JAL国際線ファーストクラス搭乗者だけが利用できるファーストクラスラウンジの少し特別なサービス(ラウンジ入室直後のアテンド、シャワー&仮眠室の優先確保、新刊本の優先プレゼント、機内までつながる地上係員の本気としてのサービス)

JALが運営している国際線のラウンジには、ビジネスクラス搭乗者と一部プレミアムエコノミー搭乗者を対象にしたサクララウンジに加え、ファーストクラス搭乗者を対象にしたファーストクラスラウンジの合計2種類が用意されています。

では、このファーストクラスラウンジは、ファーストクラスを利用した時以外、全く利用できないのかと言うと、実はそんなことはありません。

JALやJALと提携する航空会社のファーストクラス利用時に加え、一定の搭乗条件に到達したJMBダイヤモンドやJGCプレミアなどワンワールドエメラルド相当の上級会員資格さえ保有しているなら、ファーストクラス以外のクラスに搭乗する時でも、ファーストクラスラウンジへのアクセスは提供されるからです。

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ファーストクラス搭乗者とワンワールドエメラルド利用者の違い

では、同じファーストクラスラウンジの利用でも、ファーストクラス搭乗者として利用と、ワンワールドエメラルドとしての利用とでは、全く同じ扱いなのかというと、実はそうではなく細かな部分で確かな差が設けられていると感じています。

具体的に、違いを感じるものとしては、

  • ラウンジ入室直後のアテンド
  • シャワーや仮眠室の積極的な優先確保
  • 新刊本の優先プレゼント

といったものがあります。

ラウンジ入室直後のアテンド

ファーストクラス搭乗者としてのファーストクラスラウンジ利用で、意外に大きな差を感じることになるのは、ラウンジスタッフの方によるラウンジ入室直後のアテンドが行なわれることかもしれません。

その際には、例え混雑しているタイミングでも空いている席に率先して案内するのはもちろん、上着をコートハンガーに掛けてくれたり、最初の1杯目の飲み物の注文を聞き、それを用意してくれるというもの。

確かに、こうしたアテンドがなくても、問題なくファーストクラスラウンジのサービスは利用できるものの、ある種のファーストクラスラウンジらしいゆとりのようなものが感じられるという意味では嬉しいサービスなのは間違いありません。

逆に、ビジネスクラス以下の搭乗者としてワンワールドエメラルドでのファーストクラスラウンジの利用では、余程ラウンジ内が閑散としている時や利用者自身がJAL側にとって重要な人物として認められている時以外には基本的に見られないと言われる光景ですから。

シャワーや仮眠室の積極的な優先確保

ファーストクラス搭乗者としてファーストクラスラウンジのサービスを利用する時には、様々な部分での優先扱いが行なわれているのを実感するはずです。

特に、シャワーや仮眠室の利用を希望する場合がそれをはっきりと感じる機会の1つ。

例えば、シャワーの利用を希望したにも関わらず、混雑していてすぐに案内できない時には、最大限調整という名の配慮を行ってくれるのですが、それでも難しい時には、利用者側から特にリクエストを行なわなくても、他のラウンジのシャワールームの空き情報を電話で問い合わせを行った上で、もし空きが見つかったのなら即座に押さえてくれるだけではなく、その離れたラウンジまで一緒に付いて来て案内くれるというもの。

逆に、シャワールームの空きにゆとりがある時には、優先的に他の部屋よりもスペース的にゆとりがあるといった快適で使いやすいシャワールームをアサインしてくれる配慮も自然に行なわれるなど、本当にちょっとしたことですが、利用者として大切にされている実感が得られる部分かもしれません。

また、成田空港の場合、仮眠室のサービスが正式に提供されているのですが、特に利用時の制限時間が設けられていないことと合わせて、仮眠室自体が数室しか用意されていないため、混雑している時には、本当に利用が困難。

しかし、そうした状況での仮眠室の利用リクエストでも、別途ドアの通常の仮眠室よりは簡易的とは言え、しっかりとカーテンで区切られた個室を用意し、仮眠室と全く同じように時間を気にすることなく利用できるようにしてくれるなど、ワンワールドエメラルドとしての利用ではなかなか期待できないレベルでの配慮が行われます。

このあたりのサービスとしての十分な安定感はなかなか嬉しい部分です。

新刊本の優先プレゼント

他の優先扱いに比べると、得られるメリットとしては大きくはなく、あまりはっきりとした違いを感じるものではないものの1つが、ファーストクラスラウンジ限定で無料プレゼントされている新刊本。

というのも、このサービスは毎月更新される新刊本がファーストクラスラウンジ利用者を対象に、数量限定で無料で提供されるというものなのですが、元々サービスとして人気があることに加え、提供される新刊本の冊数自体があまり多くはないということもあって、大抵の場合、毎月中旬、早ければ10日を待たずに配布が終了してしまうこともあるほど。

ただし、在庫が厳しくなる中旬以降になり、ワンワールドエメラルドとしての利用時に新刊本のプレゼントをお願いしても品切れとされた場合でも、後日、日を改めてファーストクラス搭乗者としてお願いした場合には、問題なく在庫有りとして提供してもらえるなど、完全ではないものの緩やかですがファーストクラス利用者向けの優先扱いが行なわれているサービスを私も実際に体験しています。

このあたりは、ファーストクラスラウンジの内部的な運営では、ファーストクラス搭乗者向けの新刊本とワンワールドエメラルドとしての利用者向けの在庫をしっかり分けて管理しているということなのかもしれませんね。

まとめ

同じようにファーストクラスラウンジへのアクセスが提供されるファーストクラス搭乗者とワンワールドエメラルド保有の上級会員。

しかし、実際にラウンジ内で提供されるサービスや優遇の範囲はしっかりと差が設けられているというのが、これまでにどちらの立場からもファーストクラスラウンジを利用してきた正直な実感です。

特に、ファーストクラス搭乗者としての利用では、最大限快適に搭乗までの時間をラウンジで過ごしてもらおう、そしてそのまま機内でも快適な空の旅を楽しんでもらおうという、ラウンジスタッフの方による真っ直ぐなまでの頑張りや執念、やる気のようなものを感じられるなかなか貴重な機会になるのは間違いなし。

まさにそれは時にJAL地上係員の本気と言った様相を呈し、想像以上の恩恵につながることも。

せっかくJALが誇る国際線ファーストクラスを利用するのなら、機内だけではなく、空港でもそのサービスをしっかり満喫してみる十分に価値のあることだと思いますよ。

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