JAL JMBダイヤモンドとJGCプレミアの違いとお得度(共通特典とメリット、JMBダイヤモンドだけの魅力、高頻度の隣席ブロック&インボラアップグレード、高い自由度のパートナーステイタス、JGCプレミアで十分な条件、JMBダイヤモンドを維持する理由)

一定以上の有償搭乗を積み重ねることで得られる航空会社の上級会員資格。

JALの場合、到達難易度が高い順番に、

  • JMBダイヤモンド
  • JGCプレミア
  • JMBサファイア
  • JMBクリスタル

といった4段階のステイタスが用意されています。

この中でも、特殊と言える存在と言えば、JMBダイヤモンドとJGCプレミア。

なぜなら、100,000FOPまたは120回の搭乗が必要なJMBダイヤモンドと80,000FOPまたは80回の搭乗が必要なJGCプレミアとでは確かに別々の上級会員資格として設定されているものの、かなりの部分で同等の特典が提供されているから。

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JMBダイヤモンドとJGCプレミアの共通特典と違い

具体的に、JMBダイヤモンドとJGCプレミアとの両方に共通する特典を並べてみると、

  • 携帯電話からフリーダイヤル利用と優先的な接続が提供される電話予約用ダイヤモンドプレミアムデスクの利用
  • 予約時または出発空港での最優先空席待ち
  • 前方座席や非常口の事前座席指定での優遇提供
  • 国内線特典航空券限定で2週間の先行予約サービス
  • ファーストクラスチェックインカウンターでの手続き
  • ダイヤモンドプレミア専用を含めた優先保安検査場へのアクセス
  • 一部の例外を除くJALファーストクラスラウンジを含めたファーストクラス利用者用ラウンジへのアクセス
  • 国際線と一部国内線利用時の最優先搭乗
  • 40回までの国際線Wi-Fi無料利用クーポンの提供
  • 預入荷物の最優先返却
  • マイルの有効期限廃止
  • 特定の商品のみを対象にした国際線機内販売事前予約
  • マイルを利用したパイロット体験航空教室
  • JALからのプレゼントがもれなくもらえるサービスセレクション

となっていて、なかなか魅力的なラインナップになっていることが分かるはず。

逆に、JMBダイヤモンドだけに提供されていて、JGCプレミアには提供されてない特典としては、

  • 国内線限定の有償座席が残っている限り2倍の必要マイル数で特典航空券が確保できるダイヤモンド特典航空券
  • JALとアメリカン航空利用時のボーナスマイル130%(JGCプレミアは105%)
  • サービスセレクションでの最大60,000円相当のプレゼント(JGCプレミアは最大30,000円相当)

といったものがあります。

こうしてJMBダイヤモンドとJGCプレミアの両方に共通する特典と、JMBダイヤモンドだけに提供される特典を見比べてみると、

  • 電話予約デスク、空席待ち、事前座席指定、チェックイン、保安検査、預入荷物返却などの最優先扱い
  • ファーストクラスラウンジへのアクセス
  • 一般的には有料な各種サービスの無料提供

などの高い利便性や幅広い活用が期待できる特典のほぼ全てがJGCプレミアにも提供されている一方、JMBダイヤモンドだけに限られた特典の中には最上位とされているはずの上級会員資格に見合うだけの大きなメリットが感じられないというのが私の正直な感想です。

実際、ダイヤモンド特典航空券はお得な活用を考えた時、使うタイミングと路線の選択が想像以上にシビアで、とても使いやすいものとは言えません。

また、ボーナスマイルもJMBダイヤモンドとJGCプレミアの差は25%とあまり大きなものではない上にJALとアメリカン航空以外の航空会社利用時には全く同じボーナスマイル加算率になってしまいます。

さらに、サービスセレクションの最大30,000円分になる差額でも、もし仮にJGCプレミアからJMBダイヤモンドに進むことを考えた時に必要な20,000FOP分、または40回分の必要搭乗実績のために支払うコストを十分に埋め合わせることができる金額ではありません。

つまり、提供される特典だけ見ると、JGCプレミアにさえ到達できれば十分ということが分かるはず。

JMBダイヤモンド特典航空券の割高批判に隠されたメリットとお得な活用方法(2倍の必要マイル数とキャンセル手数料、前日まで延長された予約期限、ライバルは普通運賃、中長距離路線のお得度、短距離路線はe JALポイント&普通運賃)

JGCプレミアにはない、JMBダイヤモンドの魅力

では、JALの上級会員資格でJMBダイヤモンドは無用の長物なのかというと、そうは考えていません。

なぜなら、実際のJMBダイヤモンドとしてJALを利用してみると、JGCプレミアとは少し異なる世界が広がっていると感じるから。

具体的には、

  • 隣席ブロック
  • インボラアップグレード
  • 遅延欠航時の特別対応

といった特典としては明記されていないにも関わらず、搭乗時には間違いなく提供される形でのJMBダイヤモンドに対する優遇が用意されています。

特に、比較的空席に余裕がある時に活躍する隣席ブロックも、逆に空席に余裕がない満席時に活躍するインボラアップグレードもこれまでにはないほど高確率でその成功を期待できるようになるため、利用する便が空いていても、混んでいても、そのどちらでも快適に過ごせるだろうという高い期待を持つことができるのは、本当に嬉しいメリット。

また、あまり遭遇したくはないトラブルと言える遅延や欠航が発生した時も、なんとかベストな形で代替案を提供してくれるだろうという安心感を持つことができるのも気に入っています。

例えば、チェックインを終え、ファーストクラスラウンジ内で搭乗までの時間を過ごしているタイミングで、突発的に大幅な遅延や欠航が決定したことが何度かあったのですが、その時には、

  • ラウンジスタッフ1~2人+空港内の予約部門のスタッフ1人の2~3人体制の即席チームで物量も活かしたスピーディーな代替案の作成
  • 利用者本人はラウンジ内の席で待っているだけで、ラウンジ担当者が適宜その席まで来て報告を実施
  • 予約デスクへの電話では担当オペレーターから上席の担当者への確認と対応検討でそれなりの時間が必要と思われる航空券のルールを大胆に大幅逸脱した最終代替案の提供

といったことが実際に行われています。

特に、利用者側がトラブル発生を知った時点である程度の緩やかな方向性と、それが難しかった時のプランBとでも言える方向性をこれまたある程度の幅をもたせて伝えておくと、想像もしていなかった斬新な解決方法を繰り出してくれることもありますから、優秀なチームと舌を巻くことも。

これはやはりラウンジスタッフ自体もある程度の権限を持つ上、さらにより強い権限を持つと思われる空港内の予約部門と直接やり取りした上で代替案を作成できる強みかもしれませんね。

一方で、これらの明文化されていない対応では対象者が増えるに従って優先順位が設けられるのは避けられず、そうなった時、JMBダイヤモンドとJGCプレミアでは、JMBダイヤモンドがはっきりと優先されることは私も実際に体験しています。

JAL JMBダイヤモンドのインボラアップグレード(過酷な満席エコノミークラス便予約のメリット、最終防衛ラインは事前座席指定、おすすめな45A非常口席、「この予約はJALホームページではお取扱いできません」エラーでの事前確定通知、Eチケット印刷問題、厳しい条件で成功例)
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JGCプレミアにはないJMBダイヤモンドだけのパートナーステイタスコース優遇

これらの明文化されていない特典に比べると、目立つものではないものの、上手に活用するとなかなかインパクトを生み出しうるメリットがJMBダイヤモンドには用意されています。

その舞台となるのが、JMBダイヤモンドとJGCプレミアを対象に、毎年

  • 11月上旬に複数の選択肢から成り立つプレゼントの内容が発表
  • 12月初旬から翌年1月31日までにJALホームページから好きなものを1つ選択
  • 3月~4月初旬に申し込んだ特典の提供

というスケジュールで提供されるサービスセレクションの1つ、パートナーステイタスコース。

このパートナーステイタスコースは、

  • パートナーに会員本人と同じJMBダイヤモンドやJGCプレミアの上級会員資格を提供
  • 会員本人が同伴していなくてもサクララウンジに入室できるラウンジクーポン5枚の提供
  • 日比谷花壇が提供するフラワーギフトを希望住所1ヶ所に提供

という3つの特典が提供されるサービスなのですが、目玉となる会員本人と同じ上級会員資格が提供される対象となるパートナーの定義が、

2018年版:

  • 配偶者のみ

2019年版:

  • 配偶者
  • 同性パートナー
  • JALカード家族プログラムに登録している家族
  • JALファミリークラブに登録している家族

というように大幅な改善が行われたことでも、話題を集めました。

しかも、JGCプレミアでパートナーステイタスコースを利用する場合、対象となるパートナーはJGC会員であることが条件になっていることから、本会員と生計を同一とする

  • 配偶者
  • 両親
  • 18歳以上の子供

という制限が設けられている一方、JMBダイヤモンドでパートナーステイタスコースを利用する場合には、対象となるパートナーは、

  • 配偶者
  • 同性パートナー
  • JALカード家族プログラムに登録している家族
  • JALファミリークラブに登録している家族

というように、JGCプレミアよりも格段に広い対象をそのまま指定可能。

しかも、JALカード家族プログラムへの登録方法を工夫するのであれば、サービスセレクションの提供された会員本人から見て、

  • 子の配偶者
  • 孫の配偶者
  • 兄弟/姉妹
  • 父母
  • 祖父母

といった最大2親等離れた家族も、仮に1回の有償搭乗を経ることすら無くても、JMBダイヤモンドを獲得することが現実のものになります。

特に、家族揃っての旅行が多い方にとっては、離れた親等の家族にJMBダイヤモンドを提供できることは、優先的な予約やラウンジ利用などの様々な部分で、JGCプレミアにはない大きなメリットになるのは間違いありません。

JALサービスセレクション2019の各コース内容の詳細とお得度、利用開始のタイミング(e JALポイントコースの使いやすさと制限、パートナーステイタスコース大改善、JALクーポンコースの底力を引き出すJAL旅行券、パートナーステイタスでのJMBダイヤモンドカードとクーポンの到着&開封)

JGCプレミアで十分な条件とJMBダイヤモンドまでの到達がおすすめな条件

こうしてJMBダイヤモンドとJGCプレミアという2つの上級会員資格を比べてみると、JGCプレミアで十分な条件と可能ならばJMBダイヤモンドまで到達した方が良い条件というものが見えてきます。

例えば、

  • 電話予約デスク、空席待ち、事前座席指定、チェックイン、保安検査、預入荷物返却などの最優先扱い
  • ファーストクラスラウンジへのアクセス
  • 一般的には有料な各種サービスの無料提供

といったJMBダイヤモンドにもJGCプレミアにも提供されるものとしてしっかりと明示された特典を活用する一方で、

  • 隣席ブロックが役立つそこそこ空いている便やインボラアップグレードが役立つ満席か満席にかなり近い便を利用する機会が少ない
  • 隣席ブロックのメリットが得にくく、インボラアップグレードのハードルが高くなる2人以上の同伴旅行が多い
  • 遅延や欠航に遭遇する可能性が低い、あるいはそうしたトラブルが多発する傾向のある時期にはあまり搭乗しない
  • パートナーステイタスコースを利用しない、あるいは1親等以内の家族のみをパートナー対象とする

といった方はJGCプレミアからJMBダイヤモンドを目指すメリットはあまりないはず。

逆に、隣席ブロックやインボラアップグレード、トラブル発生時のハイスピードな対応に魅力を感じる場合には、JMBダイヤモンドはより役立つ上級会員資格となるはずです。


おすすめは一度JMBダイヤモンド到達後、実際の利用場面で活用し、判断してみること

もし、到達することで得られる様々な特典とそこに至るまでに必要な負担を天秤にかけ、JMBダイヤモンドとJGCプレミアのどちらが自身の旅行スタイルに合っているのか迷うという方におすすめしたいことが1つあります。

それは、思い切って一度JMBダイヤモンドまで到達し、その後、実際の利用状況で特典を活用してみるというもの。

こうすることで、JMBダイヤモンドとして、旅行を重ねる中、

  • 有償利用時にマイルがドンドン貯まる130%ボーナスマイルのインパクト
  • JGCプレミアよりも高頻度で提供される隣席ブロックやインボラアップグレード
  • 安心感を感じるトラブル時の最優先対応

といったJGCプレミアよりも優れたJMBダイヤモンド向けの特典が、

  • タイミング(繁忙期/閑散期)
  • 目的地(搭乗率が高止まりする目的地/搭乗率が低い目的地)
  • 予約方針(有償航空券中心/特典航空券中心)
  • 同行者構成(単独/2人/3人以上)

などの自身の旅行スタイルの特徴にどれだけ合致し、どの程度有効活用できるのか、しっかり判断できるのは大きな魅力です。

少なくとも、JMBダイヤモンドの特典の中でも最大の花形と言えるインボラアップグレードにどの程度の頻度で出会えるのかを確認できるのも価値あることと言えるはず。

また、実際にJMBダイヤモンドとして旅行することで、これまでとは異なる旅行スタイルに魅力を感じるようになるかもしれません。

実は我が家でも、かつてJMBダイヤモンドに到達する前は、私も私の家族も、航空券の予約は2人とも有償、あるいは2人とも特典という、旅行ごとに使い分けていました。

しかし、今現在は、有償搭乗でJMBダイヤモンドを維持する目的で私は有償での利用専門、JMBダイヤモンドを維持する必要が全く無い家族は特典を中心に利用というような役割分担が生まれ、それに伴い、これまでよりも少ない金額負担で高頻度での旅行が実現するという好循環すら生まれています。

そうしたJMBダイヤモンド到達前には想像すらできなかった、まだ見ぬ旅行の可能性に現実のものとして出会えるのも、実際にJMBダイヤモンドを到達することの忘れてはいけない嬉しいメリットかもしれません。

私がJMBダイヤモンドを手放せないと感じる理由

では、私自身はJMBダイヤモンドとその獲得や継続をどのように考えているのかというと、JALを中心とした利用を続ける限り、獲得し、それを継続しないというのはとてももったいなく、継続しないという選択肢は考えられないほどです。

実際、私の場合、高頻度で提供されるインボラアップグレードで得た金額的なメリットは、年間で合算すると、割引運賃などを考慮し、どんなに厳しく見積もっても100万円弱分、直前期のフレックス運賃などを比較対象にした最大金額ではあっさり200万円を超えるお得度を得ています。

そこに金額的な換算は難しいものの、隣席ブロックやトラブル時の特別対応まで加えると、JMBダイヤモンドはお得度の面からも手放せないと感じる上級会員資格なのは間違いありません。

幸い今のところは通常の国内外の旅行分のFOPだけでJMBダイヤモンドを維持できる状況ですが、仮に今後JGCプレミアにしか到達できない分の旅行しか計画していない年があるのであれば、さらに数回分の海外旅行を追加したとしても、JMBダイヤモンドの維持を目指したいと思うほどです。

なぜなら、JMBダイヤモンドとして得られるメリットを考えると、その追加の海外旅行分のコスト分以上のリターンは十分現実的なものとして期待でき、実質的に無料での旅行と考えることができるから。

また、それ以外にもJMBダイヤモンドとして搭乗を重ねていると、JAL側に口外しないように求められる種類の特別対応に出会うことが結果的に多くなるのも見逃せないメリットの1つです。

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まとめ

JALが用意する上級会員資格の中でも特長的なJMBダイヤモンドとJGCプレミア。

基本的な特典として提供されるメリットの多くが共通するため、JGCプレミアで十分なのか、それともJMBダイヤモンドまで到達することが必要なのか迷う方もいらっしゃるかもしれません。

そうした場合、利用のスタンスや傾向によって、JMBダイヤモンドだからこそ利用できるようになるメリットを活かせるかどうか、それらが必要かどうかを考えてみるのがシンプルでわかりやすく、おすすめだと思いますよ。

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