合でも、この空席ロックによる予約不能トラブルに遭遇してしまうのは避けられません。
しかも、この空席ロックは時間経過で無効な空席確保として処理され、通常の空席に戻されるものの、それまでに必要とする時間は最低でも1時間。
さらに場合によってはさらに何倍も時間を要するケースもあるほど。
空席ロックに遭遇しないための対策
そうした理由で行われる空席ロックですから、遭遇しないための対策は意外にシンプル。
つまり、例えば予約手続きを中断する時には、空席ロックの原因となるページやタブを閉じたりするのではなく、JALホームページ上に表示されている「手続きをやめる」ボタンなどのリンクを利用するだけで簡単に回避可能です。
空席ロックが正常に解除され、再び予約手続きが可能になります。
予期せぬ空席ロックに遭遇してしまった時の対策とデメリット
とは言え、本当に困ることになるのは、予期せぬ空席ロックに遭遇してしまった場合。
例えば、予約手続きをなんとなくJALホームページ上のリンクを利用せずに中断してしまった場合はもちろん、何ら特別な操作していないにもかかわらず急にページやタブの再読込が発生してしまったり、ブラウザ自体が突然終了してしまった時などは、本来はそのまま予約を完了したいと希望していても、最大で数時間も予約不能な不便な状態が続くことは避けられません。
そんな困った時に利用したい解決策が、JALの国際線予約デスクに電話で問い合わせ、空席ロックされてしまっている予約をその場で削除してもらうというもの。
この手続きを行うことで、それ以後は予約不能になる前の通常の状態に戻り、問題なく予約手続きを完了できるようになります。
ただし、この方法は、電話での手続きが必須ということで、
- 予約デスクが電話で混雑している時間帯にはリアルタイムでの空席ロック解除が難しい
- 日本国内の国際線予約デスク営業時間の8時から19時以降はより混雑する海外の予約デスクを利用する必要あり
というデメリットがあるのは要注意。
そのため、極力空席ロックが発生する状況に陥らないように予防するのが一番ですね。
まとめ
JALの利用する予約システム刷新によって、新たに発生するようになった空席ロックによる予約不能トラブル。
もちろん、元々予約手続きを進めている途中で他の予約希望者に空席が確保されてしまうことを防ぐことが目的の機能とは言え、突然遭遇してしまうとかなり困った状況になってしまうのは避けられないはず。
特に、繁忙期の争奪戦を含め、数席しか残っていない国際線特典航空券の予約を行う時などはかなり深刻な状況に陥ってしまいます。
ただし、原因とそれに対応するための方法、さらには遭遇してしまった時の解決策ははっきりしていますから、JALホームページで国際線の予約を行う機会がある方は、万が一に備えて、頭の片隅にでも空席ロックの存在とその対策を覚えておいても損はないと思いますよ。
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