マイルさえ用意できるならファーストクラスすら予約しやすいJAL特典航空券
私がJALマイルに対して感じている最も強い印象はやはり十分なマイルさえ用意できれば、特典航空券が予約しやすいというもの。
その傾向は出発直前まで新規予約や予約変更が可能な国際線で顕著で、繁忙期のファーストクラスやビジネスクラスといった上位クラスもその例外ではありません。
これは2015年から段階的に行われてきた、
2015年10月1日:
- 未発券状態での直前期キャンセル待ち有効期限を最大7日間に大幅短縮
2015年11月1日:
- JAL国際線特典航空券とワンワールド特典航空券のファーストクラスとビジネスクラスの必要マイル数が最大33%も大幅増加
2016年9月1日:
- 国際線アップグレード特典の必要マイル数が最大25%も増加
2016年11月1日:
- キャンセル待ち可能枠数が最大往復4便から往復2便に半減
- 発券完了状態でのキャンセル待ち利用を全面廃止
- 国際線特典航空券の国内線区間の途中降機を全面廃止
といった一連の改悪と思えるルール変更の実施と無関係ではないと感じています。
やはり、これまでは低コストと低リスクで出発直前期まで座席が確保されてしまっていたキャンセル待ちの利用を制限することと、上位クラスの特典航空券に必要なマイル数を引き上げることの2つによって、今すぐ予約可能な在庫として提示できる特典航空券の空席数自体が大幅に引き上げられたのかもしれませんね。
マイル貯金箱としてのSPG口座
そんなJALマイルを貯めるために我が家でも活躍中なのはSPG口座。
この口座はスターウッドプリファードゲストと呼ばれるシェラトン系ホテルの会員サービスで利用されるものながら、そこでやり取りされるポイントが多くのマイルに1ポイント=1.25マイル以上で交換可能とマイルとの相性は抜群。
しかも、高いマイル交換率だけではなく、マイルを貯めて、蓄えて、活用する上で重要な役割を果たすため、我が家でもまるでマイルの貯金箱のように愛用しています。
その重要な役割とは、
- マイルの獲得方法
- マイルの貯蓄方法
- マイルの共有方法
という3つ。
マイルの獲得方法
まず、マイルの獲得方法としてSPG口座を活用する場合、最も有力なのは初夏と晩秋頃の年間2回ほど開催されるポイント販売セール。
この時期には、マイルに交換可能なポイントが最大35%程度で割引販売されるため、まとまったマイル数を獲得する重要な機会の1つになります。
その購入可能なJALマイル数は、1人につき年間最大37,500マイル相当分。
37,500マイルと言えば、JALカードなどの一般的なクレジットカードの利用で貯めると3,750,000円分にもなりますから、一度に獲得できるマイル数としてもインパクトがあるのは間違いありません。
マイルの貯蓄方法
SPG口座に貯めたポイントをJALマイルに交換する場合、JALマイルの基本的な有効期限の3年のカウントは交換後からスタートします。
一方で、SPGのポイントには定期的な利用がある限り有効期限は設定されていません。
そのため、JALマイルを利用したファーストクラスでの予約など、大量のマイルを一度に使わなくてはいけない時に備えて、有効期限の心配のない大量のSPGポイントとして蓄えておくようにすると、JALマイルの有効期限の3年を気にすることなく、じっくりとマイルを貯められる貯蓄方法としても活用できます。
しかも、SPGポイントからJALマイルへの交換に必要な期間は最短で2日間、最長でも5日間程度で完了しますから、瞬時とは言えないものの、間違いなくスムーズに利用可能なレベル。
マイルの共有方法
SPGの口座とポイントの隠れた魅力の1つとして忘れてはいけないのは、やはりポイントの共有が容易なこと。
特に、家族間のやり取りは同一の住所に住んでいる限り、手数料無料で無制限の自由に行える状況には意外に驚く方も多いはず。
そのため、家族が1人ずつセールで購入したポイントを1つの口座にまとめて一度に利用するというような使い方もとてもスムーズです。
これが特に、SPGポイントの持つ、1ポイント=1マイルの価値が基本としながらも20,000ポイントごとのマイル交換に付き5,000ポイントのボーナスが追加される特長を考えると非常に重要。
というのも、1人だけでは年間30,000ポイントまでの購入可能なポイントを、すべてをボーナスポイント対象としての有効利用できないのですが、仮にもう1人分の30,000ポイントと合算すると合計60,000ポイント、つまり20,000ポイントが3セット分として、すべてのポイント交換でボーナスポイントが獲得できます。
まとめ
こうした3つのサービスを利用できるSPG口座はJALマイルを長期的にたっぷりと貯めるためにはとても有効なツールの1つです。
もちろん、シェラトン系のホテルはマリオット系のホテルとの合併・統合などで今後のサービスに変化が生じることも考えられるなど、多少の注意点はあります。
しかし、SPGポイントからマイルの交換は手続き自体が簡単なことに加え、交換に必要な日数も数日程度しか必要としない以上、ルール変更を通知するお知らせなどに注意しておけば、仮に大きな改悪が行なわれても問題にはなりにくいはず。
そのため、便利に活用できる間はSPG口座とそこで扱うことになるSPGポイントをしっかり利用するだけの価値があると思いますよ。
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