スーパーシャトルの空港送迎サービスで国際線搭乗当日早朝にホテルまで迎えに来ないトラブルに遭遇してしまった(乗り合いタクシースーパーシャトルの特長、UberやLyftを選ばなかった理由、異常事態の予兆とトラブル発生、献身的なホテルスタッフのサポート、緊急手配されたタクシーで空港に急行)

広い国土を持つ事情もあって、自動車での移動が当たり前のアメリカ。

最近は大都市部を中心に鉄道や地下鉄、バスなどの公共交通機関の利用環境の整備が積極的に行われているとは言え、観光目的で訪れる時には、タクシーなどの自動車によるサービスを利用した方が圧倒的に快適で移動時間も節約できる傾向は色濃く残っています。

では、自動車での移動を考えた時、どうしても割高になることが避けられないタクシーを利用するしかないのかというとそうではありません。

なぜなら、同じ自動車を活用したサービスと言っても、タクシーの他に、

  • スーパーシャトルなどの乗り合いタクシーサービス
  • UberやLyftといった自動車配車サービス

などのタクシーよりもリーズナブルで、それでいてそこそこの快適性や安心感は確保されたサービスが提供されているから。

我が家でも2018年5月にメジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平選手の投手としての活躍をロサンゼルス近郊の本拠地アナハイム・エンゼルスタジアムで観戦した時には、

  • ロサンゼルス空港からスタジアム最寄りのホテルまで
  • スタジアム最寄りのホテルからロサンゼルス空港まで

という往復に乗り合いタクシーサービスの1つ、スーパーシャトルを事前に予約し利用しました。

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スーパーシャトルの予約での往復利用を決めた理由

数ある選択肢の中からロサンゼルス空港とスタジアム最寄りのホテル、エンバシー スイーツ バイ ヒルトン アナハイム オレンジの往復にスーパーシャトルを選んだのかというと、

  • 世界各国である程度共通のサービスレベルでサービス提供が行われている
  • アプリや公式ホームページがある程度洗練され、安心して申し込み手続きが可能
  • 往復割引や割引クーポンなどの適用でチップ込みでも大人1人往復30ドル前後とリーズナブル
  • 往路出発地のロサンゼルス空港には有人のカウンターが完備で安心
  • 復路は早朝の出発が必要なため、事前予約利用時の確実性に不安のある自動車配車サービスは万が一のことを考えると利用が困難

という理由があったから。

実際、ロサンゼルス空港からアナハイムに向かう往路は、私と家族の2人を含め、4組7人ほどでの同乗となったものの、同乗者のそれぞれの目的地を巡り、最後に降車することになった我が家でも空港を出発してから1時間弱でホテルに到着。

かなりリーズナブルな料金負担に対して想像以上に快適なサービスが提供されていて、またアナハイムを訪れる時には迷わずスーパーシャトルを利用しようと思ったくらいです。

そんな満足な往路利用だったため、まさか復路ではトラブルに巻き込まれることになるとは、夢にも思っていませんでした。

国際線に搭乗するための事前予約利用で約束の時間にスーパーシャトルが来ない恐怖

アナハイムのホテルからロサンゼルス空港へと向かう復路は、ロサンゼルス空港で午前中の早い時間に出発する国際線に確実に搭乗するためには午前3時頃にホテルを出発しなくてはいけないという事情があったため、確実性を最も重視した上でスーパーシャトルを選びました。

UberやLyftを利用したいとは思ったものの、やはり午前3時というあまりに早い時間帯にアナハイムから60キロ以上も離れたロサンゼルス空港まで向かってくれるドライバーがタイミングよくホテル周辺を走っていることに期待するのはどう考えても難しいものでしたから。

事前予約したスーパーシャトルは交通事情等の影響もあって予約時間ちょうどに迎えに来てくれるわけではありません。

例えば、今回の我が家での利用では午前2時50分のピックアップ時間になっているものの、15分の猶予が設けられ、実際には午前2時50分から3時5分の間に指定したホテルまで迎えに来てくれることになっています。

ただし、道路を走行している自動車が少ないあまりに早い時間帯ですから、我が家でも極端に早着する可能性も考え、午前2時30分頃にはエンバシー スイーツ バイ ヒルトン アナハイム オレンジの1階にあるフロントデスクでチェックアウトの手続きを完了し、スーパーシャトルの到着を自動車の停車するエントランス付近のロビーエリアで待つことにしました。

不思議な現象が発生していることに気がついたのもそんな到着を待っている時のこと。

なぜなら、スーパーシャトルのアプリを開いて、これから迎えに来てくれる自動車の位置を確認してみようとしても、その位置が全く表示されないから。

同様に通常は表示されるはずの運転手名も空欄になっています。

ただ、車種を表す「Vehicle」の欄にはタクシーを意味する「CAB」の表示がありましたから、あまりに早い時間帯の早朝利用という事情もあって、スーパーシャトルに所属するドライバーではなく一般のタクシーを手配することで乗り合いタクシーとしての利用を考えていると判断できました。

実際、我が家が待っているエンバシー スイーツ バイ ヒルトン アナハイム オレンジ以外にも別に2箇所のホテルが指定されていて、今回は合計3組での同乗利用になる予定ということが分かりますね。

そんな状況に変化が生じたのはピックアップ予定時刻の午前2時50分から午前3時5分の15分に差し掛かりはじめた午前2時52分頃のこと。

それまで1番最初にピックアップされる予定と表示されていた我が家が2番めのピックアップに切り替わってしまったから。

実は、このあたりからなんとなく嫌な予感を感じ始めました。

結果的には、残念ながらその嫌な予感は的中。

なぜなら、ピックアップ予定時刻の午前2時50分から午前3時5分の15分が過ぎても、念の為としてさらに待つこと25分が経過した午前3時30分になってもスーパーシャトルはホテルに現れず。

さらに、会員登録時に「+81-90-・・・」という形で入力していた海外でも利用できる携帯電話番号にも連絡はなし。

担当ドライバーに連絡を取ろうにも、タクシーは位置情報同様に通常のスーパーシャトルのサービス適用対象外になっているのか、電話はもちろん、メールやテキストメッセージでも、こちらからの連絡は不可な状況。

しかも、アプリ上ではピックアップしたことになっているのか、ホテルからロサンゼルス空港までの道順と予約時に登録した出発予定時刻の表示に切り替わってしまっています。

解決まで親身に献身的な対応をしてくれたホテルのフロントデスクスタッフ

そんな困った状況で最も力になってくれた存在がエンバシー スイーツ バイ ヒルトン アナハイム オレンジのフロントデスクスタッフでした。

というのも、私がスーパーシャトルのアプリ画面を提示しながら、

  • ピックアップ先として指定したホテル名と時間が間違っていないこと
  • 約束の午前2時50分から3時5分にスーパーシャトルが来ていないこと

を確認するつもりで私が待っているロビーエリアとは目と鼻の先のフロントデスクで待機しているスタッフに声をかけたところ、これからすぐスーパーシャトルのカスタマーセンターに電話で問い合わせを行うからと、

  • 予約確認番号
  • 予約者の氏名
  • メールアドレス
  • 登録の電話番号

などの情報を教えるように言ってくれたから。

そして、私がそれらの情報をアプリの画面上に表示すると、フロントデスクのスタッフは、スーパーシャトルのカスタマーセンターに電話をし、その電話に出た担当オペレーターに、

  • 自分がエンバシー スイーツ バイ ヒルトン アナハイム オレンジのフロントデスクスタッフであること。
  • 自分のホテルを先程チェックアウトしたゲストがスーパーシャトルを待っているが到着予定時刻を30分以上過ぎた今現在も担当のドライバーの姿は見えないこと。
  • そのゲストは到着予定時刻の30分以上前からホテルのエントランスロビーでその場を離れずにずっと待っていて、そのことを彼らのチェックアウトを担当した自分が証言できること。
  • しかも、そのゲストの目的地はロサンゼルス空港で、そこから出発する国際線に搭乗する予約を持っていること。

をとてもスムーズにスマートな形にまとめて伝えてくれました。

もちろん、こうした幸運な形での思いもしないサポートがない状況では、最終的には利用者自身で同じようにスーパーシャトルのカスタマーセンターに電話で連絡をとってサポート対応をお願いしたり、あるいは、タクシーなどでそのまま空港に向かい、その後、必要になった費用の補填などのサポート対応を事後的に受けることでの解決は可能です。

しかし、その場合、ある種の手間や面倒を避けらないはず。

そう考えると、ホテルのフロントデスクのスタッフはとても大きな働きをしてくれたと今でも感謝しています。

サポートに緊急手配された専用タクシーでロサンゼルス空港に直行

その電話を受けた後のスーパーシャトルの対応は私から見ても迅速でした。

私と家族の1組2人のためだけに、ホテルからロサンゼルス空港までダイレクトで結ぶ移動手段としてタクシーが用意されることになったから。

しかも、フロントデスクのスタッフは、深夜・早朝時間帯のタクシー利用だから念の為にと、上の写真のようなタクシーがホテルの自動車用のエントランススペースに到着し、そのタクシーがスーパーシャトルによって手配されたことをドライバーから確認した上で、私と家族を案内する徹底ぶり。

そうした最初から最後まで変わることのない親身に丁寧な対応で見送ってくれたことがとても印象に残りましたから、今回の対応への深い感謝の言葉と少し多めのお礼としてのチップを手渡して、ホテルを出発。

こうして乗車したタクシーのドライバーは、カスタマーセンターから今回のトラブルについてある程度詳細を聞いているのか、しきりに時間を気にしながら自動車があまり走っていない高速道路を日本では体感できないと感じるような速度で飛ばしていきます。

ロサンゼルス空港到着は、タクシーに乗車してから約30分後。

最終的な遅れはカスタマーセンターに連絡してからタクシーがホテルに到着するまでの時間を含めて約1時間弱と、トラブルの種類から考えると十分満足の許容範囲内に収まりました。

ロサンゼルス空港に到着後は、快適で安全に配慮した運転ながらも迅速に空港まで届けてくれたドライバーにも心ばかりのチップ。

もちろん、スーパーシャトル側には予約時にすでにドライバーへのチップも含めた料金を支払っているのは理解しているのですが、トラブル発生後のフォローを急遽担当したドライバーにはどういったチップの扱いになるかわからない上、十分にプロフェッショナルなサービスを提供してもらえたと感じた以上、感謝は伝えられる時にチップを介する形で伝えるのが私の好みです。

ちなみに、請求されることはないものの、動作していたタクシーのメーターに表示されていた金額は110ドルほどで、いかにスーパーシャトルの料金がタクシーの通常利用に比べて安価なのか分かりますね。

空港内に入ると、わかりやすい形で用意された優先チェックインカウンターが発見できたので、そのままチェックイン。

優先扱いらしさを感じるスムーズなチェックイン後は、カウンターの近くにある階段から、途中まではTSAプレチェックと共通の優先保安検査を受けて制限エリアに到着しました。

アメリカでは入国審査は厳密にしっかりと行われますが、それとは対称的に出国審査はそれ自体が存在しないため、あとは国際線に搭乗するだけとかなりお手軽なものです。

まとめ

万が一にも空港に遅れて到着することが許されない国際線利用当日の早朝移動ということもあって、UberやLyftといった自動車配車サービスではなく、事前予約の安心感が決め手となって選択したスーパーシャトルでの思わぬトラブル。

確かに、トラブルに巻き込まれている最中はなかなか緊張感があふれるドキドキの時間を過ごしたものの、スーパーシャトルの想像以上にしっかりとしているサポート体制のおかげで、結果的には大きな遅延にはならなかったのは幸いでした。

ただし、それはトラブル発生初期の段階で宿泊したホテルのフロントデスクスタッフが迅速で適切な対応を親身になって行ってくれたからだと思っています。

もちろん、こうしたトラブルは遭遇すること自体が珍しいとは思うものの、万が一遭遇してしまった時には、慌てずにチェックアウトを行ったばかりのホテルスタッフに相談してみるのもおすすめですよ。

第三者によるきちんと待ち合わせ時間に待っていたことの証言が確保されることで、トラブルに対処するカスタマーセンターもすばやく解決に本腰を入れてくれる効果も期待できると思いますから。

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