JAL ファーストクラスラウンジ ローランペリエ(サービス内容と魅力、羽田空港 Red Suiteでの提供方法、成田空港 本館4階&サテライトの使い分け、グランシエクルやロゼは特別な時期に限定提供される特別なローランペリエ)

JALが国際線利用者の中でも、ごく限られた対象にのみアクセスを提供しているファーストクラスラウンジ。

世界中でも、

  • 羽田空港
  • 成田空港
  • フランクフルト

の3ヶ所にのみに用意され、対象者自体も、

  • ファーストクラスラウンジ利用者
  • JMBダイヤモンド
  • JGCプレミア
  • 他社ワンワールドエメラルド
  • 上記対象者の同伴者1名

に限定されることで、こだわりを感じる高品質なサービスが提供されています。

JALファーストクラスラウンジの魅力と楽しみ方(入室条件、羽田空港の鉄板焼き、成田空港の寿司バー、特別な時期限定のローランペリエグランシエクル、廃止された有人マッサージ、サクララウンジとのシャワールーム対決、新刊本&試供品の無料プレゼント)
JAL JMBダイヤモンド到達ビフォー&アフター(高い搭乗時のお得度、インボラアップグレード前提予約、とりあえずキャンセル待ち、マイル&eJALポイントの高還元、旅行頻度増加とダイヤモンド維持難易度変化、他社移行ではなく10万FOPを超えてもJAL)

ファーストクラスラウンジだけで楽しめるシャンパン、ローランペリエ

そんなファーストクラスラウンジですから、日本国内では、

  • ゆったりとした専有スペース
  • 高品質なインテリア
  • 鉄板焼きや握り寿司、靴磨きなどの有人サービス
  • 高品質で多様な料理や飲み物

といったビジネスクラス相当のサクララウンジとは確かな違いを感じる特長を持っています。

その中でも、JALの誇るファーストクラスラウンジらしさを感じるサービスの1つが、シャンパン、ローランペリエの常時提供。

というのも、サクララウンジの場合は、シャンパーニュ地方で醸造されたシャンパンが提供されるとは限らず、世界各国のスパークリングワインが用意されているのですが、ファーストクラスラウンジでは、定期的に変更されるシャンパンとは別に、常にローランペリエを用意しているからです。

また、このローランペリエは、飛び抜けて高価なシャンパンというわけではなく、実際に定期的に変更される方のシャンパンの方が市場価格的には高価なケースもあるものの、肝心のローランペリエの味合いは全体的なバランスが良好で、しかも然程好き嫌いが分かれにくいという印象を感じることもまた、常時提供されているシャンパンとしては安心感を感じます。

羽田空港JALファーストクラスラウンジでのローランペリエの楽しみ方

JALファーストクラスラウンジでローランペリエを楽しむ上で注意しなくてはいけないのが、羽田空港と成田空港で、提供されている場所や方法が異なり、気をつけて探さないことにはうっかり見逃してしまうリスクもあるということ。

ファーストクラスラウンジ内で提供されるシャンパンはシャンパンでも、定期的に変更される銘柄の方は、ラウンジ内のあちこちに用意されたそれぞれの飲み物コーナーで見つけることができるものの、ローランペリエの方はそうではなく、特定の場所にのみ用意されているものを見つけて、それからようやく楽しむ必要があるという違いがあるのは要注意。

まず、羽田空港では、ファーストクラスラウンジの奥にあるRed Suiteと呼ばれるエリアの奥に、上の写真に写っているような形で用意されています。

その周辺には、ローランペリエはもちろん、近くに用意されたはせがわ酒店セレクトによる日本酒を楽しむためのリーデル製のグラスも用意済み。

また、ディスプレイとしてのワインセラーには、数十本のローランペリエが並び、潤沢な在庫を用意していることを表しています。

ちなみに、個人的には、周囲が壁に囲まれ、窓がないRed Suiteよりも、大きく確保された窓から眼の前に広がる羽田空港A滑走路を離着陸する飛行機の姿を楽しめるファーストクラスラウンジ内の窓側の席の方が好きです。

しかし、Red Suiteの方が混雑時でもそれほど混み合わない傾向があるため、ゆったりとローランペリエや日本酒などのアルコールを中心に楽しみたい時には、この周辺に席を確保するのもおすすめと言えるかもしれませんね。

成田空港JALファーストクラスラウンジでのローランペリエの楽しみ方

こうした提供方法は、成田空港でも大きく変わるものではありません。

具体的に、成田空港に用意された本館4階とサテライトという2つのJALファーストクラスラウンジでは、

  • 本館4階:握り寿司カウンター鶴亭の近く
  • サテライト:ダイニング外の飲み物コーナー

のそれぞれに用意され、それ以外の場所では、定期的に切り替わる銘柄の方のシャンパンのみ用意されているのも、羽田空港と共通しています。

そんなローランペリエの成田空港ファーストクラスラウンジでの提供も、2019年4月1日にリニューアルオープンした本館4階ファーストクラスラウンジでは、上記のようにラウンジ内にローランペリエが用意されているのですが、リニューアルオープン以前は、混雑分散を目的としたのか、サテライトにのみ用意され、本館側ではローランペリエを楽しめないという制限がありました。

それが緩和され、結果的に羽田空港のファーストクラスラウンジと同じように同じラウンジ内でローランペリエを楽しめるようになったことは、リニューアルオープンによって得られた嬉しい改善と感じる方も多いはず。

ちなみに、こうした本館側の改善と時を同じくして、サテライトのファーストクラスラウンジでは営業時間が

  • 2019年3月31日まで:7時30分~19時30分
  • 2019年4月1日から:7時30分~11時、15時~19時30分

というお昼休憩(?)を挟む形に変更され、実質的に短くなりました。

とはいえ、JALの運航する成田空港発のフライトは11時までの朝の時間帯と15時以降の夕方~夜の時間帯にピークがありますから、大きくサービスの低下を感じさせるものではないはず。

また、サテライトのファーストクラスラウンジは、混雑する場合でも本館が混雑した後にサテライトが混み合い出すという傾向に加え、窓からの望む景色も開放感を感じる良質なものなのも嬉しいポイント。

実際、リニューアルオープン後に利用することになる本館4階ファーストクラスラウンジでは、窓からの景色がとても残念な空港の建物ビューですから、リニューアルオープン前に窓から広々とした駐機場ビューが楽しめた本館3階ファーストクラスラウンジとは比べものにはなりません。

そのため、2019年秋の完全リニューアル完了後で、景色に期待できる3階ファーストクラスラウンジにアクセスできるようになるのが本当に楽しみな一方、それまではサテライトのファーストクラスラウンジを頼りにし、そこで寛ぐ機会も多いと予想しています。

JAL 羽田空港 ダイヤモンド・プレミアラウンジのサービスとリニューアル改装工事の影響(サービス内容、軽食&アルコールのラインナップ、試供品の無料プレゼント、国内線向けラウンジで唯一のシャワーサービス、工事期間中はJALご自慢のマッサージ機が利用不可)

特別な時期限定の特別なローランペリエの提供

こうしてローランペリエが常時用意されているファーストクラスラウンジでは、時々、特別な時期限定で、特別なローランペリエの提供が行われています。

具体的には、

  • 通常期(通年):ローランペリエ ラ キュベ(Laurent-Perrier La Cuvée)定価税込6,480円
  • 桜の開花~満開時期(3月中旬~4月初旬):ローランペリエ ロゼ(Laurent-Perrier CUVÉE ROSÉ BRUT)定価税込12,999円
  • 空の日(9月20日):ローランペリエ ウルトラ ブリュット(Laurent-Perrier ULTRA BRUT)定価税込12,960円
  • クリスマス(12月24日~25日)、正月元旦(1月1日):ローランペリエ グランシェクル(Laurent-Perrier GRAND SIÈCLE)定価税込24,000円

といったラインナップ。

しかも、そうした時期には、いつも用意されているローランペリエと特別なローランペリエの両方が一緒に並べられて提供されていますから、上の写真のように飲み比べも容易に楽しめます。

そうした提供方法は海外の航空会社でファーストクラスシャンパンとしてラインナップされることもあるローランペリエ グランシェクルでも同様と、なかなかの大盤振る舞い状態。

特に、地上からの高度が高い場所を飛ぶため、低い気圧によって味覚や嗅覚が大きく制限される飛行機の機内よりも、地上では繊細な味わいや香りを楽しめるのも、こうした機会に巡り会えた時の嬉しいポイントです。

ただし、いずれの特別なローランペリエも、あくまで数量限定での用意とされ、在庫がなくなり次第提供終了となるため、そこだけは要注意。

実際、2019年元旦に提供されたローランペリエ グランシェクルは1日あたり10本を午前と午後の時間帯に5本ずつという割当になっているようで、利用者が集中した場合、容易に売り切れになってしまうことが予想できる分量です。

一方のロゼやウルトラブリュットといった他のローランペリエの場合、グランシェクルとの価格差を反映してか、より多くの本数を用意しているようですから、それほど訪れる時間帯やタイミングを気にすることなく、比較的遅い時間まで特別なローランペリエを楽しめると予想しています。

ただし、2019年クリスマスは12月24日のクリスマスイブのみのローランペリエ グランシェクルの提供への変更に加え、2020年正月元旦には、これまでのローランペリエ グランシェクルから空の日と同様にローランペリエ ウルトラ ブリュットへの変更が実施されることに。

その結果、

  • 通常期(通年):ローランペリエ ラ キュベ(Laurent-Perrier La Cuvée)定価税込6,480円
  • 桜の開花~満開時期(3月中旬~4月初旬):ローランペリエ ロゼ(Laurent-Perrier CUVÉE ROSÉ BRUT)定価税込12,999円
  • 空の日(9月20日):ローランペリエ ウルトラ ブリュット(Laurent-Perrier ULTRA BRUT)定価税込12,960円
  • クリスマス(12月24日~25日):ローランペリエ グランシェクル(Laurent-Perrier GRAND SIÈCLE)定価税込24,000円
  • 正月元旦(1月1日):ローランペリエ ウルトラ ブリュット(Laurent-Perrier ULTRA BRUT)定価税込12,960円

といった提供内容になり、明らかなサービスダウンが行われてしまったのは本当に残念な部分です。

その一方で、新型コロナウイルスが原因の国際線減便の嵐が吹き荒れた2020年の桜の開花時期にも、3月16日に羽田空港のJALファーストクラスラウンジ代替ラウンジ、サクララウンジスカイビューと成田空港のJALファーストクラスラウンジ本館での、ローランペリエ ロゼの提供が行われるなど、JAL側としては、この特別なローランペリエの提供を大切なイベントと捉えていることが分かりますね。

ちなみに、成田空港JALファーストクラスラウンジでの2020年3月16日のローランペリエ ロゼは、提供場所が限定され、その1つが本館3階のJAL’s SALONの有人バーカウンター。

そして、もう1つが本館4階のダイニングエリアにある、JAL’s Tableの有人カウンターに限定されていました。

逆に、それ以外の場所でのローランペリエ ロゼの提供はないのは要注意。

実際、2019年4月1日に成田空港本館4階のJALファーストクラス完成に合わせてローランペリエ ロゼが提供されていた、「鮨 鶴亭」の隣に設置されたアルコールコーナーには影も形もありません。

こうした状況は間違いなく不便ですが、飲み物や食べ物の提供はラウンジスタッフの手によるものに限定することで、利用者間の接触感染を未然に防ぐという方針実現のためには仕方のない部分ですね。

もちろん、サテライトのJALファーストクラスラウンジは元々終日閉鎖されていますから、そちらでのローランペリエ ロゼの提供もありませんでした。

正月元旦限定のJALファーストクラスラウンジの新春特別サービス(JALロゴ入の祝枡、おせち料理、完売必至の厚岸ウイスキー、ファーストクラスシャンパン・ローランペリエ グランシェクルの飲み比べ、JAL特製おみくじ&年賀状、無料の新刊本プレゼント)

まとめ

JALが用意するファーストクラスラウンジの中でも、羽田空港と成田空港の2ヶ所限定で楽しめるシャンパン、ローランペリエ。

定期的に変更されるシャンパンとは別に、変わることなく常備されているシャンパンとして、安心感を感じるJALのファーストクラスラウンジらしいサービスの1つと言えるかもしれません。

また、そうした形で日頃から提供されているサービスの延長として、様々な特別な時期には、その時だけの特別なローランペリエが用意されるのも、嬉しいポイントです。

もちろん、こうした特別なローランペリエを楽しむためには、タイミング良く国際線を利用しなくてはいけないという難しい条件をクリアする必要はあるものの、JALファーストクラスラウンジでの時間をより一層楽しめる仕組みとして活躍してくれるのは間違いありません。

ローランペリエを味わいながらゆったりと過ごすJALファーストクラスラウンジでの時間、それもまたなかなかおすすめだと思いますよ。

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