タイのバンコクには、
- コンラッドブランド:2つ
- ヒルトンブランド:2つ
- ダブルツリーブランド:1つ
というように、ヒルトン系のホテルが豊富に用意されています。
しかも、2018年秋にはヒルトン系のホテルで最上級のウォルドルフ・アストリアブランドのホテルとして、ウォルドルフ・アストリア バンコクが開業するということで、ホテルステイを楽しみにしている方にとって、バンコクは目が離せない都市の1つかもしれません。
そんなバンコクで我が家が愛用しているのは、コンラッドバンコク。
このホテルは、タイにあるコンラッドらしくホスピタリティが良好なのはもちろん、ダイヤモンド会員やリピート宿泊者になかなか優しいホテルとして、自然な居心地の良さを感じながら滞在できるのが魅力です。
目次
滞在時間優先でのダウングレードを希望
このコンラッドバンコクは、ダイヤモンド会員の中でも、ある程度以上のリピート宿泊には、元々の予約した部屋のカテゴリーに応じた各種スイートへのアップグレードを基本としているようで、かなり安価な宿泊料金でもスイートのゆったり感を感じながらの滞在が可能。
ただし、2017年8月の滞在では、部屋を使える時間を増やす目的で長い時間のレイトチェックアウト実現が最優先事項でした。
そのため、アップグレードが確定していたスイートから、より長い時間滞在できる部屋へのダウングレードをお願いすることに。
結果、アサインされたのはコンラッドバンコクの最上階の32階にある32132号室。
部屋のカテゴリーとしてはツインベッドエグゼクティブコーナー(TWIN BEDS EXECUTIVE CORNER)と呼ばれる部屋です。
ツインベッドエグゼクティブコーナー(TWIN BEDS EXECUTIVE CORNER)
このツインエグゼクティブコーナーは、コンラッドバンコクに用意されている
1、キング/ツインベッドルーム:41㎡
↓
2、キング/ツインデラックスコーナー:53㎡
↓
3、キング/ツインエグゼクティブレベル:41㎡
↓
4、キング/ツインエグゼクティブコーナー:53㎡
↓
5、2ツインベッドスイート:90㎡
キングベッドエグゼクティブスイート:71㎡
↓
6、キングベッドスイートテラス:71㎡
↓
7、キングベッドデラックススイート:114㎡
↓
8、プレジデンシャルスイート:238㎡
という8つの部屋カテゴリーのうち、下から4番目で、1つ上が2ツインベッドスイートやキングベッドエグゼクティブスイートですから、スイート以外の部屋では最も上位ということになりますね。
プレジデンシャルスイートがお隣さん
この部屋の最大の特長はやはりその立地。
というのも、この32132号室という部屋自体が32131号室のプレジデンシャルスイートの隣にあり、コネクティングルームとしても活用可能な構造になっているからです。
実際、部屋の入口のドアを開けるとしっかりとした廊下を備えたエントランス。
その廊下の突き当りを左に進むとプレジデンシャルスイートにつながるドアが用意されています。
これはつまり、場合によってはこちらの部屋には、家族などのプレジデンシャルスイート宿泊者の関係者が宿泊する可能性があるということですね。
上位スイート限定のベッド用のクッション
実際、この部屋での滞在は、細かな部分で通常の部屋とは異なる品質の良さを感じられました。
まず、最初に違いを感じるのはベッドの上に用意されたクッション。
スイートの中でも上位のスイートにしか用意されていない2つのクッションがそれぞれのベッドにセットされていました。
実際、価格的にも高く、スイートとしてのサービスが提供されている2ツインベッドスイートでも、上の写真のように、クッションは影も形もありません。
これらの特別なクッションの品質はとても良く、ゆったりとベッドの上でくつろぐには嬉しいサービス。
やはりプレジデンシャルスイートと部屋の内容を揃えるために追加されていると考えるべきですね。
そのクッションの上には、コンラッドバンコクの宿泊者プレゼントとしても有名なコンラッドエレファントがちょこんと鎮座しています。
この滞在でのコンラッドエレファントのプレゼントは、ベッドの上に用意された2体に加え、希望する時間帯のレイトチェックアウトも含め、スイートアップグレードができなかったお詫び(?)として追加プレゼントされた2体を含め、合計4体。
結果的にダウングレードになったのは、レイトチェックアウトを優先して希望した私側の都合なのに、お詫びのコンラッドエレファントまでもらってしまって申し訳ないくらいでした。
しかし、何か起きた時のこうした自然で細やかなホスピタリティもコンラッドバンコクの魅力かもしれませんね。
ちなみに、この中では右から2番めの紫色のコンラッドエレファントが珍しいものなのだそうです。
機能的なクローゼット
次に違いが感じられたのはクローゼット。
スペース的にスイートなどと比べるとコンパクトなものに思えます。
しかし、細かな内装の作りがスイートも含めた他の部屋に比べて上質なことに加え、スムーズに動かせるスライド式の棚が用意されているなど、ちょっとした部分の快適性に配慮されているのが心地よいものに仕上がっていました。
洗練され使いやすいウェットエリア
また、洗面やトイレ、浴槽などのあるウェットエリアも同様にコンパクトながら、上質で使いやすさにこだわった作り。
洗面もデザイン性と使いやすさの両立したダブルシンク。
その周囲にはタオル類がそれぞれの種類ごとにふんだんに用意され、複数回入浴を楽しんでも、ハウスキーピングに追加のタオルをお願いせずに、新しいタオルを心地よく利用できるのは快適そのもの。
バスアメニティはコンラッドブランドのホテルでお馴染みのアロマセラピーアソシエイツですが、リクエストすることで、シャンハイタンやタラスミスといったブランドの製品も用意してもらえます。
浴槽も広々とした作りながら、身体の姿勢を好みの状態で保ちやすく、ゆったりと入浴を楽しむのには快適。
お持ち帰り可能なプラスチック製のコンラッドエレファントも浴槽の上で待機済み。
このコンラッドエレファントは、デザインが憎めない可愛さがあるのはもちろん、手で握った時になる鳴き声もとても可愛いので忘れずに持ち帰りたいですね。
この浴槽の壁面には、NHKなども含めた各国の番組などが楽しめる壁掛けタイプのテレビも用意されていました。
ちなみに、バスローブはクローゼットとこの浴槽近くの壁の2箇所に用意されています。
浴槽とは別に独立したシャワーブースも完備。
特に、一般的なハンドシャワーに加え、レインシャワー、さらには自由に角度の変えられる壁面埋め込みタイプのシャワーも用意され、それぞれの水圧も十分強力で心地よいですね。
身体などを洗う時にはシャワーブース、ゆったり半身浴には浴槽というように、自然な使い分けができるのもお気に入り。
トイレも入り口こそ透明なガラス張りですが、周囲が上品な色合いの壁に程よい感じで囲まれ、どこか落ち着くデザイン。
部屋のインテリア
それ以外の部屋のインテリアは、他の部屋のどこか重厚感を感じるものに比べ、シンプルですっきりとした印象を感じさせるものが採用されている以外に、内容的にも大きな違いはありません。
とは言え、デスクも高さと広さ、コンセントや有線LANなど機能面、さらにはチェアに採用されているハーマンミラーなど、バンコクに来てまでじっくり仕事も頑張れてしまう充実(残念?)仕様。
最上階32階から楽しむバンコクの景色
さて、この部屋に宿泊するなら、忘れてはいけないのはコンラッドバンコクの最上階、32階の窓から景色。
さすがに28階にあるエグゼクティブラウンジよりも高い32階ともなると周囲を大きく遮る建物がないためか、一部はるか遠くの地平線まで見渡すことができます。
コーナーという名前がついているだけあって、寝室に2面、ウェットエリアに1面の合計3面ある窓からはそれぞれ異なる景色が楽しめるのも嬉しいポイント。
特に、窓は足元から高さが確保され、幅も十分ですから、窓の近くに椅子を用意して座っていると、時間の経過で時間帯ごとの美しさが際立ってくる景色を、最上階からのんびりゆったり楽しめるのでとてもおすすめです。
唯一最大のトラップは無料のミネラルウォーター
この部屋での唯一で最大のトラップといえば、それは無料で提供されるミネラルウォーターの存在。
通常、ヒルトン系のホテルでは上級会員に対して、1人につき1本のペットボトル入りのミネラルウォーターを提供するのですが、この部屋では見つけることができません。
なぜなら、この部屋では、専用のカバーに入れられた状態でミニバーに用意されているからです。
しかも、ミニバーにある水の中には、上の写真のようなタグが装着されているものもあります。
そのタグによると、1本につき290タイバーツを支払う必要があるという案内も。
無料で提供されているミネラルウォーターの存在をしっかりと確認できたのはターンダウンが行われたタイミング。
最初はミニバーに用意されていたカバー付きのガラスビンタイプの水がターンダウンサービスの後にはベッドの近くに移動されていたことから、ようやくこの水が無料で提供されていることが確信できました。
この部分はとてもわかりにくく、どうしたものかと少しドキドキしてしまいました。
まとめ
ツインエグゼクティブコーナーの中でも32132号室は、プレジデンシャルスイートのコネクティングルームにもなりうる関係で、一部のスイートを上回る品質のインテリアが用意された特別な部屋です。
特に、コンパクトなスペースの中に快適性や効率性をしっかりと重視した工夫がふんだんに注ぎ込まれ、全体的に凝縮感を感じる作りになっているのはとても気に入りました。
少なくとも、スペース的にどうしても持て余してしまうスイートへのアップグレードよりも、コンパクトな中に必要なものが扱いやすい状態で揃っている32132号室の方が嬉しいと感じていまうほど。
もちろん、スイートの方が宿泊料金的にもお得度的にも価値は高いのは間違いありません。
しかし、それよりも実質的な滞在中の満足感を重視して、今後コンラッドバンコクに宿泊する時には、32132号室に最初からアサインしてもらえるように、リクエストしていくつもりです。
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