数多くの滞在を重ねるなどして獲得できるホテルの上級会員資格には、様々な特典が付与されています。
その中で楽しみに感じているものの1つが、宿泊する部屋のアップグレード。
安価な料金でより上質な部屋に宿泊できるというお得度だけではなく、アップグレードの有無が判明するチェックイン完了時まで感じるドキドキ感もまた、この特典の大切な醍醐味の1つです。
事前にアップグレードの上限や難易度を調べる方法
そんなアップグレードについて、アップグレードの上限や難易度を知ることは、初めて宿泊するホテルほど重要。
部屋からの眺望の良い部屋やラウンジアクセスが付与されるエグゼクティブフロアなどを希望する場合でも、実際に予約する部屋からのアップグレードがホテル内の運用ルールで元々行なわれていない場合やよほど空室が多い時のみ対応可能などの確率的に厳しい場合などの情報を、あらかじめ知っているのとそうではないのでは、予約する部屋のカテゴリーで変更で対策できる点で大きく異なります。
その結果、最終的なアップグレード特典に対する満足度は大きく異なるはず。
では、どのようにアップグレードの上限や難易度を調べるのかというと、答えはとてもシンプルで、ホテルに直接問い合わせてみるというもの。
具体的には、
- 氏名
- 会員番号
- 上級会員ステータス
- 宿泊予定日
- 宿泊人数
- 予約を考えている部屋のカテゴリ
などの情報を用意し、アップグレードの上限や難易度(可能性)について宿泊予約担当宛の問い合わせを行います。
その問い合わせ方法としては、電話とメールの2つが用意されているのですが、少しだけ要注意なのは電話での問い合わせ。
なぜなら、国内のヒルトン系のホテルでさえ、すべてのホテルで独自の宿泊予約担当を用意していないケースもあるため、結果的にヒルトンの一括運営する一般的な予約センターに転送されてしまうことも。
また、日中の時間帯ならホテル内に用意された宿泊予約担当に対応してもらえるホテルでも、夕方以降の夜間には、同じようにヒルトンの予約センターに転送されてしまいます。
この場合、アップグレードの上限や難易度などの利用者側が知りたい細かな部分の情報提供は期待できず、チェックイン当日の空室状況に左右されるという、当たり前すぎる案内を受けるのみ。
そのため、国内・国外のホテルを問わず、メールでの問い合わせがスムーズで確実性が高いと感じています。
そうしていずれかの方法で問い合わせを行うと、ホテルの運用ルールで決められている、
- 会員資格ごとの標準的なアップグレードの段階数
- スイートアップグレードの有無
- 希望する部屋へのアップグレードに必要な予約時の部屋カテゴリー
- 宿泊予定日のアップグレードの難易度予測
- ゴールド会員への無条件のラウンジアクセスの有無
- 3人で宿泊する時の3人目への特典提供の有無
など、もちろん当日の空室に左右されるという注釈は追加されるものの、意外なまでに率直に回答してくれるため、より安心感を感じながら予約を行うことができるはず。
標準的なアップグレード上限を越えるためのもう一手間
こうして標準的なアップグレードの上限や難易度を知ることができるのですが、その標準的なアップグレード上限を越えたり、より確実にアップグレードを提供してもらうためには、そこからさらにもう一手間加えるのもおすすめ。
その一手間とは、ホテルへの到着予定時間や出発予定時間、それに伴うアーリーチェックインやレイトチェックアウトの希望の有無などをあらかじめ伝えるというもの。
こうすることで、ホテル側としてもより精度の高い部屋のやり繰りが可能になるためか、とても喜ばれ、その結果としてアップグレードを含めた様々な部分で頑張ってもらえるきっかけになります。
さらには、誕生日などの記念日滞在の場合は、それをあらかじめ伝えると、ホテル側としても他の利用者と比べて、アップグレードの優先順位をより高いものにするための合理的な理由になりますから、タイミングがぴったり合った時には、これも忘れずに実行したい一手間ですね。
また、リピーター宿泊ということを伝えるのも、これと同様の効果があるのでおすすめ。
まとめ
私自身、これまで数多くのアップグレードを提供してもらってきた中で、ホテル側にとって上級会員を対象にしたアップグレードというものは、必ずしも単純に出し渋っているものではないという印象を強く感じています。
逆に、リピーターになってもらいたい相手だったり、記念日をお祝いしてあげたいタイミングだったり、重要な顧客だったり、空室に余裕がある時だったりと、理由やタイミングさえ合えば、リピーターやファンを増やすために積極的に活用したいホテルの戦略的な資源・武器として捉えているというのが最も正直な感触かもしれません。
特に、チェックインの手続きだけがホテル側との関わりを持てる唯一の機会というわけではない以上、電話やメールなどで問い合わせを行う中で、少しずつ関わり合いを積み重ねていくというのも、純粋に楽しいですし、得られるメリットの面でもおすすめだと思いますよ。
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