JAL ダイヤモンド・JGCプレミア、ワンワールドエメラルド対象のバンコク空港限定最優先搭乗(専用スペース用意、搭乗券のエメラルドシール、チェックイン・ラウンジサービスとの熱意の差)

ファーストクラスやビジネスクラスなどの上位クラスはもちろん、各航空会社が用意している上級会員に与えられるメリットの中でも、手軽に利用できて想像以上に便利なものの1つといえば優先搭乗。

この優先搭乗では、対象者を一般の利用者よりもかなり先に機内に案内するため、ゆったりと自分の席を探せるだけではなく、自分自身の席の近くにある頭上の荷物入れをスムーズに利用できるなど、快適な搭乗を強力にサポートしてくれる特典の1つです。

JALの基本的な優先搭乗ルール

JALの国際線で提供されている優先搭乗は基本的にすべての利用者を、

  1. 事前改札(幼児連れの方、お身体の不自由な方、各種サポートが必要な方など)
  2. 優先搭乗-1(ファーストクラス利用者、ダイヤモンド会員・JGCプレミア会員などのワンワールドエメラルド会員)
  3. 優先搭乗-2(ビジネスクラス利用者、サファイア会員・JGC会員などのワンワールドサファイア会員)
  4. 後方座席利用者(エコノミークラスの後方数列の席を利用する方)
  5. すべての利用者

というように5回に分けて機内へと案内しています。

ビジネスクラスやファーストクラスといった上位クラスの利用者、そして各航空会社の上級会員資格を保有している方が利用できる特典の1つが優...

タイ バンコクのスワンナプーム国際空港の変わり種な最優先搭乗

そんな優先搭乗サービスで度々驚きを与えてくれる空港があります。

それがタイのバンコクにある、スワンナプーム国際空港。

なぜならこの空港では他の空港に比べて格段に優先搭乗というものを大切にしているのか、思いもしない優先対応をしてくれるから。

具体的には、JALのダイヤモンド会員、JGCプレミア会員などのワンワールドエメラルドステイタスを保有している利用者には、上の写真のような専用の待合スペースを搭乗ゲート入り口の直前に用意され、そのスペースには対象者以外の立ち入りを制限する形で優先搭乗サービスが提供されていました。

上の写真はその専用スペースの内側からスペースの外に向かって撮影したものですが、しっかりと区切るためのロープも用意されていることが分かります。

さらに、搭乗開始時刻が近づき、ゲート付近で待つ利用者が増えてくると、専用のスタッフも登場して、対象者以外が専用スペースに立ち入らないように優先搭乗資格をチェックしはじめる徹底ぶり。

一般的な優先搭乗では、保有しているステイタスごとに列を2つに分けるだけのことが多いだけに、専用スペースまで用意されるというのは、少し大げさすぎると感じる部分があるもの事実。

しかし、通常、優先搭乗開始を待つ間は立って待つのが当たり前ですから、このバンコクの優先搭乗のように用意されている椅子に座って待つことができるという意味では快適で気に入っているサービスの1つになりました。

ワンワールドエメラルドの目印は搭乗券上のエメラルドシール

ちなみに、専用スペースへの入場チェックで重要な効き目を発揮するのは、搭乗券をチェックインカウンターで発券した時に、ダイヤモンド会員などの最優先搭乗対象者の搭乗券のみに貼り付けられる緑色のエメラルド(?)シール。

文房具店で販売されているようなシンプルなシールですが、運用自体はしっかりとしているようで、上の写真のようにワンワールドサファイアステイタスに相当するJGC会員の搭乗券には貼り付けられず、ワンワールドエメラルド相当のJGCプレミア会員の搭乗券にのみ貼り付けられています。

スタッフの方はこのシールを目視で素早くチェックして、専用スペースへの入場の可否を見分けているようでした。

ファーストクラス専用サービスからワンワールドエメラルド用サービスに転用試行錯誤中?

実は、こうした形での優先搭乗を利用したのは初めてではありません。

というのも、2017年2月~3月に約1ヶ月間限定で羽田-バンコク線で運航されたファーストクラスに搭乗した時に、まさにこのスワンナプーム国際空港で体験したことがあるから。

上の写真に写っているように、この時にはあくまでファーストクラス利用者だけが専用スペースへの立ち入りが許され、ダイヤモンド会員とJGCプレミア会員、さらにはワンワールドエメラルドステイタスを保有している利用者はスペースの外で並ぶ必要のある形での優先搭乗が行なわれていました。

それがビジネスクラスまでしか運航されていない現在は、ダイヤモンド会員とJGCプレミア会員、さらにはワンワールドエメラルドステイタスを保有している利用者向けに、かつてはファーストクラス利用者向けに用意された専用スペースを開放するという試行錯誤が行なわれているのかもしれませんね。

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優先搭乗だけ特に熱心なワンワールドエメラルドへの優遇

ただし、スワンナプーム国際空港が上位クラス利用者や上級会員への手厚いサービス提供に一生懸命なのかというと、そうとはいえません。

というのも、チェックインカウンターやラウンジサービスなどの優先搭乗以外の優遇に、優先搭乗に向けているような熱意は全く感じられないからです。

例えば、チェックインカウンターは、上の写真のようにJGC会員用のカウンターが用意されているだけで、JGC会員やサファイア会員はもちろん、クリスタル会員に加えて、ダイヤモンド会員やJGCプレミア会員もすべてこのカウンターを利用することになり、ワンワールドエメラルドステイタスを保有している利用者への特別な優遇はなし。

また、ラウンジに関しても、ワンワールドに加盟する航空会社が提供するサービスはビジネスクラスラウンジ相当のみですから、この部分でも優先搭乗の時に見られたような思い切ったワンワールドエメラルドステイタスへの優遇が全くありません。

こうしたサービスの設定には、一点だけ強みを強化しているメリハリのあるサービスという評価も可能だとは思う一方、どうしても少しだけアンバランスな印象は感じてしまいます。

まとめ

JALが世界に誇る2つの拠点空港、羽田空港と成田空港。

そこでの優先搭乗の列をステイタスごとに分けるだけシンプルな分け方を当たり前のものとして捉えていると、しっかりとした優先搭乗を提供しようという姿勢が感じられる、タイ バンコクのスワンナプーム国際空港のワンワールドエメラルドステイタス保有者を対象にした最優先搭乗は少しだけ大げさな印象を感じてしまうかもしれません。

しかし、こうした専用スペースを用意した上での優先搭乗では、待っている間も椅子に座ることができて快適なのはもちろん、機内に案内されてから次の優先搭乗対象の方が実際に機内に案内されるまでの時間的なゆとりも比較的ゆったり確保されるなど、安心感のようなものも十分。

優先搭乗が本来目的としているはずのゆとりという一面に関しては、意外なまでに好印象を感じてしまっています。

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