2019年版JALサービスセレクション2019で親や子供、さらには兄弟、姉妹から祖父母にまでワンワールドエメラルドの上級会員ステイタスをプレゼント可能なパートナーステイタスコースを選ぶメリットとデメリット、落とし穴

有償での飛行機の搭乗で提供される上級会員資格として、JALが用意しているのは、

  • JMB ダイヤモンド
  • JGC プレミア
  • JMB サファイア
  • JMB クリスタル

という4つの上級会員資格。

この中でも、

  • JMB ダイヤモンド
  • JGC プレミア

の2つを対象とした限定特典として、サービスセレクションと呼ばれる、もれなく様々なプレゼントがもらえるサービスが用意されています。

JAL国際線ファーストクラスの機内サービスを120%楽しむためのリクエスト(ワインリストに掲載されていないアルコール、食事でのアレンジ、アメニティ&パジャマ、アラカルトの楽しみ、ファーストクラス優先降機、誕生日&記念日の特典、森伊蔵の機内販売優遇)
JAL国際線ファーストクラス機内食「石かわ」・「虎白」監修 新和食メニュー(合計8種のメニュー詳細、特長と味わい、先代監修店の龍吟との違いと優劣)

JMBダイヤモンドとJGCプレミア向けのサービスセレクションの詳細

このサービスセレクションは、

  • 11月上旬に複数の選択肢から成り立つプレゼントの内容が発表
  • 12月初旬から翌年1月31日までにJALホームページから好きなものを1つ選択
  • 3月~4月初旬に申し込んだ特典の提供

というスケジュールでサービスが提供され、そのプレゼントの内容は以下の通り。

無料でもれなくプレゼントされるラインナップとしては、なかなか充実したものになっていることが確認できると思います。

2019年版JALサービスセレクション2019 JMBダイヤモンドとJGCプレミアへのお歳暮は親と子にも搭乗なしでのワンワールドエメラルドステイタスプレゼント可能へと改善のパートナーステイタスコースに大注目

2019年版で大幅に改善されたパートナーステイタスコースの魅力

これらサービスセレクションで選択することが可能な、

  • JALセレクション e JALポイントコース
  • パートナーステイタスコース
  • スマートギフトコース
  • JALセレクション JALクーポンコース
  • 選べるギフトコース

という5つのコースの中でも最も変わり種と言える存在で、最新となる2019年版では我が家で最も注目すべきと考えているのがパートナーステイタスコースです。

なぜなら、2018年版でも提供されるサービスとしては、

  • パートナー(配偶者)に会員本人と同じJMBダイヤモンドやJGCプレミアの上級会員資格を提供
  • 会員本人が同伴していなくてもサクララウンジに入室できるラウンジクーポン5枚の提供
  • 日比谷花壇が提供するフラワーギフトを希望住所1ヶ所に提供

という3つの特典が提供されており、内容としては2019年版と大きく変わった印象は感じられません。

しかし、その中身は大きく変更され、

2018年版:

  • 配偶者のみ

2019年版:

  • 配偶者
  • 同性パートナー
  • JALカード家族プログラムに登録している家族
  • JALファミリークラブに登録している家族

というように条件が大幅に緩和された結果、最新の2019年版では、パートナーステイタスコースを選択する会員本人から見て、

  • 子の配偶者
  • 孫の配偶者
  • 兄弟/姉妹
  • 父母
  • 祖父母

といった続柄のJALカード家族プログラムやJALファミリークラブに参加している家族にまで、上級会員資格をプレゼントできるようになりました。

結果、これまでは夫婦揃って旅行することが多いために、パートナーステイタスコースで会員本人と同じステイタスをプレゼントされてもフル活用できないとして敬遠していた方でも、親や子供にもそのプレゼント対象が広がることで、

  • 予約時や空港での各種優先扱い
  • ファーストクラスラウンジへのアクセス
  • 有償搭乗時の膨大なボーナスマイル加算

といった特別なサービスを活用する幅は確実に広がるはずです。

実際、2018年版では60,000円分のe JALポイントがもらえるe JALポイントコースを選択していた我が家でも、配偶者以外の家族へのJMBダイヤモンドのステイタスがプレゼントできる2019年版では、パートナーステイタスコースを選ぶことにしたほど。

JALのパートナーステイタスコースは親・子供・孫などの配偶者以外を対象にできるのか(JMBダイヤモンド・JGCプレミア サービスセレクション2018)

2019年版JALサービスセレクション2019でパートナーステイタスコースを選ぶメリット

こうして2019年版のJALサービスセレクション2019でパートナーステイタスコースを選ぶことで得られるメリットとしては、私にとって身近ですぐに思い浮かぶ具体的なものとしては、

  • 最大4人でのファーストクラスラウンジの利用
  • 通常は会員本人と同伴者1名まで(条件次第では同伴者2名程度まで)に制限される最優先搭乗のより多い複数名での利用
  • JMBダイヤモンドで最大130%分、JGCプレミアでも105%分にもなるボーナスマイルの追加加算
  • インボラアップグレードや隣席ブロックの遭遇確率上昇
  • 電話での問い合わせ時の接続時間が短くなる優先扱いと携帯電話からでもフリーダイヤルの利用可能

などが挙げられます。

この中でも、ファーストクラスラウンジの利用では、これまで2人までしかアクセスが提供されなかったことで、3人以上での旅行時に感じていた不便は完全に払拭されるため、我が家と同様に大きな魅力を感じる方も多いはず。

また、それ以外の特典も派手さこそないものの、上級会員資格をプレゼントされた家族のJALを利用する頻度が高ければ高いほど、快適性やお得度の着実な上昇につながる意味で重要なメリットです。

JAL JMBダイヤモンド到達ビフォー&アフター(高い搭乗時のお得度、インボラアップグレード前提予約、とりあえずキャンセル待ち、マイル&eJALポイントの高還元、旅行頻度増加とダイヤモンド維持難易度変化、他社移行ではなく10万FOPを超えてもJAL)
JAL JMBダイヤモンドのインボラアップグレード(過酷な満席エコノミークラス便予約のメリット、最終防衛ラインは事前座席指定、おすすめな45A非常口席、「この予約はJALホームページではお取扱いできません」エラーでの事前確定通知、Eチケット印刷問題、厳しい条件で成功例)

2019年版JALサービスセレクション2019でパートナーステイタスコースを選ぶデメリット

一方で、2019年版のJALサービスセレクション2019でパートナーステイタスコースを選ぶデメリットとしては、

  • 他の特典選択時に得られるはずだった最大60,000円相当の価値の喪失
  • 孫や祖父母、兄弟/姉妹を対象する時に必要なJALカード家族プログラム上の手続き

の2つがすぐに思い浮かぶものとしてあげられます。

まず、1つめの、他の特典選択時に得られるはずだった最大60,000円相当の価値の喪失というのは、純粋にパートナーステイタスコースにどれだけの価値を感じているのかということで、そのダメージの大きさは異なるはずです。

なぜなら、JMBダイヤモンドやJGCプレミアのステイタスをプレゼントする対象の家族がJALやその加盟先であるワンワールドの航空会社で旅行する機会が多いというのであれば、このパートナーステイタスコースはとても価値のあるものですが、そうではない場合は残念ながら他の特典を選んだ方が圧倒的にお得ということになるのは避けられません。

我が家の場合、2019年用にすでに発券した予約だけを見ても、パートナーステイタスコースの魅力を最大限に引き出せる最大4人での旅行がすでにある程度の回数で予定されていることも、パートナーステイタスコースを迷うことなく選べる理由の1つになりました。

そして、サービスセレクションのコースごとの価値以上に、少し厄介で問題になる可能性があるのが、もう1つのデメリット、JALカード家族プログラム上の手続きです。

最大のデメリットは、孫や祖父母、兄弟/姉妹を対象する時に必要なJALカード家族プログラム上の変更手続き

このパートナーステイタスコースを選択した時に、最大のデメリットになり得るものと言えば、それはJALカード家族プログラム上での変更手続きが必要になること。

ただし、これはパートナーステイタスコースを選択するすべての方が必要というわけではなく、上級会員資格をプレゼントする対象として、

  • 孫の配偶者
  • 兄弟/姉妹
  • 祖父母

といった2親等の少し離れた家族を選んだ時のみというのは要注意。

逆に、

  • 配偶者
  • 子の配偶者
  • 父母

といった1親等のより近しい家族を選んだ時には、基本的にJALカード家族プログラム上での変更手続きは不要です。

なぜこのような違いが生まれるのかというと、

  • JALカード家族プログラムは親会員を基準とした1親等以内の家族のみ登録可能

という条件があるから。

そのため、パートナーステイタスコースを選択する本会員がJALカード家族プログラムの親会員も兼ねている場合、

  • 父母(1親等)
  • 配偶者(本人と同等。0親等)
  • 子(1親等)

となっていて問題はないのですが、

  • 祖父母(2親等)
  • 兄弟/姉妹(2親等)
  • 孫(2親等)

といった家族は、パートナーステイタスコースを選択する本会員がJALカード家族プログラムの親会員を務めることはルール上できません。

そのため、これら2親等の家族を対象にパートナーステイタスコースでの上級会員資格をプレゼントするためには、対象の家族により近しい親等の家族を親会員とした形でJALカード家族プログラムを再構築する必要があります。

具体的には、

  • 祖父母:本会員の親をJALカード家族プログラムの親会員
  • 兄弟/姉妹:本会員の親をJALカード家族プログラムの親会員
  • 孫:本会員の子をJALカード家族プログラムの親会員

というような状況を目指して変更手続きを行うことに。

ちなみに、JALカード家族プログラムの参加には、いずれの会員も生計が同一で同居しているという条件が設けられています。

また、JALカード家族プログラムへの登録は、すべての会員が新規での登録の場合こそ、JALカードのホームページ上からオンラインでの登録が可能ですが、それ以外の場合は、基本的に登録申込書を取り寄せ、それに必要事項を記入してから郵送するという時間も手間も余分に必要な手続きが必須になることだけは要注意ですね。

https://www.jal.co.jp/jalcard/function/jfp.html#method

さらに、JALカード家族プログラムの親会員は、JALカードの本会員である必要もあるというのも、忘れてはいけないデメリットを生み出す原因の1つ。

なぜなら、孫や祖父母、兄弟、姉妹に上級会員資格をプレゼントするために、これまで家族カードのみの保有でJALカード家族プログラムに参加していた家族を本会員にする場合には、新たに自身を本会員としたJAL家族カードを新規発行しなくてはいけなくなるからです。

https://www.jal.co.jp/jalcard/function/jfp.html#entry

とは言え、孫や祖父母、兄弟、姉妹などの家族に上級会員資格をプレゼントするというのも、配偶者や子、親にプレゼントした時とは全く異なる活用方法やメリットが生まれるはずですから、JALカード家族プログラムに関連するデメリットを突破してでも達成するだけの価値は十分あると思います。

まとめ

いくつかのデメリットや注意点が存在しているものの、活用できたならとてつもないメリットを生み出し続けることになる、2019年版JALサービスセレクション2019のパートナーステイタスコース。

特に、2019年度版から行われることになった、本会員と同じJMBダイヤモンドやJGCプレミアの上級会員を配偶者以外の2親等までの家族へプレゼントできるようになるというのは目を見張るほど大きな改善です。

確かにサービスセレクション2019で提供される他の特典はいずれもなかなか魅力的なものですが、家族と2人での上級会員資格を活用できる見込みや予定がある方は、利用すればするほどお得&便利で上限が設けられていないパートナーステイタスコースを積極的に選んでみるのも面白いと思いますよ。

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