大雪の影響で遅延や欠航が見込まれる札幌・新千歳空港発着JAL国内線特典航空券便を払戻手数料無料でキャンセルしてみた(特別な取扱を左右する運航見通しの重要度、JALホームページ上で完結する払い戻し手続き、キャンセル後の返却マイル有効期限延長と失効マイル救済)

日本の中でも観光の目的地として際立つ北海道。

ようやく少し遅れて訪れる春に始まり、鮮やかな緑と大地の広さがそのまま楽しめる夏を経て、そして豊かな実りを実感できる秋までの季節はもちろん、雪に包み込まれてしまう冬もまた魅力的なものです。

そんな冬の北海道を楽しむ上での最大の難関と言えば、大雪による飛行機の遅延や欠航トラブル。

特に、北海道の空の玄関口として知られる札幌の新千歳空港が取り扱う便数が空港の規模に比べ、とても多くなってしまったこともあり、寒波や寒気が空港に近づき、まとまった雪を降らせてしまうと、そのまま連鎖的に遅延が発生し、最終的には欠航が欠航を呼ぶ、どうしようもない状況に数年に一度の頻度で陥ってしまうこともあるほどです。

JALマイルを利用したJAL国内線特典航空券の強力なライバル

JAL国内線を予約する方法としては、ブリティッシュ・エアウェイズのマイル(AVIOS)を利用したものが必要マイル数の少なさやキャンセル時の手数料の安さなど、本当にお得なため、我が家でも好んで活用しています。

また、同じようなお得な国内線の利用としては、マイルとお金を組み合わせて予約するおともdeマイルも、55歳以上の利用者向けに提供されているJMB G.G WAONカードの特典の1つ、往復で3,000マイルものマイルバック特典と組み合わせることで、1マイル換算のお得度はもちろん、空席枠の充実やマイルでの還元などのメリットも受けられるため、これもまたお気に入りの1つです。

そんなお得な選択肢がある中、あえてJALマイルを利用したJAL国内線特典航空券でJAL国内線を予約することはとても損なことと感じる方も多いかもしれません。

遅延や欠航が予想される時にJALマイルを利用して国内線特典航空券を予約する魅力

しかし、一見損に思えてしまうJALマイルを利用して予約したJAL国内線特典航空券には、

  • 有効期限は予約・発券から1年間
  • 有効期限内なら空席がある限り予約変更が無料で可能
  • JALホームページでも変更先の便の前日まで/変更元の便の15分前までという直前時期まで予約変更が受付可(予約デスクでは変更先の便の前日まで/変更元の便の出発前まで)

といった特長に加え、悪天候などが原因のトラブルが見込まれる時でも、24時間利用できるJALホームページでの対応可能というメリットがあります。

ちなみに、ブリティッシュ・エアウェイズのマイルを利用したJAL国内線特典航空券も、JALマイルとお金を組み合わせて利用するおともdeマイルも、

ブリティッシュ・エアウェイズ予約デスク:

  • 03-3298-5238
  • 祝祭日を除く月曜日から金曜日の9時から12時と13時から17時のみ営業

JAL国内線特典航空券予約デスク:

  • 03-5460-0311
  • 年中無休で7時から20時(上級会員のみ6時30分から22時)

という条件で、それぞれブリティッシュ・エアウェイズの予約デスクやJALの国内線予約デスクに営業時間内に電話を行って対応してもらう必要がありますから、安心できないと感じるケースに遭遇してしまうリスクもあるはず。

そのため、冬の時期の北海道旅行など、高い確率で悪天候などが原因の遅延や欠航などのトラブルが予想される旅程には、あえてJALマイルを利用して予約したJAL国内線特典航空券を選ぶというのもそれほど悪い選択肢とは言えないというのが正直な実感です。

実際、利用時期は選ぶものの、ちょうどトラブル発生リスクの高い冬を含めた時期には、JALマイルを利用したJAL国内線特典航空券でも、ディスカウントマイルキャンペーンやJALカード割引キャンペーンも開催されていますから、意外に高いお得度で利用できるのも嬉しいですね。

予約便に遅延や欠航などが見込まれる時の状況確認で最も大切な情報

そうしてJAL国内線特典航空券で予約した便ですが、最初に確認したいのがその便に悪天候が理由の遅延や欠航が見込まれるかどうかという情報です。

具体的には、「JALホームページの国内線タブ」→「運航状況」から、

  • 路線
  • 便名
  • (JAL国内線全体の)運航の見通し

のいずれかを確認することになります。

ちなみに、「路線や便名から調べた見通し」と「JAL国内線全体の見通し」では、厳密には異なる部分も見られるのですが、このどちらかに影響が見込まれると表示された時には、JAL側としても配慮してくれる可能性が高いため、念のため両方をチェックしておくのがおすすめ。

実際、上の画像のJAL国内線全体の見通しでは、札幌の丘珠空港以外に対象空港はない状況です。

しかし、上の画像の路線や便名から調べた羽田空港発の新千歳空港行きの便の見通しでは特別な取り扱いが行われていることを示す赤い印がすべての便で表示されていることが分かるはず。

このように、JAL国内線全体の見通しでは、特別な取り扱いの対象外となっている空港でも、実際の路線や便名から調べた見通しでは、しっかり対象になっていることがあるのはもちろん、その逆もありますから、両方をチェックする必要を実感できますね。

予約便に遅延や欠航などが見込まれる時のキャンセル手続き

こうして運航の見通しから予約済みの便が特別な取り扱いの対象となっていることが確認できた後は、JALホームページの国内線特典航空券の予約詳細からキャンセルの手続きを進めることになります。

その際に悩むことになるのが、本当に手数料負担がない無料でのキャンセルの手続きが可能なのかということ。

というのも、実際に予約詳細の「予約取消」の操作を行うまで、特別な取り扱いの対象として、無料でのキャンセルが可能という案内がないから。

そのため、不安を感じつつも、上の画像で赤くチェックした「予約取消」のボタンを押すことから手続きを開始するしかありません。

すると次のページでは、特別な取り扱いの対象として「特典航空券の払戻に、手数料はかかりません。」という案内とともに、「払い戻し手数料 0円」という手数料無料の表示が確認できるはず。

そのまま、「払い戻し」をするのボタンを押すと、「ご予約を取り消しいたしました。」という操作結果が表示されます。

また、キャンセルに伴って返却されたマイル数についても、会員本人と家族の合計のそれぞれキャンセル前とキャンセル後の両方が案内されているため、正しく払い戻しの処理が行われたのかどうか、確認しやすいですね。

悪天候が原因でキャンセルした時のマイル有効期限とキャンセル時点での失効マイルの扱い

こうして悪天候によって遅延や欠航が見込まれることが原因でキャンセルされたJAL国内線特典航空券のマイルは、「イレギュラーによるマイル払い戻し」としてマイル残高に返却されます。

ここで気になるのは、返却されたマイルの有効期限。

というのも、JAL国内線特典航空券の有効期限が1年間として設定されている以上、その有効期限内で予約変更が繰り返された場合、予約に利用したマイルの元々の有効期限が返却された時点で残り有効期限がほとんど残っていなかったり、すでに有効期限切れになっている可能性も考えられます。

実際、JAL国内線特典航空券のように予約変更を繰り返さなくても、330日前というかなり先の旅程でもあっさり予約可能なJAL国際線特典航空券ではキャンセルに伴う利用したマイルの有効期限切れは意外な盲点の1つとして特に油断できないポイントです。

ただし、悪天候によって遅延や欠航が見込まれることが原因でキャンセルされたJAL国内線特典航空券については、そんな心配は無用。

なぜなら、悪天候などが原因で手数料無料でキャンセルされたJAL国内線特典航空券の返却されたマイルは、「すでに失効しているマイルを含めて、マイルの払い戻し時点から有効期限を36ヶ月延長する」という特別な取り扱いが行われるから。

その結果、払い戻しの手続きを行った時点で全く新しいマイルが積算されたのと同じ扱いになりますから、返却されてからの短い有効期限はもちろん、利用したマイルの失効も心配する必要はありません。

こうした扱いはJAL国内線特典航空券だけではなく、同じくJALマイルを利用するおともdeマイルやどこかにマイルでも同様ですから、これらのサービスを利用する可能性のある方は覚えておくのもおすすめです。

まとめ

大雪による遅延や欠航などのトラブルへの遭遇が心配な冬の北海道だけではなく、日本全国のほぼ全てをそのリスクの対象としてしまう初夏から秋にかけての台風のシーズンでも、意外なメリットを提供してくれるJALマイルを利用したJAL国内線特典航空券。

特に、営業時間に制限される予約デスクへの電話ではなく、予約変更やキャンセルなどの対応が24時間いつでも可能なJALホームページで手続きできるという安心感は、一刻を争うような素早い対応が必要になるトラブルに巻き込まれた時こそ、その真価を発揮してくれるはずです。

確かに、お得度だけに注目した場合、あまり注目される機会が多いとは言えないJALマイルを利用したJAL国内線特典航空券ですが、遅延や欠航などのトラブルの頻発が予想される時期に限っては、万が一、そうしたトラブルに遭遇した時のリスク対策として、あえて選んでみるのもなかなか価値ある選択肢だと思いますよ。

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