JMBダイヤモンドとJGCプレミアから見たJAL国内線330日前予約のメリットとデメリット(4つの先行予約サービス、330日前から予約受付開始の衝撃、新たな334日前先行予約サービスの活用方法、存在感を強めるおともdeマイル割引、弱点は優遇手薄な直前期予約)

お金を支払って予約する有償航空券でも、マイルを利用して予約する特典航空券でも、お得な活用を目指す場合に避けては通れないことと言えば、予約受付開始日の存在です。

なぜなら、価値があるとされる航空券はそれ自体の人気が高く、予約を希望する利用者の間で壮絶な争奪戦が繰り広げられるほどだから。

そんな状況ですから、仮に他の争奪戦参加者よりも早くに先行して予約を行えるチャンスが与えられたのであれば、それは大きなメリットになることは間違いありません。

JAL JMBダイヤモンドとJGCプレミアの違いとお得度(共通特典とメリット、JMBダイヤモンドだけの魅力、高頻度の隣席ブロック&インボラアップグレード、高い自由度のパートナーステイタス、JGCプレミアで十分な条件、JMBダイヤモンドを維持する理由)
JALインボランタリーアップグレードを少し本気で狙うための方法 (最も重要な満席条件、予約クラスより優先される上級会員ステイタス、不人気空港発着便の優位性、悩ましい同行者の人数、非常口席45Aの秘密、チャンスを逃さない空港での手続き&過ごし方)

JAL国内線航空券の4つの先行予約

実際、JALの国内線航空券予約では、

  • 先得 JMB会員先行予約サービス
  • お帰り確約サービス
  • ダイヤモンドプレミア 国内線先行予約サービス
  • ダイヤモンドプレミア 国内線特典航空券先行予約サービス

の4つの先行予約に関するサービスが提供されています。

これらの先行予約について簡単に説明してみると、

先得 JMB会員先行予約サービス:

  • フライオンステイタス保有者+JGC/JALカード会員/JMB会員/全ての利用者という4つの区分でそれぞれ予約受付の開始日や時間を優遇
  • 1年に2回(1月と8月など)に分けて一斉発売される先得での予約が対象
  • 出発の2ヶ月前から順次発売の普通運賃や株主優待割引、特便割引、乗継割引などに加え、国内線特典航空券やおともdeマイル割引は対象外
  • 元々先得での事前予約対象外のファーストクラスや先得割引タイプAを除き事前予約対象外のクラスJは先行予約を利用しての手続きは不可

お帰り確約サービス:

  • 同一区間の往復や2区間以上を乗り継ぐ予約を対象に、往路予約開始日の15日以内の2区間目以降を往路と同時に予約できるようにする優遇
  • 出発の2ヶ月前から順次発売の普通運賃や株主優待割引、特便割引、乗継割引などが対象
  • 出発2ヶ月前から予約受付開始でも国内線特典航空券やおともdeマイル割引は対象外

ダイヤモンドプレミア 国内線先行予約サービス:

  • フライオンステイタス保有者の中でもJMBダイヤモンドとJGCプレミア、それらの会員の同行者のみが対象
  • 通常の2ヶ月前に対し、2週間+2カ月前からに予約受付の開始日を優遇
  • 他の提携航空会社のワンワールドエメラルド会員は対象外
  • 出発の2ヶ月前から順次発売の普通運賃や往復割引、特便割引、乗継割引などが対象
  • 出発の2ヶ月前から順次発売の運賃でも普通席では利用できる株主優待割引がクラスJでは利用できないなどの細かな制限あり

ダイヤモンドプレミア 国内線特典航空券先行予約サービス:

  • フライオンステイタス保有者の中でもJMBダイヤモンドとJGCプレミア、それら会員の2親等以内の親族のみを対象(会員本人の同行者の条件を満たす必要なし)
  • 通常の2ヶ月前に対し、2週間+2カ月前からに予約受付の開始日を優遇
  • 他の提携航空会社のワンワールドエメラルド会員は対象外
  • 国内線特典航空券の中でも普通席のみ対象
  • 通常、割増分のマイル負担で利用できるクラスJや元々特典航空券としての予約が対象外のファーストクラスは手続き不可

といった特長があり、こうした先行予約サービスを活用することで、ゴールデンウィークや夏休み、冬休みといった繁忙期でもより確実で安心な形での予約の確保が可能になっていました。

2019年9月10日実施のJAL国内線航空券予約大変動

そうした先行予約サービスのすべてに変更が加えられるという、あまりに大きな変動が2019年9月10日に実施されるJAL国内線航空券予約の330日前から受付開始と同時に行われます。

具体的には、JAL国内線航空券予約が330日前から行われることで、

  • 有償航空券も特典航空券も出発日の330日前から一律で予約受付開始
  • 330日前からの予約受付開始後に毎年2回の一斉発売と2ヶ月前の予約受付開始は終了
  • 330日前からの予約受付に一本化されることで「先得 JMB会員先行予約サービス」と「お帰り確約サービス」といった先行予約サービスも終了
  • JMBダイヤモンドとJGCプレミア向けの先行予約サービスは有償航空券向けと特典航空券向けのサービスが統合され、330日前より4日早い334日前からの予約受付が行われる優遇が存続

という形に変更されるから。

そのため、それぞれの先行予約サービスは、

先得 JMB会員先行予約サービス:

  • JMBサファイア、JMBクリスタル、JGC、JALカード会員、JMB会員向けの優遇は廃止
  • JMBダイヤモンドとJGCプレミア向けには多少形を変え、新たな「国内線先行予約サービス」に統合された優遇として継続利用可能

お帰り確約サービス:

  • すべての利用者とすべての運賃に対して、先行予約サービスとしてのお帰り確約サービス自体が廃止
  • 特別なステイタスや会員登録がなくても利用可能だった唯一の優遇が終了

ダイヤモンドプレミア 国内線先行予約サービス:

  • 特典航空券と共通の新たな「国内線先行予約サービス」に統合された形での優遇を継続利用可能
  • 優遇期間は「+14日前(2週間前)」から「+4日前」まで縮小
  • クラスJと普通席については乗継割引7、乗継割引28、どこかにマイル以外の全ての運賃が対象
  • ファーストクラスは対象外となり通常の330日前から予約受付開始

ダイヤモンドプレミア 国内線特典航空券先行予約サービス:

  • 有償航空券と共通の新たな「国内線先行予約サービス」に統合された形での優遇を継続利用可能
  • 優遇期間は「+14日前(2週間前)」から「+4日前」まで縮小
  • おともdeマイル割引は新たに先行予約サービスの対象に加えられる一方、どこかにマイルは対象外

と先行予約サービスとしての対象が大きく制限されるだけではなく、その使い勝手すらはっきりと変わってしまうことが分かります。


JMBダイヤモンドとJGCプレミア向けの先行予約サービスの活用方法

こうして見てみると、2019年9月10日実施のJAL国内線航空券予約の330日前から受付開始と同時に行われる先行予約サービスのルール変更では、

  • JMBサファイア
  • JMBクリスタル
  • JGC
  • JALカード会員
  • JMB会員

といった利用者向けに提供されてきた優遇が大胆に廃止された一方で、JMBダイヤモンドとJGCプレミア向けには、ごく一部の運賃を例外とするものの、それ以外はほぼ全て先行予約の対象になるなど、はっきりと優遇拡大が打ち出されているという特長があります。

その中でも私が特に魅力的と感じるメリットとしては、先行予約サービス対象期間内に有償航空券と特典航空券を同時に比較検討できるようになったこと。

というのも、有償航空券も特典航空券も334日前からの先行予約サービスの対象となったことで、対象期間内に有償航空券と特典航空券のどちらがお得で便利なのか同時に落ち着いて比較することが可能になったのはとても大きな出来事と言えるから。

実際、先行予約サービスの対象となる有償航空券には先得など高い割引率を誇る運賃も含まれるため、そもそも運賃自体が高騰しやすく争奪戦も苛烈を極める繁忙期を中心に、先得として設定された価格を確認した上でそれがあまりに高額な場合はもちろん、争奪戦での先得予約に失敗してしまった場合には、特典航空券での予約にすぐさま切り替えるといった対策も容易に選択できます。

逆に、これまでは一年に2度、わずかに数時間程度の先行予約サービスが提供されている一斉販売で希望するような先得での予約が確保できなかった後に特典航空券での予約を希望する場合は、JMBダイヤモンドとJGCプレミアでも2週間+2カ月前、それ以外の利用者は2ヶ月前まで旅程を確定できなかったわけですから、それがより早い時期に確定できるようになり、予約の可否を心配してドキドキする時間が大幅に減少するという点で大きな改善と言えるはず。

おともdeマイル割引を先行予約サービスと組み合わせた有効活用

JMBダイヤモンドとJGCプレミア向けの先行予約サービスと組み合わせることで、その価値が高まる存在と言えば、その1つはおともdeマイル割引。

このおともdeマイル割引は、

  • JMB会員本人10,000マイル+同行者15,000~36,000円の割引運賃の負担で同一旅程のお得な利用が可能
  • 同行者は2親等以内などの制限はなく、友人や知人とでも一緒に利用可能
  • 同行者は最大3人まで設定可能で、会員本人と合わせて最大4人で利用が可能
  • 予約変更やキャンセル時の制限は厳しく、予約変更不可で会員本人のマイル払い戻しは不可で同行者は支払い金額の50%のみ払い戻し
  • 出発当日の空港で同一区間の前の便に空席がある時には前倒しでの利用は可能
  • 往路だけではなく復路も含めた2ヶ月前の9時30分から予約受付開始
  • 55歳以上のJMB会員が登録可能なJMB G.G WAON利用者は搭乗後に3,000マイルがマイルバック

といった特長を持つお得で便利な運賃ですが、往復での予約が前提で、しかも復路が2ヶ月前になった後にしか予約できないという制限があるため、わずかな空席しか用意されていないおともdeマイル割引の確実な予約はなかなか難しいというデメリットも。

実際、復路の予約が可能になったタイミングには往路の空席がなくなってしまっていて、そのお得度からおともdeマイル割引を利用したいと思っていても利用できず、残念な結果になってしまうことも珍しくはありません。

しかし、2019年9月10日以降は、このおともdeマイル割引も334日前からの先行予約サービスの対象に加えられるため、これまでよりも格段に予約難易度が低下することが期待できます。

ちなみに、2017年7月1日に実施されたお帰り確約の改悪までは、おともdeマイル割引もお帰り確約の対象になっていて、往路の予約受付開始日に、2週間先までの復路も含めた予約が確定することが可能という、抜群の使い勝手を誇っていた過去があります。

そのため、2019年9月10日以降の先行予約サービスと組み合わせたおともdeマイル割引は、少なくとも334日前の往路の予約受付開始から一般の予約受付が開始される前日の331日前までの間、あくまで先行予約サービス対象者以外に開放されないだけで、改悪前に比べると確実性の面では劣るのは間違いありません。

しかし、こうした限られた形でのおともdeマイル割引の優遇でも、これまでよりも安定した予約が可能になるという意味で好印象な改善。

そうした事情もあって、JMB G.G WAONでの3,000マイル分のマイルバックを受けられる我が家では、今後先行予約サービスを活用した上でのおともdeマイル割引利用回数は大きく増加する見込みです。


334日前の先行予約サービスのデメリット

このように様々なメリットを持つ334日前からの先行予約サービスですが、全くデメリットが存在しないのかというと、そうではありません。

そのデメリットの中でも影響の大きなものの1つが、2ヶ月前など、比較的出発が近くなった時期の予約での優遇がなくなってしまったこと。

というのも、これまでは、あらかじめ先得などの一斉発売でお得な航空券を購入していない状況でも、2週間+2カ月前のJMBダイヤモンドとJGCプレミア向けの先行予約サービス期間に予約するのであれば、ほぼ問題なく特典航空券の予約が可能でした。

しかし、2019年9月10日以降には、肝心の先行予約サービスは出発の約1年も前の334日前から331日前までの期間ですでに使い切っていますから、直前期に計画する旅行での優遇が手薄になってしまったことが気になる方もいらっしゃるはず。

そうした事情もあり、

  • 334日前から331日前までの先行予約サービス対象期間
  • 330日前から直前期前までの期間
  • 直前期

といったそれぞれの期間ごとに、どのタイミングで予約をするのかによって、様々な有償航空券と特典航空券とを比較しながら、どれを選択するのか考え、その時その時で最適なものを使い分ける必要がありそうですね。

繁忙期の特典航空券予約にJMBダイヤモンドとJGCプレミアのステイタスは必須なのか

こうした先行予約サービスの提供で気になることの1つといえば、繁忙期などの人気の集中する時期を対象とした特典航空券を予約するために、先行予約サービスの優遇が与えられているJMBダイヤモンドとJGCプレミアといったステイタスが必須で、それ以外の利用者の特典航空券予約は現実的なものではないのかということかもしれません。

これについては、前述のように、JMBダイヤモンドとJGCプレミアといったステイタス保有者には、これまで2ヶ月+2週間前から2ヶ月+1日前までという比較的直前期に近い時期に優遇が与えられていた一方、2019年9月10日以降は約1年近く前にもなる334日前から331日前までの優遇に限定されるということが大きな違いになるはずです。

というのも、JAL国内線特典航空券の有効期限が予約・発券から1年間ということも考えると、

2019年9月9日以前:

  • 2ヶ月+2週間前から2ヶ月+1日前までの先行予約サービス対象期間に予約しても、航空券としての有効期限は9ヶ月以上残存
  • 9ヶ月以上残っている有効期限内に、無料で可能な予約変更を活用することで、さらに次に訪れる別の繁忙期での先行予約サービス対象期間の利用も可能

2019年9月10日以降:

  • 334日前から331日前までの先行予約サービス対象期間に予約すると、航空券としての有効期限は1ヶ月未満
  • 無料で可能な予約変更では予約・発券後の1ヶ月先の日付のみ先行予約サービスの対象にできないため、先行予約サービスを利用した次の繁忙期への予約変更は現実的ではない。

ということを前提に動く必要があるから。

そのため、個人的には、JMBダイヤモンドとJGCプレミアを対象とした先行予約サービスを活用して、特典航空券での国内線の予約を1年前から優遇された状態で確保する利用者の数は

  • 特典航空券の予約受付開始日と有効期限の関係からとりあえず予約した後の有効活用が難しい
  • 約1年も先の旅程を確定させることはなかなか困難
  • 特典航空券の予約のキャンセルには1冊あたり3,100円の手数料の負担が必要

といった理由からこれまでよりも限定され、逆にJMBダイヤモンドやJGCプレミア以外の利用者でも、繁忙期の特典航空券の予約を確保できるチャンスは広がる可能性が高いと感じています。

まとめ

JALが受け付ける国内線航空券予約を対象とした大変動。

その影響は極めて大きく、様々な利用者を対象とした先行予約サービスによる優遇も、廃止されるものやルール自体に大きく手が加えられるものなど、違いがはっきりと生まれてしまう結果となりました。

また、それに伴って残された優遇にもメリットとデメリットが生まれることになるのですが、個人的には、活用に多少の工夫は必要なものの、JMBダイヤモンドやJGCプレミアとして利用する限り、メリットの方が大きな改善と呼べる変化だと感じているのも正直な部分です。

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