2017年-2018年の年末年始のヨーロッパ周遊旅行で訪れたバルセロナで宿泊先として選んだヒルトンバルセロナ(Hilton Barcelona)。
主要な観光スポットに徒歩で行ける立地ではないものの、地下鉄を利用した観光が想像を絶するほど便利なバルセロナでは、快適なホテルステイとスムーズな観光を両立する上で十分好印象を感じるホテルです。
目次
ポイントでの特典宿泊とダイヤモンド会員向けアップグレード
このヒルトンバルセロナにはエグゼクティブラウンジも用意されているのですが、ヒルトンのダイヤモンド会員資格を保有している我が家では、エグゼクティブルーム以外でもラウンジアクセスが保証される関係で、今回の滞在はポイント利用の特典宿泊での予約に決定。
しかも、年末年始で混み合うピークシーズンとは言え、本当にちょうど良いタイミングで予約できたのか、スタンダードルーム特典利用の大人2人で1泊24,000ポイントのみ。
後々になって、ホテルで提供されたサービスから考えると破格と言えるお得度になりました。
もちろん、こうしたお得な特典宿泊でも、ダイヤモンド会員とゴールド会員向けに提供されているアップグレードの対象。
ホテルでのチェックイン前までウェブやアプリからアサイン状況の確認を続けた限りでは、最も下の部屋カテゴリーのツインゲストルームからツインエグゼクティブルームまでアップグレード。
最終的には、2階から11階までいずれの階に用意されたエグゼクティブルームでも選択可能な状況になりました。
景色優先での11階とラウンジアクセス重視での4階
エグゼクティブルームへのアップグレードが適用され、ウェブやアプリ上で自由に部屋を選択できるようになった状況で悩むことになったのは、ホテル最上階となる11階の部屋とエグゼクティブラウンジが設置されている4階の部屋のどちらを選ぶのかの2択。
というのも、このヒルトンバルセロナは確かに観光スポットの集中するエリアからは離れているものの、緩やかながら建物の高さ制限の行われているバルセロナ市内で11階の高さがあれば十分に眺望を楽しめる一方、エグゼクティブラウンジのある4階の部屋を選べば、ラウンジを部屋のリビング代わりに気軽に利用できるというメリットもあるから。
これについては、少しだけあれこれ悩んだものの、滞在中のラウンジへのアクセスの良さを優先して4階の部屋を選択。
このエグゼクティブラウンジは営業時間が7時から22時までとまずまずな営業時間の長さが確保されていたため、バルセロナの街歩きから帰ってきた時などにも部屋に帰る前の水分補給はもちろん、ちょっと一息の休憩などにもフル活用できて、最終的には大満足な結果になりました。
4階にあるラウンジ直近のエグゼクティブルーム
そんなわけでアサインされたのは我が家の希望通り、ラウンジと同じ階にあるツインエグゼクティブルーム。
ヒルトンバルセロナのエグゼクティブラウンジで一番面白いと感じたのが、ラウンジの立地。
というのも、エレベーターを4階で降りると目の前にはラウンジの受付があり、その先にラウンジや部屋につながる廊下が用意されているから。
上の写真はラウンジの受付を通り過ぎて部屋に向かう廊下。
特段、天井が高かったり、廊下自体の幅が広いということはないものの、カジュアルでややポップなデザインでまとめられていて、清掃も十分行き届いています。
そうして到着した部屋はものすごく広いというわけではないものの、快適に過ごすには十分な広さが確保されたヒルトンの一般的な設備と内装を感じさせるものでした。
ヒルトンバルセロナ ツインエグゼクティブルーム 寝室
ヒルトンバルセロナのツインエグゼクティブルームに入ると、奥にベッドの用意された寝室。
そして入り口から入ってすぐのドアの先には洗面やバスタブを備えたお風呂が用意されたウェットエリアという、これまたどこか落ち着くヒルトンの一般的な配置です。
ツインとして予約した部屋のベッドはフレームから分かれているしっかりとしたセパレートタイプ。
特に、ヨーロッパのホテルではツインで予約したにも関わらず、内部的にはマットレスが分かれているものの、ベッド自体はフレーム部分も含めくっついているというケースもあるだけに、こうした形でのサービスの提供は好みです。
部屋の中には、壁に面する形で、ある程度の広さと奥行きが確保されたデスクと、それとセットになったチェアも用意されているものの、しっかりと集中して長時間机に向かう用途には正直不向き。
その点、同じ4階に用意されたラウンジには、様々なタイプのテーブルやチェアが用意され、その時の目的や気分によって自由に選べますから、可能ならそちらを利用するのもおすすめです。
このヒルトンバルセロナのエグゼクティブルームの特長の1つと言えば、部屋のあちこちにコンセントなどの充電用の設備がふんだんに用意されていること。
これは、2012年という比較的新しい時期に行われたリノベーションのメリットが存分に活かされた結果なのかもしれません。
特に、それぞれのベッドの枕元に、部屋の照明を全て一度にオン/オフできるマスタースイッチと共に、コンセントが用意されているのは快適で、気に入ったポイントの1つになりました。
また、上の写真に写っている1人掛けの椅子とガラステーブルのセットはなかなか使いやすく、部屋の中でちょっとくつろぎたい時などにも活躍してくれた組み合わせです。
また、部屋の中には、引き戸でクローゼットと切り替えて使うミニバーエリアも用意。
ヒルトンのシルバー会員以上に無料で提供されるペットボトル入りのミネラルウォーターと、無料で楽しめるコーヒーなどのお茶セットが専用のマシンと共に用意されていました。
写真には写っていないものの、冷蔵庫やそこに入っている有料の飲み物などもあらかじめ準備されています。
もちろん、クローゼットや入口近くの棚には、ヒルトンの標準サービスらしく、4桁の暗証番号を利用者自身で設定するタイプの金庫、しっかりとした厚みで十分な吸水力を誇るバスローブ、ふわふわ感もまずまずなスリッパなども完備。
一方で、部屋の窓から見える風景は、アサインされたのが4階と低層階にある部屋のため、元々眺望は期待できません。
上の写真は部屋の窓から外の風景を撮影したものですが、バルセロナ市内を大きく貫くディアゴナル通りとそこに面するちょっとした公園が見えるのみ。
これは、ラウンジへのアクセス優先で我が家で選んだことですから問題ありません。
ヒルトンバルセロナ ツインエグゼクティブルーム ウェットエリア
海外のホテルを利用する時に気になることと言えば、お風呂にシャワーだけではなく、十分な品質のバスタブが用意されているのかどうか。
その点、こののエグゼクティブルームには、レインシャワーこそないものの、ハンドシャワーに加え、しっかりと足を伸ばして入ることのできるバスタブが完備されていました。
おかげで、バルセロナの街歩きで消耗した足の疲れをゆったりと癒すことができたのも好印象。
バスアメニティは上の洗面所を撮影した写真からも分かるように、ヒルトンでのスタンダードとされてきたピーター・トーマス・ロス。
この洗面自体、シンプルながらとても扱いやすく、清掃も行き届いていて、快適に過ごせました。
また、トイレ周辺もコンパクトながらヨーロッパらしい作り。
特に、写真奥の壁に設置され、バルブでスチームによる温度調整を行うタイプの暖房はウェットエリアの床全体をカバーした床暖房と合わせて、とても暖か。
おかげで冬の寒さを全く感じず、快適そのものでした。
まとめ
お得にポイントを利用した特典宿泊が利用できるにも関わらず、2012年にリノベーションが徹底的に行われたヒルトンバルセロナは部屋設備や内装はとても良好で、快適な滞在を強力にサポートしてくれます。
もちろん、我が家での今回の滞在のように、エグゼクティブルームの利用では、眺望に優れた最上階の11階とラウンジへのアクセスに優れた4階で迷う可能性はあるものの、そのどちらを選んでも満足できるだけの魅力を備えたホテルに仕上がっていると感じました。
また、バルセロナという街での動き方や過ごし方を考えた時、十分良好なアクセスとお得な宿泊コストに加え、アクティブな観光と快適なホテルステイとの両立を無理なく実現できる点で、バルセロナを訪れた時にはこのヒルトンバルセロナでのリピート宿泊を楽しみたいと考えています。
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