ギャラリーズファーストクラスラウンジ ブリティッシュエアウェイズ ロンドンヒースロー空港ターミナル5南コンコース(アクセス、入室&同伴者利用条件、サービス内容、エレミススパ予約の注意点)

イギリスのロンドン・ヒースロー空港を拠点とするブリティッシュエアウェイズ。

そんなヒースロー空港でもブリティッシュエアウェイズでは、ターミナル5で展開されるラウンジサービスに特に力を入れていることでも知られています。

その象徴といえるのが、コンコルドルームと名付けられたファーストクラスラウンジを超えるファーストクラスラウンジの存在。

このコンコルドルームへは、一般的にワンワールドのファーストクラスラウンジならフリーパスで利用できるはずのワンワールドエメラルドステイタス保有者が利用対象外として入室を断られるなど、このことからだけでも特別なファーストクラスラウンジとしての存在感を感じるには十分。

そんなコンコルドルームの利用を制限されてしまっているワンワールドエメラルドステイタス保有者やターミナル5以外のターミナルから出発するブリティッシュエアウェイズ以外の他社運航ファーストクラス利用者が案内されることになるのが、ギャラリーズファーストクラスラウンジです 。

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ギャラリーズファーストクラスラウンジへのアクセス

コンコルドルームがターミナル5の南コンコースの1ヶ所のみの用意となっている一方で、ギャラリーズファーストクラスラウンジは

  • ターミナル3のラウンジゾーンF
  • ターミナル5の南コンコース

の2ヶ所で利用可能。

我が家では今回、ターミナル5の3階南コンコースにあるギャラリーズファーストクラスラウンジを利用しました。

ちなみに、ターミナル5南コンコースのギャラリーズファーストクラスラウンジのすぐ近くの同じエリアには、より上位のコンコルドルームやビジネスクラスラウンジ相当のギャラリーズクラブラウンジも用意。

空港内の案内ではそれら全てのラウンジがまとめられて、ブリティッシュエアウェイズのラウンジとして案内されています。

実際、ラウンジエリアに到着さえできたのなら、上の写真のようにその入口で、利用するラウンジやサービスごとに、

  • コンコルドルーム利用者:右
  • ギャラリーズファーストクラスラウンジ利用者:左
  • ギャラリーズクラブラウンジ利用者:右
  • エレミススパ:右

というように別々の方向に進むことになります。

そのため、どのラウンジを利用する場合でも、とりあえずラウンジの場所を示す案内板に従って進むのが吉。

途中、エスカレーターを利用することになって不安を感じる部分もあるとは思うのですが、それでも迷わず進みます。

もし、もっと詳細なアクセスが知りたい時には、ヒースロー空港側で行き先案内機能も搭載した高機能な空港内地図ページも用意しているため、それを利用するのがおすすめ。

https://maps.heathrow.com/?vid=lhr&s=eyJnbG9iYWwiOnsiaGVhZGluZyI6MCwicG9zaXRpb24iOls1MS40NzAzNjUsLTAuNDg3Mzk3XSwiaXNNb2JpbGVXaWR0aCI6ZmFsc2UsImxldmVsSWQiOiJsaHItdDVhLTMiLCJsb2NhdGlvbiI6ZmFsc2UsInpvb20iOjEwMCwibm90aWZpY2F0aW9uIjpudWxsLCJwb2lJZCI6IjEyNCJ9LCJsZXZlbFNlbGVjdG9yIjp7ImlzT3BlbiI6ZmFsc2UsImlzT3BlbkJ5U2VhcmNoIjpmYWxzZX0sInNlYXJjaCI6eyJ0ZXJtIjoicmVsYXgiLCJ0ZXJtQ29uZmlybWVkIjp0cnVlLCJwb2lJZExpc3QiOm51bGwsImNvbnRhaW5lcklzT3BlbiI6dHJ1ZSwiaXNOYXZpZ2F0aW9uT3BlbiI6ZmFsc2V9LCJzZWFyY2hFbnRyeSI6e30sInBvaSI6e30sIm5hdmlnYXRpb24iOnsic2VnSW5kZXgiOjAsIm5hdmlnYXRpb25PbkdvaW5nIjpmYWxzZSwicG9pSWQyIjpudWxsLCJwb2kxRm9jdXMiOmZhbHNlLCJwb2kxU2VhcmNoVGV4dCI6bnVsbCwicG9pSWQxIjpudWxsLCJwb2kyU2VhcmNoVGV4dCI6bnVsbH0sInJvdXRpbmciOnsibG9jYXRpb25CZWZvcmVUcmFuc2l0aW9ucyI6bnVsbH0sImJsdWVkb3QiOnt9LCJmbGlnaHRTdGF0dXMiOnt9fQ

ギャラリーズファーストクラスラウンジの入室条件

ギャラリーズファーストクラスラウンジの入室条件は、ファーストクラス利用者とワンワールドエメラルドステイタス保有者のみ。

入室には、エントランスに常駐しているスタッフの方に、ファーストクラス用の搭乗券やワンワールドエメラルドステイタスが印字された搭乗券を提示するだけでラウンジ内に招き入れてもらえます。

また、ヒースロー空港での乗り継ぎの場合、これから搭乗するクラスがファーストクラス以外でも、ヒースロー空港まで利用した便がファーストクラスでの搭乗なら、ヒースロー空港までのファーストクラス搭乗券を提示するだけで問題なくラウンジへアクセス可能。

もちろん、これから利用するヒースロー空港発の便がファーストクラスの場合も同様です。

ちなみに、2018年1月現在、ブリティッシュエアウェイズ以外にターミナル5からファーストクラス搭載機材を運航する航空会社はありませんから、ファーストクラス利用者としてギャラリーズファーストクラスラウンジに入室している方はもれなくコンコルドルームへのアクセスも与えられているということに。

そういう事情もあってか、ギャラリーズファーストクラスラウンジ内のあちこちには、上の写真のようなコンコルドルームの場所を示す案内板が用意されていました。

そう考えると、少なくともターミナル5南コンコースにあるギャラリーズファーストクラスラウンジはワンワールドエメラルドステイタス保有者をメインの対象者としているラウンジと言えそうですね。

ギャラリーズファーストクラスラウンジの同伴者(同行者)入室条件

ギャラリーズファーストクラスラウンジへの同伴者はファーストクラス利用者もワンワールドエメラルドステイタス保有者も1名までの同伴者の入室が認められています。

利用方法はファーストクラスやワンワールドエメラルドなどのラウンジへの入室資格が記載された搭乗券と、同伴での入室を希望する利用者の搭乗券の合計2枚を一緒にエントランススタッフの方に手渡して、1名はゲストとしての利用を希望と伝えるだけ。

その2枚の搭乗券情報が確認された後は、特に他の手続きを必要とすることなく、ラウンジの利用ができるようになります。

もちろん、同伴者単独も含め、後述するエレミススパの利用や免税店などでの買い物のために一度ラウンジの外に出てからの再入室も問題なく可能。

その際は、最初の入室時と同じスタッフがそのままエントランスにいた場合、顔パスでエントランスを通過できることもありますが、スタッフが交代しているなど、顔パス通過ができない場合でも、搭乗券を提示すると最初の入室時の情報が参照してもらえるので、心配無用です。

実は、こうした同伴者の入室自体、より利用条件が厳しいはずのコンコルドルームでも同様の条件で、1名までの同伴者の入室を受け付けてもらえますから、本人+同伴者1名の合計2名でのラウンジ利用はワンワールドのラウンジサービスとして統一された同じ基準が採用されているのかもしれませんね。

ギャラリーズファーストクラスラウンジのインテリア

そんなギャラリーズファーストクラスラウンジの特長といえば、現代的ながらカジュアル過ぎず、程よい落ち着きも同時に感じるインテリアと、ゆったりとしたスペースを存分に活用した開放感も楽しめるレイアウト。

そうしたギャラリーズファーストクラスラウンジらしさは、特長的な2頭の馬のオブジェが配置されたエントランスからしっかりと実感できるはずです。

それにしても、この馬のオブジェの頭の上には実際に点灯しているランプががっしりと装着されていますから、なかなかのインパクト。

ちなみに、この馬のオブジェの近くには、有人の手荷物預かり所が用意され、意外に多くの方が、身軽になってラウンジでの時間を過ごすために気軽に利用している様子が見られました。

 

肝心のラウンジ内のインテリアに目を向けてみると、最近、多くのラウンジで見られるように、ギャラリーズファーストクラスラウンジ内にも様々な種類の椅子が用意され、利用者の好みや利用の目的に応じて好きに選べるようになっています。

しかも、どの椅子も周囲のスペースがゆったりしているのはもちろん、広いラウンジ内に豊富に用意されているため、混雑時でもそれほど大きな圧迫感を感じず、快適に過ごせるのはなかなか好印象。

また、さり気なくポイントごとに特色のある様々なアートを配置しているのも楽しめました。

中には比較的大きなサイズの作品も壁のほぼ全面を活用する形でディスプレイされ、ラウンジに華やかさと変化を加えています。

私としては、上の写真の羽田空港JALサクララウンジに用意された据え置きタイプのアート作品も、変わらずそこにあり続け、訪れる度にどこか安心感を感じるラウンジのシンボルのように思えて好きです。

しかし、ギャラリーズファーストクラスラウンジのように、ある程度自由に切り替えや更新が可能なタイプの身軽なアート作品の設置も面白いと感じました。

 

一方で、メリハリの効いたインテリアもギャラリーズファーストクラスラウンジの魅力かもしれません。

他のラウンジインテリアからは、明らかに浮いていて異彩を放つテレビ&新聞コーナー。

ラウンジのあちこちに用意され、ラグジュアリーな印象を与えるワインコレクションディスプレイ。

なんだかキラキラと整然としすぎていてどこか落ち着かないシャンパンバー。

そのシャンパンバーのすぐ隣の部屋には脈絡もなく、かなりカジュアルな印象を感じてしまうビジネス&PCゲームコーナー。

統一感としてはJALのファーストクラスラウンジやサクララウンジの方が、限られた少数のアートディレクターによるぶれない芯のようなものが感じられ、確かな安心感はあります。

しかし、様々な利用者の好みにしっかり対応するためだったり、担当者が好きなものをあれこれ詰め込んでみたりの結果と思われる、一部のミスマッチ感やごちゃ混ぜ感も含め、それもまたギャラリーズファーストクラスラウンジの魅力なのかもしれません。

ギャラリーズファーストクラスラウンジの料理

ギャラリーズファーストクラスラウンジでの食事は、あらかじめ用意されたビュッフェを基本としながらも、オーダー式のアラカルトメニューも楽しめるようになっています。

まずは、ビュッフェの中から紹介するのは、ローストチキンや揚げ物、各種パスタを中心としたホットミール。

続いて、サンドイッチとサラダを中心としたコールドミール。

さらに、数種類のケーキや各種パンも用意。

ちょっとしたフルーツやスープなども用意され、お腹の空き具合や搭乗してからの機内食の食べる/食べないに応じて、ある程度自由に食事を組み立てられるラインナップになっています。

ビュッフェよりもメインで利用したい無料のアラカルトメニュー

ただし、ギャラリーズファーストクラスラウンジでぜひとも活用したいのは、ウェイターへのオーダーによるアラカルトメニューでの食事。

というのも、ラウンジの入口から左の方に向かい、壁伝いにぐるっと回って到着するダイニングエリアのテーブル席には、無料の専用メニューが用意され、好きなものを好きなように注文できるようになっているから。

我が家が訪れた夕食の時間帯に提供されていた具体的なラインナップとしては、

  • BA BURGER
  • DUO OF SLIDERS WITH KETTLE CHIPS
  • ROSE HARISSA ROASTED CHANTENAYCARROT
  • CRISPY ORIENTAL FLAVOURED TOFU
  • BEEF,COCONUT,CAULIFLOWER AND POTATO CURRY
  • JUDE’S TRULY CHOCOLATE
  • JUDE’S  VERY VANILLA ICE CREAM

の7種類。

こうしたアラカルトメニューの利用はウェイターによるサービスが提供されているコンコルドルームとギャラリーズファーストクラスラウンジだけに限られ、ビジネスクラスラウンジ相当のギャラリーズクラブラウンジでは楽しめない貴重な機会だということ。

さらに、ほとんどの料理が注文を受けてから調理をしてくれるため、ビュッフェに比べて出来たての格段に美味しい状態のまま楽しめることも、ビュッフェはあくまでサブ的に利用し、メインはアラカルトを中心に構成するのがおすすめだと感じる大きな理由です。

ギャラリーズファーストクラスラウンジの飲み物

ギャラリーズファーストクラスラウンジの飲み物はソフトドリンクはもちろん、アルコールも含め、ラウンジのあちこちに用意されています。

この辺りは、飲み物と一緒に用意されているスナック類を除いて、ダイニングコーナーに集中的に準備されている様々な料理とははっきりと扱いに違いを感じる部分。

しかも、いずれの場所でも飲み物用にある程度のスペースをしっかり確保し、種類と量の両方とも十分に並べられていました。

実際、混雑対策なのか、コーヒーマシンも1つの場所に同じものが3台も並べられている徹底ぶり。

ギャラリーズファーストクラスラウンジのシャンパンバー

ファーストクラスラウンジで気になることの1つ言えば、どんな種類のシャンパンを提供しているのかということかもしれません。

ギャラリーズファーストクラスラウンジには入り口から入って右と左のそれぞれ1ヶ所ずつ、合計2ヶ所のシャンパンバーが用意されています。

そのいずれも提供されているシャンパンのラインナップは2種類で違いはありません。

1つは、アンリオ ブリュット ミレジメ 2009(HENRIOT BRUT MILLESIME 2009)。

そして、もう1つは同じくアンリオのアンリオ ブリュット ロゼ(HENRIOT BRUT ROSE )。

いずれも日本では1万円前後で販売されている同ランクのシャンパンで、上の写真に写っているJALの羽田と成田のファーストクラスラウンジで提供されているローラン・ペリエよりも少しだけ高ランクとされているシャンパンが惜しげもなく振る舞われています。

 

ちなみに、シャンパンバーに複数のボトルが栓の開いた状態で並行して置かれているのは、上の写真のようにダイニングなどの自分のテーブルにボトルごと持っていて、そこで自由に楽しむ用途も考えてのことのようでした。

通常、こうした形でのボトルごとの利用はマナー違反で、ラウンジスタッフからの注意の対象になると思うのですが、そこはファーストクラスラウンジ。

1つのシャンパンバーにつき、少なくとも6本から12本のボトルが同時進行で開けられている状況ですから、1本ずつしか用意されていない他のアルコールならともかく、たくさん用意されているシャンパンなら全く問題がないということなのかもしれませんね。

実際、ダイニングコーナーを利用する意外に多くの方が自分の席までシャンパンのボトルを持っていて、そのまま楽しんでいる様子が見られる一方、それをスタッフの方が注意する様子は見られませんでしたから。

ラウンジ内のゲストサービス

入り口から入って右側にあるシャンパンバーに向かう途中、「Guest Service」と書かれた小さなカウンターの存在に気がつくかもしれません。

このカウンターはブリティッシュエアウェイズの予約に関する様々な手続きや問い合わせへの対応を担当していて、自由に利用できます。

ただし、ラウンジ利用者が無料で利用可能なエレミスによるスパサービスやシャワールーム利用の受付や予約については、このカウンターでは手続きができないことだけには要注意。

そのため、これらの手続きを希望する場合には、一度ラウンジの外に出て、ギャラリーズファーストクラスラウンジの入口とは反対側にある、コンコルドルームの入口近くのエレミススパのカウンターを訪れる必要があります。

エレミススパの予約方法と注意点

もちろん、エレミスのカウンターを訪れるためにラウンジの外に出たとしても、その後のラウンジへの再入室は搭乗券などを用意するだけで、全く問題なく可能。

逆に、一時的にでもラウンジの外に出る時には、搭乗券は忘れないようにしないと不要なトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

ちなみに、このエレミスのスパサービスは無料で利用可能な上、

  • コンコルドルーム
  • ギャラリーズファーストクラスラウンジ
  • ギャラリーズクラブラウンジ

という全てのラウンジ利用者を対象にしているため、競争率が高く、ラウンジを訪れたタイミングと搭乗開始時刻の組み合わせ次第ではスパサービスの枠に空きがないために、利用できない残念なケースも。

ただし、コンコルドルームが利用可能なファーストクラス利用者のみ、ヒースロー空港出発の28日前からスパサービスの事前予約を受けてもらえますから、予約受付が開始されたできるだけ早い時期にブリティッシュエアウェイズのファーストクラス専用のコンシェルジュサービス、「You First」に必要な情報とこちら側の希望を添えた上で連絡を取り、予約を確保してしまうのがおすすめです。

また、そうした事前予約ができないファーストクラス利用者以外の利用者は、ラウンジに到着したできるだけ早いタイミングでエレミススパのカウンターを訪れ、スパサービスの空き状況確認ともし幸運にも空きがあったならそのまますぐに予約してしまうのが重要です。

まとめ

ファーストクラス利用者専用のコンコルドルームとビジネスクラス利用者やワンワールドサファイアステイタス保有者を主に対象にしたギャラリーズクラブラウンジの間に挟まれる形のギャラリーズファーストクラスラウンジ。

実質的にはワンワールドエメラルドステイタス保有者を対象としたラウンジとして運営されているという、その特殊な立ち位置のためか、一見すると遊び心や冒険心、あるいはカジュアルな印象を感じる部分も多々存在しています。

ただし、提供する料理や飲み物、サービスなど、ラウンジとしての品質面については、一定以上のレベルをしっかり保っているため、ファーストクラスラウンジらしさを感じるには十分なバランスのラウンジに仕上がっているのはとても好印象です。

また、インテリアやスペースの使い方でも、コンコルドルームではより高次元に昇華され、様々な利用者の好みに対応できるゆったりとした余裕や懐の深さも、ここギャラリーズファーストクラスラウンジでは現実的でコンパクトな形にまとめられて提供されているのも忘れてはいけない特長の1つ。

これが逆にコンコルドルームよりもギャラリーズファーストクラスラウンジに対して、気楽さのようなものを感じる理由なのかもしれません。

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