ファーストクラスやビジネスクラスといった上位クラスの利用者に加え、一定の有償搭乗を積み重ねた上級会員も対象にした、空港でのラウンジサービス。
JALでも出発前の時間をより快適に過ごせるようにというと、様々な空港のラウンジで工事を伴うリニューアルを進めています。
それはJALにとって国際線の最高峰ラウンジの1つ、成田空港第2ターミナル本館にある、JALファーストクラスラウンジも例外ではありません。
目次
成田空港JALファーストクラスラウンジリニューアルの影響
JALが進めている成田空港JALファーストクラスラウンジのリニューアルはとても規模の大きなもので、2018年11月から本格的な工事が開始したにも関わらず、最終的な完成は2019年秋を予定しているほど。
そのため、工事中にラウンジ機能を完全に停止してしまうことを回避するため、工事を1期と2期に分け、エリアごとに工事を行うことにしました。
実際、2019年4月には、1期分の工事の成果となる、4階部分のファーストクラスラウンジのリニューアルオープンが行われ、同時にいくつかの新たなサービスの提供が開始。
一方、それとほぼ同じタイミングでこれまで本館のメインのファーストクラスラウンジとして機能してきた3階部分はシャワールームも含め、すべて閉鎖されることになってしまいました。
その結果、ラウンジとしての収容可能人数は大きく減少し、容易にラウンジ内の混雑が予想されるため、基本的にJALで予約を行い、JAL運航便に搭乗する利用者のみがファーストクラスラウンジとサクララウンジを含めたJALラウンジを利用可能な形に制限され、ごく一部の航空会社を除く、他の航空会社の利用者は、それぞれ別のラウンジを利用する様に求められることに。
また、3階にあったファーストクラスラウンジ利用者用のシャワールームの閉鎖に伴い、ファーストクラスラウンジ利用者もサクララウンジ用に用意されたシャワールームを分け合う形で利用することになりました。
改修工事中限定のファーストクラスラウンジ仕様のサクララウンジのシャワールーム
元々成田空港本館のサクララウンジには6室のシャワールームが用意されていたのですが、3階ファーストクラスラウンジ用のシャワールームが改修工事で閉鎖されたことに伴い、
- ファーストクラスラウンジ利用者用:2室
- サクララウンジ利用者用:4室
というように分けてそれぞれのサービスが提供されることに。
もちろん、ファーストクラスラウンジ利用者用のシャワールームには、サクララウンジとは異なるシャンプーやコンディショナー、ボディーソープなどのバスアメニティに加え、各種今治タオルが用意されているなど、少し高品質な部分はこれまでと変わりません。
また、ファーストクラスラウンジ利用者は、希望するのであればサクララウンジ利用者用のシャワールームも問題なく利用できるのはもちろん、今治タオルについては、上の写真のようなセットの形で、サクララウンジ利用者用のシャワールームに追加してもらうことも可能です。
そのため、元々持ち歩いているシャンプーやコンディショナーなどを利用するなどの理由で、シャワールームに備え付けられているバスアメニティを利用することはないという方の場合、今治タオルの追加を依頼するだけで、問題なくサクララウンジ利用者用のシャワールームも積極的に選べるということになりますね。
ちなみに、成田空港のファーストクラスラウンジとサクララウンジのシャワールームでは、サクララウンジのシャワールームの方がスペースや機能面で優れていたため、ファーストクラスラウンジ利用者にとっては、改修工事中の今の方が、
- 高品質なバスアメニティ
- 今治タオル
- シャワールームとしてのゆとりや高機能
の3つが欠けることなく揃ったシャワーサービスが提供されていると言えそうですね。
もちろん、現状では、ラウンジからシャワールームまで多少の移動が必要というデメリットはありますから、このあたりはファーストクラスラウンジ利用者用のシャワールームの改修工事が終了する予定の2019年7月中旬の改善に期待したい部分です。
対策はJALラウンジ以外のシャワーサービスの利用
こうして元々サクララウンジ利用者用に用意されていた6室のシャワールームをファーストクラスラウンジ利用者とも分け合うことになった結果、生み出されることになったのが恐ろしいほどのシャワールームの混雑。
特に、利用者が集中する時間帯には、簡単に数十分から数時間待ちになってしまい、最終的には出発時間との兼ね合いでシャワーサービスの利用を諦めるしかないという状況に陥ってしまいます。
そんな時に活用したいのが、本館のJALラウンジ以外に、シャワーサービスを提供している他のラウンジの存在です。
具体的には、
- アメリカン航空ラウンジ(本館)
- カンタス航空ラウンジ(サテライト)
- JALファーストクラスラウンジ(サテライト)
の3つ。
もちろん、本館にあるラウンジを出て、数分から十数分ほどの徒歩での移動が必要になるものの、JALラウンジに入室した時のように、搭乗券やステイタスカードを提示するだけで入室が認められ、シャワーの利用も快く認めてもらえますから、改修工事中という非常事態の対応になっているJALラウンジのシャワールームよりも、格段に混雑していない快適な状況でシャワーサービスを利用できるはずです。
ただし、サクララウンジのアクセスのみが提供されているプレミアムエコノミー利用者は、上記の3つのシャワールームを備えたラウンジのいずれにもアクセスできず、本館のサクララウンジでシャワールームに空きが出るのを待つしかないのは要注意。
また、本館のJALラウンジ以外でシャワーを利用できるラウンジの営業時間は、
- アメリカン航空ラウンジ(本館):7時30分から21時
- カンタス航空ラウンジ(サテライト):8時30分から21時30分
- JALファーストクラスラウンジ(サテライト):7時30分から11時、15時から19時30分
となっていて、サテライトにあるJALファーストクラスラウンジでは、11時から15時までシャワーサービスを含め、すべてのサービスが利用できない閉鎖状態になるのも気をつけたいポイントです。
とは言え、サテライトのJALファーストクラスラウンジが閉鎖される、11時から15時という時間帯は、成田空港からのワンワールド加盟航空会社の出発便が集中しない閑散とした時間帯ですから、それほどシャワールームが混雑する心配はないと個人的には予想中。
まとめ
2019年7月中旬まで、リニューアルオープンに向けた改修工事の影響で、シャワールームの混雑が避けられない状況に陥っている成田空港本館のJALファーストクラスラウンジとサクララウンジ。
シャワーサービスの利用を希望する場合は、早めに利用の手続きをするなどの自衛策はもちろん、あまりに混雑している場合には、他のシャワーサービスを提供しているラウンジに移動してみるというのも、有効な対策となるはずです。
個人的には、搭乗前にシャワーを浴びてすっきりし、快適な状態で搭乗するというのはとても好きなので、混雑を気にすることなく、気軽にシャワーサービスを利用できる状況に戻って欲しいと思ってしまいます。
コメント