多くの航空会社で提供されている上級会員制度。
JALもまた例外ではなく、利用者の搭乗実績に応じた特別なサービスを提供するための基準として、到達条件が厳しいのと引き換えに特典が充実している順番に
- JMB ダイヤモンド
- JGC プレミア
- JMB サファイア
- JMB クリスタル
という4つのステイタスが設定されています。
目次
上級会員資格ごとに用意された電話窓口
そんな上級会員資格にはそれぞれ専用の電話での問い合わせ用の窓口、予約デスクが設けられています。
具体的には、一部の例外となる上お得意様用のデスクを除いて、
- JMB ダイヤモンドとJGC プレミア用の「ダイヤモンド・プレミア予約デスク」
- JGC用の「JGC会員専用 JAL国際線/国内線予約」
- サファイア会員用の「サファイア国際線/国内線予約デスク」
- クリスタル会員用の「クリスタル国際線/国内線予約デスク」
という4つの上級会員用の予約デスクが一般的には用意されています。
ちなみに、これらの予約デスク間では、より上位の上級会員資格デスクほど、混雑時でもつながりやすいというメリットこそ存在しているものの、それ以外に受け付けてもらえる手続きなどに違いはありません。
実際、最上位にあたる「ダイヤモンド・プレミア予約デスク」に電話しても、上級会員資格獲得後、一番最初に利用できるようになる「クリスタル国際線/国内線予約デスク」に電話しても、必要な知識と技術、さらにはJAL社内の資格を備えたオペレーターさんが対応してくれることになっています。
もちろん、電話で問い合わせた際に事前座席をお願いした場合など、保有している上級会員によって指定可能な範囲は異なるものの、それは会員資格が根拠になっているだけで、予約デスク間の能力には優劣はなく、上位の予約デスクに過大な期待を持ってしまうのは少しだけ要注意。
ダイヤモンド・プレミア予約デスクだけの特長
とは言え、一般的には最上位の予約デスク、ダイヤモンド・プレミア予約デスクにはこの予約デスクにだけしか与えられていない大きな特長があります。
それはやはり携帯電話からもフリーダイヤルを利用できること。
この特長のおかげで、2017年11月16日に実施されたシステム刷新で電話の問い合わせ窓口がパンク状態になってしまった時でも、自動音声が流れた後の待ち時間の経過をあまり気にすることなく待てたのはもちろん、好きな場所好きなタイミングで問い合わせの電話ができて、とても役立ったと感じた方も多いはずです。
また、ダイヤモンド・プレミア予約デスクの電話番号としては、
- 0120-747-530:フリーダイヤル(携帯電話も可)
- 03-5460-6177:有料回線(国際電話やIP電話、携帯電話の無料通話・カケホーダイプランにも対応)
の2回線が用意・公表されているものの、そのいずれも1つの番号で国際線と国内線の両方に対応しているのは、電話番号自体が国際線担当と国内線担当でそれぞれ分かれてしまっている他の予約デスクにはない特長。
と言っても、ダイヤモンド・プレミア予約デスクの場合は、電話が繋がった後で、数字の1のボタンをプッシュすることで国内線の担当、数字の2のボタンをプッシュすることで国際線と国際線に乗り継ぐための国内線の担当につながり、1人のオペレーターさんが国内線と国際線のどちらも担当しているわけではありません。
しかし、フリーダイヤルか有料回線のいずれか1つの電話番号を登録し、そこに電話するだけで国際線と国内線のどちらの問い合わせも開始できるというのは、ちょっとしたことですが、とてもスムーズで利用する度に快適性を実感するメリットの1つです。
ダイヤモンド・プレミア予約デスクの繋がりやすさと待ち時間
ダイヤモンド・プレミア予約デスクを利用している限り、混雑時でも待ち時間はかなり優遇されます。
具体的には、一般会員用の回線で1時間以上の待ち時間が必要と自動音声で案内されている時でも、ダイヤモンド・プレミア予約デスクでは10分程度の待ち時間と同じように自動音声で案内されるほど。
体感的には、よほどの混雑時でも5分から15分程度でつながるようには配慮しているようですが、稀に本当に混み合っているのか、そうした予測が大きく外れ、ダイヤモンド・プレミア予約デスクでも30分程度も自動音声が流れ続けるだけということもありました。
しかし、そうしたケースはその1回だけでしたから、かなり例外的な出来事と考えるべきなのかもしれません。
有料回線で味わう通話強制終了の恐怖
ダイヤモンド・プレミア予約デスクとして用意された、フリーダイヤルの0120-747-530と有料回線の03-5460-6177は、番号が違うだけで結果的には同じように対応されるように思えるのですが、実は意外な違いが存在しています。
それは、接続してからの強制終了の有無。
実際、あまりに混雑している時には、携帯電話で通話中の表示になって通話が行われる前に切断中と一瞬表示されて、強制的に通話が終了させられてしまうのはフリーダイヤルと有料回線のどちらも違いはありません。
しかし、有料回線だけは通話中表示になっても、国内線と国際線を選ぶ時の選択肢によっては、「お繋ぎすることができませんでした」という無情な自動音声での案内に続く形で、強制的に通話が終了してしまいます。
そのため、混雑が予想される時には、繋がりさえすれば強制的な通話終了の心配がないフリーダイヤルの利用が安心でおすすめ。
繋がって、切断中のリスクを乗り越え、通話中という表示に変化さえすれば、5分から15分程度の待ち時間でいずれは確実にオペレーターさんに対応してもらえるわけですから。
フリーダイヤルではなく、有料回線をあえて選ぶメリット
では、有料回線の方には全く利用価値が無いのかというと、実はそうとは考えていません。
というのも、それほど混雑していない時には、フリーダイヤルに比べて有料回線の方が安定してつながりやすく、快適だと感じるケースが多かったから。
このことは、携帯電話からも無料で利用できるフリーダイヤルのお得度や利便性を考えると、そこに人気が集まるのも当然の結果ですね。
しかし、我が家のように、ナビダイヤルなど一部の例外を除く国内にあるほぼすべての電話への通話が定額で利用できるカケホーダイなどの料金プランを利用していて、電話をかけるタイミングでそれほど混雑が予想されない時には、あえて有料回線を利用するのもおすすめ。
実際、我が家では混雑状況を感触的に知るための様子見としても、とりあえず最初の通話先として有料回線を選択肢に加えています。
もう一歩踏み込んだ対応と電話連絡
ダイヤモンド・プレミア予約デスクを利用していて感じるのは、オペレーターさんによるさらにもう一歩踏み込んだ対応が行なわれるようになること。
例えば、事前座席指定を依頼したものの、何らかのエラーや制限が理由で、通話中には希望する座席を確保できなかった場合でも、通話終了後も手を動かし、試行錯誤を続けてくれたのか、結果的に、希望する形での座席指定が完了し、その結果を電話で報告してくれるというようなケースも。
そのため、こちらからの問い合わせの電話終了、これまでよりも格段に予約デスクからの追加の電話連絡が行なわれるようになりました。
こうしたもう一歩踏み込んでくれたと感じる対応をしてもらえることは、旅程自体がよりスキのない良いものになるのはもちろん、そうした対応の原動力となったはずのオペレーターさんの献身や思いやり、ホスピタリティを嬉しく感じる大きなきっかけの1つです。
まとめ
2017年11月に実施されたシステム刷新では、主に国際線でこれまでは当然選べた選択肢が選べなくなり、自由度が制限されてしまう結果になりました。
ある意味でとても不幸な状況の中で、できるだけ希望する形に近い旅程を作成していくためには、予約デスクに電話し、オペレーターさんにお願いするしかありません。
そういった場面では、ダイヤモンド・プレミア予約デスクは快適性の高さや安定感、ホスピタリティなどを実感しながら利用できる、とても頼りになる存在としてしっかり活用できるはずです。
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