コツコツ貯めたマイルの活用方法として最も魅力的なものといえば、それはやはり特典航空券の予約。
その中でも、特典航空券での国際線ファーストクラスの利用は、信じられないくらいお得に、JALが理想とするサービスの真髄を味わえるという意味で、外せない選択肢の1つなのは間違いありません。
目次
- 1 JAL国際線ファーストクラス運航路線と必要マイル数
- 2 お得に利用できる中距離JAL国際線ファーストクラスの1つ、ホノルル線
- 3 成田空港でのJL780便のチェックインと緊張のSSSS搭乗券
- 4 JALファーストクラスラウンジの魅力とうっかり食べ過ぎの罠
- 5 JALホノルル線ファーストクラスの搭乗
- 6 JALホノルル線ファーストクラスの機内インテリアとアメニティ
- 7 JALホノルル線ファーストクラスのドリンクサービスと希少なシャンパン、サロン
- 8 JALホノルル線ファーストクラスの機内食サービス
- 9 JALホノルル線ファーストクラスのアラカルト
- 10 JALホノルル線ファーストクラスのお土産とJALファーストクラスマグカップ
- 11 JALホノルル線ファーストクラスの着陸とホノルル空港到着
- 12 まとめ
JAL国際線ファーストクラス運航路線と必要マイル数
そうした魅力を持つJAL国際線ファーストクラスですが、JALマイルを利用した特典航空券での予約を考える際に注意したいポイントとして、JALが運航するすべての路線で設定されているわけではないことが挙げられます。
具体的に、2020年現在の通常ダイヤでのJAL国際線ファーストクラス運航路線としては、
北米:
- ニューヨーク(羽田発着と成田発着の1日2往復)
- シカゴ(成田発着の1日1往復)
- サンフランシスコ(羽田発着の1日1往復)
- ロサンゼルス(成田発着の1日1往復)
ヨーロッパ:
- ロンドン(羽田発着の1日1往復)
- パリ(羽田発着の1日1往復)
オセアニア:
- シドニー(羽田発着の1日1往復)
の7都市に1日8往復が運航されるばかりで、それ以外の目的地にはビジネスクラスまでしか搭載されていない機材が利用されている状況です。
そのため、JAL国際線ファーストクラスを利用したい場合には、
- ニューヨーク
- シカゴ
- サンフランシスコ
- ロサンゼルス
- ロンドン
- パリ
- シドニー
といった中距離線から長距離線に分類される7都市の中から目的地を選ぶ必要があるということですね。
ちなみに、国内線も含め、JALマイルを利用した特典航空券の中で、最も多くのマイルを必要とする国際線ファーストクラスだけあって、大人1人の往復には、
- 北米:140,000マイル
- ヨーロッパ:160,000マイル
- オセアニア:100,000マイル
というようにあまり気軽に利用できるとは言えない必要マイル数が設定されています。
ただし、JALマイルを利用したJAL国際線特典航空券は、片道ごとにクラスの異なる予約も制限されておらず、極端な話、ファーストクラス+エコノミークラスといった組み合わせで予約することも可能。
この場合、
- 北米:ファーストクラス 70,000マイル+エコノミークラス 25,000マイル
- ヨーロッパ:ファーストクラス 80,000マイル+エコノミークラス 22,500マイル~
- オセアニア:ファーストクラス 50,000マイル+エコノミークラス 18,000マイル
というように、意外にリーズナブルな必要マイル数での利用が現実的なものになりますから、コツコツマイルを貯めることを頑張ってみたいと考える方もいらっしゃるはずです。
お得に利用できる中距離JAL国際線ファーストクラスの1つ、ホノルル線
このように路線毎に異なる必要マイル数が設定されているJAL国際線ファーストクラスですが、その中でも注目したいのは、片道50,000マイル、往復でも100,000マイルでの利用が可能な中距離線の存在です。
というのも、2020年現在設定されているシドニー以外にも、過去には、
- ジャカルタ
- バンコク
- ホノルル
といった都市を対象に国際線ファーストクラスが運航され、そのいずれも、お得にJAL国際線ファーストクラスのサービスを楽しむことができるチャンスとして人気を集めてきたから。
特に、日本発のJAL国際線ファーストクラスでは、必要マイルの少ない中距離でも、必要マイル数が多く設定されている長距離線と(一部のアラカルトメニューを除き)あまり大きく変わらないという特長があるのもお得にJALの国際線ファーストクラスのサービスを楽しみたい利用者にとっては嬉しいポイントです。
そんな中距離JAL国際線ファーストクラスの中でも、我が家のお気に入りの路線といえば、それは間違いなくホノルル線。
なぜなら、このホノルル線は片道50,000マイル、往復でも100,000マイルというお得な必要マイル数の設定はもちろん、360日前から予約受付が開始される一般的なJAL国際線とは異なり、実際の運航の数カ月前のタイミングに一斉に予約が開始するという特長があるから。
しかも、これまでのホノルル線でのJAL国際線ファーストクラスの運航を振り返ってみると、
- 2016年/2017年の年末年始
- 2017年のお盆休み
- 2017年/2018年の年末年始
- 2018年のお盆休み
- 2018年/2019年の年末年始
- 2019年のゴールデンウィーク
- 2019年のお盆休み
- 2019年/2020年の年末年始
となっていて、見事なまでに、
- ゴールデンウィーク
- お盆休み
- 年末年始
の繁忙期ばかり。
そのため、仮にこれらの繁忙期用として、360日前に予約受付が開始されるの一般的なJAL国際線特典航空券の予約争奪戦に敗れた場合でも、数カ月前に新たに予約が可能になるホノルル線をリベンジの機会として活用することも十分現実的な選択肢となるのも忘れてはいけないメリットです。
また、JAL運航のホノルル線やコナ線では、特典航空券も含めたJAL国際線の利用者を対象に、ハワイ滞在中に現地で様々な特典が活用できる、JALOALOカードという優待サービスが用意されているのですが、JAL国際線ファーストクラス利用者は、ビジネスクラス利用者と同様に、より上位の特典が付与されている、JALOALOカード ALI’I(ジャロアロカードアリィ)が提供されるのも嬉しいポイント。
実際、JALOALOカードは通常は有料のトロリーバスが運賃負担無しで乗り降り自由になったりと、無料でプレゼントされる優待サービスとしては信じられないくらい実用性のあるものですから、JALOALOカード ALI’Iが手にできるJAL国際線ファーストクラス利用時には、通常のJALOALOカードのみの提供となる、プレミアムエコノミーやエコノミークラスを利用する場合よりも、そのお得度はより一層際立つことになります。
成田空港でのJL780便のチェックインと緊張のSSSS搭乗券
繁忙期を中心に期間限定でJAL国際線ファーストクラスが搭載されるホノルル線は成田空港を発着し、日本発のホノルル行きはJL780便として運航されます。
そのため、出発はJALが拠点とする成田空港第2ターミナル。
もちろん、JALの国際線ファーストクラスに搭乗するわけですから、チェックインの手続きには、
- 国際線ファーストクラス利用者
- JMBダイヤモンドやJGCプレミア、他社ワンワールドエメラルドなどの上級会員
のみを対象とした、Lカウンターが利用可能です。
Lカウンターといっても、利用対象者が厳しく制限されていることで基本的に空いていて、待ち時間が少ない以外に特別な特典が用意されているわけでもなく、他のカウンターとの違いはほぼありません。
そのLカウンターでのチェックイン手続きが進み、手渡された搭乗券を目にした瞬間、私の身体に緊張が走ることになりました。
というのも、私と私の家族の2名分の手続きで発券された搭乗券のうちの1枚には大きく印字されて「SSSS」という文字があったから。
このSSSS(フォーエス、エスエスエスエス)は、Secondary Security Screening Selectionの意味し、日本語では「2次的セキュリティー検査の対象」と翻訳されるのですが、通常の保安検査に追加する形で、搭乗ゲートなどで行われるさらに厳格な検査を通過しない限り、ハワイを含む、アメリカを目的地とした飛行機に搭乗できないことを示しています。
実際、我が家の場合、
- JMBダイヤモンドの上級会員
- 国際線ファーストクラスを予約
- Lカウンターでのチェックイン手続き
といった条件でもあっさり「SSSS」の対象になっていますから、「SSSS」はなかなか容赦なく悩ましい存在というのが正直な実感です。
とは言え、同じ「SSSS」でも、
- 日本出発時の「SSSS」
- アメリカ出発時の「SSSS」
では、
- 日本出発時:荷物や身体への簡単な追加検査が基本
- アメリカ出発時:荷物や身体を徹底的に調べる厳密な追加検査が基本
というように、その性質や対象者の負担は大きく異なりますから、追加検査の対象にはなってしまったものの、日本発の「SSSS」だったのは幸運だったと考えるべきですね。
チェックインの手続きを終え、搭乗券を手にした後は、いよいよ保安検査を受けて制限エリアに向かうことになります。
その際に忘れずに利用したいのが、優先保安検査サービスとして用意されている「JAL ファストセキュリティレーン」。
この「JAL ファストセキュリティレーン」は、JAL運航便に搭乗する、
- ファーストクラス利用者
- JMBダイヤモンド
- JGCプレミア
- JMBサファイア
- JALグローバルクラブ会員(JGC)
- 他社ワンワールドエメラルド
- 上記対象者の同行者1名まで
といった利用者を対象とした優先的でスムーズな保安検査を提供するサービスで、特典航空券での利用を含めたJAL国際線ファーストクラス利用者も利用可能になっています。
成田空港第2ターミナルには、「JAL ファストセキュリティレーン」とは別の優先保安検査サービスとして、少し離れた場所に「プレミアムレーン(ファストトラック)」も用意され、こちらは、
- ファーストクラス
- ビジネスクラス
- ワンワールドエメラルド
- ワンワールドサファイア
- 対象航空会社のプレミアムメンバー
- 車椅子の方
- お年寄りの方
- お身体の不自由な方
- お子様連れの方
というように、より多くの利用者を対象としたサービスとして提供されていることが分かります。
もちろん、JAL国際線ファーストクラス利用者の場合、「JAL ファストセキュリティレーン」でも「プレミアムレーン(ファストトラック)」でも、自由に好きな方を選択することができますから、それぞれの優先保安検査場までの距離や混雑具合、営業開始時間(前者が7:30~、後者が7:15~)などを元に判断してみるのもおすすめです。
ちなみに、これらの優先保安検査サービスを利用する際には、入口に常駐している係員の方に、
- 搭乗券
- パスポート
を提示するだけでスムーズに通過できますから、とてもお手軽なのも嬉しいですね。
また、優先保安検査を通過した後は、一般の保安検査を終えた利用者と合流した上で出国審査に向かいます。
基本的にほぼ自動化された出国審査を通過すると、いよいよそこは制限エリアです。
JALファーストクラスラウンジの魅力とうっかり食べ過ぎの罠
成田空港第2ターミナルから出発するJAL国際線ファーストクラスを利用する場合に、忘れずに訪れておきたいのがJALファーストクラスラウンジです。
このJALファーストクラスラウンジは、ビジネスクラスラウンジ相当のサクララウンジの上位に位置するラウンジとして、世界にも、
- 羽田空港
- 成田空港
- フランクフルト空港
の3ヶ所にしか用意されておらず、利用条件も、
- JALファーストクラスに搭乗する
- 利用対象の他社運航ファーストクラスに搭乗する
- ワンワールドエメラルドを保有した状態でワンワールドの航空会社運航便に搭乗する
- 上記JALファーストクラス利用対象者に同伴者として登録してもらう
というように、かなり厳しく制限されているのが特徴です。
とは言え、特典航空券での利用も含め、JAL国際線ファーストクラス利用者はその利用対象になっていますから、制限エリアでの出発までの時間の過ごし方としては最もおすすめできる場所の1つなのは間違いありません。
ちなみに、成田空港第2ターミナルのJALファーストクラスラウンジとしては、
- 本館3階
- 本館4階
- サテライト
の3ヶ所が用意され、そのそれぞれで提供されているサービスや営業時間、さらには混雑の度合いなども異なるのですが、JAL国際線ファーストクラス利用者ならいずれのJALファーストクラスラウンジも無料で利用できるため、時間が許すなら自分のお気に入りのラウンジや過ごし方を見つけてみるのも楽しいはずです。
ちなみに、JALファーストクラスラウンジへの入室方法はというと、搭乗券をラウンジ入口の受付に常駐しているラウンジスタッフの方に手渡すのみ。
搭乗券のバーコードがスキャンされ、利用条件を満たしていることが確認されると、入室が認められますから、そのままラウンジの中に進むことになります。
ビジネスクラスラウンジ相当とされるサクララウンジに比べ、利用対象者を大きく制限しているJALファーストクラスラウンジだけあって、そのラウンジ内にはゆったりしたスペースが確保されています。
また、本館にあるラウンジ内には、
- 握り寿司が味わえる「鮨 鶴亭」
- オーダー形式の料理が楽しめる「JAL’s Table」
- バーサービスが展開される「JAL’s SALON」
- 靴磨きサービスが提供される「ジョンロブ(JOHN LOBB)」
などの人の手を必要とする、サクララウンジにはないサービスが用意されているのですが、ここで提供されるサービスはアルコールも含め、すべて無料で利用できるのも嬉しいですね。
特に、「鮨 鶴亭」で職人の方が握りたてを振る舞ってくれる寿司はなかなか満足度が高く、ファーストクラスラウンジらしさを感じるサービスとして、とてもおすすめです。
実際、中トロなどの寿司ネタは美味しく、ついついおかわりしたくなってしまうほど。
ただし、後述するように、JAL国際線ファーストクラスの利用者には、機内でファーストクラス専用の機内食が待っていますから、「鮨 鶴亭」の握り寿司はもちろん、JALラウンジの名物としても名高い「JAL特製ビーフカレー」も含め、ラウンジでの食べ過ぎには本当に要注意です。
また、羽田空港と成田空港のJALファーストクラスラウンジ限定のサービスとしては、様々なジャンルの新刊本を無料でプレゼントしてもらえるサービスが提供されているのも見逃せません。
新刊本のプレゼントを希望する場合には、ラウンジ入口やラウンジ内に常駐しているスタッフの方に新刊本のプレゼントを希望している旨と伝えると、その時に提供されている新刊本を手渡してくれたり、タイミングによって複数冊の用意がある場合には、好きなものを1人1冊まで選択させてくれることも。
ちなみに、この新刊本のプレゼントサービスは、あくまで月始めからの数量限定での提供となっているため、JALファーストクラスラウンジを訪れる時期によっては在庫切れになっていることもあるのですが、それでも、特に手間を感じることなく利用を希望することを伝えられるサービスですから、少し積極的に利用してみる価値は充分あると感じています。
JALホノルル線ファーストクラスの搭乗
なんとかJALファーストクラスラウンジでの食べ過ぎの罠を回避した後は、少し余裕を持って搭乗ゲートに向かいます。
もちろん、利用する搭乗ゲートはあらかじめチェックインの手続き時に手渡された搭乗券にも印字されていますが、飛行機のやりくりや時間配分の都合で、意外にちょくちょく変更される種類の事柄ですから、ラウンジ内や空港ターミナルのあちこちに用意された出発便情報を案内する電光掲示板で確認するのがおすすめです。
そうすることで、搭乗ゲートの変更を知らずに、誰もいない変更前の搭乗ゲートに向かってしまうリスクを回避できますから。
この日のJL780便が利用する搭乗ゲートは63番。
ちなみに、成田空港第2ターミナル本館のJALファーストラウンジに最も近い搭乗ゲートは61番で、63番は、その隣の62番のそのまた隣ですから、ラウンジからものすごく近いというわけではないものの、そんなに遠くないという、まずまず利用者の利便性にも配慮された搭乗ゲートが割り当てられているという印象を感じます。
元々予定されていた搭乗開始時刻は定刻の出発時刻の20:40のちょうど30分前となる20:10。
車いすを利用される方やお子様連れの方など、お手伝いを希望される利用者を対象とした事前改札が締め切られ、20:11には優先搭乗の中でも、
- JALファーストクラス利用者
- JMBダイヤモンド保有者
- JGCプレミア保有者
- 他社ワンワールドエメラルド保有者
といったGROUP1の優先搭乗対象者向けの最優先搭乗が開始されました。
もちろん、特典航空券での利用も含め、JAL国際線ファーストクラス利用者も対象です。
搭乗が開始され、機内に入るボーディングブリッジに差し掛かると、そこには、
← ファーストクラス
ビジネスクラス →
プレミアムエコノミー →
エコノミークラス →
というように案内されている分かれ道。
ファーストクラス利用者用に左側のボーディングブリッジだけには赤い絨毯が敷かれ、これから始まる特別な旅への期待感をより一層高めてくれるはずです。
JALホノルル線ファーストクラスの機内インテリアとアメニティ
機内に入るとそこはゆったりとしたスペースが確保されたJAL国際線ファーストクラスのキャビン。
最近のファーストクラスのシートの流行はより個室感を高めたタイプですが、このタイプはプライバシーは保てる一方で、どうしても圧迫感を感じてしまうことは回避しづらいという宿命がありますから、個人的には家族や友人など2名以上の複数名で利用することが多い我が家の場合、JALの国際線ファーストクラスのシートくらいの開放感とプライバシー確保とのバランスが好みだったりします。
実際、繁忙期限定で運航されるホノルル線のような人気路線では難しいものの、それ以外の路線では満席ということは意外に少なく、合計搭乗者数が4名以下の時には、1名が2席ずつ利用できるように席が調整され、1席は椅子状態のまま利用するリビングエリア、もう1席はベッドとしてのみ利用する寝室エリアというように、凄まじくゆとりのあるサービスが提供されるのですが、そうした利用時のJAL国際線ファーストクラスのシートでは、異なるエリアの席間の移動がとてもお手軽なのもお気に入りポイントになっています。
シートには、
- アメニティキット
- BOSE製ノイズキャンセリングヘッドホン
- スリッパ
- ドキュメントフォルダ
などがあらかじめ準備され、それ以外の、
- リラクシングウェア(パジャマ)
- 資生堂製スキンケアアメニティ(男性用と女性用あり)
といったアメニティは客室乗務員の方が搭乗者への挨拶に訪れた際に追加で提供されることになっています。
ちなみに、ドキュメントフォルダの中には、
- アメリカ入国のための税関書類(ESTA取得者が自動入国審査機を利用した際には不要なことも)
- JALのロゴ入りボールペン
- 機内販売カタログ(簡易版)
- 機内食メニュー(ビジネスクラスとは異なり、飲み物用のワインリストとは別冊扱い)
- ワインリスト(ソフトドリンクも含む。ビジネスクラスとは異なり機内食メニューとは別冊扱い)
- 機内Wi-Fi無料クーポン(最大24時間JAL国際線機内Wi-Fiが無料利用可能)
などが入っていますから、機内食メニューやワインリストを中心にあらかじめ離陸から機内サービスの開始前までに必要なものを取り出しておくのもおすすめです。
また、BOSE製のノイズキャンセリングヘッドホンはJALのロゴ付きの特別バージョン。
ただし、Bluetoothによるワイヤレスには対応していないやや古さを感じさせ始めている世代の製品ですから、自前のお気に入りヘッドホンやイヤホンを利用した方が快適というケースも多いかもしれません。
その場合、客室乗務員の方に使わないことを告げるとその時点で片付けてもらえるので、そうした選択もおすすめです。
アメニティキットにはイタリアに拠点を置くアパレルメーカーのエトロが採用。
アメニティが納められたポーチも特長的なデザインで興味深いと感じる方も多いはず。
気になるアメニティポーチの中身を並べてみると
- 歯磨きセット
- マウスウォッシュ
- 耳栓
- アイマスク
- ブラシ
- モイスチャーマスク
- ポケットティッシュ
- エトロポーチ(ハンド&ボディクリーム、リップクリーム、香水)
といった8点の機内で快適に過ごすためのアイテムが用意されています。
エトロポーチの中には、
- ハンド&ボディクリーム
- リップクリーム
- 香水
が入っていて、この3点とポーチだけがエトロブランドを感じさせるアメニティということになりますね。
JAL国際線ファーストクラスのアメニティに利用されているエトロのシャンタン(Shantung)シリーズは、分量こそ控えめなものの実は個人的に好きな香りなのでもらって嬉しいお気に入りアメニティキットの1つだったりも。
これらの最初からファースクラスのシートに用意されているアメニティとは別に資生堂製スキンケアアメニティも用意され、リラクシングウェア(パジャマ)同様客室乗務員の方が搭乗者への挨拶に訪れた際に追加で提供されることになっているのは前述のとおりです。
この資生堂製のJAL国際線ファーストクラス限定スキンケアアメニティには、男性用(上の写真で左側)と女性用(同右側)があり、搭乗者の性別に合わせて客室乗務員の方が用意してくれます。
ただし、提供されるアメニティの製品としての品質は、女性用の方が高く感じられ、製品のブランド自体も女性用には資生堂のスキンケアブランドの最高峰として有名なクレ・ド・ポー ボーテ(Clé de Peau Beauté)が選ばれていますから、自身での利用はもちろん、JAL国際線ファーストクラス搭乗のちょっとしたお土産としても活躍できるのも嬉しいポイント。
女性用のスキンケアアメニティはシンプルながら上品な印象を感じさせる専用の紙製の箱の中に収納されています。
箱の裏面には、「クレ・ド・ポー ボーテ コンサントレイリュミナトゥール(1セット)」という商品名と共に、
- クレ・ド・ポー ボーテ ローション 除去化粧水 3ml
- クレ・ド・ポー ボーテ ル・コトン 化粧専用 1枚
- クレ・ド・ポー ボーテ エサンス 美容液 2ml
- クレ・ド・ポー ボーテ マスク シート状マスク 上用・下用各1枚
といったセット内容がしっかりと記載されていました。
実際に箱の中を見てみると、1から3までの数字が記載された容器と1枚のコットンがきれいに収められています。
つまり、箱の裏面に記載されていた使用方法を元に、この容器に記載された順番でスキンケアを行うのが資生堂側の想定している使い方ということですね。
ちなみに、これらの資生堂製のスキンケアアメニティは搭乗者が男性だから男性用のみ、女性だから女性用のみというように限定されているわけではなく、男性用が不要であれば女性用への交換、あるいは女性用よりも男性用が欲しい場合には男性用への交換、というように実際に手渡されるアメニティの切り替えや交換は、客室乗務員の方にお願いするだけで快く受け付けてもらえますから、ご自身の好みや希望、使い道に応じて、自由に選択するのはとてもおすすめです。
実際、我が家でも、ここ数年は女性用の資生堂製スキンケアアメニティをもらうことばかりで、男性用は目にすることもないほどです。
こうしたアメニティの中でも特にファーストクラスらしさを感じさせてくれるものの1つがリラクシングウェアと呼ばれるパジャマの存在かもしれません。
このリラクシングウェアは、機内でより一層寛いでもらうために無料で提供されるもので、JAL国際線ファーストクラスの利用者限定アメニティとして用意されています。
サイズは
- S
- M
- L
というように、数種類用意され、基本的に客室乗務員の方が利用者の体型や体格を元に、快適に過ごせるサイズのものを用意してくれます。
こうして用意してもらったリラクシングウェアは、ファーストクラス前方にあるトイレ内で搭乗時に着ている服と着替え、着替え終わると脱いだ服の方を今度はトイレを出たタイミングで客室乗務員の方に預かってもらうことになります。
逆に着陸のタイミングが近づいた時には、客室乗務員の方に、リラクシングウェアから着替えるように促され、預かってもらっていた服も用意してもらえますから、特に利用者の側で着替えのタイミングや脱いだ服の保管などを心配する必要もありません。
ちなみに、国際線ファースクラスの利用者限定のトイレには、歯ブラシやモンダミンといった一般的なオーラルアメニティの他に、スキンケア用アメニティも据え付けのボトルタイプで用意されているのが、何気なくひっそりと違いを感じさてくれる部分の1つです。
さて、このリラクシングウェアですが、必ず機内で着替えて利用することなしに持ち帰ることのできないアメニティというわけではありません。
実際、かつて運航されていたジャカルタやバンコクといった中距離線のファーストクラスの場合、コース形式になっている機内食での食事を終えると残り数時間で到着ということも意外に多く、わざわざリラクシングウェアに着替えて眠るということ自体が不要なケースもあるのですが、そうした場合でもリラクシングウェアを持ち帰りたいことを客室乗務員の方に伝えるだけで、ビニール袋に入ったきれいな未使用状態のものをもらうことが可能になっているのも嬉しいですね。
このように様々なアメニティの提供されるJAL国際線ファーストクラスですが、
- BOSE製ノイズキャンセリングヘッドホン
- ドキュメントフォルダ本体
については、持ち帰り不可とされる一方で、それ以外のアメニティについては、持ち帰って宿泊先や自宅で活用することも可能になっているのも他のクラスとは大きく異なる特徴と言えるはずです。
JALホノルル線ファーストクラスのドリンクサービスと希少なシャンパン、サロン
搭乗者が席につくと、順次、その日のファーストクラスキャビンを主に担当してくださる3人の客室乗務員の方が挨拶に訪れてくれます。
その際、おしぼりと一緒におすすめされるのが、
- シャンパン
- オレンジジュース
といったウェルカムドリンク。
ただ、この時提供されるシャンパンは後ほどファーストクラスで提供されるものとは異なるやや低価格帯のものなことに加え、オレンジジュースも特段満足度が高いものではないため、個人的にはペットボトルに入ったミネラルウォーターをお願いすることが多くなっています。
実際、すべての乗客の搭乗が終了後にドアが閉ざされ離陸、さらに上空でのサービス開始を告げるシートベルトサインの消灯まで、意外に数十分程度の時間経過は当たり前のことですから、その間に手持ち無沙汰を感じずに済む意味でも、この選択はお気に入りです。
飛行機が実際に離陸し、シートベルト着用のサインが消灯してからまず最初に開始されるのが、ドリンクサービス。
ファーストクラスの座席の前にあるテーブルが引き出され、そこに専用のテーブルクロスが広げらた後、サービス開始後すぐに注文をした飲み物が用意されます。
個人的に気に入っている注文方法としては、飲み比べ。
同じ種類のアルコール内で別々の銘柄を比べながら、自分の好みやその日の機内食メニューにあった1杯を探してみるのもなかなか楽しくおすすめです。
ただ、JL780のような日本発のフライトの場合、そのワインリストにはとてもプレミアムなシャンパン、サロンが加えられていますから、試してみるというのは本当におすすめです。
というのも、このサロンというシャンパンは、生産量が特に少ない希少なシャンパンの1つとして知られていて、シャンパンが比較的安価に販売されているフランス国内でも1本400ユーロ以上、日本円で5万円前後。
日本国内で購入する場合には、8万円前後まで価格上昇が見られますから、少なくともなかなか手軽に楽しめるシャンパンとは言えないのは残念ポイントです。
しかし、JAL国際線ファーストクラスでは、そのサロンが楽しめるわけですから、高い評価とともに高価格で取引される希少なシャンパンの実力と凄みを実際に味わい、そして納得するチャンスとして、とてもおすすめだと感じています。
そのサロン以外に注目したいアルコールとして、外せない存在の1つといえば、焼酎の波花。
この波花はJALホノルル線の国際線ファーストクラス限定で提供される焼酎で、2019年8月には2019年春出荷の最新バージョンとなる「波花 No.12」が提供されていました。
もちろん、JAL国際線ファーストクラスですから、JALと長きに渡って深いつながりを持つ焼酎、森伊蔵も搭載されていますから、森伊蔵と波花という共に昔ながらの製法で作り続ける希少な焼酎を飲み比べすることも十分現実的な選択肢です。
少し贅沢にこの2本の有名な焼酎を飲み比べてみると、芋焼酎の持つ芋のくせを取り除いた先にある洗練を感じさせる森伊蔵に対し、あえてくせも一部残しながら上品で豊かな風味として活かしている波花というように、想像以上にはっきりとした個性の違いを実感できることに驚く方も多いはずです。
個人的には、森伊蔵も波花も、そのどちらも好きですが、芋焼酎に苦手意識を感じていらっしゃる方には森伊蔵、のびのびとした芋焼酎の風味や旨味の可能性を楽しみたい方には波花というように、好みに合わせておすすめが変化する種類の焼酎と言えそうですね。
それらも含め、アルコールラインナップをワインリスト順に紹介してみると、
アペリティフ・カクテル
- ティオペペ・ドライシェリー
- マルティーニ エキストラ ドライ・ドライベルモット
- カンパリ
- ルジェ クレームド カシス
- 梅酒(国産梅100%)
- マティーニ
- ミモザ
- キール ロワイヤル
- キール
- ブラディー メアリー
ウイスキー
- シーバス・リーガル・ロイヤルサルート21年
- ウッドフォードリザーブ
- 本日のジャパニーズウイスキー(要客室乗務員への銘柄確認)
スピリッツ
- No.3 ロンドン・ドライ・ジン
- アブソルート・ウオッカ
ビール
ブランデー・リキュール
- レミーマルタン V.S.O.P
- コアントロー
- ベイリーズアイリッシュクリーム
ポートワイン
- グラハムトウニー ポート30年
シャンパーニュ
- シャンパーニュ サロン 2007
- ルイ・ロデレール クリスタル 2009
- ランソン ノーブル・キュベ ブリュット2002
白ワイン
- フラワーズ シャルドネ ソノマ・コースト 2016(アメリカ・カリフォルニア)
- ファン ホルクセン シファー リースリング 2017(ドイツ)
- ティレルズ・ワインズ シングル・ヴィンヤード”HVD”・ハンターセミヨン 2013(オーストラリア)
- シャトー・メルシャン 新鶴シャルドネ 2017(日本)
赤ワイン
- シャトー・ラグランジェ 2013(フランス・ボルドー)
- アルベール・ビショーモレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ レ・ソルベ 2016(フランス・ブルゴーニュ)
- シャトー・イガイタカハ”園”ピノ・ノワール 2016(アメリカ・カリフォルニア)
- クスダ マーティンボロ シラー 2016(ニュージーランド)
日本酒
- 飛露喜 純米大吟醸
- 醸し人九平次 純米大吟醸 彼の地
焼酎
- 本格焼酎 森伊蔵
- 焼酎屋 兼八
- 波花 No.12
といったラインナップになっています。
その一方で、アルコールの含まれていない飲み物としては
ストレートティー
- ロイヤルブルーティー”クイーン オブ ブルー”
ソフトドリンク
- JALオリジナルドリンク”スカイタイムキウイ”
- コカ・コーラ
- コカ・コーラ ゼロ(コカ・コーラ ライトやダイエット・コーラの場合もあり)
- スプライト
- ジンジャーエール
- ウーロン茶ブレンド”からだ巡茶”
- 冷緑茶”綾鷹(あやたか)”
- ミネラルウォーター
- ペリエ
ジュース
- オレンジ
- アップル
- トマト
- グレープフルーツ
日本茶
- 煎茶
- ほうじ茶
紅茶・ハーブティー(マリアージュ・フレール)
- ダージリン
- オレンジペコ セイロン
- アールグレイ インペリアル
- ”マルコポーロ”フレーバリーティー
- ”ブルボン”ハーブティー(ノンカフェイン)
コーヒー
- JAL CAFE LINE グランクリュカフェ
- エスプレッソ
- カプチーノ
- カフェインレスコーヒー
となっていました。
JALホノルル線ファーストクラスの機内食サービス
JAL国際線ファーストクラスに搭乗する際のお楽しみとして忘れられないのは、有名店のシェフが監修し、様々な種類の高品質な食材を活用した機内食の数々です。
ちなみに、成田-ホノルル線を含む、2019年8月時点の日本発のJAL国際線ファーストクラスの1回目の食事は、
- 和食:「石かわ」店主石川秀樹氏と「虎白」店主小泉瑚佑慈氏の監修
- 洋食:「SUGALABO」須賀洋介氏監修
というように、和食と洋食も共にどちらを選ぶべきか悩ましい、とても魅力的なラインナップとなっていたのですが、幸いこの時のJL780便のファーストクラス搭乗時は前述の通り、家族と2名での搭乗でしたから、それぞれが別々のメニューを注文することで、両方の内容を楽しめました。
そこでまずご紹介するのが、JL780便ファーストクラスの和食。
日本を代表する航空会社の1つとして存在感を示し続けているJALらしく、機内食での和食の評価は高く、機内での人気が集中するのも頷ける仕上がりのものが提供され続けています。
しかも、2018年3月1日には、和食の監修がこれまでの「龍吟」店主山本征治氏から、「石かわ」店主石川秀樹氏と「虎白」店主小泉瑚佑慈氏のダブル監修に変更されていますから、「石かわ」と「虎白」のファーストクラス機内食がどんなものなのか楽しみにされながら搭乗されている方も多いはず。
また、国際線の機内食は3ヶ月毎に提供メニューが大幅に刷新され、これまでの搭乗で楽しんだことのある方でも、季節ごとの変化を楽しめるようになっているのも嬉しいですね。
まず、和食の最初で提供されるのが「先付五種」(石かわ・虎白)。
左から、
- 生鮑 胡瓜 蓴菜 生姜酢(石かわ)
- 芋茎 和牛 白胡麻あん 醤油ゼリー(石かわ)
- キャビア 毛蟹 うずらの半熟玉子 出汁醤油(虎白)
- 帆立 香味和え 焼茄子 隠元(虎白)
- 鮎 トリュフソース ベビーコーン(虎白)
というよう方向性の異るラインナップの5品となっていて、見栄え、風味、食感のいずれも満足できる仕上がりの前菜になっています。
続いて、お椀「すっぽんの澄まし出汁 千切り野菜色々 玉子豆腐」(石かわ)。
ファーストクラスで出されるだけあって、温度の管理もちょうど良く、しかも、それぞれの食材の食感が柔らかくなりすぎていないのは嬉しいポイント。
もちろん、だしの風味も飛んでいないため、ほっとしながら美味しくいただける一品となりました。
さらに、お造りとして、「伊勢海老炙り 煮蛸 万願寺辛子 伊勢海老餡」(石かわ)と「太刀魚燻し 香味ゼリーかけ 雲丹」(虎白)。
一見、先付と重なる部分も多いのでは?と考えてしまうお造りの内容ですが、実際に口にしてみると、タレとなる餡やゼリーに、より丁寧な仕事が加えられ、繊細な味わいと風味が楽しめる仕上がりになっていて、満足度が高いのがとても印象的でした。
和食のクライマックスとして提供され、最も注目したいメインディッシュは、
- 煮物「鰻 冬瓜 椎茸 玉葱 茗荷 新取菜」(石かわ)
- 飯物「時鮭のご飯」(石かわ)/「白ごはん」
- 留め椀「味噌椀(生海苔 九条葱)」(石かわ)
- 香の物「水茄子 昆布 胡瓜」(石かわ)
といったラインナップになっていて、その全てが石かわの監修によるものとなっていました。
この部分は、「石かわ」店主石川秀樹氏が「虎白」店主小泉瑚佑慈氏の師匠に位置づけられることを考えると、自然な構成と言えるのかもしれませんね。
個人的には、機内食として提供されているものとは思えない鰻の完成度と時鮭が散りばめられたご飯の組み合わせが想像以上に相性良く感じられ、さすがメインディッシュと大満足な完成度でした。
和食の最後を飾るデザート、甘味としては、
- 小豆餅(石かわ)
- メロンソース シェリームース 黒蜜ゼリー カステラ(虎白)
- トリュフチョコレート(虎白)
の3種。
特に、トリュフチョコレートはどこか瑞々しさを感じるほど豊かな風味と味わいの深さのバランスが心地よく、良い締め括りと強く実感できる一品になりました。
続いて洋食。
洋食の最初に提供されるのは、
- アミューズ・ブーシュ「愛媛産甘とろ豚のリエット」
- ブレッドセット「オリーブオイル 塩 バター」
の2種類。
それらとは別にブレットとして、上の写真の左上から時計回りに、
- パン オ ルヴァン ビオ
- オーガニックかぼちゃロール
- チャバタ コーン
- バターロール
の4種類のふんわりと温められたパンがバスケットに入れられた状態で用意され、好きなものを選んでパン皿に盛り付けてもらえます。
続いて、前菜に位置づけられるアペタイザーとしては、
- キャビア 卵黄のクリームをあしらい サクサクの最中で
- アワビの蒸し煮と今金男爵、その肝のソースで
- 北海道産毛蟹と雲丹の冷製トマトファルシ 山葵ジュレ和え
の3種の用意がされているのですが、ここでは国際線ファーストクラス機内食では定番とされているキャビアを選択。
続くメインディッシュにも、
- オマール海老と季節の魚介類を野菜と一緒に包み蒸しに
- 大山地鶏とオーストリア産トリュフのバロティーヌ ピペラード添え
- 和牛フィレ 茄子とともに生姜餡ソースで 水菜とミョウガのサラダと
の3種から1つを選ぶのですが、これまたオースドックスに和牛フィレを選択することに。
ブレットとして、和食におけるご飯の代わりに、パンの提供が行われている洋食を選択した後でも、客室乗務員の方に希望を伝えると、メインディッシュと同じタイミングに炊きたての白ご飯を用意してくれますから、ステーキと一緒に味わいたい場合には、お願いしてみるのもおすすめです。
その後は、締め括りとなるデザート、「とうもろこしのソルベ コーヒーのジュレと」が提供され、一連のコースは終了。
こうして、和食と洋食のそれぞれで内容を比べてみると、確かにどちらもJAL国際線ファーストクラスの機内食として十分な品質と美味しさを満たすものが提供されているものの、実際に味わった後に感じる相対的な満足度としては、和食の方が数段上というのが正直な部分です。
そのため、個人的には、少なくとも「石かわ」と「虎白」の監修による和食が楽しめる日本発のJAL国際線ファーストクラスに搭乗するのなら、1回目の機内食は和食を選択しておくのがおすすめだと感じています。
JALホノルル線ファーストクラスのアラカルト
こうして離陸後1回目の機内食が終了するのですが、国際線のファーストクラスやビジネスクラスでは、そのまま食べ物や飲み物の提供が終了してしまうのではなく、自由に好きなものを好きなタイミングで楽しめるアラカルトサービスが開始されます。
アラカルトとして利用できる具体的なメニューとしては、
空のお取り寄せ
- 石かわ創業の味「天然 蒸し鯛の胡麻茶漬け」
軽いお食事
- タジン風クスクスサラダ
- JAL The Curry(熊本の「洋食の店 橋本」監修)
麺類
- JAL特製「Japanese Soba Noodles蔦」醤油ラーメン
- 山菜うどん
チーズセレクション
- 各種チーズの盛り合わせ
リフレッシュメント
- 季節のフルーツ盛り合わせ
- プチデザートトレイ(フルールド フレーズ、マンゴーとパイナップルのタルト)
- ハーゲンダッツアイスクリーム(バニラ、抹茶、クリームチーズタルト)
マカロン
- ジャンポールエヴァン “ソンジュ”
- ジャンポールエヴァン “アメール”
フミコの和食
- 台の物「ローストビーフの夏野菜包み 胡麻だれ 厚揚げのカレーおでん風」
- お椀「赤だし」
- ご飯 大根、胡瓜ぬか漬け、柴漬け
フミコの洋食
- トリュフの卵焼きサンドウィッチ
- コルニション
といったラインナップになっていました
これらの中で実際に味わったことのあるものについて並べてみたのが以下の一覧です。
石かわ創業の味「天然 蒸し鯛の胡麻茶漬け」
JAL The Curry
JAL特製「Japanese Soba Noodles蔦」醤油ラーメン
各種チーズの盛り合わせ
季節のフルーツ盛り合わせ
プチデザートトレイ(フルールド フレーズ、マンゴーとパイナップルのタルト)
ハーゲンダッツアイスクリーム(バニラ、抹茶、クリームチーズタルト)
フミコの和食
フミコの洋食 トリュフの卵焼きサンドウィッチ
ジャンポールエヴァン マカロン “ソンジュ” “アメール”
これらのJL780便のファーストクラスで提供されたアラカルトメニューの中では、
- 石かわ創業の味「天然 蒸し鯛の胡麻茶漬け」
- フミコの洋食の「トリュフの卵焼きサンドウィッチ」
の2つが特にお気に入りで、とても満足な仕上がりの一品として今でも強く記憶に残っています。
ちなみに、アラカルトメニューは搭乗時から予約が可能で、その中でも特にアラカルトに含まれながら、主に2回目の食事として到着前のタイミングで提供される、
- フミコの和食
- フミコの洋食
の2種類は、一方に人気が集中した場合、せっかく注文したとしても売り切れてしまっているリスクもありますから、あらかじめ希望のメニューが決まっている場合には、客室乗務員の方に、提供タイミングと合わせて楽しみたいメニューを伝えておくのがおすすめです。
また、メニューとして提示されているアラカルトには記載こそないものの、ファーストクラス利用者が注文できる隠しメニューと呼ばれる存在の1つに、ジャンポールエヴァンのショコラがあります。
実は、ファーストクラス後方のビジネスクラスのギャレー近くには「ビジネスクラスバーカウンター」が用意され、そこにはJALと関わりのある印象的な写真とともに、ちょっとしたアルコールも含めた飲み物やスイーツ、スナックなどが提供されています。
その中にはジャンポールエヴァンのショコラも準備され、ビジネスクラス以上の利用者なら、バーカウンターに立ち寄った際に、自由に手にとって楽しめるようになっているのですが、ファーストクラスの利用者の場合も、まるでアラカルトメニューのように自分の席で提供してもらうということも可能です。
それ以外にも、アラカルトに記載されていないスイーツとして、
- ファーストクラスの1回目の食事で味わえなかったもう一種類の方のデザート
- ビジネスクラス用に搭載のデザート
なども、客室乗務員の方がご厚意で提案してくれることもありますから、あえて漠然とした形で甘いものを希望し、あとはおまかせしてみるのも楽しくおすすめです。
JALホノルル線ファーストクラスのお土産とJALファーストクラスマグカップ
こうして、アラカルトメニューをじっくり味わったり、ビジネスクラスよりも広いフルフラットベッドで熟睡したり、あるいは集中できる機内での読書や映画鑑賞を楽しむなど、思い思いの時間を過ごしていると、飛行機はハワイ・オワフ島にあるホノルル空港に近づいていきます。
着陸の準備開始を知らせるシートベルト着用のサインが点灯する前のタイミングには、その日にファーストクラスのサービスを担当してくださった3名の客室乗務員の方々から、搭乗のお礼と着陸前の挨拶を伝えられることになります。
もちろん、リラクシングウェアに着替えている場合には、その挨拶の前に、客室乗務員の方がトイレの空き状況を確認した上で、順番に元々来ていた服を用意しつつ案内してくれますから、全く不安を感じることもないはずです。
客室乗務員の方からの挨拶時には、アラカルトとして掲載されている、ジャンポールエヴァンのマカロン “ソンジュ”と “アメール”を特に注文しなかった場合でもお土産として手渡してくれます。
また、ホノルル線のファーストクラスの場合、ジャンポールエヴァンのマカロンセットの他にヨックモックの「クッキーアソート」も追加されるのも、JALが特に力を入れるホノルルという特別な目的地に向かうフライトでのお土産としては嬉しいですね。
さらに、ホノルル線のJAL国際線ファーストクラスのお土産として忘れてはいけないのが、JALファーストクラスマグカップの存在です。
このマグカップは実際にファーストクラスのサービスでコーヒーなどを提供する時に利用されているものなのですが、デザインや手触り、持ちやすさなどがあまりに秀逸で、JAL国際線ファーストクラスを代表する食器の1つとしても有名。
しかも、客室乗務員の方に、自宅でも愛用したいので持ち帰りたいと希望した場合、JAL国際線ファーストクラス搭乗のお土産としてプレゼントされることもあります。
ただし、このファーストクラスマグカップのプレゼントは常に誰にでも提供されるタイプのサービスというわけではなく、ファーストクラスでのサービスを提供されている3人の客室乗務員の中でも、機内サービスに対して責任を持つ客室責任者の判断次第となるのは要注意。
これはつまり、実際にファーストクラスマグカップのプレゼントを希望したとしても、場合によっては丁寧にプレゼント自体を断られる可能性もあるということです。
ちなみに、同じJAL国際線ファーストクラスの搭乗でも、
- 有償でのJAL国際線ファーストクラスの搭乗
- JMBダイヤモンドなどの上級会員ステイタスを保有しての搭乗
- 2名以上の複数名での搭乗
- 誕生日当日などの記念日の搭乗
- 機内販売で高額な支払いを行っての搭乗
- 客室乗務員の方と意気投合しての搭乗
といった条件を満たす場合、マグカップのプレゼントまでのハードルが下がり、プレゼントが容易になる傾向は確かにあるものの、それでも確実とは言えないのが残念なポイントでした。
しかし、ハワイという日本人が愛する屈指のリゾート地を目的地とするだけではなく、
- ゴールデンウィーク
- お盆休み
- 年末年始
といった繁忙期の時期を狙い撃ちするように運航されてきたホノルル線のJAL国際線ファーストクラスの当日の機内にはビジネス目的の利用者の姿はほとんどなく、そのほぼすべてが観光を目的とした利用者ですから、機内に流れるどこか楽しげなお祭りムードをしっかりと感じられるはず。
そうしたリゾート行きの便らしい特別な雰囲気が客室乗務員の方のサービス方針にも反映されているのか、日本発ホノルル行きのJAL国際線ファーストクラスでは、ドキドキなファーストクラスマグカッププレゼントのハードルが大幅に低下しているとされ、特に上級会員ステイタスを保有していない利用者の方にとっては、他の路線では期待できない高確率でマグカップを手にできる魅力的なチャンスとして重宝されてきたという一面もあります。
そう考えると、せっかくホノルル行きのJAL国際線ファーストクラスを利用したのであれば、ダメでもともとのスタンスで、とりあえずJALファーストクラスマグカップのプレゼントをお願いしてみるのは本当におすすめです。
ちなみに、JALファーストクラスマグカップには、上の写真のように大きく分けて2種類のマグカップが存在し、左の新型に対し右は旧型とされています。
実はこの2種類はどちらも機内での利用が継続されていて、その両方ともプレゼントの対象となっているのですが、デザインや使い勝手は圧倒的に旧型の方が良好。
実際、我が家でも明らかに旧型の方が人気があります。
そのため、もし今後マグカップがプレゼントされる機会に恵まれた場合には、可能な限り旧型の方を希望してみるのもおすすめだと考えています。
特に、旧型は新型に切り替わることで次第に姿を消し、最終的にはプレゼントしてもらえるチャンスも完全になくなってしまうでしょうから。
JALホノルル線ファーストクラスの着陸とホノルル空港到着
お世話になった客室乗務員の方の挨拶やお土産などの受け取りを終え、5分ほどが経過するとシートベルト着用のサインが点灯。
窓の外にはハワイ周辺の海が広がっているのが確認できます。
シートベルト着用のサイン点灯の15分後には、飛行機は無事にハワイのホノルル空港に到着。
ホノルル空港の上に広がる青く高いハワイの空が眩しいですね。
ホノルル空港の一画にはANAが2019年5月に運航を開始し、通年でファーストクラスを搭載した状態での運航も行われている、エアバスA380 フライングホヌの姿も確認できました。
ちなみに、ホノルル空港への着陸は現地時間08:47(日本時間04:47)。
空港のボーディングブリッジと接続し、実際に飛行機のドアが開いたのが08:53(日本時間04:53)ですから、定刻のホノルル到着予定09:20に対し30分近くの早着ということですね。
飛行機を降りた後はというと、飛行機の客室の中では先頭に位置するファーストクラス利用者ということで、入国審査場でも特段順番待ちの列に並ぶこともなく、飛行機のドアを降りて20分後にはアメリカへの入国を完了。
預け入れ荷物があった場合でも、ファーストクラス利用者ということで、優先的に返却が行われますから、30分から40分ほどで空港からホノルルの市街地などの最終目的地に向かって出発できるはずです。
こうした機内以外の優先扱いもファーストクラスらしい快適性の提供という意味でとても心地よいと感じるポイントの1つなのは間違いありません。
まとめ
JALが最も理想とする最高峰のサービスが存分に楽しめるJAL国際線ファーストクラス。
その中でも、繁忙期限定で運航という制限があるものの、お得な必要マイル数で特典航空券としての国際線ファーストクラス利用が可能なホノルル線は我が家でも注目しているとともに、お気に入りの路線の1つになっています。
もちろん、360日前から受付が開始される通常の国際線予約とは異なり、出発の数ヶ月前になってようやく予約争奪戦が開始されるというホノルル線の国際線ファーストクラス独自の要注意ポイントは確かに存在するのですが、その一方で、他の目的地の争奪戦に無念にも敗北してしまった時のプランBとして希望が残されるというのは見過ごせないメリットです。
また、他の路線でのJAL国際線ファーストクラスとは少し異なるサービスが提供されているため、あらかじめそれを理解した上でホノルル線のJAL国際線ファーストクラスに搭乗すると、たくさんの忘れられない出来事や思い出に出会えるフライトになるはずです。
確かに、常に運航されているわけではないというデメリットはあるものの、そうしたデメリットを突破し、無事に予約を確保できた暁には、そうした苦労をあっさり上回る満足度を得られるはずですから、ホノルル線のJAL国際線ファーストクラスの予約が可能なチャンスに恵まれた時には、少し積極的に挑戦してみるのも本当におすすめだと思いますよ。
コメント
あくまでも個人的には、SSSSは変な発券をしたときに出る気がします。
(1)東京-ホノルル便を、当日の成田空港で早いフライトに変更(ソウル発券:変更無料)
(2)Azores航空のPonta Delgada->Bostonを片道で利用(ちなみにアメリカ出国はJALの東京行き)
少なくとも米国行きは、搭乗ゲートで追加の手荷物検査があります。それだけです。
「そうかそうか、やっぱ気になるか(笑)」と余裕で構えていればよいかと思います。
dendenさん、コメントありがとうございます。
変な発券をしたときに「SSSS」という推察をされているのを目にして、私自身、腑に落ちた気がします。
実際、我が家でも、
・海外発券
・片道+片道の別切り往復
・出発間際の直前発券
などの渡航時に高頻度で対象に選ばれているので、うまく言語化していただいた思いです。
つい先日も羽田発の便で対象になったのですが、ゲートでの手荷物を開封しての検査も3分ほどのスムーズなもので、そんなに困るような実害もないしと正直悪い印象はいだきませんでした。
今後は私もdendenさんから教えていただいた「そうかそうか、やっぱ気になるか(笑)」と心のなかで繰り返し、より穏やかな気持ちで検査を受けたいと思います(笑)
今回のとてもためになるコメント、本当にありがとうございました。