その希少性から幻の焼酎とまでうたわれる森伊蔵。
JALでは森伊蔵と長年に渡る信頼関係によって、機内での提供アルコールとしてはもちろん、機内販売商品としての継続して行われてきました。
特に、機内販売では通常は困難とされる定価での購入が可能になるため、森伊蔵が好きな方にとって、とても貴重な入手チャンスなのは間違いありません。
目次
オールシーズン&フルラインナップ提供の機内販売
そんな森伊蔵の機内販売は、
- 春~夏:通常森伊蔵(3200円)
- 秋:極上森伊蔵(5600円)
- 冬:楽酔喜酒森伊蔵(36200円)
という機内販売向けのラインナップで提供されています。
もちろん、森伊蔵の機内販売自体が在庫がなくなり次第終了という条件で行われている関係で、切れ目なく販売が行われるわけではないのですが、それでも、いずれの季節にも何らかの森伊蔵の機内販売での購入チャンスが存在すること自体、嬉しいと感じる方も多いはずです。
春から夏の通常森伊蔵の機内販売条件
例年3月1日から在庫がなくなる夏頃まで販売されるのが最も一般的な森伊蔵で、私自身は他の森伊蔵と区別する目的で通常森伊蔵と呼んでいる一本。
この通常森伊蔵は、
- JAL運航のファーストクラスとビジネスクラス利用者限定の機内販売サービス
- 有償航空券に加え、特典航空券利用でも購入可能
- 容量は720mlでアルコール度数は25度
- 販売価格は3,200円。JALカード割引の10%OFF適用で2,880円
- 販売本数は通常1人につき1本
- 通常販売期間は毎年3月1日から在庫がなくなるまで
- 販売路線は中・長距離路線の都市(一部の例外を除く)
- 販売時期や在庫状況によってファーストクラス運行路線や他社競合路線限定など販売路線の変更もあり
- JMBダイヤモンドやJGCプレミアでも事前予約不可
といった条件で販売されるものです。
ちなみに、販売の有無や期間などの詳細については、毎年2月25日頃に更新される3月-4月号のJAL機内販売誌JALショップで確認可能ですから、私もこの時期はその更新をとても楽しみにしているほど。
また、路線や販売時期によって異なるものの、通常1回のフライトにつき10本前後が機内販売用在庫として搭載されるため、基本的に、
- ファーストクラス利用者には優先的に1本は確保
- ビジネスクラス利用者は早いもの勝ちの争奪戦
- 在庫に余裕がある時には2本以上の複数本購入も可能
- 複数本購入はファーストクラス利用者や上級会員、早いタイミングでの複数本購入希望者が優先
といったルールでの優遇や運用が行われています。
その結果、ファーストクラス利用時などは安定的に購入できるのはもちろん、比較的容易な複数本の購入も視野に入るのですが、一方でビジネスクラス利用時には、後述するように、先着順の争奪戦の様相を呈することもあるのは要注意。
この通常森伊蔵の機内販売で最も注意しなくていけないのが販売される路線の内訳です。
なぜなら、長距離線として運航される欧米はもちろん、中距離線の中でも長い時間の飛行となるオーストラリアは問題なく販売対象となるのですが、中距離線の中でも東南アジアを中心とした路線は、その年によって対象となる路線が大きく変更されているから。
そのため、欧米やオーストラリアの路線はほぼ全く問題はないものの、それ以外の東南アジアを中心とした路線では、せっかくビジネスクラスで予約したにも関わらず、肝心の機内販売の対象路線から外れた結果、以前から楽しみにしていた森伊蔵を購入できないリスクがあるということになります。
ビジネスクラスでの通常森伊蔵争奪戦と複数本購入
こうして行われる森伊蔵の機内販売では、
- 森伊蔵の搭載本数は1便8~10本程度
- ファーストクラス利用者は注文の段階で最優先での購入確定が可能
- ビジネスクラスのみで運航される便の場合は基本的に早い者勝ち
- ファーストクラス利用者や上級会員、特定のお得意様の場合、これまでの機内販売での嗜好などを踏まえ、注文がない段階での事前ホールドといった優遇あり
といった公表されていないルールが存在しているため、ファーストクラス利用時はまだしも、ビジネスクラス利用時は確実な購入を実現するためには、少しだけ注意が必要です。
なぜなら、旅行中の持ち運びや入国時のアルコールの持ち込み制限を心配する必要がない日本に向かう帰国便で、しかも、機内販売で好調な売上を期待できるとされる昼便では、森伊蔵の購入希望が殺到した結果、希望者全員に行き渡らないという事態も発生しているから。
その対策としておすすめしたいのが、
- 飛行機の進行方向に向かってできるだけ前方左側の席を指定する
- 優先搭乗を利用してできるだけ早く機内に入る
という2つ。
これらの対策を利用することで、搭乗開始直後の早いタイミングで自分の席に到着できるため、担当の客室乗務員の方とも早い時期にあいさつを交わせるのはもちろん、その段階でリクエストとしてでも森伊蔵の購入希望を伝えることが可能になります。
さらに、飛行機の進行方向に向かって前方左側の席は、客室乗務員の中でも上位にあたる方が担当されることが多く、森伊蔵争奪戦が不可避になった時により良い結果を期待するためにも、大きなアドバンテージです。
もちろん、購入の確約が行われるファーストクラスとは異なり、ビジネスクラスの利用では、この段階での確約は残念ながらもらえないことが多いのですが、それでも早いタイミングでリクエスト行っていたということは大きなプラスになるはず。
実は、この対策は、複数本購入を希望する時にも優先的に販売してもらうために有効な方法ですから、ビジネスクラス利用時だけではなく、ファーストクラス利用時にも十分利用する価値があります。
秋の極上森伊蔵の販売条件
最近では、2018年9月から機内販売での提供が開始された極上森伊蔵。
この極上森伊蔵は3年以上の熟成期間を設けることで、通常の森伊蔵とは明らかに異なる美味しさを誇る一本。
そうした希少性を反映してか、これまではJAL国際線ファーストクラス用アルコールとして、別格のフラグシップ路線として設定されているニューヨーク線とロンドン線の2路線のみで提供され、同じファーストクラスでも通常森伊蔵が提供されているその他の路線とは明確に対応を区別しています。
この極上森伊蔵は、
- JAL運航のファーストクラス搭乗のJMBダイヤモンドとJGCプレミア限定の機内販売サービス
- JAL以外のワンワールドエメラルドは利用不可
- 搭乗の72時間前までに専用デスクへの電話での事前予約と在庫確保が必要
- 在庫確保後のキャンセルは機内での購入直前までペナルティなしで可能
- 有償航空券に加え、特典航空券利用でも購入可能
- 容量は720mlでアルコール度数は25度
- 販売価格は5,600円。JALカード割引の10%OFF適用で5,040円
- 販売本数は会員1人1搭乗につき1本
- JMBダイヤモンドとJGCプレミア保有以外の同伴者による購入は不可
- 往復で合計2本など、搭乗を繰り返すことでの複数本購入は可能
- 販売期間は9月1日搭乗分から在庫がなくなるまで
- 販売路線はロンドン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴの国際線ファーストクラス運航路線のみ
といった条件で販売されるものです。
この極上森伊蔵の機内販売が特殊と感じさせる大きな理由は、販売の条件に
- 国際線ファーストクラス利用(ビジネスクラス利用では不可)
- JMBダイヤモンドとJGCプレミアの上級会員資格保有(JGCやJMBサファイア、JMBクリスタル、他社ワンワールドエメラルドでは不可)
という通常の森伊蔵よりも格段に厳しい条件を2つも満たす必要があることなのは間違いありません。
しかも、状況によっては、複数本の購入も運さえ良ければ可能な通常の森伊蔵に対して、事前予約によって、
- 上級会員本人の会員情報
- 販売期間内に搭乗の航空券情報
- 極上森伊蔵の在庫情報
の3点が結びつけた上でようやく購入できる仕組み上、1回のフライトでの複数本の購入はしっかりと制限されています。
その結果、もし極上森伊蔵をJALの機内販売で複数本購入したいのであれば、その本数分だけ、複数回JAL国際線ファーストクラスに搭乗する以外に方法はないというなかなか厳しい条件が課されていることに。
後述する楽酔喜酒森伊蔵は事前予約の可能なJMBダイヤモンドとJGCプレミアの上級会員資格さえ保有しているのであれば、対象路線のエコノミークラス利用時にも問題なく購入可能だったことと比べると、その厳しさもしっかり実感できるはずです。
しかし、その極上森伊蔵の機内販売にも2019年9月からは大きな変化が生じました。
具体的には、
- JAL運航のファーストクラス搭乗者限定の機内販売サービス
- 有償航空券に加え、特典航空券利用でも購入可能
- 容量は720mlでアルコール度数は25度
- 販売価格は5,600円。JALカード割引の10%OFF適用で5,040円
- 販売本数は1回の搭乗で1人につき1本
- 往復で合計2本など、搭乗を繰り返すことでの複数本購入は可能
- 販売期間は9月1日搭乗分から在庫がなくなるまで
- 販売路線はロンドン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴの国際線ファーストクラス運航路線のみ
という条件に変更され、JMBダイヤモンドとJGCプレミア限定の事前予約が必要ではなくなるというもの。
そのため、国際線ファーストクラス運航路線にファーストクラス利用で搭乗できたのであれば、誰でも自由に1人1本まで極上森伊蔵を購入できるという意味で改善が行われたと考えています。
冬の楽酔喜酒森伊蔵の機内販売条件
幻の焼酎と評される森伊蔵の中でも最も上位にラインナップされているのが、楽酔喜酒森伊蔵(らくすいきしゅもりいぞう)。
完成までに3年の熟成期間を誇る極上森伊蔵をさらに上回る10年の熟成期間を要する一本で、極上森伊蔵とはすでに別物と言っても良いほどの深い味わいはもちろん、毎年一般に販売されている森伊蔵の中でも最高金額となる3万円台の販売価格に至るまですべてが他の森伊蔵と一線を画しています。
さらに、薩摩切子をデザインに取り入れた器や高い質感を感じさせるケースなど、最上の森伊蔵にふさわしい一本と言っても言い過ぎではないはずです。
そんな楽酔喜酒森伊蔵は、
- JMBダイヤモンドとJGCプレミア限定の機内販売サービス
- JAL以外のワンワールドエメラルドは利用不可
- 搭乗の72時間前までに専用デスクへの電話での事前予約と在庫確保が必要
- 在庫確保後のキャンセルは機内での購入直前までペナルティなしで可能
- 有償航空券に加え、特典航空券利用でも購入可能
- 在庫の確保さえできれば、エコノミークラス利用時にも購入可能
- 容量は600mlでアルコール度数は25度
- 販売価格は36,200円。JALカード割引の10%OFF適用で32,580円
- 販売本数は会員1人1搭乗につき1本
- JMBダイヤモンドとJGCプレミア保有以外の同伴者による購入は不可
- 往復で合計2本など、搭乗を繰り返すことでの複数本購入は可能
- 販売期間は12月15日搭乗分から在庫がなくなるまで
- 販売路線はロンドン、パリ、フランクフルト、ヘルシンキ、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ボストン、シカゴ、サンディエゴ、ダラス、ジャカルタ、シドニー、メルボルンなどの事前予約サービス対象の中・長距離路線の都市
といった条件で販売されています。
この楽酔喜酒森伊蔵は、極上森伊蔵と同様にJMBダイヤモンドとJGCプレミアの上級会員資格保有者限定という条件を持ちながら、ファーストクラス利用者限定というわけではなく、ビジネスクラスはもちろん、さらに安価なコスト負担で予約可能なエコノミークラスでも購入可能という点で、購入難易度はかなり低く抑えられています。
これは、36,200円という販売価格が通常森伊蔵の11倍以上、極上森伊蔵でも6倍以上という高価格が、販売数量自体を大きく抑えていることも原因かもしれないと私は考えています。
確かに、世界的に見ても長期間の熟成を経た高品質ワインなどのアルコールと比べると、こうした楽酔喜酒森伊蔵の価格も決して法外というわけではないのですが、それらの比較対象も含め、焼酎を購入する手軽さという意味では大きく性質が異なるのも事実ですから。
とは言え、元々定価での購入が著しく困難な上、JALカードでの決済時には10%オフの割引が適用され、一般的な定価販売よりも5,000円以上も安価に購入可能な以上、少しユニークで高品質なアルコールのストックを確保する目的には、良いチャンスなのは間違いありません。
実際、我が家でも、2017年-2018年の冬には楽酔喜酒森伊蔵2本の複数本購入を行い、とても満足しています。
通常森伊蔵、極上森伊蔵、楽酔喜酒森伊蔵のキャビンクラスと上級会員資格保有での購入条件と制限
このようにして、販売される時期だけではなく、購入可能なキャビンクラスや必要上級会員資格の有無まで異なる3種類の森伊蔵。
いずれも森伊蔵の機内販売ですが、詳細は意外と大きく異なることに驚かされる方も多いはず。
そこで、それらの購入条件と制限を含め、森伊蔵についてまとめてみたのが下の表です。
通常森伊蔵 | 極上森伊蔵(2018年版) | 極上森伊蔵(2019年版) | 楽酔喜酒森伊蔵 | |
販売時期 | 春から夏 | 秋 | 秋 | 冬 |
販売価格(定価) | 3,200円 | 5,600円 | 5,600円 | 36,200円 |
事前予約 | 不可 | 必須 | 不可 | 必須 |
1フライトでの複数本購入 | 可能 | 不可 | 可能? | 不可 |
ファーストクラスでの購入 | 可能 | JAL上級会員資格必要 | 可能 | JAL上級会員資格必要 |
ビジネスクラスでの購入 | 可能 | 不可 | 不可 | JAL上級会員資格必要 |
プレミアムエコノミーでの購入 | 不可 | 不可 | 不可 | JAL上級会員資格必要 |
エコノミークラスでの購入 | 不可 | 不可 | 不可 | JAL上級会員資格必要 |
つまり、3つの機内販売される森伊蔵のうち、2018年の極上森伊蔵と楽酔喜酒森伊蔵はJMBダイヤモンドとJGCプレミアを対象に事前予約が可能・・・というよりも、購入を希望するなら事前予約申込みが必須になっている一方で、通常森伊蔵と2019年の極上森伊蔵については、JMBダイヤモンドとJGCプレミアでも事前予約できず、機内での争奪戦に参加するしかないという意味で注意が必要かもしれません。
もちろん、今後もこれまでと同じ条件での機内販売が行われるとは限らないものの、予約の際にはこのような年間の森伊蔵の販売予定を考えながら手続きを進めるのは、最終的なお得度も高くなり、なかなかおすすめです。
販売条件の緩和で1ヶ月間すら在庫維持ができなかった2019年版極上森伊蔵
2018年と2019年で販売時の条件を比較した時に、その購入するための条件が大きく変更されている極上森伊蔵ですが、気になるポイントになるのがどの程度の期間、購入できたのかということかもしれません。
これについては、私自身2019年9月20日(土)のJAL国際線ファーストクラスで極上森伊蔵の購入が問題なく行えた一方、9月25日(金)にはJALホームページ上での販売終了のお知らせが掲載されました。
つまり、元々予定されていた2019年9月1日から10月31日の2ヶ月間の販売予定期間のうち、1ヶ月間の間すら在庫の維持ができず、売り切れになってしまったということに。
これは販売条件がより厳しく設定されていたものの、10月でも事前予約による購入が可能だった2018年秋よりも、条件が大幅に緩和され事前予約が不可の2019年秋の方が格段に購入が難しいという結果になったのは間違いありません。
通常森伊蔵、極上森伊蔵、楽酔喜酒森伊蔵の美味しさと森伊蔵おすすめの1本
通常森伊蔵と極上森伊蔵、そして楽酔喜酒森伊蔵という3種類の森伊蔵がラインナップされていて気になるのは、美味しさにどのような違いがあるのかということ。
実際、この3種類について我が家で地上での飲み比べを行った時には、通常森伊蔵を基本とした場合、
極上森伊蔵:
- 通常森伊蔵の芋の香りが、すぅーっと鼻に抜けるように、より洗練されたものになり、芋焼酎が苦手とする方でもよほどのことがない限り香りの面でのクセが気にならない。
- すっきりとした飲みやすい印象を感じさせるものながら、味わいは深みと広がりを伴ううまみが美味しさとして自然に口の中に広がり、通常森伊蔵よりも1段も2段も上位の存在として実感。
楽酔喜酒森伊蔵:
- 極上森伊蔵よりもさらに香りが洗練されクセが気になることは皆無なものの、芋とは別の控えめで上品ながらしっかりとした軸を持つ良い香りが感じられ、このあたりから本当に芋焼酎?という不思議な疑問を持ち始める。
- すっきりとした飲みやすさは変わらず、恐ろしいことにするすると飲めてしまうものの、極上森伊蔵とは別路線とも感じるうまみが口の中に広がり、同じ芋焼酎というカテゴリーに加えて良いのか迷い、少しだけ頭の中にハテナマークを生み出して混乱しながらも、やはり極上森伊蔵よりも様々な面での高次元での調和が感じられ、これはどこか不思議な飲み物だけど間違いなく美味しいと判断せざるを得ない一本。
という感想を持ちました。
そのため、純粋な美味しさの順位としては、順当に
- 楽酔喜酒森伊蔵
- 極上森伊蔵
- 通常森伊蔵
という形になります。
ただし、楽酔喜酒森伊蔵は極上森伊蔵の美味しさをそのまま高品質な方向に伸ばした純粋な上位製品というわけではなく、その方向性も完全に重なるものではないこと。
そして、楽酔喜酒森伊蔵と極上森伊蔵では、JALの機内販売で購入可能な定価でさえ、6倍以上の違いがあることを考えると、個人的には極上森伊蔵が最も美味しさと価格のバランスが優れていて、最もストックしておきたい森伊蔵と感じています。
また、極上森伊蔵と通常の森伊蔵との価格差も、その味わいの差を考えると、まだまだ十分リーズナブルと感じるレベルというのも好印象。
逆に、楽酔喜酒森伊蔵は芋焼酎の進歩の最先端の粋を集めて表現した1本として、一度体験してみたり、あるいはそうした特長を持ち合わせるものですから、とても重要な贈り物としての活躍も期待できます。
実際、我が家でも、2本購入した楽酔喜酒森伊蔵のうちの1本は、我が家の記念日の中でも特に重要なタイミングで開け、もう1本は大変お世話になった方への贈り物に利用し、とても喜ばれましたから。
定価約50万円&抽選販売であまりに別格な頂点に立つ、18年貯蔵原酒森伊蔵
では、幻の焼酎として謳われる森伊蔵の中でも、JALの機内販売での購入も可能な楽酔喜酒森伊蔵がその頂点に位置するのかというと、それは残念ながら違います。
なぜなら、楽酔喜酒森伊蔵の希少性はもちろん、36,200円という定価をもあっさり上回る、18年貯蔵原酒森伊蔵という森伊蔵が存在しているから。
この原酒森伊蔵は、定価464,400円で値付けされ、しかも、抽選での購入という制限が設けられて2018年9月に森伊蔵を扱う全国の小売店で販売が開始されたもの。
森伊蔵との長年に渡る深い関係性を持つ流石のJALでも、機内販売での提供は難しかったようですが、
- 先着5本限り
- JMBサファイア以上の上級会員ステイタス保有者限定
- 1本50万マイルとの引き換え
という驚きの条件で、提供自体は行われ、見事完売しました。
もちろん、定価が464,400円の商品に対し、50万マイルも必要となると、1マイルの価値は1円を下回りますから、一見、損な交換条件に感じてしまうかもしれません。
しかし、通常の購入は全国の購入希望者との抽選による争奪戦を勝ち抜かなくてはいけないにも関わらず、マイルとの交換では、50万マイル必要なものの、それが先着順で免除されるというメリットがありますから、そこに魅力を感じる方にとっては、意外にお得で満足な原酒森伊蔵の入手機会になったのかもしれませんね。
まとめ
春から夏の通常森伊蔵と秋の極上森伊蔵、そして冬の楽酔喜酒森伊蔵というように一年を通じて森伊蔵が機内販売で楽しめるJAL国際線。
しかも、こうして提供される森伊蔵は、いずれも購入金額と品質のバランスに優れたもの揃いですから、購入するチャンスに出会った時にはとりあえず購入するというスタンスでも、後悔することはないはずです。
もちろん、元々通常の販売でも人気のある商品という特長を持つ以上、機内販売での購入時には様々な条件が設けられ、それを突破し、ようやく購入が可能になるという意味で入手難易度の高いものですが、地上との気圧差による味覚や嗅覚に制限のある上空ではなく、万全な状態で楽しめる地上に持ち帰った上で、森伊蔵をゆったり楽しめるというだけでも、それだけの価値があると十分に感じています。
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