国際線が発着する主要な空港に設置されているラウンジは、その運営母体が航空会社はもちろん、ラウンジサービスを主要な業務として取り組む企業など多種多様です。
ただし、そうした全く別々のサービスとして提供されているラウンジでは、一般の利用者にとって、その都度利用する上での手続きやコストの面での負担が大きくなってしまうことは避けられないため、それらのラウンジとあらかじめ提携することで、統一された基準でのラウンジアクセスを提供することを可能にするサービスが誕生することになりました。
その代表格の1つがプライオリティパス。
実際、このプライオリティパスが提供するサービスの規模は十分に大きく、世界で数百をあっさり超える主要な空港のそれぞれに利用可能なラウンジを用意しているため、海外旅行の時に頼りになるのは間違いありません。
目次
バンコクのスワンナプーム国際空港で利用できるオマーン航空ラウンジ
そんなプライオリティパスが利用可能な主要国際空港でも、タイのバンコクにあるスワンナプーム国際空港では、活用できるラウンジが国際線専用のものだけでも、合計12ヶ所も用意され、しかもその中には、航空会社が運営している珍しいタイプのラウンジも存在しています。
その中の1つが、オマーン航空ラウンジ(オマーン航空ファースト&ビジネスクラスラウンジ)。
このオマーン航空ラウンジは、5時から20時30分までという営業時間に加え、入室後は3時間まで利用可能という制限はあるものの、全体的に高品質で丁寧なサービスが提供されているため、我が家にとっても好印象を感じているラウンジの1つです。
実際、我が家がバンコクのスワンナプーム国際空港から出発する時に利用可能なラウンジとしては、ワンワールドのステイタスで入室できるキャセイパシフィック航空ラウンジの次に気に入っているほど。
バンコクのオマーン航空ラウンジへのアクセス
そんなバンコクのスワンナプーム国際空港にあるオマーン航空ラウンジは、空港の制限エリア3階出発階のコンコースEに立地しています。
ラウンジ入口には上の写真のような分かりやすい看板や案内の掲示が用意されていることに加え、コンコースEへの分かれ道からもそれほど離れていないため、初めて訪れる場合でも想像以上に見つけやすいラウンジと言えるはずです。
ラウンジの中に入ると、コンパクトな受付カウンターが用意され、そこで搭乗券とプライオリティパスを提示することで入室の手続きは完了。
この受付やそこで手渡される案内の紙には、上の写真のように簡単にラウンジ内で提供されるサービスや営業時間も案内されているため、簡単に確認しておくのがおすすめです。
オマーン航空ラウンジ内のインテリア
ラウンジ内はエリアごとに壁で仕切られているため、全体の把握が容易ではないものの、座席は数多く用意され、しかも、比較的ゆったりとした配置になっているのも嬉しいポイント。
実際、普通の椅子タイプの席もあれば、ゆったりくつろげるソファータイプの席もたっぷり。
そのため、好みや同行者の数によって、自由に好きな席を選んで快適に過ごせるようにと十分に考えられています。
また、それほど大きな規模のラウンジではないにも関わらず、自由に利用できるマック2台も設置され、実用的なビジネスセンター機能も提供されていました。
しっかりとした品質の中東&東南アジアのホットミールラインナップ
このラウンジの特長でもあり、私が魅力に感じていることと言えば、それはなかなかしっかりとした料理が提供されていること。
上の写真のように、国としてのオマーンが所在する中東を感じさせる味付けや見栄えの料理はもちろん、ラウンジの所在地のタイも含めた東南アジアの味わいを感じさせる料理がホットミールとして並べられています。
しかも、その1品1品がなかなか丁寧に調理され、味わいの面でも違和感を感じずに十分に楽しめる品質のものが中心なことも、このラウンジを気に入っている理由の1つです。
実際、トムヤムクンなどのスープに加え、肉や魚など、メインとなるような数種類のホットミールが用意されています。
しかも、それらの料理に対して一生懸命で積極的に行われている補充の後には、どんどん全く別の種類の料理に切り替わることも。
そうしたことからも、このラウンジでは数多くの料理が準備されていることが感じられますね。
ちなみに、ラウンジ内の案内によると、このラウンジで提供されている料理や食べ物、飲み物はすべてハラルに適合したものになっているとのこと。
デザートも含めた魅力のコールドミールラインナップ
なかなかの充実と品質を見せるホットミールラインナップに対して、コールドミールのラインナップもなかなかのものです。
各種パンや焼き菓子、カットフルーツ。
手軽に楽しめるサンドイッチや各種チーズ、野菜スティック。
サラダ用の生野菜に加え、ムースやクリームを多用したミニサイズの各種スイーツ、さらにはオリーブなどのおつまみも充実し、しっかりと楽しめるようにコールドミールラインナップでも工夫がされていました。
ホットミールと合わせて、ある程度しっかりとした食事を楽しむ用途に活躍してくれるのはもちろん、搭乗前のタイミングに軽く食べておきたいといった用途にも十分対応できるのも、このラウンジの懐の深さや品質の良さとして我が家でも気に入っています。
アラビックコーヒーと十分な品質のラインナップが嬉しいドリンクコーナー
こうした料理のラインナップに対して感じた好印象は、ドリンクコーナーの利用でも大きく変わるものではありません。
やはりそれは、際立って目立つ部分はないものの、全体的に十分な品質が確保された上で、丁寧なサービスが提供されていると感じるから。
そうした印象はビジネスクラスラウンジとしては十分なハードリカーラインナップはもちろん、その隣に用意された専用の冷蔵庫からも感じられるはず。
というのも、この冷蔵庫の中には白ワインのボトルと共に、スパークリングワインとして、オーストラリア製のドメーヌシャンドンがなかなか高品質な状態で提供されているから。
その高品質を支えるのが丁寧で頻繁な在庫状況のチェックと補充ですが、ラウンジスタッフの方の手間を惜しまない姿勢は利用している側もなんだか嬉しいものです。
また、ラウンジ内には利用の度に豆を挽いて淹れるタイプのコーヒーマシンはもちろん、お湯で淹れるタイプの各種お茶、さらには、中東の航空会社のオマーン航空らしさを感じさせる特長として、アラビックコーヒーも銀色のポットに入れられ、手軽に楽しめるように用意されています。
確かに、どこかスパイスを思わせる独特の風味や味わいも感じられるのですが、普段は気軽に楽しむ訳にはいかないことと合わせて、このオマーン航空ラウンジでのんびりとお茶を楽しむ時の選択肢としてはなかなか気に入っているのも正直な部分です。
バンコクのスワンナプーム国際空港のラウンジで最も気に入っているシャワールーム
そんなオマーン航空ラウンジの隠れた魅力といえば、シャワールームもその1つと言えるかもしれません。
なぜなら、シャワールームとしてのスペースやゆとり、使いやすさなどの設備面はもちろん、清掃などの品質でも、バンコクのスワンナプーム国際空港にある他のラウンジのシャワールームよりも優れていると感じるから。
本来はそうした部分での頑張りを期待したいJAL運営のサクララウンジも、どうしようもない様々な制限があるのか、オマーン航空ラウンジのシャワールームに比べると様々な部分で遅れを取っているため、私がバンコクから出発する時にシャワーを利用するのであれば、このオマーン航空ラウンジのシャワールームを第一の選択肢として活用しているほどです。
ただし、オマーン航空ラウンジのシャワールームは1室しか用意されていないという事情もあって、混雑時にはその利用が難しくなってしまうリスクがあるのは要注意。
そのため、シャワーの利用を希望する場合には、早めにこのラウンジを訪れるのがおすすめですね。
まとめ
5時から20時30分までという営業時間上の制限もあって、22時頃から翌日0時頃までに出発する、
- JL034 羽田行き
- JL718 成田行き
- JL728 関西行き
- JL738 名古屋行き
といったJALが運航する夜行便の利用では、出発直前まで利用することが難しいバンコクのスワンナプーム国際空港にあるオマーン航空ラウンジ。
とは言え、そこで提供されているサービスは、他のプライオリティパスやワンワールドのステイタスで利用可能なラウンジに引けを取るものではなく、それどころかその種類によっては最も優れていると感じることさえあります。
特に、食事の品質はもちろん、ラウンジスタッフの方による頻繁な料理の補充やシャワールームのサービス面などでは、他のラウンジよりも、一生懸命な印象と共にホスピタリティを感じているのも事実です。
確かに、オマーン航空というとあまり馴染みを感じる航空会社とは言えないとは思うのですが、そのオマーン航空が運営するオマーン航空ラウンジはせっかくプライオリティパスで利用できる高品質なラウンジですから、少し積極的に利用してみるというのも、バンコクを出発する前の時間の過ごし方としても楽しく、なかなかおすすめだと思いますよ。
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