JMBダイヤモンド特典航空券の割高批判に隠されたメリットとお得な活用方法(2倍の必要マイル数とキャンセル手数料、前日まで延長された予約期限、ライバルは普通運賃、中長距離路線のお得度、短距離路線はe JALポイント&普通運賃)

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有償の航空券を利用することでしか到達できない航空会社の上級会員資格。

JALでも到達難易度の高い順番に、

  • JMB ダイヤモンド
  • JGC プレミア
  • JMB サファイア
  • JMB クリスタル

といった4段階の上級会員資格を用意しています。

この中でも特殊な存在の最上級会員資格として用意されているのが、JMB ダイヤモンドとその1つ下に位置するJGC プレミア。

なぜなら、この2つの上級会員資格は、到達までに必要な上級会員資格用のポイントが100,000ポイントと80,000ポイント、あるいは必要搭乗回数が120回と80回というようにはっきり違いがありながら、ワンワールドステイタスは共にエメラルドが提供されているという共通点があるから。

そのワンワールドエメラルドは空港サービスの優先度を決定する重要な要素ですから、JMB ダイヤモンドもJGC プレミアのどちらもファーストクラス用のチェックインカウンターやラウンジ、最優先搭乗が利用できるなどの様々な優遇が提供されるため、JGC プレミアはかなりお得な上級会員資格と言えるかもしれません。

JMB ダイヤモンドだけに提供されるJGC プレミアにはない特別な特典

とは言え、JMB ダイヤモンドにも、JGC プレミアには提供されていない独自の特典も用意されているため、この2つの上級会員資格に差がないわけではありません。

具体的には、

  • 最大130%のボーナスマイル(JGC プレミアは105%)
  • サービスセレクションが最大6万円相当(JGC プレミアは最大3万円相当)
  • JMBダイヤモンド特典航空券(JGC プレミアでは提供なし)

といった3つ。

ただし、この中のJMBダイヤモンド特典航空券だけはその特性からお得度が低く、他のJMB ダイヤモンド限定特典に比べ、使いにくいという批判も意外なほど多く見聞きする不思議な特典です。

2倍の必要マイル数で利用するJMBダイヤモンド特典航空券

JMB ダイヤモンド限定特典の中で、JMBダイヤモンド特典航空券だけがお得度が低く、使いにくいと批判されるのかというと、その特徴が最大の原因。

なぜなら、特典航空券に空席がない旅程でも、通常販売されている一般席に空席があれば通常の国内線特典航空券の必要マイル数の2倍を引き落とすことで特典航空券の予約を行える特典だから。

この特典航空券に空席がない状況でも予約できるというのはとても強力なメリットですが、それと引き換えに必要マイル数が2倍に跳ね上がってしまうのは、やはり大きすぎるデメリットと感じるのはとても自然なこと。

ちなみに、キャンセル時に必要になる手数料も、通常の特典航空券が1冊3,100円に対し、JMBダイヤモンド特典航空券では1冊6,200円というように、必要マイル数同様、キャンセル手数料も2倍になっています。


直前まで予約できることが隠れた魅力の特典航空券

ただ、このJMBダイヤモンド特典航空券を通常販売されている一般席を特典航空券用の席として予約できる種類の特典としてしか考えないのはとても大きなメリットを見過ごしてしまう可能性もあります。

というのも、JMBダイヤモンド特典航空券は、最大で搭乗日前日の23時59分まで予約が受け付けられている特典航空券という特長も持ち合わせているから。

実際にJMBダイヤモンド特典航空券と通常の特典航空券の予約受付期限と予約変更期限を比べてみると、

JMBダイヤモンド特典航空券の予約受付と予約変更の期限:

  • JALホームページは前日23時59分まで。
  • 予約デスクへの電話は前日18時まで。

通常の特典航空券の予約受付と予約変更の期限:

  • JALホームページは4日前23時59分まで。
  • 予約デスクへの電話は4日前19時まで。

となっていて、予約受付期限も予約変更期限も最大3日以上も差が設けられていることが分かります。

つまり、JMBダイヤモンド特典航空券は、

  • 通常販売されている一般席を特典航空券用の席として予約可能
  • 前日という出発直前まで予約受付や予約変更が可能

という2つの特長を併せ持つ自由度がとにかく高い特典航空券と言えそうです。


JMBダイヤモンド特典航空券の本当の競合相手は普通運賃

そんな自由度の高さを誇るJMBダイヤモンド特典航空券ですから比較対象として比べられ、競合相手として想定されているのはやはり普通運賃。

もちろん、普通運賃には

  • 国内線ファーストクラスも予約可能(JMBダイヤモンド特典航空券はクラスJまで)
  • 最大で搭乗便出発の20分前まで購入が可能(JMBダイヤモンド特典航空券は前日23時59分まで)
  • 搭乗でマイルやFOPの加算が可能(JMBダイヤモンド特典航空券では加算不可)
  • キャンセル時の手数料負担が1区間430円(JMBダイヤモンド特典航空券では1区間6,200円)

といった特長がある以上、普通運賃の方がJMBダイヤモンド特典航空券よりも優れているだけではなく、その普通運賃はマイルをe JALポイントに交換することで購入も可能。

その交換比率は最大で10,000マイル=15,000円相当のe JALポイント。

つまり、マイルを利用してJMBダイヤモンド特典航空券を予約する前に、そのマイルをe JALポイントに交換した後で普通運賃を購入するのとどちらがお得なのか比べる必要があるということになります。

普通運賃とJMBダイヤモンド特典航空券必要マイル数のお得度比較

普通運賃とJMBダイヤモンド特典航空券のどちらを利用するべきなのか、それを判断する助けとして利用したいのが、普通運賃の金額とJMBダイヤモンド特典航空券の必要マイル数。

ちなみに、通常のJAL国内線特典航空券の必要マイル数は1区間当たり、

  • A区間:6,000マイル(東京-名古屋、大阪などを含む近中距離)
  • B区間:7,500マイル(東京-札幌、沖縄なども含む中長距離)
  • C区間:10,000マイル(東京-宮古、東京-石垣、大阪-石垣の長距離3路線)

という3つの区分に分かれています。

つまり、JMBダイヤモンド特典航空券の1区間あたりの必要マイル数は、

  • A区間:12,000マイル=18,000円相当のe JALポイント
  • B区間:15,000マイル=22500円相当のe JALポイント
  • C区間:20,000マイル=30,000円相当のe JALポイント

という考え方で計算可能。

そこでそれぞれの区間ごとに、東京と代表的な目的地を結ぶ路線について、繁忙期の1つの12月29日(土)の片道1区間あたり普通運賃を比べてみることにしました。

その結果はと言うと、

A区間(12,000マイル=18,000円相当のe JALポイント)

  • 東京-名古屋(193マイル):22,700円
  • 東京-大阪(280マイル):27,600円
  • 東京-山形(190マイル):21,000円(東京発着のA区間最短)
  • 東京-秋田(279マイル):30,000円(東京発着のA区間最長)

B区間(15,000マイル=22500円相当のe JALポイント)

  • 東京-札幌(510マイル):39,900円
  • 東京-福岡(567マイル):43,600円
  • 東京-南紀白浜(303マイル):35,000円(東京発着のB区間最短)
  • 東京-那覇(984マイル):48,100円(東京発着のB区間最長)
  • 東京-女満別(609マイル):48,500円(東京-北海道の最長)
  • 東京-長崎(610マイル):46,100円(東京-九州の最長)

C区間(20,000マイル=30,000円相当のe JALポイント)

  • 東京-宮古(1,158マイル):64,600円
  • 東京-石垣(1,224マイル):68,900円(東京発着のC区間最長)

という形になりました。

つまり、東京発着路線で、普通運賃とJMBダイヤモンド特典航空券を比べる限り、いずれの区間でもJMBダイヤモンド特典航空券の方がお得という結果になります。


JMBダイヤモンド特典航空券は長距離ほどお得&短距離ほど損

こうした結果からは、長距離になればなるほど、普通運賃の金額がJMBダイヤモンド特典航空券に必要なマイルをe JALポイントに交換したものとかけ離れてしまう傾向がはっきりしていますから、長距離のJMBダイヤモンド特典航空券はお得ということも分かります。

逆に、最もお得度の少ないA区間の中でも最も普通運賃が安価な東京-山形は、普通運賃が21,000円に対し、JMBダイヤモンド特典航空券に必要なマイル数12,000マイルを交換したe JALポイントが18,000円分。

つまり、その差額3,000円分で普通運賃で利用した時に得られるさらに高い予約自由度はもちろん、少なくとも190マイルの特典航空券用のマイルと780ポイント分のFOPの加算が行われますから、長距離線ほどのお得度の違いはなく、どちらを選ぶか迷うケースも出てきます。

こうした傾向は東京発着以外で運航されている短距離路線ではよりはっきりと読み取ることが可能。

例えば、いずれも12,000マイル=18,000円相当のe JALポイントで特に短距離のものを比べてみると、

  • 大阪-但馬(70マイル):14,000円、最低70マイル・540FOP加算(離島間以外での最短路線)
  • 南大東-北大東(8マイル):8,500円、最低8マイル・416FOP加算(JALグループ運航最短路線)

となっていて、これなら比べるまでもなく、JMBダイヤモンド特典航空券に必要なマイル数をそのままe JALポイントに交換後、普通運賃を購入した方がお得ですね。

そのため、中距離路線以上のB区間とC区間は問題ないとしても、短距離路線が集中するA区間でJMBダイヤモンド特典航空券を利用する時だけは、念のため、普通運賃の金額とJMBダイヤモンド特典航空券の必要マイル数分のe JALポイント18,000円相当分と比較してみるのがおすすめ。

まとめ

通常の特典航空券で必要なマイル数の2倍を引き落として一般に販売されている空席を特典航空券として利用するJMBダイヤモンド特典航空券。

そのお得度は確かに通常の特典航空券を予約できた時に比べるとかなり低く、全く太刀打ちができない特典なのは間違いありません。

しかし、出発の前日まで予約受付や予約の変更ができるという通常の特典航空券にはない高い自由度を持ち合わせ、それに伴う形で競合相手として立ち上がってくる普通運賃と比較すると、利用を検討する価値が十分ある特典と言えます。

そのため、他の割引運賃が消え去り、普通運賃しか残っていないような出発前の直前期や繁忙期のタイミングにこそ活躍の場が与えられる特殊な特典航空券という風に考えると、より活用しやすいかもしれません。

ただし、B区間やC区間として設定されている中長距離路線は問題ないものの、A区間として設定されている短距離路線の中には、普通運賃があまりに安価に設定されているため、JMBダイヤモンド特典航空券を利用するのではなく、その必要マイル数分のe JALポイントで普通運賃を購入した方がお得という可能性もあるのは要注意。

極端な短距離線はe JALポイントで普通運賃、それ以外はJMBダイヤモンド特典航空券というようなシンプルな使い分けを覚えておくのも、せっかくのJMBダイヤモンド特典航空券の有効利用にはおすすめだと思いますよ。

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