JALファーストクラス国際線特典航空券予約テクニック

JALマイルを貯めるなら一度は試したいJAL国際線ファーストクラスの特典利用

JALマイルの使い道でも特に価値が高く、一度は試してほしいと感じるものの1つが、国際線特典航空券でのファーストクラス予約。

確かに、大人1人の往復に必要マイル数が11万マイル~16万マイルと膨大だったり、特典航空券として提供される席数が元々数席しか用意されていないなど、予約完了までのハードルがとても高いのも事実。

しかし、日本を代表する航空会社の1つであるJALが最も理想とするサービスを提供しているのは、間違いなくこの国際線ファーストクラスですから、JALが目指しているサービスのエッセンス部分を実際に体験できる点で、とても魅力的なものです。

JAL国際線特典航空券 電話予約 330日前の争奪戦対策と注意点
JMBダイヤモンド用電話番号でもJALの電話予約デスクに繋がらない時のすぐ使える対策(フリーダイヤルと東京の市外局番、他の上級会員用の予約デスク電話番号、東京と大阪以外の予約センター)

最大の難関はファーストクラス予約の確保

そんなファーストクラスを特典航空券で利用する最大の難関は間違いなく予約手続き。

最も確実に希望する日程での予約が可能な予約受付が開始される330日前の午前10時でさえ、基本的に特典航空券として開放されるのは2席のみで、とても狭き門です。

しかも、キャンセル待ちを利用する場合でも、ファーストクラスに必要なマイル数を用意できるような方には上級会員も多く含まれているのか、確実性という意味ではかなりの厳しさを感じています。

そうしたJALファーストクラスを特典航空券で予約するためのテクニックとしては、確実性の高いものとして、

  • 330日前午前10時に電話で片道ずつ予約
  • 出発直前1週間前前後に予約

という2つが存在しています。

330日前午前10時に電話で片道ずつ予約

ゴールデンウィークや夏休み、冬休みといった繁忙期を含め、希望する日程でのファーストクラスを特典航空券として予約を狙うなら、330日前午前10時に電話で片道ずつ予約以上に優れた選択肢はありません。

このテクニックは、予約受付が開始される午前10時になる前にJAL国際線予約の電話窓口に電話し、希望する目的地、日時、クラスなどを担当の電話オペレーターに伝えておき、午前10時になった直後に予約を確保してもらうというもの。

この方法の場合、まず空席を確保してからその後利用者情報を登録する形で予約手続きが行うため、利用者情報をすべて入力してから空席を確保するインターネットでの予約手続きに比べ、確実性は桁違い。

少なくとも、どんなに高性能なPCや高速なインターネット回線を用意しても、JALホームページ上からのインターネットでの予約手続きを行っている限り、JAL国際線予約の電話窓口のオペレーターによる手続きには全く太刀打ち出来ないと感じるほど、その差は圧倒的です。

元々手続きの順番自体が違うわけですから。

ただし、330日前に予約を行うということは、往路と復路のそれぞれで330日前になったタイミングでの予約が必要になる以上、往復での予約はできず、片道ずつの予約手続きを行う必要になるのは少しだけ要注意。

出発直前1週間前前後に予約

330日前の予約に比べると確実性は大きく落ちるものの、特典航空券でファーストクラスを利用するチャンスとして見逃せないのが、出発直前1週間前後に開放された特典枠です。

これは、それまで有償用として確保されていた空席が出発の1週間前後に特典航空券で予約可能な特典枠に切り替えられたもの。

もちろん、空席状況によって左右されるため、繁忙期の場合は、直前になっても開放自体が行なわれず、全く空席が増えないというケースもあるのですが、逆に、繁忙期以外の場合は、かなりの高確率でファーストクラスの特典航空券予約が可能になるなど、想像以上に活用できるテクニックです。

しかも、開放される席数もかなり多く大胆で、ファーストクラスの中でも別格とされる最長距離のニューヨーク線でさえ、全席数の半分よりも多い5席以上が特典航空券として予約可能になることも。

ただし、ファーストクラスでの出発が確定するのは本当に直前の時期ですから、予約確保できたタイミングでホテルなどを予約する場合、早い時期に予約した時と比べて、かなり高額なコスト負担が必要になるリスクも。

その対策としては、とりあえずビジネスクラスやプレミアムエコノミーなど、予約難易度の低い他のクラスを特典航空券での予約確保だけは行い、ファーストクラスが開放され、予約できるようになった時に、確保しておいた航空券からの切り替えを行うのもありですね。

この場合、発券手数料として2,160円の手数料負担が必要ですが、旅程を確定させるための保険コストとしては、まだまだ安価と考えています。

新規運航路線追加と増便の決定後は見逃せない貴重なチャンス

また、いつでも利用できるとは限らないものの、かなり高い確実性を持つ貴重なチャンスも実は他に存在しています。

それが、新規運航路線追加と増便の決定後のタイミング。

この時には、これまで存在していなかった特典航空券の枠が330日先まで一度に大量に追加されるわけですから、330日前予約や直前期以外では確保を諦めていた繁忙期の予約さえも、まさに選び放題の状況。

ただし、そうした状況は早い者勝ちであっという間に終わってしまうものですから、希望する条件での確保を目指すなら、予約受付開始直後のタイミングで行動に移さなくてはいけないのは、通常の330日前の予約と全く変わりありません。

3人以上の複数人での国際線ファーストクラス特典航空券予約テクニック

330日前には基本的に2人分が開放されるファーストクラスですが、仮に3人以上での旅行を楽しみたい場合には、さらにちょっとしたテクニックが必要だったり、運に恵まれることも必要になるなど、難易度は格段に上昇します。

具体的な作戦としては、とりあえず2人分はファーストクラス、3人目以上は他のクラスを予約し、ファーストクラスの特典航空券に空席が開放されないかどうか確認しながら待つことが基本。

もし、希望する日程のファーストクラスの空席が開放された時には、ファーストクラスの1つ下のビジネスクラスはもちろん、それよりもさらに下のプレミアムエコノミーやエコノミークラスでもファーストクラスへの切り替えは可能です。

必要になるコストは差額分のマイルと発券手数料として2160円。

 

もし、残念ながら最も特典航空券が開放される出発1週間前前後まで待っても希望する数のファーストクラスの空席が開放されなかった場合は、出発する空港のチェックインカウンターで手続きを行うことでファーストクラスへのアップグレードチャンスに最後の望みをつなぐことも可能です。

この時に必要になるコストは差額分のマイルだけと、なかなかお得。

ただし、この場合、対象になるのはビジネスクラスからの1段階アップグレードのみで、プレミアムエコノミーやエコノミークラスの2段階アップグレードによるファーストクラスへのアップグレードは対象外として提供されていないことには要注意です。

そう考えると、ファーストクラス以外の特典航空券を予約する時には、繁忙期などの理由であらかじめ厳しい状況が予想されるなら、念のためビジネスクラスでの予約が最後の最後まで希望を残せる点で魅力を感じる方も多いかもしれません。

実際、私が3人以上でのファーストクラス予約を計画する時にも、330日前の予約受付開始のタイミングにファーストクラス+ビジネスクラスの組み合わせで予約を行い、その後でのアップグレードを狙う方法を主に活用しているのですが、よほどの繁忙期以外なら成功率が高く、かなりの手堅さを感じる方法として、頼りにしています。

JAL国際線特典航空券 上位クラスへの切り替えアップグレードの魅力(手続き、費用、活用方法、制限)

新規就航や増便は複数人での予約にも有利なチャンス

また、新規就航や増便で追加された運航便の特典航空券予約では、枠の調整がうまくコントロールされていないのか、通常の予約受付開始直後よりも多くの席が開放されていることもよく見かけ、そうした状況ではファーストクラスさえも対象。

実際、2017年2月25日から3月25日までの約1ヶ月間限定で運航されたファーストクラス搭載機材(飛行機)での羽田-バンコク線の場合は、急遽運航開始約2ヶ月前の2017年1月18日に予約受付が開始されたのですが、その時に提供された特典枠はファーストクラスでさえ最大8席が確保できる大盤振る舞い状態ということもありました。

もちろん、そうしたチャンスはいつ訪れるのか事前にはわからず、狙って利用することは難しいものの、幸運にも活用できるのなら見逃す手はないはずです。

まとめ

必要なマイル数も多く、予約難易度のハードルも高いと感じられるJAL国際線特典航空券ファーストクラスですが、繁忙期や複数人での予約ではない限り、意外に予約の確保自体は難しくないというのがこれまで実際に利用してきた私の正直な実感です。

特に、直前期の特典航空券への開放状況には目を見張るものがありますから、特典航空券での国際線ファーストクラス予約を身近なものに感じる第一歩として、今現在の出発直前期の空席状況を確認してみるのも、なかなかおすすめだと思いますよ。

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