一年に渡って多種多様なイベントが、それぞれリレーするかのように続いていく現在、様々な企業がそうしたタイミングに合わせる形で普段とは異なるサービスを提供しています。
そうしたスタンスは日本を代表する航空会社の1つ、JALも同様で、
- 年末年始
- バレンタインデー
- 桜の開花時期
- 空の日
- クリスマス
といった世の中が少し華やかになるイベントの時期に、空港に用意されたラウンジを訪れてみると、通常のサービスよりもパワーアップした充実のサービスを楽しめるという幸運に出会えるはずです。
我が家でも、2019年に引き続き、2020年のお正月、その中でも1月1日の元旦に、成田空港の第2ターミナルにある、JALファーストクラスラウンジを訪れる機会に恵まれたのですが、そこでは、1年の始まりの特別な日に相応しい素敵なサービスの数々が提供されていました。
目次
本館鶴亭とサテライトダイニングで楽しめる、お正月限定おせち料理
お正月のJALファーストクラスラウンジを訪れる際に、最も特長的に感じるサービスと言えば、それはおせち料理の提供かもしれません。
このおせち料理は、
- 一口ニシン昆布巻き(Bite-size kelp-wrapped herring)
- 黒豆(Black Soybeans)
- 紅白かまぼこ(Red and White fish cake)
- 伊達巻(Sweet Rolled Omlette)
- ピリ辛こんにゃく(Spicy Konjac)
の5種類のラインナップで構成されたもので、日本のお正月らしさをはっきりと感じさせてくれる存在です。
提供されている場所としては、成田空港の場合、
- 本館4階の鶴亭
- サテライトのダイニングエリア
の2ヶ所が設定されています。
その結果、本館のファーストクラスラウンジに比べ、利用者が限られるためか全体的に混雑しにくく、ゆったりとした雰囲気を持つサテライトのファーストクラスラウンジでも、のんびりおせち料理を楽しみながら、出発前の時間を過ごせるのは嬉しいですね。
ちなみに、このおせち料理は、本館4階のファーストクラスの中でもダイニングサービスの中心的な役割担っているJAL’s Tableでは、11時まで限定のメニューとして、お正月限定の和朝食にも、
- 一口ニシン昆布巻き
- 紅白かまぼこ
- 伊達巻
- ピリ辛こんにゃく
といった一部の料理が登場するため、思いがけずお正月らしい料理を楽しむ機会に出会えた方も多いはずです。
JALロゴ入り祝枡のプレゼント
おせち料理と同様に、お正月らしさを感じさせてくれる、この時期だけのファーストクラスラウンジのサービスの1つが、祝枡のプレゼントです。
この祝枡は、香りの良いひのき製の枡にJALのロゴが焼入れされた想像以上にしっかりとした作りのものなのですが、ラウンジ内で日本酒などを楽しむ用途はもちろん、ラウンジから持ち帰ることで自宅などでインテリアや小物入れとして活用する用途もラウンジスタッフの方からおすすめされるなど、なかなかの人気を集めているオリジナルグッズなのは間違いありません。
そうした人気をJAL側としても理解しているのか、ラウンジ内には祝枡の在庫もたっぷり用意され、JALの意気込みも伝わってきますね。
ちなみに、この枡自体は空港などでJALグッズを含めた販売を担うBLUE SKYの中でも、
- 成田空港
- 羽田空港
- 中部空港
- 広島空港
- 徳島空港
- 宮崎空港
といった空港で営業している店舗では、税込1個385円で販売されているのですが、そうした品物を気軽に手にとって、実際にお酒を楽しんだり、記念品として持ち帰ることができるというのも、お正月らしい太っ腹感と言えるかもしれませんね。
うっかり見逃し注意な特別なローランペリエの提供
おせち料理や祝枡の提供のようにお正月らしさたっぷりで、普段との違いがはっきりとしていて、利用しやすいサービスが用意されている一方、うっかりしていると、あっという間に見逃してしまうサービスも存在しています。
それが、お正月だけの特別なローランペリエです。
というのも、JALのファーストクラスラウンジでは、一年を通してローランペリエ ラ キュベ(Laurent-Perrier La Cuvée)が用意され、利用者は自由に楽しめるようになっているのですが、お正月を含む特別なタイミングには、通常よりも高価なローランペリエが準備され、振る舞われるというサービスが行われているから。
実際、2020年のお正月には深い蒼のラベルが特長的なローランペリエ ウルトラ ブリュット(Laurent-Perrier ULTRA BRUT)が振る舞われていました。
ちなみに、成田空港のJALファーストクラスラウンジの場合、複数のアルコールを提供している場所がよういされているものの、特別なものを含むローランペリエが振る舞われているのは、
- 本館4階の鶴亭
- 本館3階のJAL’s SALON
- サテライトのバーエリア
の3ヶ所に限られています。
そのため、鶴亭と同じ本館4階にあるJAL’s Table近くのアルコールコーナーをいくら探しても特別なローランペリエは見つからないのは要注意。
それは本館4階の奥に位置するラウンジエリアやサテライトのダイニングエリアの小さなスペースに用意されたアルコールコーナーも同様です。
また、この特別なローランペリエはあくまで数量限定とされ、あらかじめ用意された数量が消費された時点で提供が終了してしまうものですから、せっかく特別なローランペリエが提供されるタイミングにJALのファーストクラスラウンジを訪れたとしても、うっかりすると気づかぬまま提供自体が終わってしまっていたということも十分考えられるのでリスクと言えるかもしれません。
実際、成田空港のJALファーストクラスラウンジの特別なローランペリエの提供では、
- 午前(ラウンジ営業開始の7:30~)
- 午後(鶴亭での握り寿司提供開始の15時~)
というような時間帯ごとに、それぞれ5本から十数本程度の提供する本数があらかじめ決められているようで、その本数に到達した時点で提供自体が終了してしまうことになります。
そうした事情もある以上、せっかく特別なローランペリエが提供されるタイミングにファーストクラスラウンジを訪れる幸運に恵まれたのであれば、少し早めにラウンジを足を運び、この時だけのローランペリエを探し出して味わってみるというのもおすすめです。
特別なローランペリエが提供される特別なタイミングの種類と内容
こうして時々特別なローランペリエの提供が行われているファーストクラスラウンジですが、
- 通常期(通年):ローランペリエ ラ キュベ(Laurent-Perrier La Cuvée)定価税込6,480円
- 桜の開花~満開時期(3月中旬~4月初旬):ローランペリエ ロゼ(Laurent-Perrier CUVÉE ROSÉ BRUT)定価税込12,999円
- 空の日(9月20日):ローランペリエ ウルトラ ブリュット(Laurent-Perrier ULTRA BRUT)定価税込12,960円
- クリスマス(12月24日~25日)、正月元旦(1月1日):ローランペリエ グランシェクル(Laurent-Perrier GRAND SIÈCLE)定価税込24,000円
といったラインナップを基本としています。
ただし、提供のタイミングや提供されるローランペリエの内容はその年その年で、多少変更されることもあるのは要注意。
実際、2019年から2020年の特別なローランペリエの提供内容としては、
- 通常期(通年):ローランペリエ ラ キュベ
- 2019年正月元旦(1月1日):ローランペリエ グランシェクル
- 4月1日成田空港JALファーストクラスラウンジリニューアルオープン:ローランペリエ ロゼ
- 空の日(9月20日):ローランペリエ ウルトラ ブリュット
- クリスマス(12月24日~25日):ローランペリエ グランシェクル
- 2020年正月元旦(1月1日):ローランペリエ ウルトラ ブリュット
- 東京での桜の開花時期(3月16日):ローランペリエ ロゼ
というラインナップになっていました。
つまり、2019年と2020年を比べてみても、
- 正月元旦は、2019年のローランペリエ グランシェクルから2020年のローランペリエ ウルトラ ブリュットにダウングレード
- 2019年春のローランペリエ ロゼは、桜の開花時期ではなくラウンジリニューアルに合わせての提供
といった形での変更が加えられていることが分かりますね。
正月らしさを感じる特別なインテリアとプチイベント
こうした特別なサービスの他にも、JALファーストクラスラウンジでは、お正月らしさを感じられる仕掛けが色々と用意されています。
上の写真に写っているシンプルでコンパクトながら美しさがはっきりと感じられる門松もその1つ。
この数日前までには、クリスマスを彩る立派なツリーが至るところに用意されていたとは思えない変身です。
また、ラウンジの受付には華やかな振り袖を美しく身にまとった女性スタッフの方も多く常駐していて、海外の利用者の方を中心に一緒に写真撮影する姿も見られるなど、お正月らしい特別な時間が流れていました。
それ以外にも、本館のファーストクラスラウンジとサクララウンジの共通のエントランスには、JALオリジナルのマスコット、しろたんとの簡単な記念撮影が楽しめる特設コーナーが用意されているなど、少し探してみると様々な楽しい取り組みが至るところに見つけられるはずです。
ただし、記念撮影コーナーの設置に伴う形で、2019年には用意されていたJALオリジナルおみくじの提供は行われないことに。
このおみくじはキャンディーと一緒の袋に入ったJALオリジナルのおみくじが無料で引けるというなかなか楽しいものでした。
しかも、おみくじの内容はどんな結果でも「とりあえずJALを利用しておけば大丈夫!」な内容が日本語と英語で記載されるという、なかなか手の混んだもの。
そうした楽しさが感じられる企画だったおかげで、とても大きな人気を集めていただけに、2020年に継続されなかったのは少し残念な出来事でした。
JAL’s SALONとJAL’s Tableでのお正月限定サービス
こうしてお正月だけの特別なサービスが数多く用意されていると、気になってくるのが、成田空港のJALファーストクラスラウンジでも特長的な、
- JAL’s salon:メインとなる食事はないものの、アルコールを含む特別な飲み物を提供するバーを備えたくつろぎ重視のエリア
- JAL’s Table:ラウンジスタッフが料理を取り分けたり提供するメインのダイニングエリア
という2つのエリアでの特別なサービスの有無かもしれません。
まず、JAL’s salonについては、1月1日の元旦と言っても、
- 緑茶(温/冷)
- 和菓子
- 日本のクラフトウイスキー
といった月替りで変更されるサービスが通常の1月のメニューがそのまま提供されるのみで、特に、お正月らしさを感じさせるものが加わるということはありませんでした。
ちなみに、2019年の元旦には、
- 厚岸 NEW BORN FOUNDATIONNS 1(2018年2月発売)
- 厚岸 NEW BORN FOUNDATIONNS 2(2018年8月発売)
という希少な北海道産のウイスキーが、クリスマスに引き続きJALファーストクラスラウンジ限定で提供されていたのですが、2020年の元旦にはそうした特別なアルコールの提供もなし。
とはいえ、2020年3月には1ヶ月間もの長期に渡って、JAL’s salonでの厚岸ウイスキーブランド「厚岸ウイスキー サロルンカムイ」の提供が行われました。
このことからは、元旦などの特別なタイミングでの特別で希少なアルコールの提供がJAL’s salonでの月替りのメニューの提供という新サービスへの昇華につながったと考えることもできそうですね。
JALファーストクラスラウンジ限定 新刊本無料プレゼントサービス
厳密にはお正月限定の特別なサービスとは言えないものの、この日に利用できるサービスの中で、忘れてしまうともったいないものの1つが、新刊本プレゼントサービスです。
この新刊本のプレゼントは、羽田空港と成田空港のJALファーストクラスラウンジの利用者限定で、希望者に新品の新刊本が無料でプレゼントされるというサービスですが、その新刊本ラインナップが更新されるのが毎月1日ということで、1月1日の元旦もまた、ほぼ確実にこのサービスを利用できるタイミングの1つになっています。
ちなみに、2020年1月1日には、
歪んだ波紋
- 塩田 武士 著
- 2018年8月9日発売
- 単行本
- 282ページ
- 1,674円
- ISBN:9784065123515
半沢直樹 1 オレたちバブル入行組
- 池井戸 潤 著
- 2019年11月14日発売
- 文庫
- 400ページ
- 858円
- ISBN:9784065170823
といういずれもテレビドラマの原作や原案になった2冊が提供され、興味深く感じていました。
まとめ
このように、大小様々な特別が楽しめるお正月のJALファーストクラスラウンジ。
実際、お正月の他にも、
- バレンタインデー
- 桜の開花時期
- 空の日
- クリスマス
- 初便運航
- ラウンジオープン
など、いつもと違うサービスが提供される特別なタイミングは存在するものの、そうしたタイミングの中でも、個人的にはお正月の中でも元旦のJALファーストクラスラウンジが最も好きなのは間違いありません。
それはやはり、一年の始まりという本当に大切なタイミングだからこそのきりりとした緊張感を伴う美しさのようなものがラウンジ内で感じられるから。
もちろん、元旦という一年の中でも特別な日に海外旅行に出発し、ファーストクラスラウンジにアクセスする必要があるため、誰にでもおすすめできることではないものの、機会に恵まれたのであれば、少し積極的に楽しんでみるのも本当におすすめなことだと思いますよ
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