JALを中心としたワンワールドに加盟する航空会社が集結する成田空港第2ターミナル。
日本を発着する国際線の多くを引き受けるターミナルの1つということもあって、元々人よりも巨大な飛行機のサイズを基準に設計されているために、日本にある空港の中でもその規模は大きなものになっています。
目次
本館の出国審査場から最大で1km近く歩くことになるサテライト
そんな巨大な成田空港第2ターミナルでは、利用する搭乗ゲートによっては、なかなかの距離を歩かなくてはいけないことも十分考えられます。
しかも、これから旅行に出発するというあまり運動には向かない服装で、機内に持ち込む手荷物を持ちながら。
実際、すべての利用者が通過する本館の出国審査場からサテライトにある搭乗ゲートまでは、利用する出国審査場や搭乗ゲートによって多少異なるものの、500mから最大約1km近くも離れているため、歩くのは不可能ではないのですが、快適と感じるものでもないはずです。
本館とサテライト間の移動で便利な無料の電動カート
そんな本館とサテライトは、一部に歩く歩道が連絡通路を利用するのが一般的なのですが、それ以外の方法として用意されているのが、無料電動カートの運行サービスです。
このサービスは、本館とサテライトの間はもちろん、本館内でも出国審査場から遠く離れた搭乗ゲートまで、電動カートによって送り届けてくれるというもの。
電動カートとはいえ、混雑することもある空港内を走行するサービスですから、速度自体は人の早足程度と抑えられています。
しかし、電動カートの後ろには簡単な荷物スペースも用意されていて、機内持ち込みサイズのスーツケースを含め、荷物を持った状態で歩く必要もなく、とても快適なものです。
ちなみに、この電動カートの営業時間は9時から19時まで、定員はドライバーを含め、大人4人。
また、利用対象は、
- お体の不自由な方
- 高齢者
- お子様連れ
など、電動カートを利用することでその快適性をより実感できる方の利用を優先としたもので、しかも無料で利用できますから、対象となる方は少し積極的に利用を検討するのがおすすめです。
我が家でも、小さな子供と一緒に出発する家族旅行の時など利用するのですが、子供連れでも安心して移動できるのはもちろん、肝心の子供にとってもこの短い時間の電動カートへの乗車は少し特別な思い出として残るようで好印象です。
電動カートでの本館からサテライトへの移動区間の制限
この電動カートを利用して本館とサテライトの間を移動する場合、少しだけ注意しなくてはいけないのが、乗車可能区間。
というのも、本館の出国審査場からサテライトの搭乗ゲートまでのすべての移動区間を電動カートで移動できるわけではないから。
具体的には、本館からサテライトへの連絡通路に降り立つエスカレータの先にある、上の写真のK.MINAOTOと書かれた源 吉兆庵(みなもと きっちょうあん)の前からしか乗車できません。
また、降車についても、上の写真に写っている連絡通路のサテライト側の突き当りにある、インフォメーションカウンター周辺に限られ、搭乗ゲートまで電動カートで向かうことはできないルールになっています。
とはいえ、移動距離としては400mほどになりますから、本館からサテライトへの移動が格段に快適で気軽なものになるはず。
インフォメーションカウンターでの事前申し込みと電動カートとの待ち合わせ
電動カートを利用して本館からサテライトを訪れる時に活用したいのが、事前申し込みです。
これは、ターミナル内のあちこちに用意されたインフォメーションカウンターで、電動カートの利用をあらかじめ申し込んで、乗車可能場所での待ち合わせをお願いするというもの。
具体的には、
- インフォメーションカウンターのスタッフに搭乗券を提示し、吉兆庵前から電動カートを利用したいと申し出る
- インフォメーションカウンターのスタッフは搭乗券で搭乗ゲートなどの情報を確認後、電動カートのドライバーに無線で利用の申し込みがあったことを伝え、空車情報の確認も行う
- 空車情報に応じて利用希望者には吉兆庵前に向かうように案内
- 吉兆庵前で電動カートと合流後、乗車
- サテライトのインフォメーションカウンター付近まで送り届けてもらう
というような流れになります。
この事前申し込みと待ち合わせを活用することで、電動カートを探す手間や偶然出会える幸運に期待する必要もなくなるため、電動カートを利用する上ではしっかり覚えておきたい方法の1つです。
また、このインフォメーションカウンターでの申し込み時には、優先対象者以外でも混雑状況や利用状況によって、利用が認められることがあるようですから、ターミナル内が混雑していない時間帯の出発などでは、念のため、スタッフの方に問い合わせてみるのも選択肢として面白いかもしれません。
まとめ
人のサイズに比べて巨大な飛行機を扱うために作り出された空港では、搭乗ゲートの位置によって、とにかく長い距離を歩くことは避けようがないことです。
とはいえ、JALも利用する成田空港第2ターミナルでは、本館とサテライトとの間を結ぶ移動手段として、無料で利用可能な電動カートサービスが用意され、実際にとても手軽で快適な利用が可能です。
確かに、利用方法がわかりにくいため、実際に利用するまでのハードルが高く感じられるかもしれないものの、1回でも利用してみるとそのメリットは十分感じられるはず。
海外旅行への出発を控えめながらしっかりと快適なものにサポートしてくれる電動カートサービスですから、いつか利用する時のために覚えておくのもなかなかおすすめだと思いますよ。
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