ボンバルディア CRJ-200、最も快適と感じて好きだった飛行機の引退(小型機とは思えない快適性、遊覧飛行のように楽しめる景色、客室乗務員の奮闘ぶり、降機後の機体撮影のチャンス)

これまでに利用した様々な飛行機の中で一番好きな飛行機をたった1つだけ選ぶのなら、それはダントツでCRJ-200。

もちろん、JALで唯一国際線ファーストクラス搭載で、どこか安心感を感じるボーイング777-300ER、様々な最新装備と技術で形作られた快適な搭乗を約束するボーイング787-8/9、今や日本の空で大きく数を減らしているものの航空機としては別格の大きさを誇るボーイング747やエアバス380など、良いなとか好きだなとか感じる飛行機は色々と頭に浮かぶのですが、そのいずれも私にとっての1番にランクインするCRJ-200には勝てません。

そんなCRJ-200はボンバルディア製のリージョナルジェット機に分類される50人乗りの小さな飛行機。

ジェット機らしい快適性とプロペラ機よりも格段に速い速い巡航速度を確保しながら、大型のジェット機よりもずっと低い巡航高度で飛行するため、窓からの見える景色がとても近く感じられるおまけ付き。

まるで遊覧飛行のような楽しさがCRJ-200でのフライトにはありました。

しかし、JALグループの一員としてCRJ-200を活用してきたJ-AIRは本日2018年1月31日でCRJ-200を引退することを決定済み。

そのため、JALをメインに利用している我が家にとって、今後、そのCRJ-200を利用する機会はなくなります。

今回の記事ではそんなCRJ-200を少しだけ振り返ってみたいと思います。

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https://www.jal.co.jp/aircraft/conf/crj.html

小さな飛行機なのに十分以上の快適性

CRJ-200の忘れてはいけない特長の1つといえば、それは快適性を挙げないわけにはいきません。

確かに小さい飛行機なのですが、座席が1列に通路を挟んで2-2の合計4席のみの配置となっているため、座席の横幅についても全体的にゆとりを感じる座席配置になっています。

また前後の間隔もゆったりと確保され、座席の快適性だけを見ると、小さな飛行機ということを忘れるほど。

それに、他のJAL国内線では一般的な革張りのシートが利用されているのも好印象です。

もちろん、最も前方の席ではそのゆとりは最大。

確かに足元に荷物が置けないというデメリットがあったとしても、積極的に選びたい席の1つでした。

リクライニングもかっちりしたボタンを利用するタイプで扱いやすく、リクライニング角度もしっかり確保。

小さな飛行機で気になることと言えば頭上の荷物入れですが、確かに通路が2本ある他のジェット機よりは小さなタイプが採用されているものの、一般的な機内持ち込み対応のスーツケースは無理なく収納できるスペースが用意されていて、出し入れも十分快適。

まるで遊覧飛行のような窓からの景色

CRJ-200最大の魅力はやはり窓から眺める飛行中の景色。

大型の飛行機よりも低い高度を巡航高度として設定することが多いため、想像以上に地上が近く感じられ、景色の細部までしっかりと楽しめます。

また、低い高度を飛ぶためか、気圧の変化による鼓膜などへの負担も抑えられているように感じられ、そういった部分でも快適に窓の外の景色を味わえました。

中でも、山頂部分に雪の残る山脈などの上空を通過する時には、不思議な立体感を感じさせる美しさを伴って移り変わっていく景色には目を奪われてしまい、そのまま忘れられない思い出に。

これがCRJ-200にリピート搭乗したいと思うのと同時に、最も気に入っている理由です。

身近に感じられる客室乗務員の方の機内での活躍

小さな飛行機の搭乗で実感できることの1つが、客室乗務員の方の機内での活躍です。

特に、前方の席を指定できると、タラップが一体になったドアの開け閉めから、スライド式の収納式ジャンプシートの出し入れ。

さらには限られたスペースにぎっしりと詰め込まれた機内設備の活用方法に至るまで、客室乗務員の方の頑張りをじっくり見学できます。

しかも、客室乗務員の方は機長と副操縦士の2名で操縦を担当するパイロットよりも少ないたった1人での乗務。

他の客室乗務員の方々と連携できる大きな飛行機では見られない獅子奮迅とでも表現できそうなプロフェッショナルな動きはとても良い刺激になるはず。

降機後は飛行機間近での撮影チャンス

飛行中のCRJ-200の窓から景色を存分に楽しんだ後、最後のお楽しみになるのが、着陸後の降機のタイミング。

なぜなら、飛行機自体が小さく客室部分が地上までの近いため、ボーディングブリッジを利用せずに、飛行機に備え付けられたタラップで空港に降り立つ形での降機も意外に多いから。

その場合、間近でさっきまで飛んでいた飛行機の姿を楽しむ貴重なチャンスになります。

こうして写真を見て振り返ってみると、CRJ-200の大型機に比べてずっとコンパクトで可愛らしい姿は写真でも満足な形で撮影しやすく、お気に入りの写真がいくつも残っていました。

まとめ

JALグループで運用されている中でも確かな特徴を持ち合わせていた飛行機の1つ、CRJ-200の引退。

今後は、サイズもより大きく、座席数も76席から96席に増加するエンブラエルの190や170がCRJ-200の抜けた穴を埋めることになります。

しかし、ジェット機らしい快適性の中で、比較的低い巡航高度での遊覧飛行のような印象すら感じる景色を間近に楽しむ機会が大きく限られてしまうのは本当に残念な出来事です。

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