JAL68便 成田-シアトル線初便ビジネスクラス搭乗記(搭乗ゲートでの初便限定セレモニー、記念品プレゼント、限定機内食メニュー、初便のタイムテーブル、シアトル・タコマ空港のスムーズな入国審査と税関通過)

2019年3月31日、新たな年度が始まるその前日にJALは、新規路線就航によって、その路線網の中に新たな目的地を加えることになりました。

それが北米のシアトル。

ちなみに、JALにとってシアトルは完全に新規の就航先というわけではなく、27年前となる路線撤退までは、数十年以上に渡って運航されてきた主要な目的地という歴史を持っています。

そんなシアトルへの成田空港からの初便というメモリアルなフライトに幸運にも家族で利用する機会に恵まれたので、搭乗記としてご紹介したいと思います。

https://awardtrip.com/jl67-first-flight-nrt-sea-airport-special-gift-presents/
JAL423便 成田-ウラジオストク線初便ビジネスクラス搭乗記(搭乗ゲートでの初便セレモニー、利用者限定の記念品プレゼント、初便限定機内食メニュー、近距離線と長距離線の初便比較)

62番搭乗口で実施された初便限定セレモニー

成田空港からシアトルへ向かうJAL68便は定刻18時5分に出発するフライトです。

しかし、初便となる3月31日には、出発ゲートとなる62番搭乗口では、16時50分から初便限定のセレモニーが開催され、ゲート前には華やかな会場が設けられていました。

ほぼ時間どおりに始まったセレモニーでは、JALの代表取締役社長である、赤坂社長を始め、関係各所の来賓が順番に祝辞を述べるのはもちろん、サプライズゲストとして、JAL国際線のイメージキャラクターを務める阿部寛さんも登場。

進行役のJAL客室乗務員の方と、軽妙ながら誠実な印象を感じさせるやり取りを繰り広げていました。

そうして主要な登場人物が揃った後は、いよいよテープカットを執り行い、その後の報道関係者向けのフォトセッションを経て、セレモニーは終了です。

初便限定でもれなくプレゼントされる記念品の内容

こうしてセレモニーが行われた会場の一画には、初便の搭乗者を対象にもれなくプレゼントされる記念品のネタバレがあっさり行われる場面も。

気になる記念品の中身としては、右上から時計回りに、

  • 希望の鶴(折鶴)
  • JAL特製石鹸
  • ボールペン
  • 成田空港フライトタグ
  • 成田空港ロゴ入りボールペン(アクロボール)
  • 革製カバー付きメモ帳
  • シアトルがデザインされたステッカー
  • 赤坂社長からのメッセージカード

といったものが一番左に写っている紙製の袋に入れられた形で実際には配布されました。

ちなみに、メモ帳の革製カバーも作りや質感も良好。

中身となるメモ帳もロディア製のものがすでに装着されていました。

実際の初便フライトの搭乗から離陸

機内への案内が行われる搭乗開始予定は17時45分を予定されていたものの、その前の時間にも関わらず、多くの赤坂社長を始めとしたJALのスタッフの方々がゲート内でスタンバイ。

そして、注意深く見てみると、赤坂社長の隣には不自然なスペースが用意されています。

実際の搭乗が開始された17時53分の数分前には、予想通り阿部寛さんが再び登場し、赤坂社長の隣のスペースに収まりました。

搭乗時には、ファーストクラスの運航がないJAL68便ですから、事前改札の後、JMBダイヤモンドやJGCプレミア、他社ワンワールドエメラルドといった上級会員を対象とした最優先搭乗が行われ、それらの対象会員から機内に案内されました。

ボーディングブリッジに続く運命の分かれ道は、すべての利用者が右側を使うように用意済み。

今回の初便ではビジネスクラスを利用する我が家のシートには、普段から長距離線ビジネスクラスでも提供されているエトロ製のアメニティキットに加え、通常はお子さんの搭乗時などにプレゼントされるモデルプレーンや飛行機のぬいぐるみなども、記念品の1つとして用意されています。

大人だけの搭乗ではなかなか入手困難な代物ですから、プレゼント先として小さなお子さんが思い浮かぶ利用者にとっては嬉しいサプライズプレゼントの1つになったはず。

一方の、シート自体は普段どおりでいつもと変わりありません。

シートについてしばらくすると、18時にはシャンパンとオレンジジュースから選べるウェルカムドリンクとおしぼりのサービス。

こうして、飛行機のドアが閉まるまでの時間を過ごすことになります。

ドアが実際に閉まったのは、18時13分。

今回利用した飛行機は中型機に分類されるB787-8ですが、搭乗開始から20分程度の時間は要するということですね。

飛行機がトーイングカーに押され、後ろ向きに進み始めるプッシュバックが始まったのは18時18分。

その後、トーイングカーとの接続が解除され、飛行機単独での移動が始まっても、滑走路までの距離が離れていることでも有名な成田空港では、長らく誘導路を進む時間が続きます。

そうして実際に離陸したのは18時44分のこと。

つまり、飛行機が最初の移動を開始してから26分もの時間がかかったわけですから、それなら離陸までの待ち時間が長く感じるはずです。

機内食の内容と初便限定の特別メニュー

離陸後、シートベルトサインが消えたのが19時2分。

その時には、この初便のフライトを担当する客室乗務員の方々の手によって作られた搭乗証明も配布され、機内サービスの始まりを告げることになりました。

そんな機内食で忘れてはいけないのは、初便限定で用意された限定機内食メニューの存在です。

具体的には、ほのかな塩のショコラキャラメルムース

  • アトランティックサーモンのポワレ クラムチャウダー仕立て
  • ほのかな塩のショコラキャラメルムース

の2種類。

ポワレの方は洋食のメインディッシュの選択肢の1つとして提供され、ムースの方は、すべてのビジネスクラス利用者が和食と洋食の選択にかかわらず、デザートはすべて置き換えられるという形でサービスされました。

実際に私が選んだのは和食。

もちろん、初便限定で提供される洋食のポワレには魅力を感じたものの、人気の集中で実際には選択できなかったことと、最近は日本発の和食を監修するくろぎによる少しずつ様々な料理が用意された前菜の詰め合わせが楽しく、それもあって、和食を選ぶことにしました。

機内食の提供が開始されたのは19時20分。

和食では先付、洋食ではアミューズ・ブーシュとして、

  • 胡麻豆腐 山葵のせ
  • モリーユ茸のフラン そら豆添え

がセットになった同一のものとして提供されます。

続いて和食では最も気になる前菜が詰め合わされた、春霞。

内容としては、左上から時計回りに、

  • くらげ胡麻和え
  • 海老艶煮/鰊昆布巻
  • からすみ厚焼き玉子
  • 鮑柔らか煮/アスパラお浸し
  • 本鮪のお造り/長芋の甘酢漬け
  • 筍の土佐煮/菜の花辛子和え

といったもので、かなり満足な仕上がり。

ここで和食のメインディッシュとなる台の物ではなく、洋食のメインディッシュの

  • 和牛サーロインステーキとポルト酒のソース 山椒バター添え
  • 春の海の幸 バジルのアンショワイヤードソース

の中から、ステーキの方をチョイス。

個人的には、JALのビジネスクラスの和食では、台の物ではなく、その前の前菜の詰め合わせが1つのクライマックスを作り出していると感じているため、あえて洋食にスイッチしてみるのも気に入っています。

そして、今回の初便のみ、最後には和食と洋食もいずれも共通で、

  • ほのかな塩のショコラキャラメルムース

がデザートとして提供されて、1回目の食事は終了。

その後、キッチンの仕様を変更するために、1時間のインターバルを要しますが、希望者は着陸の1時間30分前までアラカルトメニューから好きなものを注文して楽しめる時間が始まります。

そんな中、アラカルトメニューで私が選んだものの1つが、シアトル線限定メニューの1つとして位置づけられたサーモンベーグルサンド。

ベーグルを利用したサンドイッチの中には、サーモンと一緒にたっぷりのエビも用意され、もっちりとした肉厚のサーモンとプリプリのエビの両方の食感をさっぱりとしたソースで楽しめる一品でした。

シアトル・タコマ空港への着陸までの時間の過ごし方

1回目の食事を終えた後は、シアトルのタコマ空港に着陸するまでの時間をそれぞれが思い思いに過ごすことになるのですが、機内を簡単に散策する中で見つけたのが、ギャレーに置かれた旅の手帖。

実際、この日の初便を担当する、2名の機長と1名の副操縦士の合計3名のコクピットクルーが手書きのメッセージを用意し、それに答える形で乗客側も、好きなようにメッセージを残せるようになっていました。

また、ビジネスクラスでは、1人1人のそれぞれの利用者に対して、担当した客室乗務員の方々が挨拶と搭乗のお礼を伝えるために、席を訪れる時、上の写真のような追加の記念品をプレゼントしてくれます。

中身はJALのロゴが描かれたキーホルダー型の靴べら。

この靴べらはすっきりとしたデザインが良いのはもちろん、使いやすさや使い勝手なども良好で、実際に愛用できる仕上がりになっているのも好印象でした。

そうした挨拶と追加の記念品のプレゼントがシートベルトサインが点灯される少し前のタイミングまでに行われることになります。

JAL初便のシアトル・タコマ空港への着陸

日本時間2時39分(太平洋時間10時39分)にシートベルトサインが点灯すると、窓から見えるのはシアトルらしさを感じる景色。

上の写真のように、4,392mもの高さと美しい威容を持つレーニア山も、着陸までの時間を楽しませてくれる光景の1つ。

同時に、森や山の緑と湖の青、そして、それらに寄り添うように整備された都市部のコントラストがはっきりしていることが窓の外に広がる様子からも分かるはず。

太平洋時間10時55分(日本時間2時55分)に着陸。

コンパクトな空港らしく、着陸から5分後の太平洋時間11時(日本時間3時)には駐機場に到着し、ボーディングブリッジの接続も完了し、飛行機のドアもオープン。

そうして、到着した飛行機を降りて、シアトルのタコマ空港の中に入った途端出迎えてくれるのが、JALのシアトル空港スタッフの方々の笑顔。

手には上の写真のような金属製のタグが用意され、初便の搭乗者1人1人に手渡していきます。

ちなみに、この金属製のタグは、シアトルのタコマ空港を運営する団体が、JALのシアトルへの就航を歓迎して作成したもの。

とても良くできていて、デザインはもちろん、品質も良いのも気に入っている一品です。

空港内もなかなかシンプルな作りのシアトルのタコマ空港ですから、飛行機を降りて10分後には入国審査を終え、アメリカへの入国を果たし、その後に待ち受ける税関も、3分程度の待ち時間のみでスムーズに通過可能でした。

つまり、搭乗するクラスやシート位置、到着時の混雑具合にも左右される可能性もあるものの、最短では着陸の20分から30分後には、空港の一般エリアで自由の身になっているような状況にも期待できるということですね。

まとめ

こうして、2019年3月31日に初便の運航が無事に行われたJAL68便、成田-シアトル線。

そのフライトは初便だからこその特別がふんだんに用意されていたのはもちろん、それ以外のフライトでも変わることなく提供されているJALの機内サービスの快適性を十分に楽しめるものでした。

また、目的地のシアトルのタコマ空港は、大都市圏の空港ながら、なかなかコンパクトでストレスフリーな作りになっているのも、実際に利用する側の立場としては好印象。

特に、入国審査やその後の税関の通過が比較的スムーズなものになるように配慮されてることも、嬉しいと感じる方も多いはずです。

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