ヒルトンアムステルダム宿泊記 ( Hilton Amsterdam stay review )

オランダの首都、アムステルダムにはヒルトン系のホテルがリーズナブルなハンプトンやダブルツリー、スタンダードなヒルトンに加え、最上級のウォルドルフ・アストリアまで合計4ブランド8軒にも及ぶラインナップが取り揃えられています。

そんなアムステルダムでの滞在で選んだのはヒルトンアムステルダム。

ヒルトンアムステルダムへのアクセス

ヒルトンアムステルダムは国際鉄道のタリスが発着するアムステルダム中央駅やオランダの主要な国際空港のスキポール空港などからも数キロ程度離れた立地のため、徒歩でのアクセスは難しいホテル。

そのため、基本的には、市内をくまなくカバーするトラムやバスなどの公共交通機関を徒歩と組み合わせる形やタクシーで訪れることになります。

アムステルダム中央駅からトラムを利用する場合、アムステルダム中央駅を出発する5番線か24番線のトラムに乗車し、ベートホーフェン通りにある、「Gerrit van der Veenstraat」という停留所で降りて、その後、約400mほど閑静な住宅街を歩きます。

また、ヒルトンアムステルダム自体、アムステルダム市街地の南の方に立地している関係で、飛行機はもちろん、タリスさえも停車する空港駅のあるスキポール空港から直線距離で5kmほどと近いホテルですから、雨が降っている時や荷物が多い時などは、スキポール空港からのタクシー利用もおすすめ。

その他には、スキポール空港駅からローカルの電車に乗って1駅のアムステルダム南駅(Amsterdam Zuid) で降りてから約1kmほどヒルトンアムステルダムまで真っすぐ伸びる道路を歩いて徒歩で訪れるのもありです。

実際、我が家では荷物がコンパクトで天気も良かったこともあり、このルートを歩いてヒルトンアムステルダムを訪れたのですが、運河やオランダらしい住宅など、実際の生活に根ざした風景を楽しみながらのプチ散策になりました。

エントランス メインロビー

ヒルトンアムステルダムの建物自体は新しさを感じさせるものではないものの、しっかりとしたエントランスが用意されています。

エントランス付近にはベル担当のスタッフの方が常駐し、気さくに手荷物などのサポートを行ってくれました。

ロビーの奥にはテラスを備えたレストランが営業していて、過ごしやすい天気の時には多くの利用者を見かける盛況ぶり。

そのロビー奥のテラスはホテル裏の運河につながっているなど、ちょっとした散策も楽しめるようになっています。

エレベーターは3基あるものの、2基しか稼働しておらず、この規模のホテルとしては心細い稼働状況のためか、時々混雑を感じることも。

ホテル内の廊下もオーソドックスな広さと高さながら足元のカーペットにはオランダらしい模様が散りばめられているなどの一工夫が感じられました。

ジュニアスイート(Junior Suite)インテリア

アサインされたのはジュニアスイート。

スイートと言ってもものすごく広いというわけではなく、一般的なホテルのデラックスルームと同等の広さ。

デスクにはウェルカムギフトのチョコレートとコンプリメンタリーのボトル入りのミネラルウォーター。

充電用のコンセント類はデスク上に集められていて、ベッドの枕元にはすぐに使える状態のものがないなど、少しだけホテルとしての古さを感じる部分も。

コーヒーなどはネスプレッソではなくイリーコーヒーブランドのものを中心に用意。

ウェットエリアはヒルトンのスタンダードなデザインと機能のもの。

ジュニアスイートですから、シンクもダブルシンクではありません。

バスアメニティはまだピータートーマスロスから変更されていないようでした。

この部屋の最大の特長はやはりチェアとテーブル付きのバルコニーが用意されていること。

バルコニーのチェアからは時間とともに移り変わっていく旧市街も含めたアムステルダムの街並みが楽しめます。

ブログ記事作成にあたって、撮影した写真を振り返ってみると、このバルコニーで撮影した写真も多く、自分でも想像している以上にここから眺めるアムステルダムの風景が気に入っていたようです。

エグゼクティブラウンジ 基本サービス

ホテルの10階にあるエグゼクティブラウンジはエレベーターを降りてすぐにラウンジデスクがあるコンパクトな作り。

デスクを通り過ぎると、その先には温室を思わせるガラス張りのスペースにテーブルとチェアが並べられています。

どうやらヒルトンアムステルダムのラウンジはホテルの屋上の1画を利用したものらしく、窓ガラスの先には遠くまでアムステルダムの街並みが広がっていく様子を確認できます。

ラウンジ最奥部にはソファで構成されたリビングのようなエリアも用意され、人気を集めていました。

ラウンジの営業時間は6時から22時まで。

朝食が7時から10時30分(月曜から金曜)、7時30分から11時(土曜と日曜)

イブニングドリンク&カナッペとして、アルコールとカナッペが18時から20時、その他ドリンクが18時から21時まで。

つまり、朝食やカクテルタイムは提供される一方で、スイーツなどを対象にしたアフタヌーンティーはないということですね。

とは言え、このヒルトンアムステルダムのラウンジでは、通常の時間帯のサービスも意外に充実していました。

ポテトチップスや野菜チップス、チョコクッキーに加えて、日本式のおかきなどのスナック類。

このスナック類を最初に見た時にはディスプレイするために寿司桶を大胆に利用しているのに目を奪われ、一瞬あっけにとられました。

スナック類の他には、オランダらしいチューリップをかたどったチョコレート。

カラフルな色合いと可愛らしい形からは子供向けのものをイメージしてしまうのですが、バランスのしっかりとしたチョコレートとして作られ、意外に大人もパクパク食べている姿が見られた一品。

ソフトドリンクは瓶ごと氷で冷やされているものを自由に楽しむタイプ。

氷で冷やされているものの他に、ラウンジのビュッフェ台の脇に設置された冷蔵庫にもより多くの種類が用意されています。

エグゼクティブラウンジ カクテルタイム(イブニングドリンク&カナッペ)

18時が近づくと、アルコールや料理が運び込まれ、ヒルトンアムステルダムのカクテルタイム、イブニングドリンク&カナッペが始まります。

アルコール類はTantinel社のプロセッコ(スパークリングワイン)を含む赤・白ワイン、ビール、2種類のハードリカーといったスタンダードな内容。

そのアルコール類の近くには、チョコレートケーキとチーズケーキも用意され、ちょっとしたデザートとしても好評でした。

一番人気を集めていたホットミールはスパイシーな味付けのチキン。

それに続く形で一口ミートパイもなかなか良い味付けで手軽に食べられる一品として人気でした。

その他にも生ハムメロンや各種サンドイッチ、

ツナサラダやマッシュルーム炒め、一口カットチーズ、野菜スティック、各種パンなど、アルコールのお供のおつまみ・・・というよりも、油断すると軽めの夕食としても楽しめてしまうラインナップでした。

メインレストラン 朝食

ヒルトンアムステルダムのメインレストランでの朝食は1階、ロバートズ・レストランで7時から提供されます。

モダンなインテリアが魅力のレストランでしっかりと手入れが行き届いていることがわかります。

利用できるテーブルとチェアの種類も多く、人数やその日の気分でいろいろ選べるのもいいですね。

また、このレストランには本物の木を燃やす暖炉が用意。

夏の時期でも早朝は肌寒いオランダで自然なあたたかさを届けてくれていました。

料理はホットミールをスクランブルエッグやベーコン、ソーセージ、焼きトマト、豆類など、メインレストランとしては必要十分な内容。

コールドミールコーナーには、ハムやサラミ、チーズと一緒に、シンプルながらサラダ用の野菜も。

いずれもなかなか新鮮だったので食物繊維がほしい時には嬉しいですね。

フルーツは、ヨーグルトなどの乳製品と一緒のコーナーにまとめられていました。

パン類については、酪農国だけあって、バターが品質の良いものを利用できるのか、素材の良さを感じるパンが多く満足。

このメインレストランのメニューの中で最も印象に残っているのが、このワッフル。

一見変哲もないワッフルだったのですが、素材がいいのか、作り方が良かったのか、作りおきのはずにも関わらず、とてもおいしく感じられました。

ワッフルやパンの近くには、はちみつやジャムが可愛らしくディスプレイされています。

エグゼクティブラウンジ 朝食

ラウンジでの朝食もロバートズ・レストランと同様7時からとなっているものの、実際には朝6時のラウンジ営業開始時に準備が完了しているなら、朝食サービスが提供されるようでした。

この時間帯のラウンジはとても静か。

周囲に見えるアムステルダムの街並みを楽しみながらのゆったりとした朝食にはぴったり。

全体的な内容はメインレストランのロバートズ・レストランのものを基本としているものの、ラウンジスペースに合わせて、品数を大きく絞り込んでいます。

ホットミールもソーセージにベーコン、ゆで卵にスクランブルエッグのみのシンプルなラインナップ。

コールドミールもシリアルやフルーツのラインナップを重視されているものの、サラダがないなど、全体としての品数がとても少なくなっています。

パン類も同様。メインレストランではお気に入りになったワッフルもありません。

飲み物はオレンジジュースやパイナップルジュース、グレープフルーツジュース、ガスあり・ガスなしのミネラルウォーター。

それに通常サービス時にも提供されていたソフトドリンクなども自由に冷蔵庫から取り出して楽しめます。

 

もちろん、ラウンジは静かな環境で窓から楽しめる景色も良く、提供されている一品一品の品質も酪農国のオランダらしい良質なものですが、しっかりと朝食を楽しみたい時には、やはり1階のメインレストランの利用がおすすめだと感じてしまいました。

料理の充実度が違いすぎますから。

まとめ

ヒルトンアムステルダムは、部屋やラウンジサービス、メインレストランでの朝食など、ヒルトンらしい安心感を感じながら過ごせるホテルでした。

もちろん、アムステルダム観光の入口となるアムステルダム中央駅やスキポール空港からのアクセスには少し一手間を加える必要があるのも事実。

しかし、想像している以上に便利なトラムなどの公共交通機関を活用してみると、ホテルへのアクセスだけではなく、様々な主要観光地へ乗り換え無しで訪れられる利便性もある程度持ち合わせたホテルとしての魅力も感じられますから、アムステルダムのヒルトン系ホテルとして選択肢に加える価値は十分あると思いますよ。

実際、私自身も、次のアムステルダム滞在でリピート宿泊したいと思うほどの満足度でした。

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