飛行機を利用する頻度が高くなればなるほど、不幸にもトラブルと遭遇する可能性も増加してしまいます。
我が家でも2017年11月に北米旅行中に利用したアメリカン航空運航便で、機内食工場でのリステリア菌発生に伴うサービス縮小に遭遇。
せっかく予約していたアメリカン航空の国内線ファーストクラスにも関わらず、結果的に楽しみにしていた機内食を全く楽しめないというトラブルに遭遇しています。
そんなトラブルのお詫びとして届けられたのがエレクトリックトラベルバウチャーと呼ばれるお詫びクーポン。
気になる金額は、利用者1人につき200ドルずつが設定されていて、私と家族で合計400ドル分のクーポンが国際郵便で届けられました。
有効期限はトラブルに遭遇した搭乗日から数えて1年間。
利用にはクーポンそのものを日本国内を含むアメリカン航空の予約センターに郵送する必要があります。
目次
実際の予約ではとても使いにくいアメリカン航空のお詫びクーポン
そんなお詫びクーポンですが、受け取った当初は全く想像していなかったくらいお得な利用が難しいクーポンということがわかってきました。
その理由は大きく分けて、
- 利用できるフライト・旅程が大きく制限されている
- お得な運賃が利用できない
の2つ。
この2つの理由立ちふさがっていることに加え、昨年訪れたばかりで2018年から2019年はあまり積極的にアメリカを訪れたくないことも難点になっています。
その結果、1年間の有効期限のうち、約半分近くの5ヶ月が経過した現在もお詫びクーポンは未使用。
実際、これは私にとってあまり良い兆候ではありません。
お詫びクーポンの利用できるフライト・旅程が大きく制限されている
このお詫びクーポンのお得な利用で最大の関門と言えるのが、クーポンを利用して予約できるフライトや旅程が大きく制限されていること。
具体的には、
- アメリカン航空便名のフライトで構成される旅程のみ予約可(コードシェア便は可)
- アメリカ国外を発着するフライトは別途アメリカ国内発着の国際線への接続がある時のみ予約可
という条件が設定され、その制限の中で予約を行う必要があります。
結果、利用できたなら最もお得度が高くなるはずの日本国内線だけをお詫びクーポンで予約したりするのはしっかり制限されているのはもちろん、国際線利用の場合でも必ず、アメリカン航空運航便か、コードシェア便でもアメリカン航空の便名が付与されているものの利用が不可避です。
そういった制限があるなら、エコノミークラスが快適なことで知られるJAL運航便をアメリカン航空の便名が付与された形で利用したいのですが、その運賃はアメリカン航空運航便での予約より割高なのはもちろん、JAL運航便をJALでそのまま素直に予約・発券したよりも、せっかくのお詫びクーポンでの割引が無意味になってしまうくらい割高な状況。
それなら、JALでJAL便名としての予約と発券を行ったほうが、ボーナスマイルなどの付加サービスがフルに活用できますから、クーポンを利用したいがためにわざわざアメリカン航空で発券する形での利用には全く価値を見つけられませんでした。
インターネットで検索可能なお得な運賃が利用できない
フライトや旅程上の制限ほどではないものの、予約作成で大きな壁として立ちふさがるのが、割引クーポン利用時に活用できる運賃が限られていること。
というのも、割引クーポンでの予約にはアメリカン航空予約センターでの電話に予約・発券手続きが必須なのですが、その電話で予約できる運賃とアメリカン航空の公式ホームページを含めインターネット上で検索可能運賃が必ずしも一致するわけではないことがかなり悩ましい問題になります。
これは、割引運賃を中心にインターネットで検索結果として提示されるものにはインターネット専用の運賃として設定されているものも意外に多く含まれることが原因。
その結果、アメリカン航空の公式ホームページでせっかくお得な運賃を見つけたと思って予約センターに電話しても、
「その運賃はインターネット専用運賃として販売され、電話での手続きが必要なお詫びクーポンでの割引は追加できない」
という回答が返ってきてしまうのもまた、お詫びクーポン利用の予約手続きで頻繁に遭遇するがっかりトラブルの1つになっています。
しかも、お詫びクーポンが適用できる運賃は元々見つけたインターネット専用運賃よりも数万円以上高額なものですから、これまたクーポンを利用したいがためにわざわざアメリカン航空で発券する意味も価値も見つけられない困った状況です。
最終的にはお詫びクーポンでの片道分割引利用とJAL特典航空券の組み合わせ
そんな悩ましい制限がある状況であれこれ考えた最終的な結果はと言うと、日本とアメリカを結ぶアメリカン航空運航便の国際線エコノミークラスの片道予約にお詫びクーポンを利用することにしました。
この最大の理由は片道運賃の場合、アメリカン航空ホームページを含めたインターネット上で検索可能な運賃と予約センターへの電話でお詫びクーポンが利用できる運賃が簡単に一致したから。
そのため、これまでのようにこっそりと忍び寄るインターネット専用運賃の影に怯える必要は事実上皆無。
また、同じ片道予約でも、日本発の片道航空券よりも、アメリカ発の片道航空券の方が格段に安価な運賃に設定されているため、アメリカ発の方を利用した場合、お詫びクーポンの割引をかなり有効利用できるのも嬉しいポイント。
そのおかげで、最終的にはインターネットで購入可能な日本発のアメリカン航空運航便往復運賃の片道相当分より安価になったのも決め手の1つになりました。
さらに、JALとしてサービスがより良好で充実している日本発のフライトをJAL国際線特典航空券で利用できることも、この選択肢が気に入っている最大の理由です。
まとめ
アメリカ国内をアメリカン航空運航便で積極的に移動したり、そうでなくても、より頻繁にアメリカン航空を利用するのなら、我が家のような変則的な選択を行なわなくてもよかったのかもしれません。
しかし、そもそもお詫びクーポン利用時に選択できるアメリカン航空運航便が少ない日本在住の身で、お得感と納得感を妥当なものにするためには、今回の選択が最短距離の1つだったようにも思っています。
もちろん、お詫びクーポン利用時には、本来予約センターへの電話予約で必要な50ドルの電話発券手数料が免除されたり、クーポン自体を送付するまでの期間を逆手に取って、1週間程度の実質的な予約キャンセル猶予としても活用などの貴重なメリットも存在しています。
そうは言っても、このクーポンはスムーズでお得な利用が簡単に実現できるという種類のものではなく、有効期限自体もしっかり設定されているなど、メリットよりもデメリットが実感しやすいというのが正直な感想。
もし次に同じようなトラブルに遭遇した時は、お詫びクーポンではなく、現金やマイルでのお詫びの方が嬉しいとしみじみ。
逆に、お詫びクーポンにはしっかり凝りてしまいました。
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