JALで有償国際線航空券を予約する隠れたメリット(未発券での予約確保、無料キャンセル、国内線・国際線の追加・変更)

有償の国際線航空券を予約・発券する時にJALを最も有力な選択肢にしているのは、お得だと感じる機会が多いことが最大の理由。

例えば、長距離線を中心に他社に比べ前後左右の余裕の確保されたエコノミークラスのシート、格安航空券利用時にも爆発的なマイル加算が確保されるツアーマイルプレミアム、貯めたマイルを無理なく活用できる比較的ゆとりを感じる特典航空券枠など、多くの魅力を感じるサービスがしっかりと提供されています。

特に、ビジネスクラスやファーストクラスといった上位クラスはもちろん、それ以外のエコノミークラスの利用でもしっかりとマイルを含め様々なサービスを楽しめるのが嬉しいですね。

JAL有償航空券の海外乗り継ぎ優遇のメリットとデメリット
エコノミークラス利用時に実感できるJALボーイング787の魅力

予約後の即発券が不要なJALの購入期限と無料キャンセル

そんなサービスの中でも、JALの特長の1つとして最大限活用しているのが、有償の国際線航空券の購入期限のルール。

なぜならJALで予約可能な有償の国際線航空券は、利用する便などを確保する予約手続きとクレジットカードなどで決済を行う発券手続きを完全に分けて行うことが可能だからです。

しかも、一般的な最も安価な割引運賃でさえ、

  • 予約が最初の国際線搭乗日の29日以前:予約完了後7日以内
  • 予約が最初の国際線搭乗日の28~7日前:予約完了後3日以内

というように、十分な猶予が与えられます。

つまり、とりあえず予約だけは完了しておいて、本当にその予約の日程で良いのか、あるいはより安価で日程的にも良い航空券が他に存在していないかなど、確かめることが可能になります。

このあたりは、予約後即座にマイルが引き落とされ、発券されてしまう特典航空券とも大きな違いを感じる部分ですね。

JAL | 航空券購入のご案内(国際線購入利用規約)(お支払い)

 

ちなみに、こうした予約時の猶予や優遇はなかなかめずらしいもので、アメリカを発着する予約の場合でのみ、発券後24時間以内の無償キャンセルに応じているというくらいのもの。

Flexible Booking Options
Get more flexibility when you fly with our 24-hour booking policy and no change fees for most flights (including award travel).

実際、JALのライバル、ANAの場合、予約後の即発券が基本とされ、時間的な猶予が欲しい時には、1,000円または相当額の手数料の支払いによって最大72時間発券手続きを保留できる「Keep My Fare」という有料サービスを利用するしかありません。

Keep My Fare
【ANA公式サイト】Keep My Fare。旅の計画・準備はANAのホームページで。国際線航空券の予約・購入はこちらから。

一方で、JALの予約では購入期限を過ぎても確保されていた予約がキャンセルされるのみで、手数料の負担も全くなし。

安心感を感じながら予約できるのは、金額の大きくなりやすい有償の国際線航空券購入では、とても嬉しいメリットになるはずです。

発券前の予約変更とそのメリット

予約と発券のタイミングが分かれていることは、もう1つ大きなメリットをもたらしてくれます。

そのメリットとは予約変更の自由度を広げてくれること。

一度予約した日程、便名、運航航空会社、経由地などの変更はもちろん、国際線だけだった予約に乗り継ぎ用の国内線を追加するなんてことも可能です。

しかも、そうした予約変更を行う時には、すでに確保している予約を最大限活かして、変更の手続きが可能なため、予約開始直後のタイミングで、価格が上昇する前に確保していた予約のお得度を無駄にしてしまう心配も最小限。

ちなみに、こうした予約変更の手続はJALホームページ上からはできないため、国際線予約に電話で問い合わせた上でオペレーターさんに予約を作成してもらうしかないのですが、JALが運航したり、JAL便名のついたコードシェア便を利用する区間を含む国際線航空券の予約では、予約後の発券手続きをJALホームページ上で行うことが可能ですから、発券手数料などの追加負担は不要。

その結果、電話での手続きを行う際のデメリットを感じずに利用できるのも嬉しいですね。

https://www.jal.co.jp/inter/payment/tsf/

330日前の予約受付開始直後の予約と国内線乗継追加での活用

こうした発券前の予約変更の活用方法としておすすめしたいのが、330日前の予約受付開始直後の予約です。

というのも、有償の国際線航空券も国際線特典航空券と同様に、往路と復路の両方が330日前を過ぎていなければ予約できないことに変わりはないのですが、とりあえず元々希望している運賃で往路も復路も予約できる日程で予約した後、本来の希望している日程が予約できるようになったタイミングで、復路のみ予約変更を行うというような活用も可能。

ただし、Saverと呼ばれるような多くの割引運賃では、1日から3日間程度の現地滞在が必要になるため、往路の予約受付開始後にその期間が経過するまでは復路の予約を希望する割引運賃で予約できないことだけには要注意です。

しかし、このような形で発券前の予約変更を活用すると、繁忙期など、予約受付開始後、あっという間に価格が高騰するタイミングでの有償の国際線航空券予約も、その価格上昇を最小限に抑えた状態で確保できます。

 

同様に、最寄りの空港が羽田空港や成田空港、関西空港など、主要な国際空港以外のため、海外旅行に出発する時には、必ずそれらの主要空港までの国内線の追加が必要という方にも、とりあえず予約受付開始直後には、国際線区間だけを往復で予約し、復路の国内線区間が予約できるようになったタイミングで往路と復路のそれぞれに国内線を追加するというような活用も可能。

まとめ

航空券の中でも国際線の購入では、支払う金額が高額なものになりやすいだけではなく、各種割引運賃では多かれ少なかれキャンセルのためや予約変更のための手数料負担が発生する以上、予約時には細心の注意が必要になります。

JAL独自のゆとりのある国際線航空券の購入期限のルールは、間違いなく予約時の精神的な負担を軽減してくれるサービスの1つです。

さらに、予約時の時間的な猶予としての活用だけではなく、積極的に予約変更を活用することで、繁忙期を中心とした時期の価格変動の影響を最小限に抑える秘密兵器としても十分頼りになります。

もちろん、こうした活用には、細かな手続き上の手間や注意点も存在しているものの、上手に利用できた時のメリットも大きなものなので、JALで有償の国際線航空券を発券する時に備えて覚えておく価値はあると思いますよ。

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