有償でJALやワンワールドに加盟する提携航空会社の運航する飛行機を利用すると、マイルだけではなく上級会員資格を獲得・維持するためのFLY ONポイントと呼ばれるポイントも積算されていきます。
そのポイント数によって、ダイヤモンドやJGCプレミア、サファイア、クリスタルといった上級会員資格、FLY ON ステイタスが与えられるというサービスが提供中。
このFLY ON ステイタスは必要なFLY ONポイントを獲得した後に自動的に提供されるものですが、そのステイタスが反映され、実際に様々な特典が利用できるようになるまでにタイムラグがあるのは要注意。
特に、乗継便や複数の区間を短期間で利用する場合など、条件を達成してからすぐに次のフライトでより上位の上級会員資格用の特典が利用できるわけではありません。
FLY ON ステイタス更新とステイタスカード到着スケジュール
具体的なスケジュールを見てみると、
1日目
- FLY ONポイント積算(マイル口座上は3日目まで反映されず)
3日目:
- FLY ONポイントの積算が実際に反映
- ステイタスの表示は変化なし
4日目:
- ステイタスの表示が変化
- ステイタス到達通知メール到着
- カード提示を伴わない一部のファーストサービスの提供開始
- 同じファーストサービスでも、国際線前方座席指定サービスなど一部の特典はシステムへの反映待ちで本来の条件での利用不可
5日目:
- 国際線前方座席指定サービスの本来の条件での利用が可能に
12日目:
- ステイタスカードがゆうメールで到着
翌々月の1日:
- 東京ディズニーシー JALラウンジの利用特典の予約受付開始
というもの。
しかも、上のスケジュールは国内線の利用やFLY ONポイントのプレゼントキャンペーンによるFLY ONポイントの加算を元にしたものですから、より積算まで時間を必要とする国際線の利用や提携他社の利用によるFLY ONポイントの加算を元にする場合、積算されるまでの日数分だけどんどん遅れの生じる可能性もあります。
実はあまり重要ではないステイタスカードの到着
FLY ONポイント積算される利用から12日目になってようやく到着するステイタスカードですが、実はあまり重要なものではありません。
なぜなら、ステイタスカードの提示が必要とされる優先チェックインや優先搭乗などの各種優先扱いはもちろん、ラウンジ利用などのセカンドサービスも、JALのお得意様番号を予約と紐付けることで、問題なく利用できるから。
そのため、ステイタスの更新で最も重要なのは、やはり5日目の予約システムへ上級会員情報の反映完了のタイミングです。
そう考えると、FLY ONポイントさえ加算された後は意外に早くほとんどの重要なサービスが利用できることがわかります。
提供開始まで長期間待つ必要のある特典
そうしたFLY ON ステイタスの特典の中で、提供が開始されるまで時間を要するものと言えば、東京ディズニーシー JALラウンジの利用。
この特典は、クリスタル以上のFLY ONステイタス達成の翌々月の1日から利用可能になりますから、利用開始まで少なくとも1ヶ月以上は待つ必要があるという意味で、少し特別なサービスと言えそう。
また、2017年度も継続されるかは不透明ですが、その年度の12月から登録受付が開始される「お好きな1カ月間いつでもJALグループ国内線FLY ON ポイント2倍キャンペーン」も、FLY ONステイタス達成後すぐに利用できない点で、少し変わっている特典ですね。
まとめ
FLY ONポイントが貯まって、より上級会員資格を獲得するための条件を満たしてから、それが反映され、実際に特典が利用できるようになるまで、少なくとも5日前後の時間は必要です。
それまでは、せっかくの特典は利用できず、優先搭乗などの搭乗時の快適性だけではなく、ボーナスマイルの加算率などにも影響がありますから、特典予約のために、細かな部分の計算を行う場合には意外に要注意なポイントです。
さらに、特典の中には、東京ディズニーシー JALラウンジ利用特典やFLY ON ポイント2倍キャンペーンのように、達成後すぐには利用できず、順次提供が開始されるものある以上、念のため、それぞれ利用できるタイミングを確認しておくのもおすすめだと思いますよ。
コメント