2018年9月6日に発生した平成30年北海道胆振東部地震は北海道内にとても大きな爪痕を残しました。
その影響は札幌新千歳空港を北海道の拠点空港とするJALも同様で、飛行機が運航できない運休はもちろん、空港ターミナル内の施設が損傷したことに伴うラウンジサービスなどの提供中止など、多岐に渡ります。
この中でも、上級会員や国内線ファーストクラス利用者を対象に提供されている、
- ダイヤモンドプレミアラウンジ
- サクララウンジ
といったラウンジサービスは、
- 9月6日から13日までサービス提供を休止。
- 9月14日にサービス提供再開。ただし、冷たい飲み物のみの提供。
- 9月15日にダイヤモンドプレミアラウンジで一部の種類を除き、軽食サービスの提供再開。
といった経緯をたどって復旧が行われました。
緊急閉鎖直前の新千歳空港ダイヤモンドプレミアラウンジのサービス
実際、9月15日(土)から17日(月・祝)までの3連休で北海道を訪れた我が家が、17日復路の羽田便に搭乗するために、新千歳空港のダイヤモンドプレミアラウンジを訪れた時には、かなりの部分で復旧され、ダイヤモンドプレミアラウンジに期待するほとんどのサービスは提供されていました。
北海道らしさを感じる
- きざみザンギマヨ
- ごま塩鮭
などのおにぎり。
パンのラインナップとしては、
- 3種のチーズパン
- チョコロール
の2種類。
温かいスープ類も
- オニオンスープ
- 味噌汁
の2種類がしっかり用意されていました。
この他にも
- チョコチップクッキー
- ポテコ
- バナナチップス
などのスナック類も用意され、軽食と合わせて多くの方が楽しんでいる姿も。
生ビールを含めたドリンク類も通常通りそれぞれの専用サーバー問題なく提供。
一方で、飲み物用の冷蔵庫には、ビールグラスや牛乳、トマトジュースなどのドリンクに加え、缶ビールやペットボトルに入ったソフトドリンクも用意。
これらの缶ビールやペットボトルはサーバーによるサービスが復旧する前の段階でたっぷり用意した在庫かもしれませんね。
こういった形でかなり通常通りに近いと思われるサービスが提供されている状況ですから、新千歳空港のダイヤモンドプレミアラウンジで、我が家でも北海道を離れる出発までの時間をゆったりと過ごすことができるとはずでした。
ダイヤモンドプレミアラウンジ緊急閉鎖の実施とサクララウンジへの移動
そんな状況が一変したのは9月17日の17時30分頃。
突然、ラウンジ内に
- ラウンジ設備内に点検を要する箇所が見つかった
- 安全が確認できるまでダイヤモンドプレミアラウンジは閉鎖とする
- サクララウンジに専用のスペースを用意したのでそちらに移動してほしい
という内容のアナウンスが放送されました。
同時に、ラウンジスタッフの方々が利用者の1人1人に事情を伝え、サクララウンジの方に案内していきます。
移動した先のサクララウンジ内にはダイヤモンドプレミアラウンジを利用できる対象者用に区切られて設けられた専用スペースが用意済み。
2箇所用意された専用スペースへの入口には、ダイヤモンドプレミアラウンジ利用者用のスペースということが記載された案内板と、簡単な入室資格のチェックを行うラウンジスタッフの方が常駐していました。
そうして設定された専用スペースには、サクララウンジとの違いの1つである、軽食類などもワゴンにディスプレイされた状態で届けられ、提供が開始されました。
温かいスープ類については、専用の機材を移動することができないためか、常駐しているスタッフの方々にオーダーする形に。
準備が完了次第、席まで持ってきてくれるとても手厚い対応が行われることになりました。
ダイヤモンドプレミアラウンジの復旧予想
今回のダイヤモンドプレミアラウンジの緊急閉鎖について、情報筋によると、ダイヤモンドプレミア内のインテリアの一部に異常が見つかったことが原因らしいとのこと。
実際、上の写真はラウンジ内で撮影した写真をトリミングして拡大したものですから分かりにくいものの、棚を支えるために天井と固定する部分に大きなずれやゆがみのようなものが確認できます。
仮に、これらがラウンジ閉鎖の原因の場合、専門の技術を持った方の検査や修理などが必要になりますから、ダイヤモンドプレミアラウンジの復旧には少なくとも数日間は要すると私は予想中。
その後、我が家でも搭乗口に向かうためにラウンジを退出し、ダイヤモンドプレミアラウンジ用の受付前を通りかかると、そこには搭乗券のバーコードを読み取り装置に
- 本日、余震の影響により、ダイヤモンドプレミアラウンジを閉鎖させていただきます
という案内がすでに用意済み。
その受付の先に続く暗く照明が落とされ、ダイヤモンドプレミアラウンジへ続く通路がとても物悲しい雰囲気だったのがとても印象に残っているため、できるだけ早い時期の復旧が待ち望まれますね。
まとめ
関係する様々な方々の努力と頑張りによって、一部を除く多くの部分で通常通りのサービス提供が行われるようになっていた札幌 新千歳空港のJALダイヤモンドプレミアラウンジ。
そこで9月17日17時30分頃に行われた緊急閉鎖に思わぬ形で立ち会うことになってしまいました。
もちろん、ダイヤモンドプレミアラウンジとはいえ、国際線用のラウンジで提供されるサービスとの違いは大きなものの、出発までの時間にも北海道らしさに触れられる機会として、とても楽しめるのは間違いありません。
そのため、地震による被害が相手では様々な制限や事情もあるとは思うものの、ダイヤモンドプレミアラウンジも含めた新千歳空港で、できるだけ早く以前の姿やサービスが復旧されることを待ち望むばかりです。
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