日本から最も近い外国の1つ、韓国。
物理的な距離が近いということは、飛行機の運航コストの中で大きなウェイトを占める燃料費の負担も少なくなるのはもちろん、運航時間が短くなることにより人件費の負担も小さくなるため、航空券が安価になるというメリットも生まれます。
しかも、日本の繁忙期と海外の繁忙期が完全に重なるわけではないため、航空券が高騰する繁忙期の時期の予約でも、比較的空席が残っていたり、そうした席を安価な価格設定で予約できたりするのも嬉しいポイントです。
目次
デルタ航空のスカイマイル活用のダイナミックな国内旅行
そんな我が家で楽しむようにしているのが、デルタ航空のスカイマイルで予約した大韓航空の国際線特典航空券を利用する少しダイナミックな国内旅行。
なぜなら、
- 大韓航空は韓国のソウルと日本各地の地方空港を結ぶ路線を維持している
- デルタ航空のスカイマイルで日本-韓国間を片道1区間7,500マイルの安価なマイル数から予約可能
- 日本の繁忙期でも意外に空席が残っていて特典航空券としての予約が容易
- デルタ航空のスカイマイルはニッポン500マイルキャンペーンなどの様々なキャンペーンで無料で貯めることも可能
というメリットがあるから。
実際、大韓航空は、
- 羽田
- 成田
- 中部
- 関西
といった日本国内の国際線主要空港に加え、
- 札幌
- 旭川
- 青森
- 新潟
- 小松
- 岡山
- 福岡
- 北九州
- 大分
- 鹿児島
- 那覇
といった地方空港にもソウルとを結ぶ路線を設定中。
そのため、例えば、
- 東京-ソウル-(日本の目的地)-ソウル-東京
というような海外乗り継ぎを活用した少しダイナミックな国内旅行も、無料のキャンペーンなどで貯めたマイルで予約する特典航空券の利用で十分可能になります。
もちろん、通常の時期には、そのまま直接国内線で向かうのが安価&必要時間も短いのですが、すべての状況ががらりと変わってしまう繁忙期には、意外と頼りになるテクニックになってくれるのは間違いありません。
ソウル・インチョン空港-青森空港間を結ぶ大韓航空KE767便
そうしたダイナミックな国内旅行での利用をおすすめしたい路線の1つが、ソウル・インチョン空港と青森空港を結ぶ路線。
というのも、東京から青森空港へはJAL以外にLCCなどの格安航空会社の運航はなく、しかも、JALの運航自体小型機での往復1日6便ずつと限られた座席数しか供給されていないこともあって、繁忙期には運賃が高騰しやすいという傾向を持っているから。
実際、桜が満開になると予想される4月下旬の弘前さくらまつりや8月上旬のねぶた祭りなどのピークシーズンを中心に、毎年満席の便が続出し、なかなか大変なことになっています。
そういった状況でも、デルタ航空のスカイマイルを利用した大韓航空の特典航空券では、意外に予約が容易だったり、空席の開放が行われたりと、シンプルな国内線予約とは別の可能性が感じられるはず。
大韓航空KE767便の搭乗
KE767便は、大韓航空が運航する便ですから、大韓航空が拠点とするソウル・インチョン空港の第2ターミナルから出発します。
利用する搭乗ゲートは主要路線ではないこともあってか、保安検査や出国審査を通過した直後の場所から遠く離れたターミナルの端のものを利用することが多い模様。
定刻はインチョン出発10時05分、青森到着12時25分に対し、搭乗開始は9時35分を予定し、実際の搭乗開始も9時35分。
スケジュール通りでなかなか好印象です。
ただし、上級会員やビジネスクラス利用者が少ないのか、優先搭乗の列と一般のエコノミークラスの列の両方が同じタイミングで案内され始める不思議な運用が行われていました。
ボーディングブリッジを進むと、自由に手に取れる新聞が韓国語はもちろん、日本語や英語のものも用意され、2時間20分ほどの飛行時間とは言え、この便は国際線だと実感させてくれるポイントの1つ。
機材は小型機に分類され、日本の国内線でも地方空港を結ぶ路線を中心に活躍するB737-800シリーズ。
比較的最近受領した新しい機材なのか細かな部分は使いやすい様に改良されていますが、基本的な部分は国内線で見かけるB737-800と共通していることが分かります。
とは言え、国際線ということで、もちろん1つ1つのシートに液晶モニターが備えられ、映画などのエンターテイメントが楽しめるようになっています。
シート間のスペースも、JALの国際線エコノミークラスに比べると、多少の圧迫感は感じられるものの、2時間程度の飛行時間なら全く問題ないと感じる快適性は確保されていました。
KE767便の離陸と機内サービス
ドアクローズは9時59分。
続いてプッシュバック開始は10時3分と定刻の10時5分よりも早くに出発準備が整っていました。
これは、余裕を確保するために、搭乗開始時刻を定刻の出発時間の30分前に設定したことが功を奏したと考えるべきですね。
誘導路を進んだ先にある滑走路からの実際の離陸は10時19分。
シートベルトサインが消えたのは10時25分。
そして、機内食の提供が開始されたのが10時30分。
この時点で飛行機のドアが閉じてから約30分しか経過していませんから、なかなかスピーディーなサービス提供が行われていることに感心しました。
気になる機内食はというと、
- 和風あんかけチキン丼
- 漬物
- パイナップル
- ポテトサラダ
- ミネラルウォーター
というセットに、ビールやワインなどのアルコールを含めたドリンクを自由に注文できるというもの。
味付けはシンプルながら食べやすく、韓国の航空会社の機内食だからといって、辛すぎて食べられないということは特にありませんでした。
ただし、韓国の方には、味付けの面でのインパクトが足りないのか、機内販売でも評判と聞く、チューブ入りコチュジャンを客室乗務員の方に追加でお願いして、好みの味付けに調整している姿もちらほら。
機内食の片付けが開始されたのが10時54分。
片付けが終了してからシートベルトサインが点灯するまでの約1時間は機内は消灯し、搭乗者それぞれがお昼寝をしたり、映画を楽しんだりとゆったりとした時間が流れていました。
シートベルトサインが点灯したのが12時2分。
青森空港に着陸したのが12時20分。
駐機場に到着し、飛行機のドアが開いたのが12時27分ですから、全体的にテキパキ物事が進むフライトという印象を強く感じました。
入国が完了したのが、12時35分。
さらに税関を通過し、一般エリアに到着したのが、12時38分。
このあたりはコンパクトな地方空港に国際便で到着するメリットを強く感じますね。
まとめ
海外旅行での活用が一般的な国際線特典航空券の少し変わった使い道としてのダイナミックな国内旅行。
その目的には、ニッポン500マイルキャンペーンなど、無料でマイルを貯めることのできるデルタ航空のスカイマイルで予約可能な大韓航空の特典航空券はなかなか魅力的な選択肢になってくれるのは間違いありません。
特に、日本とは異なる繁忙期で動いている海外の航空会社の空席状況を元に予約できるというメリットもありますから、シンプルな日本国内線での国内旅行ができない時の選択肢として、選んでみるのも面白いと思います。
また、その目的地の候補としては、青森空港のように目立った競争相手が不在で、価格競争圧力にさらされていない地方空港は穴場で、利用自体も想像以上に快適ですから、一度試してみるのもなかなかおすすめですよ。
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