ヒルトン系のホテルの中でも、日本で最も高いカテゴリーを持つホテルの1つ、コンラッド東京。
このコンラッド東京は、国内にあるホテルでは我が家でリピート滞在する機会も最も多く数える、特にお気に入りのホテルの1つです。
目次
- 1 コンラッド東京 エグゼクティブラウンジのサービス
- 2 リニューアル工事の前のコンラッド東京のエグゼクティブラウンジインテリア
- 3 改装中に2ヶ月間だけ利用された臨時ラウンジ
- 4 リニューアル工事の後のコンラッド東京のエグゼクティブラウンジインテリア
- 5 リニューアル前からリニューアル工事中までのアフタヌーンティー
- 6 リニューアル前からリニューアル工事中までのイブニングカクテル
- 7 リニューアル前からリニューアル工事中までのラウンジ朝食
- 8 リニューアル工事完了後のアフタヌーンティー
- 9 リニューアル工事完了後のイブニングカクテル
- 10 リニューアル工事完了後の朝食
- 11 2018年9月の料理サービスアップグレード後のアフタヌーンティー
- 12 2018年9月の料理サービスアップグレード後のイブニングカクテル
- 13 2018年9月の料理サービスアップグレード後の朝食
- 14 まとめ
コンラッド東京 エグゼクティブラウンジのサービス
コンラッド東京での滞在の魅力の1つが、37階のエグゼクティブラウンジで提供されるサービス。
具体的には、ラウンジ営業時間内ならいつでも利用できるソフトドリンクやちょっとしたお菓子などのサービスとは別に、
- アフタヌーンティー
- イブニングカクテル(カクテルタイム)
- 朝食
といった特定の時間帯だけで提供されるサービスも用意され、これら3つはなかなか魅力的な内容になっています。
そんなコンラッド東京のエグゼクティブラウンジで提供されているサービスですが、最近数年間に注目しても、象徴的な出来事と言える2017年1月10日から3月9日までのラウンジリニューアル工事を中心に、2018年9月に行われた料理サービスのアップグレードも加えた、
- ラウンジリニューアル工事前(2017年1月9日まで)
- ラウンジリニューアル工事中(2017年1月10日から3月9日まで)
- ラウンジリニューアル完了工事後(2017年3月10日から2018年9月中旬まで)
- 料理アップグレード後(2018年9月中旬以降)
という4つの時期によって大きく分けることで、よりサービスの全体像の把握が容易になるはず。
リニューアル工事の前のコンラッド東京のエグゼクティブラウンジインテリア
2017年1月9日まで利用されていた改装前のラウンジは上の写真のように全体的に温かな色合いを多用したデザインのインテリアが採用されていたラウンジでした。
席の配置は全体的に隣の席との間隔が狭く設定され、後述するアフタヌーンティーやイブニングカクテルの時間帯の混雑をできるだけ緩和し、空席が出るまで部屋で待ってもらう、ウェイティングの対象者をできるだけ減らそうという意図が見え隠れしています。
このラウンジの中では、特長的な席の1つだった、ラウンジに入って右手奥にあったソファー席も、混雑時には少人数での使いにくいなどの欠点もあり、リニューアル工事後にはひっそりと姿をけすことになりました。
夕方以降の時間帯で特に人気の高かった暖炉近くの席には、小さなテーブルに対してあまりに大きなサイズのチェアが用意。
このチェアのサイズに見合ったゆとりを確保するため、全体的に周囲のスペースが有効活用位できていない状況になっていたようにも。
結果、リニューアル後には、このタイプのチェアとテーブルは姿を消し、後述すようにそれまでとは全く異なる形での暖炉周辺の席が用意されることになりました。
とはいえ、大きな椅子と小さなテーブルの極端な組み合わせで、大人2人での利用でさえ、料理などが置きにくく、立ったり座ったりが快適ではないと思うことはあっても、眼の前で移ろう暖炉の炎を楽しみながら過ごすイブニングカクテルは好きな時間の一つでした。
料理や食べ物を並ぶエリアには、朝食の時間帯などにラウンジ専属シェフの方によって利用されるオーブンや冷蔵庫、IH式のクッキングヒーターなどもすっきりした形で、インテリアに溶け込むように配置されています。
その冷蔵庫の中には、各種フルーツジュースや牛乳、調整豆乳、ミネラルウォーターなどが用意され、改装後に利用されている開放型の冷蔵庫に比べて、冷蔵庫のドアを開けてみないと、中に入っている飲み物のラインナップが分からず、リニューアル工事を経た今現在に比べて、あまり手軽な利用ではなかったと記憶しています。
ビルが立ち並ぶシティービューの景色を望む窓側の席はいずれも2人掛け。
暖炉近くの席よりは大きなものの、丸いテーブルはあまり大きなサイズではないため、朝食の時間帯などの利用では、あまり料理を並べられず、2人でも利用では、少しだけ注意が必要だったのを今でも覚えています。
改装中に2ヶ月間だけ利用された臨時ラウンジ
2017年1月10日から3月9日までの期間に実施されていたリニューアル工事中の間は、37階にあるエグゼクティブラウンジは閉鎖され、全く利用することはできない状態でした。
では、本来ラウンジの利用が可能な、エグゼクティブフロアの宿泊者やヒルトンのダイヤモンド会員向けに、ラウンジサービスが全く提供されなかったのかというと、そんなことはありません。
実は、大変珍しいことにフロントデスクなどがある28階の会議室を利用して臨時ラウンジでのサービスが提供されていました。
ラウンジ内部には、これまでのラウンジで利用されていた椅子やテーブルなどの多くが運び込まれ、全体的なインテリアに感じる印象は改装前のラウンジに近いものがあります。
ただし、臨時ラウンジということで、料理などが並べられるテーブルなどはこれまでのラウンジで利用されていたものを再利用しているものの、それだけでは足りないため、いくつか別の用途に利用されていたと思われるインテリアがなどが追加されています。
その一方で、ラウンジとしては開放感・・・というよりも、少しだけ殺風景な印象を感じてしまいかねない状況ですから、それをうまく緩和するためなのか、生花や植木による装飾などもあちこちに配置されていました。
ちなみに、電源はもちろん、設置できる設備などにも制限のある臨時ラウンジでは、冷蔵庫も利用不可だったのですが、ボトル自体を氷で冷やした飲み物を用意したり、ラウンジスタッフの方々が通常のラウンジでは考えられないくらい積極的に飲み物の注文を聞いたりと、可能な限り不便がないようにという工夫と配慮が見られたのが印象的でした。
リニューアル工事の後のコンラッド東京のエグゼクティブラウンジインテリア
臨時ラウンジの利用期間を経て、ようやく改装が完了した新しいラウンジ最大の特長はやはり、ベイビュー側にもラウンジが拡張されたこと。
これは、元々廊下を挟んでシティービュー側のラウンジとは反対側にあったベイビューのスイートルームをラウンジに転用することで、実現しました。
このベイビュー側への拡張の効果はとても魅力的なもので、エグゼクティブラウンジのサービスを楽しみながら、東京湾の景色をゆったりと眺める時間はとても心地よく、私がこれまでに利用したことのあるラウンジでも上位にランクインするほどの満足度です。
また、ラウンジのリニューアルに伴い、それぞれのテーブルの上には、これまでの生花に代わり、盆栽や苔玉などの日本らしさを感じる装飾が用意されるようになりました。
特に大きな苔玉などに対しては時折専門の方が丁寧にケアしている様子が見られ、実際の維持にはコストと手間の両方が必要なはずですから、コンラッド東京のリニューアル後のサービスに対する本気度のようなものを感じるには十分です。
こうして新たに拡張されたベイビュー側はもちろん、それまでのラウンジとして営業されていたシティビュー側にも改装のために手が加えられ、全体的に落ち着きのあるデザインのインテリアが採用されてることになりました。
窓の上には、空間を上品に飾り付ける欄間。
その模様とシルエットの持つコントラストや陰影、グラデーションが美しく活かされた和のテイストには、思わずとても良い改装が完遂されたと感心してしまったほど。
暖炉周辺もこれまでとは大きく形を変え、大きなチェアと小さなテーブルの組み合わせの席から、カウンター席へと生まれ変わっていました。
その結果、これまでよりも数多くの利用者が暖炉の炎を眺めながら、夕方以降の時間帯をラウンジで過ごせることに。
また、大人数での利用以外では活用の難しかったソファー席も、より小さなサイズのテーブル2つが用意され、これまでよりも少ない人数でも気軽に利用できるのはもちろん、2つのテーブルをくっつけることで、これまで同様に大人数での利用も可能になるなど、使いやすさは格段に向上しました。
その他にも、コンシェルジュを兼ねたラウンジ内のデスクは一枚板の木材の素材をしっかりと活かしたもの採用され、使いやすさだけではなく、自然な気品を感じさせるインテリアとしても活躍しているようでした。
リニューアル前からリニューアル工事中までのアフタヌーンティー
コンラッド東京では、リニューアル工事終了後に提供サービスの大きな変更が行われたため、リニューアル工事前はもちろん、リニューアル工事中でも、アフタヌーンティーで提供されるサービス内容に変更はなく、色とりどりに並んだケーキやムースなどのスイーツを自由に楽しめることに代わりはありません。
カナッペやサンドイッチ、キッシュ、トッピングと一緒に楽しめるアイスクリームなども用意され、甘い物以外も楽しめるようになっているのは、今と大きく変わらないサービス内容ですね。
ただし、提供されるスイーツや料理の品質は、2018年9月の料理のアップグレードを経た現在の方が、全体的な品質が高いため、美味しく楽しめるはずです。
その一方で、リニューアルが完了したタイミングで廃止されたサービスの1つが、冷製スープ。
ガスパッチョはもちろん、季節の野菜を活かしたスープなども日替わりで登場し、定番メニューとして楽しみだった方も多いはず。
また、同様にそれまで提供されていたチョコフォンデュも、リニューアル後の新しいラウンジで提供されるアフタヌーンティーからは姿を消したという意味で、冷製スープと共通点を持つメニューの1つです。
ちなみに、アフタヌーンティーのタイミング限定というわけではないものの、ラウンジの営業時間内に用意されている食べ物としては、バナナやキウイフルーツ、ぶどう、各種ベリーに加え、コンラッド東京オリジナルのチョコレートが用意され、アフタヌーンティーやその後のイブニングカクテルでも引き続き楽しめるようになっていました。
ちなみに、リニューアル工事中で、37階のラウンジの代わりに用意されていた臨時ラウンジでも、アフタヌーンティーで提供されるスイーツや料理のラインナップは大きく変わるものではありません。
もちろん、スペースやディスプレイするための器などの都合で、定番だった配置とは大きく異なるものになっているものの、並べられている内容自体は、これまでのラウンジと全く同じ。
このリニューアル工事前のラウンジとリニューアル工事中の臨時ラウンジで提供されるサービスが一部を除いて同様というのは、実は後述するイブニングカクテルで提供されるサービスにも当てはまることです。
リニューアル前からリニューアル工事中までのイブニングカクテル
現在のコンラッド東京のエグゼクティブラウンジで提供されるサービスとリニューアル工事前に提供されていたサービスを比較した時、最も違いを感じるのは間違いなく、イブニングカクテルの存在だと私は考えています。
なぜなら、サービス自体がレストランでの夕食前にお酒と共に簡単なおつまみを楽しむといった用途に特化していたから。
そのことは、あらかじめ決められた内容の料理がセットになったワンプレートを1人につき1枚のみ提供するという方針にも表れていて、今のサービスレベルを考えると信じられないくらいびっくりなことです。
しかも、それらの料理はコンラッド東京内にある3つのレストラン、
- 日本料理の風花
- 中華料理のチャイナブルー
- 一般的な洋食のセリーズ
の中から一店が担当するというもので、利用者の好みと実際の担当店との相性では悲しい結果になることもあったほど。
もちろん、それ以外にも料理は並んでいたものの、今振り返ってみても全体的な品質は少し寂しさを感じてしまうのは避けられません。
カナッペ類。
キッシュやチップス類。
現在でも提供されている各種チーズ。
同じく今でも見かけるサラミやチョリソー。
ディップやクラッカーなどの各種おつまみ。
今でも同じように用意されているパン類も。
ラウンジ営業時間内には常に用意されているチョコレート。
アフタヌーンティーで用意されたチョコフォンデュ同様、ミニチーズフォンデュのように楽しめたチーズディップ。
野菜スティックやアフタヌーンティーで提供されたものと同じ種類のスイーツ類なども、イブニングカクテルの時間にも並び始め、実際に提供されます。
もちろん、それぞれのレストランが持ち回りで担当するワンプレートの料理については、ラウンジ内にも紹介目的として各レストランのメニューが用意されていることからも、レストランに足を運んでもらうためのきっかけとしての役割が与えられていたはず。
そのため、あえてラウンジの料理だけで満足させない品質や分量のメニューを提供するというのも、レストランの収益向上を目指す手段としては正しい選択なのかもしれません。
ただし、そうしたことを踏まえても、実際に提供される料理によっては、あまりに品質などを抑えすぎていて、来店を促すという目的とは裏腹に足を遠ざけかねないと感じることもありましたから、私としては今のように美味しいと思える料理が用意されている今のイブニングカクテルの方が完全に好印象です。
一方で、同じイブニングカクテルでも、サービス内容にそれほど大きな変化がないのがアルコールのラインナップ。
スパークリングワインはBerry Bros. & Rudd Crémant de Limouxで、現在と全く同じ。
白ワインも、細かな銘柄は異なるものの今と同じようなグレードのフランス産を1本に、今も変わらず見かける北海道産の白ワインも1本。
赤ワインも今と同じようなグレードという意味では同様です。
さらに、ハードリカーも、スパークリングワインや赤白ワインと同じ傾向をしっかりと感じるものですが、その中でも現在に至るまで竹鶴が変わることなくラインナップされているのがなかなか興味深いですね。
リニューアル前からリニューアル工事中までのラウンジ朝食
大小様々な変更点を見せることになったアフタヌーンティーやイブニングカクテルに比べると、ラウンジでの朝食はそれほど大きな違いを感じさせるものではありません。
もちろん、ディスプレイの方法や細かな料理や食べ物のラインナップに今現在とは異なる部分がわずかに見られるものの、今振り返ってみても、びっくりするほどではありません。
ちなみに、リニューアル工事が終了するまでは、ラウンジの朝食で提供されるフルーツと、28階のメインレストラン、セリーズで提供されるフルーツでは、種類こそ同じものの、ラウンジのフルーツには一手間かけたカットが利用されていて、より食べやすい状態になっているなどの違いはありました。
リニューアル工事中の臨時ラウンジでも、それまでのラウンジ同様、好きな卵料理を注文して楽しめるエッグステーションは用意されていたものの、スペース的にかなり無理な状態でラウンジ専属シェフの方によるサービス提供が行われていました。
そうした制限もあり、それまでのラウンジでは提供され、私にとっても楽しみになっていた日替わりメニューも臨時ラウンジでは提供対象外になっていて、オムレツや目玉焼きなどの一般的な料理に制限され、残念に思ったことを今でも覚えています。
リニューアル工事完了後のアフタヌーンティー
そうした状態だったサービスが大きく変化することになったのは、ラウンジのリニューアル工事が完了し、再び37階のラウンジが利用できる様になってからのこと。
それはアフタヌーンティーも例外ではありません。
全体的にコストと手間が加えられたスイーツやサンドイッチなどが提供されるようになり、満足度はリニューアル工事が完了する前に比べても急上昇。
スイーツだけではなく、サンドイッチやカナッペも、より良い品質のパンなどを素材とした工夫されたものになり、ちょっとした意外性をも感じる具材やソースと組み合わせていることも多いため、とりあえず試してみたくなる美味しさも十分です。
また、提供されるスイーツやサンドイッチなどの種類も多くなる傾向を見せ、補充が行われると、それまで並んでいなかった全く異なるラインナップにちょくちょく切り替わるのも嬉しいポイント。
それも楽しみで、リニューアル後のラウンジでは、ついついのんびり過ごしてしまいたくなる魅力があります。
ただし、そんなリニューアルの完了後には、これまで定番としてラウンジの営業時間の間、自由に楽しめるように提供されていたチョコレートの種類が変化。
個人的には、以前のチョコレートの方が食べやすく、私の好みでしたから、このチョコレートに関してのみ、数少ないリニューアル後に残念と感じた部分になってしまいました。
リニューアル工事完了後のイブニングカクテル
リニューアル前から工事中、そしてリニューアル後で最もサービスに変化を感じることになるのは、イブニングカクテル。
全体的な料理の質がより良いものになっただけではなく、好きなものを好きなように楽しめるようになったのは、それまでのワンプレート方式に比べ、かなり大きな改善になったと感じる方も多いはずです。
また、料理などが並ぶディスプレイも、改装後のラウンジインテリアをうまく活用する形になっているため、見た目が良いのはもちろん、料理の取りやすさなどの使い勝手も向上しているのも好印象でした。
一方で、アルコールのラインナップについては、前述の通り、リニューアル前から工事中、そして、リニューアル後も全体的に大きく変化はありません。
2018年9月の料理アップグレードの実施で変化が加えられる瓶ビールも、リニューアル後の時点では、アサヒビールのスーパードライとキリンの一番搾りがラインナップしています。
また、日本酒(Sake)については、ラウンジ内に常設されているものではなく、ラウンジスタッフの方に注文後、用意してもらう形でのサービスが提供されていました。
リニューアル工事完了後の朝食
こうしてリニューアル後にサービスの向上を実感することになるアフタヌーンティーとイブニングカクテルに比べ、元々、ラウンジで楽しむものとしては十分な品質を感じさせてくれていた朝食については、特段大きな変化はありませんでした。
とは言え、料理や食べ物、飲み物に至るまで、改装後のインテリアを活用したディスプレイのおかげで、統一感を感じる配置になっていて、食べたいものをスムーズに選べるようになったのは間違いなく大きな改善。
ただ、このリニューアル後の時は、これまでの朝食ラインナップをそのまま新しいラウンジのインテリアに再配置しただけという傾向が強いためか、後述する2018年9月の料理アップグレード後に比べると、全体的にゆったりとした配置になっていることが分かります。
ちなみに、リニューアル後の段階でも、ちょっとした食べ物のラインナップに手が加えられ、小さな瓶に分けられたスムージーやヨーグルト、さらには、28階のレストランでは用意されていない種類のフルーツなども並んでいました。
2018年9月の料理サービスアップグレード後のアフタヌーンティー
リニューアル後にも、ちょっとした改善が加えられていたアフタヌーンティーも、2018年9月に実施された料理サービスのアップグレードの影響はあり、全体的な品質の向上を感じるものになりました。
特に、クリームやフルーツなどコストが品質に直結する種類のものを中心に高品質化が図られ、好印象。
もちろん、時間帯ごとに様々なスイーツやサンドイッチの追加が、高頻度で維持されているのも気に入っています。
また、十分なコクとすっきりした味わいの良好なバランスから美味しく人気があるものの、あまりにカチコチな状態で提供されるため、お皿に取り分けるのが大変だったアイスクリームも程よい柔らかさで用意されることも多くなりました。
その結果、食べたい時にさっと利用できるようになったのも私にとって嬉しい改善の1つです。
これまで提供されてきたキッシュなどの料理も、保温された状態で提供されるように一手間が加えられ、より美味しく楽しめるのも好印象です。
冬のホリデーシーズンには温かいホットワインも追加され、季節感を感じながらのアフタヌーンティーを楽しめるのも嬉しいですね。
ちなみに、アフタヌーンティーの時間限定での提供というわけではないものの、ラウンジの営業時間の間、自由に楽しめるチョコレートも、料理サービスのアップグレードに合わせる形で変更され、コラージュオリジナルチョコレートとして日替わりで異なるフレーバーのものが用意されるようになりました。
そのフレーバーは醤油黒糖や黒七味柑橘など、あまり一般的ではないもので、肝心の味も、口にした瞬間に不思議な印象を感じるもの。
しかし、その不思議な味わいが人々を魅力するのか、売り切れとなり、補充待ちになっている様子も何度か見かけるほどの意外な人気を誇っているため、せっかくの機会ですから一度試してみるのもおすすめかもしれません。
2018年9月の料理サービスアップグレード後のイブニングカクテル
工事完了からのリニューアル後のサービスでも大きな改善の見られたイブニングカクテルですが、2018年9月からの料理サービスのアップグレードでは、これまた最も大きな改善を実感することになりました。
ホットミールにカットステーキやローストチキンなど、メインとして楽しめる料理が並ぶようになったから。
いずれの料理も数量限定というわけではないようで、頻繁に補充が行われ、イブニングカクテルの終了時間間際に少し覗いてみても、しっかりと用意されていたのもサービスを利用する上で安心できるポイントの1つ。
そうしたメイン以外にも、用意されていると嬉しい温かいスープ。
生野菜を中心としたサラダコーナー。
今やコンラッド東京のイブニングカクテルで定番化しつつある、一口サイズのおにぎりやミニサイズの餃子といったラインナップに、テリーヌなどの料理も日替わりで加わります。
その他にも、甘みのしっかりとしたフルーツやアフタヌーンティーで提供されていたのとは別のものを見かけることもある各種スイーツもしっかり用意。
2018年9月以降のイブニングカクテルは、全体的に楽しめるものが増え、リニューアル前のような、ちょっと食べることのできるものがないというような困った状況に陥ることは皆無と言っても良いはずです。
もちろん、料理サービスのアップグレードが行われる以前から提供されきたコールドミールなども変わらず提供されているため、軽くつまみながらお酒を楽しむ用途にも依然対応可能な状態を維持しています。
チーズなどその他の食材と合わせて簡単なサンドイッチなどを作って楽しむ目的にも利用できるパンも用意されていることに変わりはありません。
一方で、気になるアルコールのラインナップはというと、これまでも何度か触れていたように、料理や食べ物に比べると、大きな変化を感じないのが正直な部分。
スパークリングワインはBerry Bros. & Rudd Crémant de Limouxでリニューアル前から変わらず。
赤ワインも白ワインもDe Bortoli Lorimer 。
ビールはアサヒビールのスーパードライは変わらないものの、キリンの一番搾りがコエドビールに変更されるというちょっとした変化も。
ハードリカーについても、全体的なラインナップに変化はなし。
上の写真で手前に写っている3種類にはコンラッド東京としてのこだわりが感じられ、どのように維持され、その後どんな形で変化していくのか、私としても楽しみな部分です。
ちなみに、特別な時期のイブニングカクテルでは、これらのアルコールのラインナップにも特別な一本が加えられるようで、実際に訪れた大晦日には、通常のスパークリングワインではなく、シャンパンのG.H.Mummにアップグレードされていました。
2018年9月の料理サービスアップグレード後の朝食
2018年9月に行われた料理サービスのアップグレードで、あまり目立たない控えめなものながら、嬉しいと感じる改善がエグゼクティブラウンジでの朝食にも実施されました。
それが、これまで28階レストランでの朝食でのみ楽しめていたオーダーメニューの多くがラウンジでも楽しめるようになったこと。
もちろん、リニューアル前のラウンジでも、ラウンジ専属シェフによる一般的な卵料理や一部日替わり料理も提供されていました。
しかし、料理サービスのアップグレード後は、そこからさらに一歩踏み込んで、28階のレストランで提供されている料理の一部を除いた大半のメニューがラウンジ内でも楽しめるようになりました。
この変化は、ラウンジの静かでゆったりとした雰囲気の中で朝食は楽しみたいと思いつつ、オーダーメニューも含めた提供される料理の充実が理由で、混雑してどこか落ち着かないこともある28階レストランを消極的に選んでいたという方にはとても嬉しい改善となるはずです。
また、それ以外にもホットミールを中心とした料理のディスプレイ方法の改善と同時に、種類の増強も行われ、快適に美味しく楽しめる朝食が提供されるようになりました。
それ以外にも、健康に配慮した食事を心がけている方向けのメニューも全体的な高品質化が行われ、実際に多くの利用者が見られることからも、好評な改善となっているようです。
意外に人気を集める和食コーナーも、多くの料理などを並べるために、少ない分量で用意され、丁寧で頻繁な補充が行われているのは変わらず。
厳選された種類のハムやサーモンなどのコールドミール。
そして、28階のレストランにはない、少し高品質なフルーツなどが完備されていることにも確かな安心感を感じます。
まとめ
こうして最近の数年間の時期に注目しても、大小様々な変化が行われてきたコンラッド東京のエグゼクティブラウンジ。
しかし、これまでリピートしてきた我が家にとって、今のコンラッド東京で提供されているサービスが最も気に入っていて、それがさらなるリピートを続ける最大の理由になっています。
もちろん、時期によっては宿泊料金が高騰したり、そもそも空室がないという高稼働率を誇るタイミングも多いのですが、それでも、お得に宿泊できるチャンスは意外に見つかったりしますから、それを少し積極的に活かし、コンラッド東京のエグゼクティブラウンジのサービスを満喫してみるというのもなかなかおすすめだと思いますよ。
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